島田荘司さんといえば『占星術殺人事件』から始まる「御手洗潔シリーズ」が有名ですが、今回は「吉敷竹史(よしきたけし)シリーズ」のおすすめ作品をご紹介させてただきます。
この「吉敷竹史シリーズ」、「御手洗潔シリーズ」と比べ知名度はやや劣るものの、島田荘司さんの作品を読む上でぜひ読んでおきたい名作が存在するのです。
今回はそんな「吉敷竹史シリーズ」の中で、特におすすめしたい3作品
・『出雲伝説7/8の殺人』
・『北の夕鶴2/3の殺人』
・『奇想、天を動かす』
をご紹介させていただきたいと思います。
御手洗潔シリーズとはまた違った面白さがあるので、島田荘司さんの作品が好きな方は是非読んでみてくださいな!(●>ω<)っ
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1.『出雲伝説7/8の殺人』
女性の死体がバラバラにされて各電車に一つずつばら撒かれる、という猟奇的な事件。
女性の死体は8つにバラされているのですが、なぜか頭部だけが見つからない。
一体なぜ犯人は死体をバラして各電車に乗せたのか。
島田荘司さんのバラバラ殺人というと『占星術殺人事件』が思い浮かべますが、こっちのバラバラも面白いんですよ(*´エ`)
あの巧妙なトリックは個人的にも好きだし、「出雲伝説」なんかも絡ませながらしっかり違和感なく溶け込ませています。
結構オーソドックスなトラベルミステリーですが、「トラベルミステリってちょっと苦手だな」という方にもぜひ読んでみてほしい作品です。
山陰地方を走る6つのローカル線と大阪駅に、流れ着いた女性のバラバラ死体!なぜか首はついに発見されなかった。捜査の結果、殺された女は死亡推定時刻に「出雲1号」に乗車していたらしい。
2.『北の夕鶴2/3の殺人』
吉敷竹史シリーズの三作目。作家・伊坂幸太郎さんが絶賛したことでも有名です。
元妻・通子からの久しぶりの電話によって駅まで向かった吉敷竹史は、通子が「ゆうづる9号」に乗っているのを見かける。
しかしその翌日に「ゆうづる9号」で女性の死体が発見されてしまう。しかも服装や所持品が通子に非常に似ており・・・。
これぞ、島田荘司さん版トラベルミステリー。よくあるトラベルミステリーとは一味も二味も違います。
なんと壮大で大掛かりでとんでもないトリックなのでしょうか。しかし実に島田荘司さんらしい最高の作品です。
あまりにありえないトリックのため「バカミス」なんて言われちゃったりしてますが、これが楽しいんですよ。読者の予想を斜め上をいく感じがたまりません。
本格ミステリであり、ハードボイルドであり、サスペンスであり。ノンストップで読み切れる名作です。
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3.『奇想、天を動かす』
吉敷竹史シリーズに収まらず、島田荘司さんの全作品の中でもトップクラスの面白さを誇る傑作です。
わずか12円の消費税によって引き起こされた殺人事件。犯人の老人は完全黙秘。一体この事件の裏には何がある?
タイトルに『奇想、天を動かす』とありますが、トリックがまさに「奇想」。面白すぎる。
社会派ミステリーでありながら、本格探偵小説としてもバッチリ楽しめますのでどちらにしても大満足していただけるでしょう。
また読後感も格別で、他の本格ミステリを読んだ時の感じとはまた違う余韻があります。まさに「傑作」の他なりません。
浅草で浮浪者風の老人が、消費税12円を請求されたことに腹を立て、店の主婦をナイフで刺殺した。だが老人は氏名すら名乗らず完全黙秘を続けている。この裏には何かがある。
おわりに。
というわけで今回は島田荘司さんの「吉敷竹史シリーズ」のおすすめをご紹介させていただきました。
「吉敷竹史シリーズ」の中でもこの3作品はぜひ優先して読んでみてくださいな!
特に『奇想、天を動かす』だけでも!(●>ω<)っ

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