エラリークイーンを初めて読む方におすすめしたい名作ミステリー小説をご紹介させていただきます。
海外のミステリー作家の中でも特に有名な一人である《エラリークイーン》。
しかも《エラリークイーン》という名前は、従兄弟同士の「ダネイ」と「リー」の共作ペンネームってところもなんか良いですよね(’’ダネイ’’と’’リー’’もペンネームですが)
さてさて、そんなエラリークイーンですが数々の名作を世に排出しています。
面白い作品をあげればキリがないのですが、今回はまだクイーン作品をあまり読んだことがないという方に、初めて読むならまずこの作品から読んでみてほしい!っていうおすすめ作品をご紹介できればと思います。
ぜひ、あなたの中のクイーン最高傑作を見つけてみてください!
どうぞ参考にしていただければ幸いです(=゚ω゚)ノ
1.『Xの悲劇』
これぞ古典という直球ド真ん中なガチガチの本格。
クイーン作品のオススメを聞くにあたって、まず名前の上がる作品が『Xの悲劇』でしょう。
元シェイクスピア俳優のドルリー・レーンを探偵役とした「悲劇」4部作の第1作目です。
読者へ推理の手がかりが散りばめられており、ある意味読者への挑戦状とも受け取れる作品。
クイーンの文章には、読者に飽きさせずに長編を読ませてしまう魅力があります。
論理的で抜け目のないラストの推理シーンにはうっとりしてしまうでしょう。
満員電車の中で発生した殺人事件。被害者のポケットからは、ニコチンの塗られた針が無数に刺さったコルク球が発見された。
2.『Yの悲劇』
同じく「悲劇」4部作の第2作目。やはりクイーン作品の中でも外せない名作です。
まさに「古典本格ミステリー」といった感じで安定の面白さ。
意外な犯人として有名ですが、論理的に考えるとその人しかあり得ない緻密な計算の上に成り立っており、クイーンの凄さがよくわかる一冊です。
特に、なぜ凶器にマンドリンを選んだのか?に対する回答に感心します。
その真相はまさに悲劇。衝撃度も強い。
XとY、あなたはどちらが好みですか?
大富豪ヨーク・ハッターの死体がニューヨークの港で発見される。毒物による自殺だと考えられたが、その後、異形のハッター一族に信じられない惨劇がふりかかる。
3.『災厄の町』
ライツヴィル・シリーズの1作目。
国名シリーズとはほとんど真反対のテイストで、全体的に湿っぽい、ドロドロした雰囲気が漂います。
パズル的要素はなく、人間の心理描写を細かく描ききっているのが特徴。
他作品から読んでいると「本当にエラリーか?」と思ってしまうほどですが、ラストの論理展開には「さすがエラリー!」と思わされます。
本格ミステリーとしてももちろん面白いですが、細かな描写やストーリー自体も非常に面白く一気読まされるでしょう。
言わずもがな、古典ミステリの傑作。
3年前に失踪したジムがライツヴィルの町に戻ってきた。彼の帰りを待っていたノーラと式を挙げ、幸福な日々が始まったかに見えたが、ある日ノーラは夫の持ち物から妻の死を知らせる手紙を見つけた…
4.『ローマ帽子の謎』
「国名シリーズ」の第1弾であり、記念すべきクイーンのデビュー作。読まずにはいられません。
フーダニットの極めてシンプルな謎解きですが、盲点をついたトリックには驚愕するでしょう。
と言っても『ローマ帽子の秘密』がダントツ面白い!とかそういう訳でなく、「国名シリーズ」は全作読む価値ありの面白さを誇りますのでぜひ読んでみてください。
ブロードウェイのローマ劇場で異常事態が発生。劇の進行中に、ほぼ満席状態の観客席から男の毒殺死体が発見されたのだ。
5.『ギリシャ棺の謎』
国名シリーズ第4弾。
国名シリーズの中でトップクラスに評価の高い作品、というだけあって面白さは格別です。
時系列的には一番最初であり、大学を卒業したばかりのクイーンが初めて手がけた事件を描きます。
推理に推理を重ねていき、ラストにまさかの真犯人を導き出す過程は見事というほかありません。
非常に複雑でボリュームのある作品ですが、華麗な論理的推理に加え二転三転する展開はミステリ好きならぜひ目にしておくべき。
『エジプト十字架の謎』と並び、シリーズ最高傑作との呼び声も高い一冊です。
盲目の大富豪・ハルキス氏の死が全てのはじまりだった―。葬儀は厳かに進行し、遺体は墓地の地下埋葬室に安置された。だが直後、壁金庫から氏の遺言状が消えていることが発覚する。
6.『エジプト十字架の謎』
国名シリーズ第5弾。
国名シリーズの中で1,2位を争う名作で、この作品こそが最高傑作と言う人も多い。
もう一つの最高傑作候補は『ギリシャ棺の謎』。
スリリングなストーリーも面白ければ、そのトリックにも犯人にも驚かされる。
ウェスト・ヴァージニアの田舎町、アロヨで不可解な“T”だらけの殺人事件が発生。死体はT字路にあるT字形の標識に磔にされ、その頭部は切り落とされていた。
7.『九尾の猫』
ニューヨークで起こった連続絞殺事件。
犯人は通称「猫」と呼ばれ、多数の被害者が出ているのにもかかわらず、手がかりは全くつかめずにいた。
ミステリーと言うよりサイコサスペンス。緊迫感がひしひしと伝わってきて終始ドキドキしながら読めます。
頭脳戦によってエラリーが犯人をジリジリと追い詰めていく様は読んでいてハラハラ。
そしてその結末は……。
次から次へと殺人を犯し、ニューヨーク全市を震撼させた連続絞殺魔“猫”事件。すでに五人の犠牲者が出ているにもかかわらず、その正体は依然としてつかめずにいた。
他の人気海外ミステリ作家さんも!





よろしければ気が向いたときにでも、参考にしていただければ幸いです。
それでは、良い読書ライフを!(=゚ω゚)ノ
こんにちは。また来てしまいました。
EQですか…中学生の頃受験勉強そっちのけでハマってました。数学の証明問題の最後をQED(証明終わり)で締めるくらいに…(笑)
自分も①Yの悲劇と②災厄の町は好きな作品です。①はマンドリンをめぐる論理の展開がいまだに秀逸だと思いますし、②はエラリーを含めた登場人物が丁寧に描かれていて、国名シリーズとは趣を異にしているのが印象深いです。ただ、どちらの作品も真相は切な過ぎますけど…
また、③フォックス家の殺人も好きな作品です。凄いトリックがある訳でもなく謎は地味ですけど、読後が爽やかで大人になった今でも心に残ってます。
今結構EQも新訳出てるんですね。昔を思い出して読み返してみようか…いや、まだ未読のミステリが沢山あるんでそれを片付けてから…(苦笑)
のざすけさんこんばんは!
いいですねえ、わたしもクイーンを読み始めたのは中学生の時でした。
共感できて嬉しいです。
そんなんですよ〜。気がついたら新訳が結構出てて、慌てて読み直しました笑。
やっぱり初めて読んだものより読みやすいですし、新しい発見とかあったりするので再読おすすめですよ!笑
読書の海に溺れましょう!
オススメにあげていただいたもの、ようやく5冊読破しました!私は特にYの悲劇とエジプト十字架の謎が好きです(><)前者は犯人だけでなくラストに呆然としてしまい、後者は「何で読んでて気づかなかったんだ!」と犯人当てに失敗して地団駄踏みました苦笑
海外物は読みにくい印象がありましたが、エラリークイーンやアガサクリスティは読みやすいですね(o^^o)
おお!読まれましたか!
Yの悲劇とエジプト十字架の謎、どちらも最高ですよね!
ですね、クイーンはかなり読みやすい方だと思います。人気なので新訳版とか出たりして余計に読みやすくなったりしてますし。嬉しい限りです(*´∀`*)