スティーブン・キング『ジョイランド』の感想、あらすじなど。
……この日をどれだけ待ちわびたことか!
先日(2016/7/8)スティーブン・キングの新作『ジョイランド』が発売されました。
発売日に速攻で買って、家に着くなりご飯も食べないですぐに読み始めました。
好きな作家さんの新作というのはなんでこんなにもワクワクするのでしょう!
まずですね、表紙絵が大好きなわけですよ。
スティーブン・キングの作品のカバーイラストを手がける藤田新策さんのイラストが大好きでして。
この絵のタッチとジョイランドの雰囲気が最高なんですよね。
それにアレも好きで、これも好きで、、、
と、好きなところを挙げたらキリがないので早速ご紹介させていただきましょう(●゚∀゚)ノ
ようこそジョイランドへ!
舞台は1970年代、「ジョイランド」という遊園地を舞台に描かれる青春ミステリーです。
そうです。
スティーブンキング+青春+ミステリー、という最高の組み合わせ。
絶対面白いじゃないですか。
遊園地「ジョイランド」で働くことになった大学生のデヴィン・ジョーンズ。
そこで彼は、ジョイランド内にある幽霊屋敷で過去に殺人事件があったことを知る。
殺されたのはリンダ・グレイという少女。しかもその少女の幽霊の目撃情報まである。
本当に幽霊なんているのか?そしてその殺人鬼は今どこに、、、
海辺の遊園地、ジョイランド。彼女に振られたあの夏、大学生の僕はそこでバイトをしていた。
そこで出会った仲間や大人たちとすごすうち、僕は幽霊屋敷で過去に殺人があったこと、遊園地で殺人を繰り返す殺人鬼がいることを知る。
夏、遊園地、幽霊屋敷、友情、失恋、感動。

さて今作は、主人公が少女を殺した犯人を突き止めていく推理小説、ではありません。
友情あり、失恋あり、ちょっとホラーでほのかにミステリを漂わせた美しい青春小説なのです。
読み始めた瞬間から、「あ、スティーブンキングの作品だ』ってわかる冒頭。
序盤の方はゆっくりと、ミステリであることも忘れるほどにデヴィン・ジョーンズの青春の日々が描かれております。
ジョイランドで働き始め、そこで様々な人と出会い、交流する日々。
この何気ない日常にでさえ魅力的に見えてしまうキングの素晴らしさ。
そして中盤になるにつれだんだんミステリ感が出てきます。
ジョイランドでデヴィン・ジョーンズに様々な事が起こったり、
果たして幽霊は本当にいるの?
犯人はあの人?なんだか怪しいぞ?
とワクワク感がたまりません。読書スピードが加速していきます。
そしてラストは、素晴らしいの一言です。
キングらしいと言うのでしょうか。物語のクライマックスは美しく、そして切ない。心に残ります。
帯に「感涙必須の青春ミステリー」などと書かれていましたが本当に感涙してしまうとは。
犯人については全く考えていなかったので、判明した時にはびっくりしましたけど(*´Å`*)
キング作品が苦手な方にも読んでほしい!

今作は文庫にして約370ページと、キングの作品にしてはかなり短い作品です。
その為この短さの中でしっかりまとまって読みやすく、無駄のない仕上がりになっています。
個人的にキングの作品はあの無駄に長いようなボリュームが逆に好きなのですが、『ジョイランド』を読んでこのコンパクトにまとまった物語に感激いたしました。
キング作品の中でも特に読みやすく万人受けする作品でしょう。
キングの作品を読んでみたいんだけど長すぎるんだよね〜、という方にも是非読んでみていただきたい作品です(*>∀<)ノ
さあ、あなたも『ジョイランド』に行ってみませんか?

こんにちは!私もキングの大ファンで、「ジョイランド」購入しました!もう読まれたんですね!私は積読中です…。他にも読みたい本があり、後回しになっちゃってたんですが、本当に面白そうですねー。スティーヴン・キング作品で、かつ友情ものなんて面白くないわけないですもんね(>.<)今日の紹介を読んで早く読みたくなりました。
こんにちは!りかさんは絶対買ってると思ってました笑(o´∀`o)
わかります。私も読みたい本がありすぎて積読たくさんありますもん、、
スティーブンキングの青春は間違いないですよね!ぜひぜひ楽しみにしておいてください(*>艸<)
「キング+青春」って紹介されてたので、迷わず購入しました。なんせ一番好きなキング作品が「クリスティーン」ですから、キングの青春モノであれば見逃せません。
本作は青春イッパイ、ミステリ少々って感じでキングらしくないかもしれませんが、もう登場人物すべて良くて、最高に青春でした。
*いつも参考にさせて貰って、大変助かってます。次は池澤さんの「キップをなくして」いってみます。
Kingfishさん!
おお!「クリスティーン」ですか!いいですねえ(≧艸≦*)
キングの青春はたまりませんよね。わたしも大好きです。登場人物はほんと素晴らしすぎますよね(∩∀`*)
こちらこそ、いつも本当にありがとうございます。「キップをなくして」も気に入っていただければ幸いです。