『碓氷優佳シリーズ』は倒叙ミステリの中で最高峰の面白さなので超オススメです

碓氷優佳(うすいゆか)シリーズは、作家・石持浅海(いしもち あさみ)さんによるミステリーシリーズ。

碓氷優佳を探偵役としたこのシリーズは「倒叙ミステリー」として最高に面白いんです。

今回は、読む順番やあらすじなどをご紹介させていただきます。

倒叙(とうじょ)ミステリーって何?

倒叙ミステリーとは、探偵ではなく犯人視点で物語が進んでいく形式のこと。

つまり読者は犯人が誰かわかっているんですね。だからこそ面白いんです。終始ハラハラしっぱなしですよ。

これは倒叙ミステリあるあるなんですが、探偵が敵に見えます。

なぜか犯人を応援したくなるんですよね。

犯人と碓氷優佳の頭脳戦も最高に面白く、まるで自分が犯人になってしまったかのようにドキドキするんです。

まあ碓氷優佳の頭がキレッキレすぎて、途中から犯人がかわいそうになってきますけどね。

というわけで、倒叙ミステリでしか味わえないこの緊迫感をぜひ味わってみてください(●゚∀゚)ノ

 

1.『扉は閉ざされたまま』

 

碓氷優佳シリーズの一作目です。私はこの作品を読んでこのシリーズが大好きになりました。

倒叙ミステリなので、冒頭から主人公・伏見亮輔が殺人を犯し密室を作り上げる展開が始まります。

この殺人はとあるペンションで同窓会中に行われたもので、そこに居合わせた碓氷優佳が事件を推理していくものとなります。

そしてここからが面白い。

普通のミステリーであれば、扉が破られ死体を発見、しかも密室殺人だ!と騒ぎになる流れになるところです。

しかしこの作品はタイトル通り「扉は閉ざされたまま」事件は解決されていくのです。密室の扉が開かれるのは最後の最後です。

密室の中に入らずして、碓氷優佳は一体どうやって事件を解決していくのか?という事が今作の大きな見どころです。

大学の同窓会で七人の旧友が館に集まった。“あそこなら完璧な密室をつくることができる…”伏見亮輔は客室で事故を装って後輩の新山を殺害、外部からは入室できないよう現場を閉ざした。

2.『君の望む死に方』

 

今作の設定は少し変わっています。

まず「殺されたい男」がいます。そしてその男を「殺したいと思っている男」がいます。

「殺されたい男」はいかにして、自分が殺されたいと思っている事に気づかれずにアイツに自分を殺させるか、を考え様々な策を用意します。

要は、自分が殺されやすい環境を自ら作り上げ、その男に殺人を犯させようとしているのです。

そしてその殺人を防止するため、殺されたい男が作り上げた環境を次々にぶち壊していくのが碓氷優佳です。

つまり殺人はまだ起きておらず、殺人が起きないようにするために碓氷優佳が推理をしていきます。

この設定がめちゃくちゃ面白いのです!

相変わらず恐ろしいくらいに頭がキレる碓氷優佳さん。ここまでくると恐怖です。

余命六カ月―ガン告知を受けたソル電機社長の日向は、社員の梶間に、自分を殺させる最期を選んだ。日向には、創業仲間だった梶間の父親を殺した過去があったのだ。

梶間を殺人犯にさせない形で殺人を実行させるために、幹部候補を対象にした研修を準備する日向。

3.『彼女が追ってくる』

 

倒叙ミステリーといえば「犯人VS探偵」が基本。

しかし今作では「犯人VS被害者」という面白い展開が楽しめます。

ある理由から親友を殺してしまった中条夏子。証拠隠滅も完璧だ!と思いきや碓氷優佳の登場で追い詰められていく。

というお決まりパターンと共に、「死体はなぜカフスボタンを握っていたのか?」という謎が犯人を追い詰めます。

犯人・中条夏子からしてみれば完全な予想外なわけです。カフスボタンを握る意味がわからない。

この謎が面白すぎて最後まで物語に引き込まれます。相変わらず優佳ちゃんもえげつないし。

読後の後味も格別、というより恐ろしかった。まさに「彼女が追ってくる」。

旧知の経営者仲間が集う「箱根会」の夜、中条夏子はかつての親友・黒羽姫乃を殺した。愛した男の命を奪った女の抹殺を自らの使命と信じて。証拠隠滅は完璧。

4.『わたしたちが少女と呼ばれていた頃』

 

碓氷優佳が高校生の頃を描いた連作短編集。親友である上杉小春の視点で語られていきます。

この頃から優佳の頭の良さは健在ですね。日常の謎ながら読み応えのある作品でした。

学園日常ミステリーとして純粋に楽しいですが、ラストでちょっとヒヤリ。

このシリーズが好きなら、そして碓氷優佳という人物に興味を持ってしまったならぜひとも読んでおきたいでしょう。

新学期、横浜にある女子高の特進クラスで上杉小春は碓氷優佳という美少女に出会う。おしゃべりな小春とクールな優佳はやがて親友に―。

5.『賛美せよ、と成功は言った』

 

十五年ぶりに再会した「かつて」の友人・碓氷優佳とともに、予備校時代の仲良しグループが催した祝賀会に参加した。

恩師の真鍋先生をはじめ、総勢十名が出席し、宴が始まった。

そんな中、出席者の一人・神山裕樹が、皆の目の前で突然、ワインボトルで真鍋先生を殴り殺してしまう。

 

これまでのシリーズ作品では犯人視点に立ち、「碓氷優佳に追い詰められる怖さ」を味わってきました。

しかし今回は第三者の立場から「探偵と犯人」の心理戦を眺める、という新しい形式をとっているのです。

そのため「碓氷優佳に追い詰められる怖さ」は緩和されますが、それでも読み込まされてしまう石持さんのテクニックが満載。

前作の登場人物が中心となるので、『わたしたちが少女と呼ばれていた頃』を前もって読んでおきましょう。

旧友の蛮行に皆が動揺する中、優佳は神山の行動に“ある人物”の意志を感じ取る。小春が見守る中、優佳とその人物との息詰まる心理戦が始まった…。

おわりに

このシリーズを読んだことがない方は、まずは『扉は閉ざされたまま』からぜひ読んでみてください。

倒叙ミステリの面白さにハマっていただけます。

シリーズは順番に読むことをオススメします。

女性探偵が活躍するミステリー小説おすすめ25選【国内編】

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【犯人視点】倒叙ミステリ小説のおすすめ11選【古畑任三郎】

最後までご覧いただきありがとうございました。良い読書ライフを!

 

3 Comments

ミルクック

こんばんわ☆
「扉は閉ざされたまま」読みました。優佳が…頭良いけど怖かったです(´・_・`)
2作目も更に磨きかかってそうですね。
他にも石持さん作品では、座間味くんも追っていこうかと。まさか、座間味くんの名でシリーズ化してるとは思わなかったけど。。

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anpo39 anpo39

ミルクックさんこんにちわ!
優佳さん怖いですよね 笑 ほんと頭キレすぎです(>ε<) いいですね座間味くんシリーズ!『月の扉』からぜひとも読んでみてくださいな☆

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ミルクック

月の扉、最近たまたま図書館で借りて読んだんですよ。これが座間味くん初登場と知らず。。ラッキーでした(⌒▽⌒)
他から読んだらなぜ、座間味くんと呼ばれるかわからなかったと思うので(ー ー;)
優佳と座間味くん、どっかで共演しないかなーと密かに思ってます。
冷静沈着な氷のような優佳と器が大きそうな太陽みたいな座間味くんのコラボがみたい(笑)

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