海外編/2015年版の「このミス!」作品ベスト10をご紹介です!
「このミステリーがすごい!」とは、別冊宝島さんから発行されている、ミステリー小説のブックランキング、作品が掲載されたミステリーのガイドブックのことです。
通称「このミス」。私も毎回楽しみにしています(*゚▽゚*)
今回は2015年版「このミステリーがすごい!」で見事ベスト10に選ばれた’’海外’’ミステリー作品をご紹介できればと思います!
※2015年版「このミステリーがすごい!」は《2013年11月〜2014年10月》に発刊された作品が対象です。
10.『北京から来た男』
ストーリー★★★★★
読みやすさ★★★
ミステリ度★★★
おすすめ度★★★★
スウェーデンの小さな村で、村人である老人たちがほぼ全員殺されるという事件が起きた。一体なぜ?
中国やアメリカをも巻き込み壮大なスケールで描かれた作品。歴史犯罪小説とでもいうのでしょうか。
村での大量殺人、という私好みのあらすじだっためワクワクしながら読みましたが、少し思っていたのと違ったのは事実。
ただ翻訳も読みやすく、これはこれで非常に楽しめました( ´▽`)
凍てつくような寒さの未明、スウェーデンの小さな谷間の村でその惨劇は起きた。
9.『暗殺者の復讐』
ストーリー★★★★
読みやすさ★★★
ミステリ度★
おすすめ度★★★★
グレイマンシリーズの4作目。世界から命を狙われる凄腕の殺し屋’’グレイマン’’をメインとしたアクション小説です。
ターゲットのなる人物の殺害に成功するも、今度は殺人組織に追われる身に。と、思ったらその組織の一人が助けてくれて、、という展開。
『このミス』に選ばれながらミステリー作品でないのはよくある話。とはいえ、このシリーズは非常に面白いです( ^ω^ )
“グレイマン(人目につかない男)”と呼ばれる暗殺者ジェントリーは、ある男に復讐すべくロシアに赴き、彼の館に潜入した。
8.『養鶏場の殺人/ 火口箱』
ストーリー★★★★
読みやすさ★★★
ミステリ度★★★★
おすすめ度★★★★★
タイトル通り『養鶏場の殺人』『火口箱』の二編が収められた中編集。
「養鶏場の殺人」はなんと実際にあった事件を元に書いているというから驚き。この事件が本当にあったのか、、と思いながら読むとゾクゾクします。
そして「火口箱」がまた実に面白い。個人的にはこちらの方が好み(●´人`)
1920年冬、エルシーは教会で純朴な青年に声をかけた。恋人となった彼が4年後に彼女を切り刻むなどと、だれに予想できただろう―。
7.『逃げる幻』
ストーリー★★★
読みやすさ★★★
ミステリ度★★★★
おすすめ度★★★★★
私も大好きな作品の多いヘレン・マクロイ。今回は「人間消失」と「密室殺人」のという本格ミステリ好きにはたまらない謎をメインに物語は進みます。
だがしかし!面白いのはその謎だけではないのです!それが何かは言えませんが、古典的な推理小説がお好きな方はぜひ。
それにしても、この作品が書かれたのは1945年なんですねえ。このような海外名作を発掘、翻訳してくれてとてもありがたいです(」*´∇`)」
家出を繰り返す少年が、開けた荒野の真ん中から消えた―ハイランド地方を訪れたダンバー大尉が聞かされたのは、そんな不可解な話だった。
6.『ハリー・クバート事件』
ストーリー★★★★
読みやすさ★★
ミステリ度★★★
おすすめ度★★★★
全欧州で200万部の大ベストセラー作品、と言われれば読みたくなってしまうのがミステリ好きの性。
新人作家のマーカスが、先輩作家の庭から少女の白骨死体が見つかったことをきっかけにその事件を調査していく。
作品としてはとても面白い。ですが、多くの方が言うように上巻が「冗長」な印象を受けます。悪く言えば’’無駄に長い’’んです。
とはいえ、読書好きの私は「その’’無駄’’とも思える部分も読書の良いところだ」と思えちゃうので問題なかった。
ですが、サクッと面白いミステリを読みたい!という方には不向きかもしれないです(゚Д゚*)
デビュー作が大ヒットして一躍ベストセラー作家となった新人マーカスは第2作の執筆に行き詰まっていた。
5.『もう年はとれない』
ストーリー★★★★
読みやすさ★★★★
ミステリ度★★
おすすめ度★★★★★
元刑事である87歳のバック・シャッツを主人公としたハードボイルド作品。
とりあえずこのジイちゃんがめっちゃカッコイイ。体力、記憶力ともに衰えておりそのうえ頑固ジジイ。なのにカッコイイ。
ストーリーも程よくユーモアを取り入れており、頭を悩ますこともなく気軽に楽しめる作品となっています(・∀・)
捕虜収容所でユダヤ人のあんたに親切とはいえなかったナチスの将校が生きているかもしれない―臨終の床にある戦友からそう告白された、87歳の元殺人課刑事バック・シャッツ。
4.『ピルグリム』
ストーリー★★★★
読みやすさ★★★
ミステリ度★★
おすすめ度★★★★★
いわゆる’’スパイもの’’。
スパイものはあまり手を出さない(といってもまあまあ読む)私ですが、読んだ感想は「こんなに面白いスパイ作品は初めて!(≧∀≦*)」です。
まるで映画を見ているよな世界観とストーリー展開、また’’伏線の貼り方と回収の仕方’’が絶妙。
見事な構成です。全3巻からなる大作ですが、一気読みしたくなるほど面白かった!
アメリカの諜報組織に属する十万人以上の諜報員を日夜監視する極秘機関。この機関に採用された私は、過去を消し、偽りの身分で活動してきた。
3.『時限紙幣 ゴーストマン』
ストーリー★★★★
読みやすさ★★★
ミステリ度★★★
おすすめ度★★★★
犯罪の全てをなかったことに、そして自らの姿をも消す「ゴーストマン」を主人公とした、ハードボイルサスペンス作品。
今回の任務は、奪われた紙幣の奪還。48時間後にその紙幣は爆発するという。
一気読みさせるストーリー展開はもちろん面白く、’’「ゴーストマン」という特殊な役割’’が非常に楽しめました(゚▽゚*)
48時間後、120万ドルの紙幣は爆発する。盗んだやつらはそれを知らない。爆発する前に奪回するのが私の仕事だ。
2.『秘密』
ストーリー★★★★★
読みやすさ★★★
ミステリ度★★★
おすすめ度★★★★
少女ローレルはある日、母親が突然現れた謎の男を殺す場面を目撃してしまう。その後、母親の正当防衛ということになったのだが、その謎の男は母親のことを知っていたらしく、母も男の事を知っていたらしい。
時は流れ、女優となったローレルが母の秘密に迫る。
「母の秘密」という謎を軸に、現在と過去が入れ替わり語られていく構成。
やっぱりこの構成の作品は面白い!また、イギリスの背景描写が大変素晴らしいのも魅力です(●゚∀゚)ノ
『忘れられた花園』のモートンが再び読者を誘う物語の迷宮。
1.『その女アレックス』
ストーリー★★★★
読みやすさ★★★
ミステリ度★★★
おすすめ度★★★★★
まあ、この作品が1位ですよねーε-(´∀`)
テレビでも話題になり、どこの本屋さんでも山積みされていたのを思い出します。ほとんどの方が読んでいるのではないでしょうか?
多くの方に読まれているゆえにマイナスな意見も多くありますが、衝撃サスペンス作品として純粋に面白いです。
確かにミステリーですが、日本の本格ミステリーとはまた別のジャンルですので、それを理解しておけば楽しめます。私はとても楽しめましたよ♪(´ε` )
おまえが死ぬのを見たい―男はそう言ってアレックスを監禁した。
他の年のこのミスはこちら!
・【2018年版/国内編】このミステリーがすごい!ベスト10紹介
・【2016年/国内編】このミステリーがすごい!ベスト10紹介
・【2016年/海外編】このミステリーがすごい!ベスト10紹介
・【2015年/国内編】このミステリーがすごい!ベスト10紹介
・【2015年/海外編】このミステリーがすごい!ベスト10紹介
・【2014年/国内編】このミステリーがすごい!ベスト10紹介
・【2014年/海外編】このミステリーがすごい!ベスト10紹介
・【2013年/国内編】このミステリーがすごい!ベスト10紹介
・【2013年/海外編】このミステリーがすごい!ベスト10紹介
ご参考にしていただければ幸いです!(* >ω<)=3