【殊能将之】『ハサミ男』の次は「石動戯作シリーズ」を読もう!順番あらすじ

今回は殊能将之(しゅのうまさゆき)さんの「石動戯作シリーズ」をおすすめ&ご紹介させていただきます。

殊能将之さんといえば、ミステリー小説好きには知らない人はいないほど有名な『ハサミ男』という作品ありますね。

当然わたしも『ハサミ男』は大好きな作品でして。読んでおいて間違いないので、未読な方はぜひ。

 

で、今回はそんな殊能さんの「石動戯作(いするぎぎさく)シリーズ」を簡単にご紹介できればと思います。その名の通り名探偵の石動戯作が活躍するシリーズなんですが、これがまた面白いんですよ。

是非とも”順番に”読んでいただきたいです。

『ハサミ男』に比べると知名度は低いんですけど、個人的にも好きなミステリシリーズの一つ。ご参考にしていただければ嬉しいです〜(*´v`)

目次

1.『美濃牛』

記念すべき石動戯作シリーズ第一弾!

「奇跡の泉」の取材のために暮枝村へと向かった天瀬啓介。しかしそこで不気味な殺人事件に出くわします。

どう読んでも『ハサミ男』とは違ったタイプの本格ミステリ。

鍾乳洞やわらべ歌、見立て殺人、名探偵登場、などなど横溝正史さんばりのおどろおどろしい雰囲気が漂います。うーん、大好きだ!ただ結構ボリュームのある作品なので冗長に感じてしまう人もいるかも?

とはいえ、石動戯作シリーズを読むなら是非とも読んでおきたい作品です(*-∀-)ノ゙

「鬼の頭を切り落とし…」首なし死体に始まり、名門一族が次々と殺されていく。あたかも伝承されたわらべ唄の如く。

2.『黒い仏』

超変化球です。

良くも悪くも、”普通”の本格ミステリーではないです。思わず笑ってしまうくらいに。

真面目に読んでいると「そうくるんかい!!」とびっくりしてしまいますが、これはこれで実に面白い展開。大好きですよ、こういうの。

というわけでもう一度言います。普通のミステリーとして読んではいけませんよお(*´∀`*)ノ

九世紀の天台僧・円載にまつわる唐の秘宝探しと、一つの指紋も残されていない部屋で発見された身元不明死体。無関係に見える二つの事柄の接点とは?日本シリーズに沸く福岡、その裏で跋扈する二つの力。

3.『鏡の中は日曜日』

石動戯作シリーズの中でも特に名作との呼び声高い作品。特におすすめですね。私もめっちゃ好きです。

研究者・瑞門龍司郎が住む「梵貝荘」で起きた殺人事件を元に、作家の鮎井郁介は小説「梵貝荘事件」を執筆。しかし、最後まで書こうとしなかった。

時を経て現在、名探偵・石動戯作の元に「梵貝荘」で起きた事件の再調査を依頼の依頼が舞い込む。

「やられた!」感を味わえる真っ当に面白いミステリ。この作品だけ読んでも十分に面白いのですが、できれば一作目『美濃牛』から順番に読んでいただきたいですね〜!

ちなみに講談社文庫版にはシリーズ4作目となる『樒 / 榁』が同時収録されています。お得!(*ノ∀`*)

梵貝荘と呼ばれる法螺貝様の異形の館。マラルメを研究する館の主・瑞門龍司郎が主催する「火曜会」の夜、奇妙な殺人事件が発生する。事件は、名探偵の活躍により解決するが、年を経た後、再調査が現代の名探偵・石動戯作に持ち込まれる。

4.『樒 / 榁』

2つの短編が収録。前作『鏡の中は日曜日』は必読となります。

ですが、前作の講談社文庫版『鏡の中は日曜日』には「樒/榁」が同時収録されておりますので、そちらをオススメします(´∀`)

天狗を目撃したという宮司がいる荒廃した寺で、御神体の石斧が盗まれた。問題の“天狗の斧”が発見されたのは完全な密室の中。おびただしい数の武具を飾る旅館の部屋の扉を破ると、頭を割られた死体と脅迫状が。

5.『キマイラの新しい城』

本格ミステリでありながらユーモアもあり、いかにも殊能将之さんらしい世界観の作品。

750年前に死んだ亡霊がテーマパークの社長に取り憑いて「私は殺されたのだ。」みたいな事を言い始め、結局その亡霊の死の真相を解明していくことになるわけです。そしたら現在の方でも事件が起き始めちゃって。

一見ふざけているような設定なのに、しっかりミステリとしても楽しめます。ハチャメチャなエンタメとしてもGOODでして。これまでの石動戯作シリーズを読んでいる方なら問題なく楽しんで頂けるでしょう(*゚∀゚)

そして残念ながら「石動戯作シリーズ」はこれが最後の作品。もっと殊能さんの作品を読みたかった。残念でなりません。

「わが死の謎を解ける魔術師を呼べ」フランスの古城を移築後、中世の騎士として振舞い始めた江里。750年前の死の真相を探れ、という彼の奇想天外な依頼で古城を訪れた石動戯作は、殺人事件に遭遇する。

今回はここまで!

というわけで、今回は殊能将之さんの「石動戯作シリーズ」をご紹介させていただきました。

『ハサミ男』を読んで「殊能さん凄い!」ってなった方はぜひ石動戯作シリーズをどうぞ!

どうぞご参考にしていただければと思います。それでは良い読書ライフを(* >ω<)=3

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この記事を書いた人

年間300冊くらい読書する人です。主に小説全般、特にミステリー小説が大大大好きです。 ipadでイラストも書いています。ツイッター、Instagramフォローしてくれたら嬉しいです(*≧д≦)

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