国内ミステリー小説

【館モノ】「館」が舞台のおすすめミステリー小説15選

国内ミステリー小説で館モノと言いますと、綾辻行人さんによる《館シリーズ》が有名かと思います。

すべて奇妙な「館」を舞台としたミステリシリーズで、特に一作目の『十角館の殺人』は日本ミステリ界に大きな影響をあたえ新本格ブームの火付け役ともなった作品です。

もちろん『十角館の殺人』以外の作品も面白く、館ミステリ好きならばシリーズを通して全作を読むことを強くオススメします。ちなみに順番は、「十角館」「水車館」「迷路館」「人形館」「時計館」「黒猫館」「暗黒館」「びっくり館」「奇面館」。

参考記事:【綾辻行人】館シリーズの順番とあらすじ【十角館】

というわけで綾辻行人さんの館シリーズは当然すべてオススメということで、今回は館シリーズ以外の「館モノ」をご紹介できればと思います(屋敷もあるよ>_<)。

どうぞ参考にしていただければ幸いです(* >ω<)=3

 

1.『霧越邸殺人事件』

雪に閉ざされた洋館「霧越邸」を舞台とした殺人事件を描きます。いわゆる「雪の山荘」ものでもあり「館モノ」でもあるワクワクが止まらない一作。

綾辻行人さんといえば《館シリーズ》ですが、その《館シリーズ》の番外編とも言える名作ですので是非ともお読みになってください(ノ∀≦。)ノ

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1986年、晩秋。劇団「暗色天幕」の一行は、信州の山中に建つ謎の洋館「霧越邸」を訪れる。冷たい家人たちの対応。邸内で発生する不可思議な現象の数々。

2.『リラ荘殺人事件』

正確には「館」ではなく「荘」ですがお許しを。

リラ荘に訪れた大学生たちに連続殺人事件が降りかかります。死体のそばに置かれたトランプなど気になる謎も多ければ、一つ一つの殺人に高度なトリックを連発。

館モノ本格ミステリーの傑作です(゚∀゚*)

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埼玉県と長野県の境近く、かつては個人の別荘であった寮「リラ荘」を、日本芸術大学の学生七名が訪れた。その夜、橘と紗絽女の婚約発表に、学生たちは心のざわめきを抑えられなかった。

3.『卍の殺人』

今邑彩さんデビュー作。卍の形をした奇妙な館(屋敷)での殺人事件を描きます。

ミステリを読み慣れている人なら犯人がわかるかも?ですがデビュー作ながら単純に館ものとして面白く、トリックもお見事でした(ノ∇≦*)

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荻原亮子は恋人の安東匠とともに彼の実家を訪れた。その旧家は二つの棟で卍形を構成する異形の館。

4.『金雀枝荘の殺人』

一年前に惨劇の舞台となったとある館。謎を解決するべくその館に訪れた兄弟たちだったが、新たな惨劇が。

「館」ものであり「密室」でもあり「見立て殺人」であり、こういったミステリ好きには大満足極まりない作品です。館ものの王道です!(=゚ω゚)ノ

完全に封印され「密室」状況となった館で起こった一族六人殺しの真犯人は、いったい誰だったのか。

5.『訪問者』

嵐に閉ざされた洋館という本格ミステリ的な舞台ですが、そこは恩田陸さん。’’本格’’とは一味違ったミステリが楽しめます。

ある日洋館に届いた『訪問者に気を付けろ』という手紙。そして次々にやってくる訪問者たち。そして訪問者が来るたびに二転三転する展開、謎。

山中にひっそりとたたずむ古い洋館―。三年前、近くの湖で不審死を遂げた実業家朝霞千沙子が建てたその館に、朝霞家の一族が集まっていた。

6.『館島』

「烏賊川市シリーズ」などのユーモアミステリでお馴染みの東川篤哉さん。というわけでこの作品もユーモアたっぷり&かなり軽い文章で読みさすさはバッチリ。

バカミスぎりぎり?なメイントリック、まさかの仕掛けは必見です( ^ω^ )

天才建築家・十文字和臣の突然の死から半年が過ぎ、未亡人の意向により死の舞台となった異形の別荘に再び事件関係者が集められたとき、新たに連続殺人が勃発する。

7.『斜め屋敷の犯罪』

館ものといえばこの作品も外せませんね。斜めに建つ「流氷館」で起こる殺人事件を描いた島田荘司さんの名作。

そして’’密室’’ものの傑作でもあります。

その大胆で壮大なまさかのトリックは素晴らしいです!

ですがそれゆえ人によっては’’バカミス’’なんて声も、、?

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北海道の最北端、宗谷岬の高台に斜めに傾いて建つ西洋館。「流氷館」と名づけられたこの奇妙な館で、主人の浜本幸三郎がクリスマス・パーティを開いた夜、奇怪な密室殺人が起きる。

8.『十字屋敷のピエロ』

東野圭吾さんによる「新感覚ミステリー」として話題に。

事件現場には必ずピエロがおり、犯行の全てを見ていた’’ピエロ視点’’で物語は語られていく。

この構成が王道の館ものをさらに面白くしており、まさかのトリック意外な犯人、そしてどんでん返しも見事に決まっています( ´ ▽ ` )ノ

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ぼくはピエロの人形だ。人形だから動けない。しゃべることもできない。殺人者は安心してぼくの前で凶行を繰り返す。

9.『螢』

十年前、残虐な事件があった「ファイアフライ館」に訪れた学生たち。そしてやっぱり起きる殺人事件。

ミステリの王道である「館モノ」を麻耶雄嵩さんが書くとこうなるのか!っていう感じで楽しめます。クセがありよく賛否分かれる作家さん、やっぱり普通じゃない。でもそこがいい!♪

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オカルトスポット探険サークルの学生六人は京都山間部の黒いレンガ屋敷ファイアフライ館に肝試しに来た。

10.『和時計の館の殺人』

森江春策シリーズ」。古き良き日本ミステリー!といった感じでレトロな雰囲気が漂います。

和時計にあふれた屋敷、密室、暗号、謎の包帯男、などなどワクワクしてしまう要素満載!

巨大な塔時計の一風変わった文字盤が見守る中、怪事件が連続する!

11.『インシテミル』

時給11万2千円という超高額時給の仕事につられて「暗鬼館」という建物に集められた12人の男女。

そして多額の報酬をめぐり殺し合いが始まります。

一見ただのデスゲーム作品に見えますが、しっかりミステリー要素も含まれており一層ハラハラドキドキしながら楽しめます。

極限状態に陥った人間とは怖いものです。映画を見た方もぜひ原作を(=゚ω゚)ノ

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「ある人文科学的実験の被験者」になるだけで時給十一万二千円がもらえるという破格の仕事に応募した十二人の男女。

12.『赤い夢の迷宮』

はやみねかおるさんといえば児童文学書でお馴染みですが、この作品は大人向けのダークミステリー。

同窓会で再会した7人は閉ざされた空間で次々に殺されていく。ミステリーなのですが、気味が悪いというかゾッとする内容、、怖いです(つД`)ノ

二十五年前、ぼくらは小学生だった。殺人鬼が出没する噂もあった街で、ぼくら七人は「やっておもしろいこと」を見せてくれる不思議な男OGの館に通った。

13.『四神金赤館銀青館不可能殺人』

いわゆる「バカミス」として有名な作品。「金赤館」と「銀青館」という2つの館で起こる事件を描きます。

まあその衝撃のトリックを見れば思わず笑ってしまい「バカミス」などと言いたくもなりますが、伏線の忍ばせ方や設定は素晴らしい!ミステリ好きなら一度は読んでみてほしいです(´ε`●)

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14.『崖の館』

佐々木丸美さんによる『館シリーズ』の一作目。二年前いとこが亡くなった崖の上に建つ館。そこに訪れた高校生の涼子たちに惨劇が降りかかります。

本格ミステリーというより、幻想的っぽい雰囲気や世界観が素敵な少女小説といった感じで楽しめます(゚m゚*)

厳寒の北海道・百人浜。海辺の断崖絶壁にそびえ立つおばの館を訪れた涼子と5人のいとこ達は、2年前に館で亡くなったいとこのの千波を偲びつつ休暇を過ごそうとしていた。

15.『グリーン家殺人事件』

館モノの元祖とも言えるヴァン・ダインの代表作。

舞台となる建物や作品の雰囲気良し、伏線、トリック、意外な犯人、、どれもやっぱり素晴らしい!王道の古典的本格ミステリーとしてぜひ一度は読んでおきたい作品です(つД`)ノ

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ニューヨークのどまんなかにとり残された前世紀の古邸グリーン家で、二人の娘が射たれるという惨劇がもちあがった。

今回はここまで!

というわけで、今回は「館」が舞台のおすすめミステリー小説をご紹介させていただきました。

ミステリーとしてはもちろん、作品に登場する独特な館の雰囲気も堪能しつつお楽しみください!

よろしければ気が向いたときにでも、参考にしていただければ幸いです。

それでは、良い読書ライフを!(=゚ω゚)ノ

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anpo39
年間300冊くらい読書する人です。主に小説全般、特にミステリー小説が大大大好きです。 ipadでイラストも書いています。ツイッター、Instagramフォローしてくれたら嬉しいです(*≧д≦)
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