先日2016/10/13に浦賀和宏(うらがかずひろ)さんの『緋い猫』が発売されました。今回はその感想やあらすじを。
浦賀さんといえば「桑原銀次郎シリーズ」やノンシリーズの『眠りの牢獄』『彼女は存在しない』など、私が好きな作品が多いので楽しみにしていたんですよね〜。
で、表紙絵とタイトルから、
「お!私の好きな猫ちゃんが活躍する猫ミステリーかな!(○´∀`)」
なんて思って読んだら思いっきり裏切られました。
これはひどい!(良い意味で)
まさかこんな物語だとは・・・ってことで簡単にご紹介させていただきたいと思います(ノД`。)


浦賀和宏『緋い猫』
今作の主人公は17歳の少女・浜野洋子(はまのようこ)。
彼女は工員の青年・佐久間に思いを寄せ、やがて恋人と呼ばれるな仲になります。
しかしある日、佐久間と同じ仲間2名が何者かに殺害されてしまい、さらには佐久間も失踪。
彼の居場所を探す洋子はある有力な情報を耳にし、佐久間の故郷である東北の村を訪れることに。
そしてその村で佐久間が飼っていた三毛猫を発見!
「やっぱり佐久間はここにいるのね!」と強く思った洋子は村人に佐久間の存在を確かめますが、村人は口を揃えて「この村にその人は居ない」と言う。
そして感じる、村の不穏な雰囲気。
この村、何かおかしい・・・。
導入はワクワクなミステリー!

というように、この村の人々は何かを隠しているんですよ。
でもそれが何かわからない。
なのでこの時点で
村人は何を隠しているのか?
佐久間は本当にこの村にいないのか?
だとすれば佐久間はどこにいるのか?
まだ生きているのか?
などなど様々な謎が浮かんできて、最後まで一気読みしたくなります。
この序盤のミステリー要素溢れる展開で、グッと物語に引き込まされるようになっているのが良いですね。
で、このままシンプルなミステリー展開でくると思いきや・・!(; ゚ ロ゚)
後半からキッツイ物語へ

この作品を読む前は、登場してきた猫がヒントを与えてくれて犯人を見つけ出す「三毛猫ホームズ」的なミステリかな?(*´ω`*)
とか思ってたんですけど、まさかこんなキツイ展開になるとは。
序盤のミステリー展開でワクワクしてきたと思ったら、後半から「うわあ・・」と声に出てしまいそうになるくらいの残酷な展開と暴力描写が私を襲ってきました。
エグい、、エグすぎるよ浦賀さん!
という感じなんですけど、これが浦賀さんの持ち味というか凄さなんですよね。
「こういうの無理!」っていう方も少なくはない、おそらく万人受けしにくい物語ではあると思うんですけど、浦賀さんの作品が好きな方にはたまらないというか。
それにまさかの怒涛の展開の連続で、読む手をまったく休ませてくれないというのも小説好きには嬉しいポイントです。
文庫にして約220ページほどという読みやすさ、そしてこの怒涛の展開。そのおかげで多分2時間かからないくらいで一気読みさせられてしまいました。
このあっという間に一気読みさせられてしまう、というのも浦賀さんの凄いところですよね。
だけど後味はしっかり残る、強烈な印象を残す作品でした・・・(´∪`o)
おわりに
というわけで、今回は浦賀和宏さんの『緋い猫』のあらすじや感想などをご紹介させていただきました。
浦賀さんらしい強烈な展開と後味を残す作品がお好きな方は、ぜひ読んでみてはいかがでしょうか(。≧ω≦)ノ
そういうのにあまり慣れていない方は、心してお読みくださいませ・・。
浦賀さんこんな本出してたんや!
めっちゃ内容が楽しみ!!
浦賀さんの持ち味のキツイ感じは最高ですよね!!
これは読まねば!!!
しんしんさんこんにちは!
そうなんですよ〜出てるんですよ〜(´∀`∩
相変わらずキツイ描写がありますが、浦賀さんらしくて楽しめました 笑
こんにちは~。
私も買いましたがまだ読んでいないんですよぅ。。
浦賀さんもいろいろ読んではきてるんですけど、
なんか、今までとは違う作風だっていう方もいましたが、どんな感じか楽しみです。
残酷かつ、エグいのか、、、
hitomiさんこんにちは〜(´∀`艸)
お、買ったんですね!
そうですね〜違うところもあれば、でもやっぱり浦賀さんだあ、って感じですかね笑
きっと一気読みさせられてしまうと思うので、ぜひぜひ読んでみてくださいな(*´꒳`*)