森博嗣さんの作品といえば、「S&Mシリーズ」の1作目の『すべてがFになる』というミステリー小説が有名ですね。
その事もあって知名度でいうと「S&Mシリーズ」が非常に高いと思うのですが、森さんのシリーズ作品って実はかなりあって、しかもそれぞれ超面白いんです!♪
森さんならではの独特の世界観をベースに、多種多様なジャンルの作品を描いております。
どのシリーズがおすすめかと聞かれても、正直どのシリーズもおすすめなので答えるのが難しいです、、
まずはそれぞれのシリーズ1作目を読んでみて、気に入ったらそのシリーズをガバッと読んでみて欲しいですね〜。
というわけで今回は、そんな森博嗣さんのシリーズ作品を簡単に紹介できればと思います。
森さんの作風が好きなかたならきっと気に入っていただけるはず!
どうぞ参考にしていただければ幸いです(=゚ω゚)ノ
1.『S&Mシリーズ』ー「すべてがFになる」
森博嗣さんの作品のなかでもおそらく一番有名かつ人気のシリーズ。
このシリーズの主人公&探偵役である犀川創平のS、西之園萌絵のMを表した、通称「S&Mシリーズ」。
シリーズ1作目『すべてがFになる』は、ミステリー好きの間で読んだことがない人はいないというほどの名作です。

14歳のとき両親殺害の罪に問われ、外界との交流を拒んで孤島の研究施設に閉じこもった天才工学博士、真賀田四季。教え子の西之園萌絵とともに、島を訪ねたN大学工学部助教授、犀川創平は一週間、外部との交信を断っていた博士の部屋に入ろうとした。
2.『Vシリーズ』ー「黒猫の三角」
森博嗣さんが2番目に手がけたミステリーシリーズ。
「保呂草潤平」「瀬在丸紅子」「小鳥遊練無」「香具山紫子」の4人をメインとし、彼らが巻き込まれる難事件を「瀬在丸紅子」が推理、解決へと導くのが基本スタイル。
この4人のキャラクター描写や掛け合いが実に面白く、ついついミステリーそっちのけで楽しんでしまう。

一年に一度決まったルールの元で起こる殺人。今年のターゲットなのか、六月六日、四十四歳になる小田原静子に脅迫めいた手紙が届いた。
3.『四季シリーズ』ー「四季 春 Green Spring」
S&Mシリーズ1作目『すべてがFになる』で登場し、その存在感をあらわにした天才「真賀田四季」の成長物語とも言えるシリーズ。
『すべてがFになる』で彼女の魅力に取り憑かれた人は私だけではないはず。
そんな真賀田四季に惹かれた方には必読のシリーズです。
『すべてがFになる』の天才科学者、真賀田四季の少女時代。叔父、新藤清二の病院で密室殺人が起こる。
4.『Gシリーズ』ー「φは壊れたね」
上に紹介した「S&Mシリーズ」「Vシリーズ」との関連性があるため、シリーズ両方を読んでおくことをおすすめします。
このつながりが森さんのミステリーの魅力。他のシリーズの人物が登場してきた時はやはりテンションが上がってしまう。
S&M、Vシリーズ両方楽しめた方には是非とも読んでほしいシリーズです!
その死体は、Yの字に吊られていた。背中に作りものの翼をつけて。部屋は密室状態。
5.『Xシリーズ』ー「イナイ×イナイ」
主人公を含めた椙田事務所の人々が様々な事件に巻き込まれていく「Xシリーズ」。
このシリーズも前シリーズとの関連性があるため、S&M、Vシリーズを両方とも読んでおきましょう。
黒髪の佳人、佐竹千鶴は椙田探偵事務所を訪れて、こう切り出した。「私の兄を捜していただきたいのです」。
6.『スカイ・クロラシリーズ』ー「スカイ・クロラ」
戦闘機パイロットの主人公の物語。全巻通して読むと凄い物語だと気がつく。
刊行順に読むならは、
①『スカイ・クロラ』
②『ナ・バ・テア』
③『ダウン・ツ・ヘヴン』
④『フラッタ・リンツ・ライフ』
⑤『クレィドゥ・ザ・スカイ』
という順番。
しかし時系列的に読むなら
①『ナ・バ・テア』
②『ダウン・ツ・ヘヴン』
③『フラッタ・リンツ・ライフ』
④『クレィドゥ・ザ・スカイ』
⑤『スカイ・クロラ』
です。
私個人のおすすめは刊行順かな。まあでも、刊行順のあと時系列順でも読み返しましたが正直どちらからでも面白いです。
僕はまだ子供で、ときどき、右手が人を殺す。その代わり、誰かの右手が、僕を殺してくれるだろう-。
7.『Mシリーズ』ー「工学部・水柿助教授の日常」
ミステリー小説なのか、エッセイなのか、森博嗣さん自身の私小説なのか。
タイトル通り水柿助教授の日常を描いた物語ですが、もう主人公が森さんとしか見えない。
とにかく面白い。しかも’’笑える’’方の面白さ。
水柿小次郎三十三歳。後に小説家となるが、いまはN大学工学部助教授。専門は建築学科の建築材料。
8.『Zシリーズ』ー「ZOKU」
森博嗣さんの作品というと、哲学っぽかったり考えさせられたり、静かな雰囲気のものが多い。
けどこの作品は、いい意味で馬鹿馬鹿しいコメディ系作品です。
何も深いことは考えず、楽しく読みましょう!でも森さんのが書くと、単純っぽく見せかけて実は深いんじゃないかって深読みしてしまう。
正体不明。目的不可解。壮大なる悪戯の組織「ZOKU」と、彼らの企みを阻止しようとする「TAI」。
9.『百年シリーズ』ー「女王の百年密室―GOD SAVE THE QUEEN」
人が死ぬことのない街「ルナティック・シティ」を舞台に、ライターの「ミチル」と相棒の「ロイディ」が様々な事件に巻き込まれていく。
まるでRPGの舞台のような世界観が最高!ファンタジー小説を読んでいるようにワクワクする。
本格ミステリーではなく、完全に「森ミステリィ」ですね。世界観に酔いしれて下さい。
女王が統治する幸福で豊かな楽園。不満も恨みもない世界で起こる空前の殺人事件。女王の塔の中で殺されていたのは…。
10.『ヴォイド・シェイパシリーズ』ー「ヴォイド・シェイパ」
師の教えを胸に、山を降り旅へと出た一人の侍’’ゼン’’を主人公とした武士道小説。
見るものすべてが新鮮に映るゼンは一体何を感じるのか?
まさに森ワールド全開。静かだけど力強く、哲学的で心が揺さぶられる。他に類を見ないすごい作品です。
人は無だ。なにもかもない。ないものばかりが、自分を取り囲む―ある静かな朝、師から譲り受けた一振りの刀を背に、彼は山を下りた。
11.『Wシリーズ』ー「彼女は一人で歩くのか? Does She Walk Alone?」
百年シリーズに’’ウォーカロン’’というヒューマノイドが登場するのですが、そのウォーカロンがまた登場します。
というわけでこの作品もまた近未来系ミステリーなのですが、そんな単純な物語ではないです。SFでありファンタジーであり、練られまくった壮大な世界観をぜひ体感してみてほしい。
物語のテーマもストーリー展開も申し分ない面白さです(=゚ω゚)ノ
ウォーカロン。「単独歩行者」と呼ばれる人工細胞で作られた生命体。人間との差はほとんどなく、容易に違いは識別できない。
最後に
というわけで、森博嗣さんの超面白いおすすめ「シリーズ作品」をご紹介させていただきました。
シリーズものの良いところは同じ世界観を長ーく楽しめるところですよね。まずは1巻目を読んでみて、お気に召したらどどーんと続きを読んじゃってください。
よろしければ気が向いたときにでも、参考にしていただければ幸いです。
それでは、良い読書ライフを!(=゚ω゚)ノ
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