今回は超おすすめの「倒叙ミステリ」をご紹介させていただきます。
通常のミステリーは①まず最初に事件が起こり、②探偵役が登場し、③事件を推理して最後に犯人を当てて解決。という形が多いですよね。
しかし倒叙ミステリは、最初に犯人や犯行過程がわかり、主に犯人視点でストーリー展開されていきます。
有名なドラマ『古畑任三郎』がそれに当たりますね。
この倒叙ミステリでしか味わえない独特のスリルが非常にクセになり、犯人がわかっているからこそ、探偵役と犯人の心理戦、緊迫感がめちゃくちゃ面白いのです。
今回は、誰もが認める『世界三大倒叙ミステリ』から、わたしが今まで読んだ中で本当に面白かった倒叙ミステリを厳選したよ!
『世界三大倒叙ミステリ』
『殺意』 著者・・フランシス・アイルズ
『伯母殺人事件』 著者・・リチャードハル
『クロイドン発12時30分』 著者・・F・W・クロフツ

↓ここから私が厳選した倒叙ミステリです(=゚ω゚)ノ↓
1.『聖女の救済』
さすが東野圭吾さん、と言わんばかりの安定の面白さと抜群の読みやすさ。
驚きの結末や、それに至るまでの巧妙な伏線の張り具合は本当に素晴らしい。
資産家の男が自宅で毒殺された。毒物混入方法は不明、男から一方的に離婚を切り出されていた妻には鉄壁のアリバイがあった。
2.『容疑者Xの献身』
東野圭吾作品の中で最高傑作と呼び声高いこの作品。
ストーリーやトリック、推理などどれも当たり前に面白いのですが、作品全体を通して犯人への感情移入が半端ではありません。
天才数学者でありながら不遇な日日を送っていた高校教師の石神は、一人娘と暮らす隣人の靖子に秘かな想いを寄せていた。彼女たちが前夫を殺害したことを知った彼は、二人を救うため完全犯罪を企てる。
3.『鼻』
表題作「鼻」の他に「暴落」「受難」の3編からなる短編集。
倒叙物は「鼻」のみですが、その他2編も抜群に面白い。
人間たちは、テングとブタに二分されている。鼻を持つテングはブタに迫害され、殺され続けている。外科医の「私」は、テングたちを救うべく、違法とされるブタへの転換手術を決意する。一方、自己臭症に悩む刑事の「俺」は、二人の少女の行方不明事件を捜査している。
4.『扉は閉ざされたまま』
探偵役’’碓氷優佳’’と犯人の手に汗握る心理戦がめちゃくちゃ面白い。
全体的にもシンプルな構成なので読みやすくあっという間に読める。
大学の同窓会で七人の旧友が館に集まった。“あそこなら完璧な密室をつくることができる…”伏見亮輔は客室で事故を装って後輩の新山を殺害、外部からは入室できないよう現場を閉ざした。自殺説も浮上し、犯行は成功したかにみえた。
しかし、碓氷優佳だけは疑問を抱く。
5.『君の望む死に方』
前作『扉は閉ざされたまま』に続く、探偵役・碓氷優佳が活躍するシリーズ第2弾。
前作に比べよりひねりを効かせたような変化球タイプと言ったとこでしょう。
登場人物も少ないし読みやすいのも嬉しいです。
余命六カ月―ガン告知を受けたソル電機社長の日向は、社員の梶間に、自分を殺させる最期を選んだ。日向には、創業仲間だった梶間の父親を殺した過去があったのだ。梶間を殺人犯にさせない形で殺人を実行させるために、幹部候補を対象にした研修を準備する日向。
6.『キングを探せ』
4名の交換殺人を犯人視点で描いた本格ミステリー。
この4名の交換殺人というのがミソで、今までにない面白い作品になっている。
寂れたカラオケ・ボックスの一室に、奇妙なニックネームで呼び合う4人の男たちが集う。なんの縁もなかったはずの、彼らの共通項は殺意だった。それぞれにどうしても殺したい相手がいることで結託した彼らがもくろんだのは、交換殺人。
7.『99%の誘拐』
日本の誘拐ミステリの最高峰。
見事なストーリー構成によって、シンプルでスピーディーな展開で飽きることなく面白い。
末期ガンに冒された男が、病床で綴った手記を遺して生涯を終えた。そこには8年前、息子をさらわれた時の記憶が書かれていた。そして12年後、かつての事件に端を発する新たな誘拐が行われる。その犯行はコンピュータによって制御され、前代未聞の完全犯罪が幕を開ける。
8.『青の炎』
日本の倒叙ミステリの中でもトップクラスで有名な名作中の名作。
家族を守るため、完全犯罪を計画した高校生の孤独な闘いを描く。
主人公の生々しい心理描写に、胸が痛くなるほど切なさと感動が入り混じる。
櫛森秀一は、湘南の高校に通う十七歳。女手一つで家計を担う母と素直で明るい妹との三人暮らし。その平和な家庭の一家団欒を踏みにじる闖入者が現れた。母が十年前、再婚しすぐに別れた男、曾根だった。
9.『福家警部補の挨拶』
女版’’古畑任三郎’’。
観察力、推理力に優れた福家警部補がお送りする、4編からなる短編集。
昔ながらのミステリの良さを取り入れた、古き良き本格ミステリ作品。
本への愛を貫く私設図書館長、退職後大学講師に転じた科警研の名主任、長年のライバルを葬った女優、良い酒を造り続けるために水火を踏む酒造会社社長―冒頭で犯人側の視点から犯行の首尾を語り、その後捜査担当の福家警部補がいかにして事件の真相を手繰り寄せていくかを描く倒叙形式の本格ミステリ。
10.『死の接吻』
小説ならではの良さ最大限に生かした倒叙ミステリの傑作。
「倒叙」という犯人視点なのにもかかわらず、犯人が誰だかわからないのです。
二人は学生同士の恋人だった。女は妊娠しており、男は結婚を迫られていた。彼女をなんとかしなければならない。おれには野心があるのだ――冷酷非情のアプレゲール青年の練りあげた戦慄すべき完全犯罪。
最後に
というわけで今回は、超おすすめの「倒叙ミステリ」をご紹介させていただきました。
よろしければ気が向いたときにでも、参考にしていただければ幸いです。
それでは、良い読書ライフを!(=゚ω゚)ノ
コメント
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