ミステリー小説に関する基礎用語を簡単にまとめました!
ミステリー小説を読んでいると、たまに知らない用語が出てくることってありませんか??
作品の中だけでなくても、ミステリー小説に関連する独特な言葉ってありますよね〜。
今回はミステリー小説に関連している様々な用語を簡単にまとめました!♪( ´▽`)
「なんとなく意味わかってるつもりだけどあってるのかな?」「よくわからないけどワザワザ調べるの面倒だなあ」なんて方達の参考にしていただければ幸いです(=゚ω゚)ノ
他にもあるので随時更新していきますね〜。
※主観が結構入っていますのでご理解ください!
暗号(あんごう)
他の人物にわからないようにするため、文章などを特定の法則に基づいて変換したもの。
安楽椅子探偵(あんらくいすたんてい)
事件現場に行かず、事件の情報を関係者から聞いたりするだけで事件を解決してしまう探偵や形式のこと。「アームチェア・ディテクティブ」とも呼ばれたりする。
《関連作品:アガサクリスティ『火曜クラブ』、ジェイムズ・ヤッフェ『ママは何でも知っている』など。》
イヤミス
読んでいてイヤーな気持ちになる、イヤーな汗が出るミステリのこと。読後感もイヤーな感じ。
《関連作品:真梨幸子『殺人鬼フジコの衝動』、湊 かなえ『告白』など。》
EQFC
Ellery Queen Fan Club(エラリークイーンファンクラブ)。
オマージュ
「尊敬、敬意」。ミステリー小説では有名作品に敬意を込め、似たような要素を取り入れた作品をいうこともある。
国内ではアガサクリスティの『そして誰もいなくなった』のオマージュ作品も多い(綾辻行人『十角館の殺人』、西村京太郎『殺しの双曲線』など)。
カーの密室講義(かーのみっしつこうぎ)
ジョン・ディクスン・カーの『三つの棺』の中で語られる密室トリックの分類。めちゃくちゃ面白いので、ミステリ好きな方にはぜひ読んでほしいです。
ガジェット
ミステリー小説の場合、作品の中に登場するミステリ作品には欠かせないワクワクする仕掛けや装置のこと。(奇妙な館、不気味な村、名探偵の登場など)
クローズド・サークル
外界との連絡が断たれた状況、限られた、閉ざされた空間が舞台でのミステリー。嵐で脱出不可能になった孤島や、吹雪の山荘などもこれにあたる。
《代表作:アガサクリスティ『そして誰もいなくなった』、綾辻行人『十角館の殺人 』など。》
交換殺人(こうかんさつじん)
二人以上の犯人がそれぞれ殺す相手を交換し殺人を行うこと。それによって犯人と被害者に接点や動機が全くなくなるため捜査は混乱する。
《関連作品:東川篤哉『交換殺人には向かない夜』、法月綸太郎『キングを探せ』など。》
このミステリーがすごい!
通称「このミス」。宝島社が毎年行っている国内作品と海外作品のミステリー小説ベスト10、またはそのガイドブックのこと。
私も毎年お世話になっています( ´ ▽ ` )ノ
三大奇書(さんだいきしょ)
小栗虫太郎『黒死館殺人事件』・夢野久作『ドグラ・マグラ』・中井英夫『虚無への供物』の3作品。
竹本健治『匣の中の失楽』を加えて’’四大奇書’’と呼ぶ場合もある。
叙述トリック(じょじゅつとりっく)
まさに小説ならでは。巧みな文章や表現によって’’読者自身’’を騙すトリックの事。そのため真実が明かされた時の衝撃が半端ない。
《関連作品:アガサクリスティ『アクロイド殺し』、殊能将之『ハサミ男』、歌野晶午『葉桜の季節に君を想うということ』など。》
ジュブナイル
少年少女向け小説。でも大人が読んでも楽しめる作品も多い。国内ミステリでいえば「はやみねかおる」さんの作品は大体面白い。
《関連作品:はやみねかおる『そして五人がいなくなる 名探偵夢水清志郎事件ノ-ト』など。》
新本格(しんほんかく)
よく、綾辻行人さんの『十角館の殺人』によって日本に新本格ブームが始まった!みたいなことを目にしますね。
正確に言えば、島田荘司さんの推薦を受けデビューした若手作家さんたちのこと。当初でいえば、綾辻行人さん、有栖川有栖さん、法月綸太郎さんなどなど。
今では「古典的要素をしっかり取り入れながら現代風に書かれたミステリージャンル」みたいになってる。
積読(つんどく)
ミステリーに限りませんが、買った本を読まないまま積んである状態のこと。
積んでおく→つんでおく→つんどく→積読。洒落のようなものかな。ちなみに私の部屋は積読祭り状態。
倒叙ミステリ(とうじょみすてり)
最初から犯人や犯行過程を読者に伝え、主に犯人の視点で進行するミステリー作品のこと。TVドラマの「古畑任三郎」が有名ですね。
犯人がわかっているからこそ、探偵役との駆け引きや心理戦にドキドキが半端ない。つい犯人を応援したくなってしまう状況に陥る。
《関連作品:石持浅海『扉は閉ざされたまま』、貴志祐介「青の炎」など。》
読者への挑戦(どくしゃへのちょうせん)
「事件解決に必要な情報、データはこれまでに全て明示しました。さあ!解いてみなさい!」という感じ。主に解決編の前に提示されることが多い。もちろんこれ以降、読者の知らない情報で事件を解決してはダメ。
素晴らしきフェアプレイにもかかわらず、大体解けない。
《関連作品:倉知淳『星降り山荘の殺人』、高木彬光『人形はなぜ殺される』など。》
バカミス
「そんなバカな!」と、凄すぎで逆に笑ってしまうくらいのトリックを用いたミステリ作品。決してバカにしているのではなく’’褒め言葉’’です。
《関連作品:島田荘司『斜め屋敷の犯罪』、倉阪鬼一郎『三崎黒鳥館白鳥館連続密室殺人』など。》
ハウダニット
「How done it ?」・・・どんな方法で犯行を成し遂げたか?。犯行の’’トリック’’をメインにしたミステリ。
フーダニット
「Who had done it ?」・・・犯人は誰か?。’’犯人当て’’をメインにしたミステリのこと。
ホワイダニット
「Why done it ?」・・・なんで犯行に及んだのか?。犯人の動機。
「悲劇」四部作(ひげきよんぶさく)
エラリークイーン(バーナビー・ロス名義)の名作。『Xの悲劇』『Yの悲劇』『Zの悲劇』『レーン最後の事件』。
伏線(ふくせん)
解決編に至るまでのストーリーの中に潜ませた、事件の真相に関わった事柄。
読んでいる時には全く気がつかないのに、解決編を読んでいる時に「あれは重要な事だったんだ!」と思わせてくれる時が快感。
日本三大探偵(にほんさんだいたんてい)
「明智小五郎」「金田一耕助」「神津恭介」の3人。
早業殺人(はやわざさつじん)
①密室状態の場所に、眠らせたりした’’まだ生きている’’被害者を置いておく。→②他の目撃者に’’死んでいる’’と思わせた後で密室を破る。→③他の目撃者に気づかれないように被害者を殺害する。
これによって、被害者は密室で殺されたと思わせることができる。
プロット
物語の構想、筋書き。
見立て殺人(みたてさつじん)
有名な歌(村に伝わる童謡)などなど、とあるものなぞらえて行われた殺人の事。個人的に大好き( ´▽`)
《関連作品:横溝正史『悪魔の手毬唄』、ヴァン・ダイン『僧正殺人事件』など。》
館もの(やかたもの)
独特な館が舞台となったミステリ作品。館ではなく「城」や「屋敷」などもまとめて「館もの」と言われる。
ユーモアミステリ
ギャグがあって笑えたり、登場人物同士の面白い掛け合いがあったりと、ニヤニヤ楽しみなが読めるミステリ作品。
《関連作品:東川篤哉『密室の鍵貸します』など》
ライトミステリー
軽いタッチの文章や、内容が重くないライトなミステリー、、という感じ。ライトノベルとはまたちょっと違う。
学生を主人公にしたものや、可愛い女の子が表紙絵だったりする作品が多い気がする。手に取りやすく、かなり読みやすいのも魅力ですね。
《関連作品:桜庭一樹『GOSICK ―ゴシック―』、米澤穂信『氷菓』など。》
理系ミステリー(りけいみすてりー)
工学分野や科学などに関係する情報や人物の会話などが、サラッと当たり前のように作品に組み込まれてるミステリ。
《関連作品:森博嗣『すべてがFになる』、伊与原 新『リケジョ!』など。》
ワトソン役
探偵役の助手、相棒、補佐役。物語の語り部役でもある。当然由来はシャーロック・ホームズの相棒ワトソンから。
《関連作品:島田荘司『占星術殺人事件』、有栖川有栖『月光ゲーム―Yの悲劇’88』など。》
まとめ
読んでいただきありがとうございました!まだまだあれば随時更新してきますね〜。
それでは良い読書ライフを!(=゚ω゚)ノ
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