明月千里『月見月理解の探偵殺人』の「探偵殺人ゲーム」がとても面白いのでミステリ好きな方はぜひ

今回は私の好きなライトノベルの一つである、明月千里さんの『月見月理解の探偵殺人』をご紹介です。

本格推理小説とは一味違う、ライトノベルならではのミステリが楽しめますよ〜( ´∀`)

『月見月理解の探偵殺人』

 

「父親が自殺した」という過去を持つ都築初のクラスに、唯我独尊を隠さない車椅子の少女:君筒木衣梨花(月見月理解/つきみづき りかい)が転校してくる。

初対面のはずの初に親しげに声をかけ、いきなり教室の真ん中でキス(?!)をしてくる理解。

実は2人は「探偵殺人ゲーム」というネットゲームで一度対戦したことがあった。

理解はそのゲームの中で300戦して1敗のみという伝説的なプレイヤーであり、初はその唯一の黒星を付けた相手だったのです。

ある特殊能力を持つ理解にとって、嘘を見破れなかった初は非常に面白い存在なわけですね。

自分が嘘を見破れなかった初に対して興味を持った理解は、自分の元へ舞い込んできた依頼にかこつけて初に再戦を挑んできた。

その内容は、初の妹である遥香が犯人であるかを証明するもので、初が負ければ遥香は殺されてしまう(無茶苦茶)。

初は家族を守るため、理解とネット・現実を併せた勝負をすることになった。

周りのことなど気にせず嘘を暴いていく理解は、「学校イチのお人好し」と言われている初の平穏な学生生活を破壊していく。

家族と学生生活を守るため、初は理解に勝つことができるのだろうか……。

個性あふれるキャラクターたち

まず、キャラクターが全員面白い。

主人公である「都築初」は、平凡な少年ながら過去に色々抱え込んでおり、それが徐々に出てきて読者を飽きさせない展開が続きます。

ヒロインであるはずの「月見月理解」は、最初こそ初にキスをかますなど、ラノベのヒロインっぽい行動を取りますが、その後は淡々とゲームを進めていきます。

傍若無人としか言いようがないキャラクターなのに、ムカつくことはなく、逆に爽快感せ覚えそうなほどの振り切り具合は素晴らしいの一言!

特に西尾維新先生の世界観が好きな読者には堪らないキャラクターでしょう。

その他、初の周りのキャラクター全てに特徴があり、ぼんやりする人物がいません!これで初作だと言うのだから驚きです。

ストーリーもミステリーの要素を上手く詰め込んでいます。

本格ミステリーかと言われると、確かに首を傾げてしまいますが、ミステリーに特殊能力を加え独特の世界観は馴染むと心地よくなります。

作者さんが触れている通り、実在するゲーム(汝は人狼なりや? )を元にして「探偵殺人ゲーム」は作られているので、元々このゲームを知っているorしたことがある人には二重で楽しめる作品になってますよ〜。

「月見月理解」というキャラクターが嘘ばかり言うのに、嘘が大嫌いという作りなので、初の日常生活を作る嘘も木っ端微塵にされてしまいます。

人間の生活を営む上で必要な嘘まで壊してしまう理解について賛否両論あると思います。

しかし、彼女の行動を通して日常に含まれる嘘をもう一度振り返る良いポイントになりますよ♪

娯楽要素の強いライトミステリー

処女作だとは思えないほど、かっちりとした世界観がすっごく面白いラノベらしいラノベ。

とは言いつつ、ミステリー要素や独特の世界観のおかげで、一般小説としてあってもおかしくないんじゃないかなと思います。

学園モノなので登場人物も多いのですが、どのキャラクターも魅力的に描かれていて、何より被る人がいないです。

これだけ人数が多く登場するストーリーだと、どうしても霞んできてしまう人物ができててしまいがち。

ですが『月見月理解の探偵殺人』に出てくるキャラクターは、それがなく、まさしくキャラが立っている状態に。

特徴的なキャラクターが、独特の世界観で縦横無尽に活躍しているのだから面白くないわけがない!

現実で進行する犯人探しと、ネットの中での勝負が絡み合う設定も上手くできています。ゲーム自体のルールが複雑なので、理解するのは難しいですが……(´∀`*)

ミステリーとしての面白さを残しつつ、ラノベとして娯楽要素を強く出した良作です。

まとめ:西尾維新先生の作品が好きなら読んでみよう!

本格ミステリー好きには物足りないかもしれないけれど、ラノベとして読むなら◎の作品です。

特にキャラクターの名付け方や運び方に西尾維新先生の影響が見られ、戯言シリーズが好きな人には是非オススメしたいです!

謎解き要素というより、日常に溢れる嘘について考えてしまう面白い内容になっています。

ただ、キャラクターと世界観がかなり独特なので受け付けない人は最初の方で断念してしまいそう。でもハマる人にはハマる。

「探偵殺人ゲーム」というゲーム自体がとてもよくできていて面白いのですが、そのぶん複雑ですので理解が大変です(でも理解できれば本当に面白い)。

このゲームの元ネタを知っている人であれば、すんなり世界観にも入り込めると思います。

元のゲーム自体が騙し合いを旨味としてものですので、嘘を見抜く理解というキャラクターを立たせてくれています。

平凡を装う主人公の初の非凡さを見ることができる切っ掛けにもなり、上手く設定に織り込んでいます。

1巻から5巻までできっちり完結していますし、一度この世界観にはまり込むと読むのが止まらなくなってしまう作品です。

ちなみに4巻5巻が特に面白いです。

普通のミステリーではなく、非日常的なミステリーを求めている方はぜひ読んでみてください!

 

2 Comments

林檎

こんにちは。
すごく面白そうな作品ですね。
キャラクターが立っているとか世界観とか、
ハマりそうな予感がします。。
是非読んでみたいです。ありがとうございます!

返信する
anpo39 anpo39

林檎さんこんにちは〜(*´∀`*)
ふっふっふ。そうなんです、面白いんですよ。
キャラクターとか世界観とか独特なクセがあって、気がついたらのめり込んでしまっているという。。
ぜひハマっちゃってください!

返信する

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です