みなさんは猫が好きでしょうか?
私は現在4匹の猫に囲まれた生活を送っています。
猫って本当に可愛らしい生き物だとつくづく思います( ´ ▽ ` )
今回は、猫が好きな方にはぜひ読んでほしい「猫に関する小説やエッセイ」を厳選しました。
猫好きならニヤリとしてしまう描写や、猫好きだからこそわかる切なさ、悲しさ。
猫好きな人はさらに好きに、猫好きじゃなくたって読めば猫好きになってしまうような作品ばかりです。
本当に良い作品ばかりなので、参考にしていただければ幸いです(=゚ω゚)ノ
1.『猫といっしょにいるだけで』
「猫嫌い」の母娘に突如舞い降りた猫との出会い、そして生活。
猫と一緒にいられることの大切さを改めて思い知る、暖かさに満ち溢れた作品です。
五十代、独身、母と二人暮らし。仕事のスランプで切羽詰る日々だった。訪れた神社で「しあわせをください」とつぶやいた翌日、庭の白木蓮の切り株に、彼らは舞い降りた。「猫は嫌いだし、生き物は飼わない」と決めていたが、愛護協会や保健所も頼れない…。
2.『モノレールねこ』
表題作を含んだ8つのストーリーからなる短編集。
何度読んでも表題作「モノレールねこ」は名作です。
小学生のぼくは、ねこの首輪に挟んだ手紙で「タカキ」と文通をする。ある日、ねこが車に轢かれて死に、タカキとの交流は途絶えたが…。表題作の「モノレールねこ」ほか、ザリガニの俺が、家族を見守る「バルタン最期の日」など、夫婦、親子、職場の同僚など、日常にさりげなく現われる、大切な人との絆を描いた8編。
3.ブランケット・キャッツ
2泊3日でブランケットと一緒にレンタルされる猫ちゃん、ブランケット・キャット。
重い悩みを抱えた人々とブランケットキャットのほんわかした関係を描く7つのストーリー。
馴染んだ毛布とともに、2泊3日でレンタルされる「ブランケット・キャット」。父親がリストラされた家族、子どものできない夫婦、いじめに直面した息子と両親、25歳のフリーターと派遣社員の彼女―。
4.『プレーンソング』
3人の男と1人の女のなんでもないただの日常。なのにこれがめちゃくちゃ面白い。
猫が主人公というわけではないけど、著者の猫好きがよくわかる作品です。
うっかり動作を中断してしまったその瞬間の子猫の頭のカラッポがそのまま顔と何よりも真ん丸の瞳にあらわれてしまい、世界もつられてうっかり時間の流れるのを忘れてしまったようになる…。
5.『草の上の朝食』
『プレーンソング 』の続編。
プレーンソングの雰囲気が好きなら絶対に読んでほしい作品です。
ぼくはさっき感じたズルズルと愛のようなものに自分が浸っていく気持ちを大事なもののように感じていたのだが、ズルズルがズルズルと一人で勝手に土俵を割っていったような気持ちになった…。
6.『猫に時間の流れる』
とある古いマンションで、両隣が猫を飼っているという状況の’’ぼく’’。
そこへ野良猫の’’クロシロ’’が現れて、、、
猫が本当に好きな人しか書けないであろう、猫の世界。
飼い猫のチイチイとパキ、野良猫のクロシロとぼくたちの関係は、微妙な緊張と調和を保っていた…。何かがわかっているような何もわかっていないような猫たちとの日々―。世界との独特な距離感に支えられた文体で、猫たちとの日常‐非日常という地平を切り開いた新しい猫小説の原点。
7.『旅猫リポート』
こんなに泣いた小説もなかなかありません。
何気ない猫の仕草の描写や主人公とのふれあいが非常に丁寧に描かれています。
児童文学書とのことですが、むしろ大人に読んでほしい作品です。
ぼくはオス猫のナナ。5年前にサトルに拾われ、幸せにくらしてきた。事情があってぼくを手放さなくてはならなくなったというサトルは、引き取り手をさがすため、銀色のワゴンに乗って旅に出る。
8.『猫島ハウスの騒動』
住民30人、猫100匹以上という猫島で起きるほのぼのミステリー。
この猫ちゃんたちが非常にいい味を出しています。
葉崎半島の先、三十人ほどの人間と百匹以上の猫がのんきに暮らす通称・猫島。その海岸で、ナイフが突き刺さった猫のはく製が見つかる。さらに、マリンバイクで海を暴走する男が、崖から降ってきた男と衝突して死ぬという奇妙な事件が!
9.『もう、猫なしでは生きていけない。』
猫好きだから書ける作品、そこから溢れるほのぼのした暖かさ。
猫が好きでよかった、そんな風に思える作品です。
穏やかで人なつこい、優雅で気高い、気取り屋で見栄っ張りな可愛い奴。しなやかで素早い小さな虎、額を擦り付けてくる甘えんぼ、不機嫌を顕にする気侭な情人―なんとチャーミングで蠱惑的な奴なんでしょう。ゴロニャンとの切なくてあったかい日々。
10.『きりこについて』
主人公と一緒に暮らす’’ラムセス2世’’という猫によって語られていく、「きりこ」という女の子の成長ストーリー。
西加奈子さんが描く「猫の世界観」に圧倒されます。
小学校の体育館裏で、きりこが見つけた黒猫ラムセス2世はとても賢くて、大きくなるにつれ人の言葉を覚えていった。両親の愛情を浴びて育ったきりこだったけれど、5年生の時、好きな男の子に「ぶす」と言われ、強いショックを受ける。
11.『猫鳴り』
捨て猫の「モン」との出会いによって変わっていく人生の物語。
まあ、号泣しちゃいますよね(;ωq`)
ようやく授かった子供を流産し、哀しみとともに暮らす中年夫婦のもとに一匹の仔猫が現れた。モンと名付けられた猫は、飼い主の夫婦や心に闇を抱えた少年に対して、不思議な存在感で寄り添う。
12.『かのこちゃんとマドレーヌ夫人 』
外国語が喋れる猫「マドレーヌ」たちが織り成す不思議な物語を描く。
子供だった頃の懐かしい記憶が蘇る、暖かくて優しいお話。
かのこちゃんは小学1年生の女の子。玄三郎はかのこちゃんの家の年老いた柴犬。マドレーヌ夫人は外国語を話せるアカトラの猫。ゲリラ豪雨が襲ったある日、玄三郎の犬小屋にマドレーヌ夫人が逃げこんできて…。元気なかのこちゃんの活躍、気高いマドレーヌ夫人の冒険、この世の不思議、うれしい出会い、いつか訪れる別れ。
13.『ノラや』
ある日突然消えてしまった’’ノラ’’に対する愛情が、止めとなく伝わってくる連作14篇からなるエッセイ。
著者のノラに対する愛情は本物。
この猫がいなくなった時の気持ち、すごくわかります。
ついで居つきながらも病死した迷い猫のクルツ―愛猫さがしに英文広告まで作り、「ノラやお前はどこへ行ってしまったのか」と涙堰きあえず、垂死の猫に毎日来診を乞い、一喜一憂する老百閒先生の、あわれにもおかしく、情愛と機知とに満たち愉快な連作14篇。
14.『それでも猫は出かけていく』
様々な性格の猫たちに振り回されながらも、深い愛情を注ぐ「ハルノ宵子」さんのコミック付きエッセイです。
猫に限らず、動物を愛するってやっぱりいいなあ。
いつでも猫が自由に出入りできるよう開放され、家猫4匹に加えて、外猫、通りがかりの猫など、常時十数匹が出入りする吉本家。そこは、ツワモノ揃いの猫たちばかり。
15.『夏ヘの扉』
何度転ぼうが、どんな困難にも立ち向かっていく主人公に勇気を貰える、SF小説の中でもトップクラスで有名な作品。
猫の好き嫌い関係なく、一度は読んでみてほしい海外SF永遠の傑作です。
ぼくの飼っている猫のピートは、冬になるときまって夏への扉を探しはじめる。家にあるいくつものドアのどれかひとつが、夏に通じていると固く信じているのだ。1970年12月3日、かくいうぼくも、夏への扉を探していた。
最後に
最後までご覧いただき本当にありがとうございました。
どれも猫好きにはたまらない本ばかりです。
よろしければ気が向いたときにでも、参考にしていただければ幸いです。
コメント
コメント一覧 (4件)
タマタマ今日は猫日となりました。
「きりこについて」西さん
「猫怪々」加門さん
どちらも鬱陶しい雨を忘れさせてくれる超優良本でした。
個人的には猫と言えばギャリコですけど、モノレールねこが気になります。知念さんの死神も早く読みたい!(早期文庫化を切に願います)
いいですね猫日!私も雨の日は読書で気分転換をよくします。
ああ!猫怪々の存在を忘れてしまっていましたあ!( ;´Д`)
いいですよね本当に。
モノレールねこは猫メインの作品ではないのですが、家族をテーマしにたとても暖かい作品です。ぜひぜひ(@´ω`)
連投でスイマセン。
「モノレールねこ」最高でした。
私も解説の方と同じように、バルタンごときに心を挟まれてしまいました。
他の作品も加納さんらしい心地良い風が吹いています。で、最後にバルタンです。もう参りましたと言う他ありません。
良い作品を紹介頂きました。
「モノレールねこ」の気に入っていただけたようで良かったです!やっぱり良い作品ですよね〜♪
ホント、加納さん独特の優しい作風は心を癒してくれます。私もバルタン大好きなんです。
こちらこそ、いつも見ていただき本当にありがとうございます(●>ω<)