さて、今回おすすめさせていただきたいのは「連城三紀彦」さんのミステリー作品です♪
私がミステリー小説を読み始めた頃、といっても中学生くらいなのですが、その頃から有名な作家さんで耳にはしていたんです。
ですが、私がまだまだ未熟だったため「なんか古い感じがするなあ」とか失礼ながら思ってしまい手に取らなかったんですね。
そして大人になってなんとなく手に取ってみたら、その古さを感じさせない面白さに感激をしたわけです(つД`)ノ
いやあ!もっと早く読んでおけば良かった!と素直に思いました。
そんなわけで今回は、とりあえず真っ先におすすめしたい連城三紀彦さんの作品をご紹介できればと思います。
どうぞ参考にしていただければ幸いです(=゚ω゚)ノ
1.『戻り川心中』
花にまつわるミステリーを5つ収めた短編集。
まずミステリーうんぬんは置いといて、とにかく美しい文章に心奪われる。普通のミステリー短編集だと思っていただけに、綺麗で落ち着いた文章にまずびっくりしました。
もちろんしっかりミステリーしていてその点でも楽しめますが、ミステリー小説とは思えない上品な世界観を放ちます。
大正歌壇の寵児・苑田岳葉。二度の心中未遂事件で、二人の女を死に迫いやり、その情死行を歌に遺して自害した天才歌人。
2.『私という名の変奏曲』
交通事故で顔に大怪我をしたレイ子は、美容整形をしファッションモデルとなった。
そしてレイ子を憎む7人の男女。そのうちの誰がレイ子に毒を飲ませるが、なぜか’’7人全員が自分が犯人だと思っている’’という奇妙な状態に。
一人の被害者に対し、犯人が7人。一体どうしてこのような状態になったのか。伏線やトリック、ラストまでのストーリー構成もすごく良い。
私を殺したい人間が7人いる。男が4人と女が3人。そして、私は今日必ず誰かに殺される。
3.『白光』
幼い姪が殺害されたことによってグチャグチャに崩壊していくとある家庭を描く。しかも殺人動機は家族みんなが持っている。犯人は誰なのか?
人間の’’闇’’が存分に表現されているため読後感はよろしくないもののどんどん読ませてくれます。
しかも二転三転する展開が面白すぎる!騙された、、、∑(゚Д゚)
ごく普通のありきたりな家庭。夫がいて娘がいて、いたって平凡な日常――のはずだった。
4.『変調二人羽織』
これぞ連城ミステリー!と言わんばかりの初期作品5編が収められた短編集。
トリッキーで全く予想できない結末の数々、そして美しい。何度読んでも「やっぱり連城さんって凄い、、」て思てしまう。
しかも5編とも面白いんだから読むしかない( ´ ▽ ` )ノ
東京の夜空に珍しく一羽の鶴が舞った夜、一人の落語家・伊呂八亭破鶴が殺された。舞台となった密室にいたのはいずれも破鶴に恨みを抱く関係者ばかり。
5.『夜よ鼠たちのために』
連城ミステリー9編が収められた傑作短編集。
ハラハラドキドキ、そしてどんでん返しありと濃厚な後味を残していく物語の数々。もう満足感が凄すぎます。
連城作品を読むならまず読んでおきたい一冊です( ^ω^ )
脅迫電話に呼び出された医師とその娘婿が、白衣を着せられ、首に針金を巻きつけられた奇妙な姿で遺体となって発見された。
最後に
最後までご覧いただき本当にありがとうございました。
連城さんの美しくトリッキーな名作ミステリーをご堪能くださいませ!
参考にしていただければ幸いです。それでは、良い読書ライフを!(=゚ω゚)ノ
面白そうな本を探すためこちらのブログの過去記事を漁っていたら、連城さん関連の記事を発見しました。過去の記事に今更コメントを残すのもどうかと思ったのですが、一番好きな作家さんということでコメントを打つ手が止められませんでした…
小さなどんでん返しの連続で先が見えない長編も好きなのですが、個人的には魅力的な謎が提示され物語の構図がひっくり返る短編の方が大好きです。私は宵待草夜情から連城作品に入ったのですが花虐の賦や未完の盛装を始めて読んだ時の衝撃は今でも忘れられません。
ちなみに管理人さんはどの連城短編がお好きですか?私は、戻り川心中、花緋文字、桔梗の宿、小さな異邦人、紅き唇、花虐の賦、未完の盛装、過去からの声、親愛なるエス君へ、夜の二乗、潰された目あたりが好きです。(好きな作品が多すぎて全然絞りきれません。)
本当は全作品読みたいのですが、品切れの物も多く古本屋でも中々手に入れられないので残念でなりません。連城さんの作品が実写化されて連城ブームが起こるのを待つしかなさそうですかね?
最後になりますが、最近短編にハマっているのでもし宜しければおすすめの短編ミステリー50選のような記事を書いていただけませんか?押し付けがましくてすいません…
貼るカイロさんこんばんはー!
いえいえ全然過去記事にコメントくださってありがとうございます。
連城さんの作品、良いですよね。同じく、私も連城さんにいたっては、長編より短編の方が好みです。
ああ!『宵待草夜情』から入ったのであれば、連城さんにハマるのも無理ないですね。
いやあ、正直好きな連城短編をあげたらキリがないですが 、やはり「小さな異邦人」「戻り川心中」「花衣の客」「過去からの声」「親愛なるエス君へ」「夜よ鼠たちのために」「花虐の賦」「桔梗の宿」「喜劇女優」あたりは不動です。ほとんど貼るカイロさんと同じですね。笑
そうなんですよねえ。これだけ面白いので、新装版をどんどん出していただきたいのですが、どうなんでしょう。最近では、綾辻行人さん、伊坂幸太郎さん、小野不由美さん、米澤穂信さんたち4人が厳選した連城短編が収められた『連城三紀彦 レジェンド傑作ミステリー集』1と2が、対談を含め面白かったです。
短編ミステリー50選!!リクエストありがとうございます。そういうの、実はやってみたかったです!
50選になるとちょっとお時間かかってしまうのですが、ぜひぜひ「ミステリ短編」だけのオススメ記事を書かせていただきます。いやあ、選考するのが楽しくなってきました(´∀`*)