結論から言いますと、現在まで出版されている澤村伊智さんのホラー小説は全部面白いです。
ゆえに全ておすすめです。
澤村伊智さんはわたし的に「ホラー小説界に突如現れたヒーロー(救世主)」みたいな存在で、ホラー小説は今まで三津田信三さんばっかり読んでいたのですが、その後を継ぐというか三津田さんと同じくらい好きな作家さんなんです。
ホラー小説に興味がある方はぜひとも読んでみてね!
しかしシリーズものが混じっているので、できれば順番に読んでいただきたいので参考にしてください( ゚∀゚)
関連記事:【ゾクゾク!】怖くて面白いおすすめホラー小説30選
1.『ぼぎわんが、来る』
女性霊能者・比嘉琴子シリーズの一作目にして、澤村伊智さんのデビュー作です。
“ぼぎわん”と呼ばれる正体不明の化け物に襲われる王道のジャパニーズホラー。
澤村さんが愛読する作家として三津田信三さんの名前を挙げているように、まさに三津田作品のような雰囲気とゾクゾク感を味わえます。
三津田さんの作品が好きなら絶対に気に入っていただけるでしょう。
そしてメチャクチャ怖いです。これぞホラー小説の教科書と言ってもいいくらいの安心のクオリティです。
というわけで、まずこの作品から読むのがベスト。
これで澤村伊智さんのファンになります。
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2.『ずうのめ人形』
ぼぎわん、の次はこれ。比嘉琴子シリーズの2作目です。
ぼぎわんが楽しめたのなら問題なく楽しめるハイクオリティな作品。
ある「人形」にまつわる都市伝説、連鎖して起こる不可解な死、終盤で一気に伏線回収していくミステリ的仕掛けが炸裂します。読み終えた後に拍手したくなります。
澤村伊智さんの何が好きかって、こういう王道ホラーを書いてくれるところなんですよ。そうそう、こういうホラーを読みたかったんです!みたいな。
変に奇をてらってなくて、真正面から読者を怖がらせにきてくれるわけですね。
このようなホラー作家さんって少なくって、それだけで希少な存在なんです。澤村さんにはこれからもずっとこんな王道ホラーを書いていただきたいです。
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3.『恐怖小説 キリカ』
澤村伊智さんの3作目なのですが、これは比嘉琴子シリーズではなく単発の作品です。
しかも王道のホラー小説ではなく、サイコサスペンス風の仕上がりになっており、雰囲気がちょっと違います。
面白いことには変わりないんですけどね。こういう挑戦は好きです。
なのでこの作品を飛ばして、シリーズ3作目の『ししりばの家』を読んでも問題ないのですが、面白いんだから読んじゃいましょうよ。
フィクション、ノンフィクションが織り交ぜられた構成になっており、「え、どこまでが本当なことなの?!」と頭がごちゃごちゃになるのが面白く、恐怖感が増します。
作中に澤村伊智さん本人や『ぼぎわんが、来る』の話が出てくるので、やはり”ぼぎわん”を最初に読んでおくのがベスでしょう。
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4.『ししりばの家』
琴子の幼少期からのことがよくわかる内容で、「比嘉琴子エピソード0」といった感じでしょうか。
かといって最初に読むのではなく、ちゃんと『ぼぎわん』と『ずうのめ』を読んでからにしましょう。
この作品で怖いのは「砂」です。
砂のなにが怖いのか、読んでみないと意味がわからないですが、読み終わったあとは「砂」をあそこまで怖く描けるんだろ関心してしまいます。
前作のキリカと違ってまた王道ホラーに戻ってきてるのも嬉しいポイントですね。
サイコサスペンスもお上手でしたが、やはり澤村伊智さんは王道ホラーがいい。
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まとめ
というわけで順番は
1.『ぼぎわんが、来る』(比嘉琴子シリーズ)
2.『ずうのめ人形』(比嘉琴子シリーズ)
3.『恐怖小説 キリカ』(単発)
4.『ししりばの家』(比嘉琴子シリーズ)
となります。
怖いけど面白くてページをめくる手が止まらない、という最高の読書体験ができるのでぜひ読んでみてね!
それでは良いホラー小説ライフを!( ´∀`)

コメント
コメント一覧 (6件)
anpo39さんこんにちは!アッチョンブリケです
この夏、(ぼきわんで懲りたはずなのに)なぜかホラー熱が燃え上がり、こちらのブログを参考にたくさん読みました!
そしてやはり、私の好みは幽霊や化け物系のジャパニーズホラーだな!!と再認識しました!
リングも呪怨も世代ですし、『この話を聞いたひとは…』的な都市伝説も小さいころ友達とたくさん話しました
でも、その中にもしも“本物”があったら…と『ずうのめ人形』を読んでゾッとしました(-“”-;)
そして、怖い話に力を与えてしてしまうもののことを考えると…『ずうのめ人形』のラストはじわじわきますね(;´д`)
これからも澤村さんに期待してます!!
アッチョンブリケさんこんにちは(*´∀`*)
ホラー熱が燃え上がってなによりです!笑
いやあ、やっぱりジャパニーズホラーいいですよねえ。その点、澤村伊智さんは最高です。
『ずうのめ人形』読んでいただけてよかったです。ほんと怖がらせ方がお上手ですよね。私もラストのジワジワはメンタルやられました……。
でも澤村さんには今後もこういうジャパニーズホラーを書いていただきたいです!
一緒に応援しましょう!
こんにちは。4作品とも読みました。
私は特にキリカが好きでした。
途中、飲んでたお茶を吹きかけました。
作者は何てサービス精神旺盛な方なのでしょうか。
エピローグで、使える、って怖笑
最後の献辞で駄目押しされました。良いなぁ。
ししりばはお婆さんが寝てるシーン鳥肌でした。。
林檎さんこんにちは!澤村伊智さん面白いですよねー(*´∀`*)
お茶を吹きかけましたか笑
ほんとサービス精神旺盛ですよねえ。
わかります、ししりばのそのシーンは本気で気味が悪かったです、ああ思い出してしまった……。
こんばんは。
「ぼぎわん」はずいぶん前に読んで、怖面白かったです。日常の隙間に異物が滑り込んでくる感じが怖さを余計に助長させるって感じで…
で、先日「ずうのめ」を読みました。相変わらずの面白さでした。「リング」「残穢」辺りを絡めて、我々の日常との距離を縮めてくる辺りもさすがでした。
これから「ししりば」「なぎどら」と読もうと思います。楽しみです♪
P.S.「ぼぎわん」の映画化は良くも悪くも映画らしいエンタメ作品でしたね。中島監督らしい感じで、個人的には満足でした。「ずうのめ」も映画化してくれないかなー。とちょっと思ってしまいました。人形が[ぽつん…]絶対画になると思うんですよね。
手持ち豚さん。さんおはようございます!
いやあ、澤村伊智さんのホラーは面白いですよねえ。私もずうのめ好きです。
「ししりば」も「なぎどら」面白いですよ〜、ぜひ読んでみてくださいな!
私もぼぎわんの映画見ました。結構良かった印象です。
ずうのめも映画化したら絶対見にいっちゃいます〜(*^ω^*)