今回は辻村深月(つじむらみづき)さんのエッセイ『図書室で暮らしたい』のご紹介、というか感想を。
この本に出会ったのはもう一年近くも前なのだけど、本屋さんにとても目を惹かれるタイトルの本があったんですよね。
その名も
『図書室で暮らしたい』。
見た瞬間「超わかる」って思いました。
私も図書室や本屋さん、図書館で暮らしたいって思うことが多々有ります。
大きい本屋さんとかに行くともう片っ端から本を読みたい衝動に駆られて、「このまま時間を止めてこの場で寝っ転がりながら思う存分読書したい」って本気で思っちゃうんですよ。
あれだけの本に囲まれた生活ってどんなに幸せなことでしょうか。
おそらく、ご飯も食べないで本を読み続け運動不足、外に出ることは無くなり100%引きこもりになるでしょう。
あぶない、あぶない。
で、タイトルに惹かれて誰の作品か見てみると、なんと辻村深月さんではないですか!
この方もまた、私の大好きな作家さん。しかもエッセイ集のようだ。これは読むしかない!(゚∀゚*)
辻村深月『図書室で暮らしたい』
辻村深月(つじむら みづき)さんは日本の女性作家さん。
デビュー作『冷たい校舎の時は止まる(上) (講談社文庫)』を始め、名作青春ミステリー『スロウハイツの神様(上) (講談社文庫)』など青春を取り入れた幻想的な世界観の作品が多いです。
辻村さんの作品は今のところ全部読んだはずですが、本当にどれも大好き。
おすすめ作品に関しては記事も書いたので、そちらを参考にしていただければ嬉しいです(*´艸`)

作品解説が面白すぎる!!
この『図書室で暮らしたい』を読む前は、「図書室や本屋に対する愛の詰まったエッセイなんだろうなあ」と思っていたら良い意味で少し違かったです。
なんて言うのでしょう。
作品だけでは伝わらない辻村深月さんの様々な面が知れて、辻村さん本人とその作品が今まで以上に好きになるエッセイ集なんです。
特に、辻村さん自身の作品を自ら解説するコーナーは最高に面白かったです。
「辻村さんがどのような気持ちでその作品を書いているか」を知ると、よりその作品を好きになるんですよね。
ああ!この作品はこういう風に思って書いたんですね!素敵!って興奮状態でした。
このエッセイを読んだ後、速攻で辻村さんの作品を再読しまくりましたもん。そしたら、このエッセイを読む前と後ではまた違った面白さが味わえるんですよ。これが最高なんです((∩^Д^∩))
綾辻行人さん大好き人間
作品解説の他にも、辻村さんのことを深く知れることがたくさん書いてあります。
育児についてのことだったり、「中二病」という不治の病にかかっていたり、好きな作家さんへの情熱が半端なかったり。
そもそも辻村さんは『十角館の殺人 <新装改訂版> (講談社文庫)』を読んで衝撃を受け、綾辻行人さんの大ファンになったとの事ですからね。とても親近感が湧きます。
ちょーわかります。『十角館の殺人』はヤバいですよね。私もそうでしたから(´艸`*)
しかも好きすぎて、辻村深月さんの「辻」は綾辻行人さんの「辻」から取ったとの事。素晴らしい愛です。
このような作家としての情報を始めプライベートな事まで盛りだくさんでして、これが個人的にはたまらないですよね・・(*´∀`*)
辻村作品が好きな方も、あまり読んだことがない方も!
私はもともと辻村さんの作品が好きで『図書室で暮らしたい』を読んだパターンですが、このエッセイは辻村さんを大好きな方にはもちろん、辻村さんの作品をあまり読んだ事がない方にも読んでいただきたいです。
このエッセイを読むと、辻村作品を読んだ事がない方でも「辻村さんの作品がめっちゃ読みたい!」ってなりますから!
ちなみに、もともと辻村さんが好きな方が読むと99.9%の確率で辻村作品を再読したくなります。覚悟しておいてください。
ぜひぜひ、お時間のある時にでも読んでみていただければと思います!(●´∀`●)ノ

コメント
コメント一覧 (2件)
これ、読まねばですね。
私も中二病で(笑)、子供のころから藤子不二雄狂。
だからか、何か視点や発想に共感できて大好きなんですよね、辻村さん。
ちなみに、初めて、凍りのくじら読んだ時は号泣でした(笑)
どの作品も、人物の心理描写が素晴らしいですよね!
図書室に冬眠したいです。
hitomiさん!
まさに、これ、読まねばです。笑
あ、私も長い間中二病です(´∀`*)
凍りのくじらはホント心にきました。くじらに限らず辻村さんの作品は毎回心に残りますよね。私も辻村さんの描く「人間」が本当に大好きです。
寒い季節になりましたもんね・・図書室に冬眠できたらどんなに幸せか・・・(ノω`)