今回オススメさせていただきたいのは安部公房さんの小説です!( ´ ▽ ` )ノ
安部さんの作品は何と言っても独特。この感じは他の著者さんではまず味わえない強烈さです。
今回紹介させていただいた作品どれか一冊でも読めば、その異様さがお分かりいただけるはず。
安部さんの作品をまだ読んだことがない方は、まずこれらの作品のどれかを読んでみてほしいです。
この世界観にハマってしまったら最後、安部さんの他の作品を全て読みたくなってしまうことでしょう( ^ω^ )
どうぞ参考にしていただければ幸いです(=゚ω゚)ノ
『他人の顔』
事故によって以前の顔を失ってしまった主人公が、’’他人の仮面’’を作成し自己回復をしていく手記。
この人物、他人のフリをして自分の妻を誘惑するのだが、はたしてどうなるのか。
この気持ちわからなくもない。マスクをしたりお面をかぶったりすると、まるで別人になったような、今まで隠れていた本当の自分が出せちゃったりしないでしょうか。
この小説、ストーリーや設定が面白いだけでなく深く考えさせられるのです。
液体空気の爆発で受けた顔一面の蛭のようなケロイド瘢痕によって自分の顔を喪失してしまった男…失われた妻の愛をとりもどすために“他人の顔”をプラスチック製の仮面に仕立てて、妻を誘惑する男の自己回復のあがき…。
『箱男』
ダンボールを頭からかぶって生活する”箱男”。
箱の中から見る外の世界は一体どう見えるのか。彼はなぜそんな事をするのか。
安部さんの作品は独特な世界観のものが多いですが、その中でも『箱男』は安部公房ワールドが強すぎて意味がわかんなくなっちゃうかもしれないです。
でもそれが面白い。トリックも楽しめる。
この作品を読むと恐怖を覚えます。一歩間違ったら自分も『箱男』になってしまうんじゃないかと。
ダンボール箱を頭からすっぽりとかぶり、都市を彷徨する箱男は、覗き窓から何を見つめるのだろう。一切の帰属を捨て去り、存在証明を放棄することで彼が求め、そして得たものは?
『砂の女』
砂丘に出かけた主人公が砂の穴に埋もれる家に閉じ込められた。しかもそこには何故か女が。
彼はそんな場所から脱出するべくあがくのだが、、
この奇怪な世界観よ。素晴らしい。こちらまで息苦しくなるし、何より気味が悪い。意味がわからない。
評判の良さからハードルは高かったものの、想像以上に面白い作品でした。大満足です(=゚ω゚)ノ
砂丘へ昆虫採集に出かけた男が、砂穴の底に埋もれていく一軒家に閉じ込められる。考えつく限りの方法で脱出を試みる男。家を守るために、男を穴の中にひきとめておこうとする女。
『壁』
「S.カルマ氏の犯罪」「バベルの塔の狸」「赤い繭」の三部からなる作品。
ある日突然名前を失った男は一体どうなるのでしょうか。そして作品タイトルの『壁』の意味。
ユーモアもありシュールであり。奇怪な世界観でありながらもどんどん引き込まれてしまう不思議すぎるストーリー。
ある朝、突然自分の名前を喪失してしまった男。以来彼は慣習に塗り固められた現実での存在権を失った。
『第四間氷期』
ダークな雰囲気を漂わせる、ミステリーとSFを掛け合わせたような小説。
未来を予言することができる機械というSFらしい要素始まり、ミステリーが混じってとんでもなく面白いストーリーとなっています。
とにかく凄まじい世界。自分なんかじゃ想像もできないような衝撃の未来。相変わらず安部さんの想像力や人間描写の凄さに感激。なんなんですかこの人は。。
読後の”すごい作品を読んでしまった感”がすごいです´д` ;
現在にとって未来とは何か?文明の行きつく先にあらわれる未来は天国か地獄か?
万能の電子頭脳に平凡な中年男の未来を予言させようとしたことに端を発して事態は急転直下、つぎつぎと意外な方向へ展開してゆき、やがて機械は人類の苛酷な未来を語りだすのであった…。
最後に
最後までご覧いただき本当にありがとうございました。
安部さんのこの世界観と作風、一度読んだら病みつきになってしまいます!ぜひご堪能くださいませ( ´ ▽ ` )ノ
よろしければ気が向いたときにでも、参考にしていただければ幸いです。
それでは、良い読書ライフを!(=゚ω゚)ノ
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