津原泰水(つはらやすみ)さんの「幽明志怪(ゆうめいしかい)シリーズ」がめっちゃ好きなんですよ。
津原さんいえば「幻想」とか「怪奇」という言葉がピッタリな作品が似合う作家さんなのですが、そんな津原さんの代表作とも言えるのがこの「幽明志怪シリーズ」なのです。
怪奇小説がお好きな方はぜひ読んでみて!ってことで早速ご紹介しちゃいますよ(* >ω<)=3
1.『蘆屋家の崩壊』
これぞ幻想怪奇小説!という感じの連作短編集。私はこの作品と『11 eleven (河出文庫)』という短編集を読んで津原さんにハマったんですよね。
シリーズの語り手・猿渡と怪奇小説家の「伯爵」が出会う怪奇の数々を描く、という個人的にもモロにツボな設定。ちなみに二人は豆腐がめっちゃ好き。
最初はミステリーかと思っていたんですが、それ以前の問題というか、謎だらけ。
ホラーなのかファンタジーなのかもよくわからない。でも面白い。
「奇妙」とか「怪奇」などのキーワードがお好きならぜひ読んでみていただきたいなあ。
で、「この感じ好き!」となれば続くシリーズ2作品も読んで間違いないです(●´∀`)ノ
三十路を過ぎて定職につけずにいる「おれ」こと猿渡が、小説家の「伯爵」と意気投合するに至った理由は、豆腐。名物を求め津々浦々を彷徨う二人に襲いかかる奇怪な現象。
2.『ピカルディの薔薇』
で、幽明志怪シリーズ2作目。シリーズと言っても直接的な話のつながりはありません。
今回伯爵はあまり登場せず、猿渡が淡々と怪異を語っていくだけなのですが何故こんなに面白いの。
前作と比べると、ホラーと言うより「奇妙な小説」という感じですかね。幻想的でちょっと後味悪くて・・・たまらん!
淡々と読ませておいて最後の最後にゾクッとさせてくれるの好き。
作家として歩み始めたものの、相も変わらず貧困と怪異から手招かれてばかりの「おれ」こと猿渡。これは酔夢か現か。
3.『猫ノ眼時計』
シリーズ完結!さらば猿渡!です。
相変わらずの奇想幻想物語をお楽しみあれ。
最終巻なんですが最終巻っぽくないというか、語りたいだけ語ってはいサヨナラ!っていう置いてけぼり感がすごい。でもこれが津原さんらしいというか。
非常に好きなシリーズだったので3巻で終わってしまったのは悲しかったなあ。全3巻というシリーズものとしては短めなのに、すっかりこの世界観の虜になっていたのですね。
もっと怪異を聞かせて欲しかったああ!
さらば猿渡。少年の飼い猫は、見る者に運命を知らせる眼を持つ。「文体の魔術師」の代表作、ここに完結。
今回はここまで!
というわけで、今回は津原泰水さんの「幽明志怪シリーズ」をおすすめさせていただきました。
怪奇で幻想的で奇妙で不思議な物語がお好きな方には特におススメしちゃいますよ!
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参考にしていただければ幸いです。では、良い読書ライフを!(* >ω<)=3
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