S・S・ヴァン=ダイン(1888/10/15 – 1939/4/11)は、海外ミステリー小説好きなら知らない人はいないアメリカの推理作家さん。
長編作品は全て、名探偵ファイロ・ヴァンスが活躍する《ファイロ・ヴァンスシリーズ》でお馴染みです。
その凄さは、あのエラリークイーンにも影響を与えたほど(*◎v◎*)
まあ海外ミステリーを読まない人でも、国内ミステリー小説が好きな人であれば「ヴァンダイン」という名前は
国内ミステリ作家・綾辻行人さんのあの作品でのあのセリフでの印象が凄いですよね、笑
個人的にもあのインパクトが強く、印象に残っている作家さんなのです。
というわけで、今回はヴァン・ダインのおすすめミステリー小説をランキング形式にしてみました!
どうぞ参考にしてただければ幸いです(=゚ω゚)ノ
5位.『カブト虫殺人事件』
ヴァンダイン作品の中では目立たない方かもしれないけれど、実は面白い作品なんです。
エジプトの博物館で資産家が殺害された。
現場に残されたスリッパやネクタイピンなどから犯人は一人に絞られたが、ヴァンスはあまりにあからさままその状況に疑問を抱く。
というエジプトの雰囲気漂う古き良きミステリです。
メインとなるのは「犯人を示す証拠が明確すぎじゃない?」という謎。
要は「証拠がしっかりしすぎて逆に不自然」ということ。ね?面白そうでしょ?(*゚∀゚*)
完全であることを唯一の弱点とする完全犯罪を描いて第一人者が贈る第五作。エジプト博物館内で復讐の神を前にして殺されていた死体は、あまりにも明確に犯人を指摘しすぎていた。
4位.『ベンスン殺人事件』
ヴァン・ダインと言えば、名探偵ファイロ・ヴァンスが活躍する《ファイロ・ヴァンスシリーズ》。
この記事で紹介する作品も全て《ファイロ・ヴァンスシリーズ》です。
そしてこの作品は、その名探偵ファイロ・ヴァンスが登場する一作目。
ヴァン・ダインのデビュー作ですのでぜひ読んでおきたいところ。
犯人を当てるという意味のミステリとしては難易度低めですが、終盤にかけて容疑者を言葉巧みに心理的に追い詰めていく様は一見の価値ありです。
ヴァンスの癖のあるセリフにも注目しましょう。
ベンスン殺人事件 (S・S・ヴァン・ダイン全集1) (創元推理文庫)
証券会社の経営者ベンスンがニューヨークの自宅で射殺された事件は、有力な容疑者がいるため、解決は容易かと思われた。
3位.『カナリア殺人事件』
溢れ出る「古典」の良さよ。
意外すぎる犯人とか、衝撃のトリックとか、そういうのじゃないミステリの面白さがあります。
何と言っても、犯人がわからないまま4人の容疑者を集めての行われるポーカーの場面が最高!
ファイロ・ヴァンスという探偵のキャラクターを楽しむ小説だということがよく分かります。
正直、本格ミステリとしてはそれほど驚きもないですが、「名探偵ファイロ・ヴァンスの小説」として読むとあら楽しい。
ブロードウェイの名花“カナリヤ”が密室で殺される。容疑者は四人しかいない。その四人のアリバイは、いずれも欠陥があるが、犯人と確認し得るきめ手の証拠はひとつもない。
2位.『グリーン家殺人事件』
古典的傑作。「館ミステリ」の元祖でございます。
ヴァン・ダインの作品を読むなら、いえ、海外ミステリーを読みたいなら是非とも読みましょう。
何より、エラリークイーンの傑作『Yの悲劇』は、この作品に影響されて誕生したという。素晴らしい連鎖ですね。
グリーン家の家族が一人、また一人と殺されていく王道の展開。いかにも!という感じがたまらない。
一応2位としましたが、正直2位と1位の差はほぼないです。どっちも読んでください(。・∀・)ノ
ニューヨークのどまんなかにとり残された前世紀の古邸グリーン家で、二人の娘が射たれるという惨劇がもちあがった。この事件をかわきりに、一家のみな殺しを企てる姿なき殺人者が跳梁する。
1位.『僧正殺人事件』
言わずもがな、ヴァンダイン屈指の傑作です。
マザーグースを軸に、いわゆる童謡見立て殺人を描いた「古典的傑作」であります。書かれたのは1929年。うーん凄い。
乱歩が絶賛し、横溝正史の傑作『獄門島』『悪魔の手鞠唄』にも影響を与えたという。これがどれだけ凄いことか。
[kanren id=”2136″]
なぜ犯人は見立て殺人を繰り返すのか?という動機が素晴らし。犯人当てに関しても初読時は思いっきり騙された。
「古典的本格ミステリが読みたいな!」なんて人にはピッタリ。
ミステリ好きであれば一度は読んでおくべき作品です。
だあれが殺したコック・ロビン?「それは私」とスズメが言った―。四月のニューヨーク、この有名な童謡の一節を模した不気味な殺人事件が勃発した。
他の人気海外ミステリ作家さんも!





よろしければ気が向いたときにでも、参考にしていただければ幸いです。
それでは、良い読書ライフを!(=゚ω゚)ノ
コメント