「このミステリーがすごい!」とは、別冊宝島さんから発行されている、ミステリー小説のブックランキング、作品が掲載されたミステリーのガイドブックのことです。
通称「このミス」。
今回は【2013年】版「このミステリーがすごい!」で見事ベスト10に選ばれた’’国内’’作品をご紹介できればと思います!
どうぞ、参考にしていただければ幸いです(=゚ω゚)ノ
※2013年版「このミステリーがすごい!」は《2011年11月〜2012年10月》に発刊された作品が対象です。
10.『盤上の夜』
ストーリー★★★★
読みやすさ★★★
ミステリ度★★★
おすすめ度★★★
囲碁や将棋、麻雀などのボードゲームをテーマとしたSF短編集。
ボードゲームのルールが全くわからないと難しいかもしれませんが、なんとなくでもわかるなら非常に楽しめます。
ちなみに、第33回日本SF大賞受賞。ボードゲーム好きな方はぜひ(◎ゝ∀・)ノ
彼女は四肢を失い、囲碁盤を感覚器とするようになった―。
9.『奇面館の殺人』
ストーリー★★★★
読みやすさ★★★★
ミステリ度★★★★
おすすめ度★★★★★
おなじみ、絢辻さんによる館シリーズの9作目です。
舞台は「奇面館」、しかも大雪によって孤立。さらに招かれた客はそれぞれ鍵の掛かる仮面を被らされる。というなんともワクワクな設定。
王道の舞台設定に何回もひねりと驚きが加わっており、安定の館シリーズといった感じ。安心してオススメできます(*-∀-)ノ゙
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奇面館主人・影山逸史が主催する奇妙な集い。招待された客人たちは全員、館に伝わる“鍵の掛かる仮面”で顔を隠さねばならないのだ。
8.『キングを探せ』
ストーリー★★★★
読みやすさ★★★
ミステリ度★★★★
おすすめ度★★★★
法月綸太郎シリーズ。4人の犯人による’’交換殺人’’を描いた倒叙的なミステリー作品。’’四重交換殺人’’ってだけでテンションが高ぶります。
ストーリーにゲーム的要素もありとても楽しめながら、犯人グループと法月綸太郎との頭脳戦にドキドキ。
伏線回収の気持ち良さ、終盤のひねりもお見事です( ´∀`)
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繁華街のカラオケボックスに集う四人の男。めいめいに殺意を抱えた彼らの、今日は結団式だった。
7.『カラマーゾフの妹』
ストーリー★★★★
読みやすさ★★★
ミステリ度★★★
おすすめ度★★★
御察しの通り、かの有名な「カラマーゾフの兄弟」を元にしたミステリ。
「兄弟」を読んでいなくても楽しめると思うけど、やっぱり読んでいた方がもっと楽しめるかなあ、といった印象。
いや、むしろ原作を読んでいないからこそ楽しめるんじゃないか、とも思ったり。どうなんでしょうε-(´∀`; )
ロシア帝国を震撼させた『カラマーゾフ家の父殺し事件』から十三年、内務省の特別捜査官となった次男イワン・カラマーゾフはある確信を抱いて故郷に舞い戻った。
6.『楽園のカンヴァス』
ストーリー★★★★★
読みやすさ★★★
ミステリ度★★★★
おすすめ度★★★★★
ルソーの「夢」という作品をメインにしたミステリ作品。
スイスの大邸宅に招かれたブラウンは、そこでルソーの名作「夢」に非常に似た絵を目にする。そして真贋判定できれば絵を譲るという。
その判定に重要な謎の古書、期限は7日間、ライバルの日本人研究者、と、ワクワクドキドキの設定と展開!
美術に疎い私でも、その世界観にグイグイ引き込まれ非常に楽しめました(●゚∀゚)ノ
ニューヨーク近代美術館のキュレーター、ティム・ブラウンはある日スイスの大邸宅に招かれる。
5.『地の底のヤマ』
ストーリー★★★★
読みやすさ★★★
ミステリ度★★★★
おすすめ度★★★★★
非常に長い作品ですが、その分の読み応えと読後感は抜群です。
1人の警官の人生を追った半生記でありながら、非常に質のよいミステリー小説でもあります。
なかなかの長編なため休憩を挟みつつの読書となりましたが、これだけの長編を飽きさせず読ませるってやっぱり凄いです(●´∪`)
呑んだ、愛した、闘った!九州大牟田・三池炭鉱。
4.『幽女の如き怨むもの』
ストーリー★★★★
読みやすさ★★★
ミステリ度★★★★
おすすめ度★★★★
きたー!私の好きな《刀城言耶シリーズ》!その第6長編。ミステリーとホラーの融合が見事な人気シリーズです。
ですが、今までの刀城言耶シリーズとは少し展開が違う’’異色作’’と話題に。まあ確かにそうかもしれないですが、これがまた実に面白いのです。
今回は、遊郭で起こる’’連続身投げ事件’’を軸にした物語。自殺か事故か殺人か。はたまた、幽霊の仕業か。
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十三歳で遊女となるべく売られた少女。“緋桜”と名付けられ、身を置いた世界は苦痛悲哀余りある生き地獄だった。
3.『機龍警察 暗黒市場』
ストーリー★★★★★
読みやすさ★★★
ミステリ度★★★
おすすめ度★★★★★
月村了衛さんによるSF警察小説シリーズの三作目。
登場人物の一人「ユーリ」がメインの物語なため、一作目二作目を読んでいないと入り込めませんのでご注意を。
ただ、1作目『機龍警察』2作目『機龍警察 自爆条項』を続けて読んでいれば面白さは抜群です!!というかこのシリーズは本当に面白いんです〜(●>ω<)
警視庁との契約を解除されたユーリ・オズノフ元警部は、旧知のロシアン・マフィアと組んで武器密売に手を染めた。
2.『ソロモンの偽証』
ストーリー★★★★
読みやすさ★★★
ミステリ度★★★
おすすめ度★★★★
自殺か事故か、他殺か。学校で起きた一人の中学生の転落死の真実を巡った物語。
文庫本にして全6巻というかなりの大作なため、読み応えが半端ないです。ただ、「無駄に長い」という意見も多いですね〜。
個人的にはこの’’無意味’’とも思える情景や描写の長さが好きなのですが、、(●´人`)
一気にまとめ買いするのではなく、まずは1巻づつ手に取ることをオススメします。
クリスマス未明、一人の中学生が転落死した。柏木卓也、14歳。彼はなぜ死んだのか。
1.『64(ロクヨン) 』
ストーリー★★★★★
読みやすさ★★★
ミステリ度★★★
おすすめ度★★★★★
警察小説の名作。昭和64年に起きた’’D県警史上最悪の誘拐殺人事件’’を軸に物語は進みます。
なかなかの長編かつ重い内容ですが、読み始めたらあっという間にこの物語の世界に入り込んでしまいます。
読後はもうお腹いっぱい。良い感じの疲労感が漂います。映画も公開されるのでぜひ!(●゚∀゚)ノ
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元刑事で一人娘が失踪中のD県警広報官・三上義信。記者クラブと匿名問題で揉める中、“昭和64年”に起きたD県警史上最悪の翔子ちゃん誘拐殺人事件への警察庁長官視察が決定する。
他の年のこのミスはこちら!
・【2018年版/国内編】このミステリーがすごい!ベスト10紹介
・【2016年/国内編】このミステリーがすごい!ベスト10紹介
・【2016年/海外編】このミステリーがすごい!ベスト10紹介
・【2015年/国内編】このミステリーがすごい!ベスト10紹介
・【2015年/海外編】このミステリーがすごい!ベスト10紹介
・【2014年/国内編】このミステリーがすごい!ベスト10紹介
・【2014年/海外編】このミステリーがすごい!ベスト10紹介
・【2013年/国内編】このミステリーがすごい!ベスト10紹介
・【2013年/海外編】このミステリーがすごい!ベスト10紹介
ご参考にしていただければ幸いです!(* >ω<)=3
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