ぜひ「春」に読んでほしいおすすめ小説・本をご紹介です!
春っていいですよね。始まりの季節というか、温かい気持ちになるというか、なんだかウキウキする季節です。
そんな春には、読書をしましょう!ヾ(゚∀゚ゞ)
ってなわけで今回は、「春」に読みたいおすすめ小説をご紹介できればと思います!
ここで紹介する作品は別に「春」をテーマや舞台にした小説ってわけでもないですが、読んでいて個人的に「春」に合うな〜と思った作品ばかり!そしてどれも「面白い!」と思えた作品のみです。
どうぞ参考にしていただければ幸いです(=゚ω゚)ノ
1.『春や春』
私の非常に大好きなタイプの青春小説!
俳句好きの女子高生・須崎茜が、俳句友達ができたことをきっかけに俳句同好会を設立。
メンバー集めに奮闘し、集まってきた個性的なキャラたち。そしてみんなで「俳句甲子園」を目指す!という王道感が最高です。
ストーリーはもちろん、「俳句甲子園」という私の知らない世界が新鮮でとても楽しめた。そして爽やかすぎ。青春は素晴らしいね(*ノД`*)
須崎茜は私立藤ヶ丘女子高校に通う俳句好きの女の子。ある日、俳句に否定的な国語教師と授業で対立したことをきっかけに、俳句の趣味を理解してくれるトーコという友人ができる。
2.『四季 春』
名作ミステリ『すべてがFになる (講談社文庫)』に登場する「真賀田四季」の幼少時代を描いた《四季シリーズ》の一作目。
というわけで、ぜひ森博嗣さんの《S&Mシリーズ》を全て読んでから《四季シリーズ》を読みましょう!
《S&Mシリーズ》を全部読むのは大変だな〜、という方も『全てがFになる』を読んで「真賀田四季」という人物に魅力を感じたなら《四季シリーズ》を読んでいただいて大丈夫です(●゚∀゚)ノ
天才科学者・真賀田四季。彼女は五歳になるまでに語学を、六歳には数学と物理をマスタ、一流のエンジニアになった。
3.『春、戻る』
結婚を間近にした女性の元に現れた「兄」と名乗る青年。しかし明らかに’’年下’’!なんなのこの人?!という展開。
ミステリーかと思いきや、実はめっちゃ心温まる良い作品なんです。まさに心がほっこり。
ストーリーは面白く読みやすいし、「兄」が誰なのか気になるし、で一気読みでした。読後感も最高です(>ω<*)
正体不明、明らかに年下。なのに「お兄ちゃん」!?
4.『三毛猫ホームズの春』
《三毛猫ホームズシリーズ》の過去の短編の中から選ばれた傑作を収めたミステリー短編集。
衝撃のどんでん返し!とかではないですが、安心して楽しめるミステリの王道という感じです。読みやすく、気軽に読めるのも良いですね( ・∀・)ノ
暖かな春の陽気のもとで、ホームズの動きも素早く活発に、もちろん推理も冴えわたる。ミステリー傑作集。
5.『春期限定いちごタルト事件』
『氷菓』『満願』などの名作でお馴染み、米澤穂信さんによる学園ミステリー《小市民シリーズ》です。
人が死なないライトミステリーですので気軽に読めます。でもライトミステリとはいえ、物足りなさは全くなく非常に楽しめるからすごいですね。
メインとなる小鳩君と小佐内さんのキャラもとても良く、この作品を読めばシリーズ全部読みたくなっちゃいます(◎ゝ∀・)ノ
小鳩君と小佐内さんは、恋愛関係にも依存関係にもないが互恵関係にある高校一年生。きょうも二人は手に手を取って清く慎ましい小市民を目指す。
6.『また次の春へ』
『流星ワゴン』『その日のまえに』など、泣ける小説を多く書かれる重松清さんによる「東日本大震災」にまつわる7つの物語が収められた短編集です。
このテーマに重松清さんの物語が組み合わされれば、まあ泣けるに決まってます。
あの日を思い出すのはちょっとキツイかもしれませんが、これは心にきますね。。(つД`)
厄災で断ち切られたもの。それでもまた巡り来るもの。喪失の悲しみと再生への祈りを描く、7つの小さな物語。
7.『葉桜の季節に君を想うということ』
読者によって見事に評価が分かれる小説というのがたまにありますが、この作品もその一つ。ですが、私にとっては非常に面白く楽しめた作品です。あの衝撃はすごかった、、、
と、あんまりハードルを上げ過ぎても良くないので、未読な方はぜひお気軽に(´^ω^`)
「何でもやってやろう屋」を自称する元私立探偵・成瀬将虎は、同じフィットネスクラブに通う愛子から悪質な霊感商法の調査を依頼された。
8.『花の下にて春死なむ』
路地裏に佇むバー「香菜里屋」を舞台に、お客さんが持ちこむ謎を解決していく連作短編集。いわゆる「安楽椅子探偵」ものです。
ミステリーとしても当然面白いのですが、作中に登場する’’料理’’がめちゃくちゃ美味しそうなのがたまらない(*´エ`*)
第52回日本推理作家協会賞短編および連作短編集部門受賞作。
9.『春の庭』
第151回芥川賞受賞作品。
この作品、アッと驚く展開やオチなどがないのです。なのでそういうのを求めて読むと「え?これで終わり?」ってなります。
私は普段ミステリばっかり読んでいるので、逆にこういった何も起きない作品が新鮮でした。時間のあるときに、まったりしながら読むといいですね(´∀`*)
離婚したばかりの元美容師・太郎は、世田谷にある取り壊し寸前の古いアパートに引っ越してきた。あるとき、同じアパートに住む女が、塀を乗り越え、隣の家の敷地に侵入しようとしているのを目撃する。
10.『サクラ咲く』
青春たっぷりの物語3編が収められた短編集。
中学生向けに書かれた小説とのことですが、大人の私でも十分に楽しめた。やっぱり辻村深月さんの作品は好きだな〜。
一編一編しっかり面白くて、しかもうっすら繋がりがあって、、。最高だなあ(*≧∪≦)
塚原マチは本好きで気弱な中学一年生。ある日、図書館で本をめくっていると一枚の便せんが落ちた。そこには『サクラチル』という文字が。
11.『君の膵臓をたべたい』
なかなか衝撃なタイトルですが、実は真面目に素晴らしい物語。名もなき少年と、余命わずかな少女の日常を描きます。
非常にライトな文章で読みやすく、ストーリーも終わりを気にさせる展開で一気読み。読み終われば、このタイトルの素晴らしさに気がつきます(ノД`。)
偶然、僕が拾った1冊の文庫本。それはクラスメイトである山内桜良が綴った、秘密の日記帳だった―
12.『花物語』
大正時代、少女小説の不朽の名作。花の名前をタイトルに、その花を絡ませた少女たちの物語を収めた短編集。
普段ミステリばっかり読んでいると、突然こういった別ジャンルの小説に惹かれることがあります。そしてその美しさと素晴らしさに衝撃を受けるのです。
この作品を読んで改めて日本語の美しさに気がつけました。読む人それぞれのお気に入りの物語がきっとあるはず(*ノД`)ノ
少女小説の元祖として、いまだ多くの読者を惹き付ける不朽の名作。
13.『春、バーニーズで』
吉田修一さんの名作『最後の息子 (文春文庫)』の続編。というわけで、未読な方はぜひ『最後の息子』から読んでみてください!非常に面白いです。
今作は主人公・筒井の日常を描く連作短編。こんな何気ない日常が、どうしてこんなに面白く読めるのか。
単純に情景描写、心理描写が上手い、というだけでなくグイッと読ませる不思議な力を感じます。
妻と幼い息子を連れた筒井は、むかし一緒に暮らしていたその人と、偶然バーニーズで再会する。
14.『重力ピエロ』
伊坂幸太郎さんの代表作の一つ。
兄の「泉水」と弟の「春」は、連続放火事件と謎のグラフィティーアート(壁などに描かれた落書き)の謎に迫ります。
とはいえ単純なミステリー小説ではなく「家族」の物語です。素晴らしい兄弟、そして父と母です。名作。
兄は泉水、二つ下の弟は春、優しい父、美しい母。家族には、過去に辛い出来事があった。
15.『春を背負って』
脱サラをして親父の営んでいた山小屋の後を継ぐことにした長嶺亨。
そんな山小屋に訪れる人々との物語を描いた心温まる連作短編集です。
様々なものを抱えた人々が登場し、どれも暖かい物語となっています。
心がほっこりしますね。山岳小説はあまり読まないほうですが、この作品は大好きです(」*´∇`)」
先端技術者としての仕事に挫折した長嶺亨は、山小屋を営む父の訃報に接し、脱サラをして後を継ぐことを決意する。
16.『ハルさん』
父ハルさんと、その娘ふーちゃんの成長をも描いた日常の謎解き連作短編集。
驚愕のどんでん返し!とかではなく、全体的にゆったりした雰囲気が漂います。
そして何より物語が良い!ミステリとして読むより、暖かい物語を読みたいな、って方におすすめです´∀`*
(瑠璃子さん…今日はね、ふうちゃんの結婚式なんだよ。まさか、この僕が「花嫁の父」になるなんて…)結婚式の日、ハルさんは思い出す、娘の成長を柔らかく彩った五つの謎を。
17.『この恋と、その未来。 -一年目 春-』
とある理由で広島の全寮制高校へやってきた松永四郎が、ルームメイトの織田未来と出会い物語は始まる。
ライトノベルなので読みやすさは抜群なのですが、テーマが重くてあまりライトではありません。
ラノベに良くある’’萌え’’や’’ラブコメ’’の要素はなく、いたって真面目な青春恋愛ストーリーです。いやー辛いなあ(つД`)ノ
超理不尽な三人の姉の下、不遇な家庭生活を過ごしてきた松永四郎。その地獄から逃れるため、新設された全寮制の高校へと入学を決めた彼は、期待を胸に単身広島へ。
18.『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』
SF恋愛小説の名作。泣ける小説としても有名です。’’時間’’をテーマとしながらも、タイプスリップとはまた違う。
大学に通うぼくはとある女の子に一目惚れし、見事交際することになります。しかし、彼女にはある’’秘密’’があるのです。
ネタバレになってしまうので詳しくは書けませんが、なんとも辛く切なすぎる秘密。そしてそのストーリー、世界観も素晴らしいです(´;д;`)
京都の美大に通うぼくが一目惚れした女の子。高嶺の花に見えた彼女に意を決して声をかけ、交際にこぎつけた。
19.『春にはすべての謎が解ける』
アラン・ブラッドリーさんによる《少女探偵フレーヴィア シリーズ》の第5弾。
イギリスに住む化学が大好きな少女・フレーヴィアをメインとした大人気ミステリシリーズです。
ストーリーや世界観も素敵、そしてなんといっても少女・フレーヴィアが魅力的で、1作目『パイは小さな秘密を運ぶ (創元推理文庫)』を読めばきっと全シリーズを読みたくなるはず!
個人的に表紙絵もすごく好きで、部屋に飾っているだけでワクワクします(-@∀@)
復活祭まであと少し。教会に眠る聖人のお墓が、考古学研究のため開かれようとしているところ。その発掘現場に居合わせたフレーヴィアは、地下霊廟で失踪したオルガン奏者のおかしな死体を発見してしまう。
20.『春にして君を離れ』
クリスティの傑作。ある事をきっかけに自分自身を見つめ直していく女性の物語、なのですが、怖いです。
クリスティお馴染みの名探偵ポワロもマープルもいない。だけどとっても面白い。
そしてミステリーでもホラーでもないのに怖くてゾクゾクします。殺人すら起きません。では何がそんなに怖いのか。それは、、、
優しい夫、よき子供に恵まれ、女は理想の家庭を築き上げたことに満ち足りていた。
が、娘の病気見舞いを終えてバグダッドからイギリスへ帰る途中で出会った友人との会話から、それまでの親子関係、夫婦の愛情に疑問を抱きはじめる…
最後に
最後までご覧いただき本当にありがとうございました。もしも未読な作品があれば、「春」という季節をきっかけに読んでいただければ嬉しいです。
よろしければ気が向いたときにでも、参考にしていただければ幸いです。
それでは、良い読書ライフを!(=゚ω゚)ノ
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