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【貫井徳郎】『慟哭』以外の超おすすめ小説5選

 

貫井徳郎さんの作品の中に『慟哭』という名作があります。

連続幼女誘拐事件を捜査中の刑事と、新興宗教にハマっていく人物を交互に描いた作品で、そのストーリー構成の巧みさと強烈なトリックでミステリー小説のなかでもかなり有名な作品です。

未読な方は是非とも読んでみてください!(*` 艸 ´)

なので『慟哭』がかなり有名な為、今回は貫井徳郎さんの『慟哭』以外のおすすめ作品を厳選いたしました( ´ ▽ ` )ノ

『慟哭』はもちろんめっちゃ面白いんですが、実はそれ以外の作品もかなり面白いのです。

なので有名な『慟哭』だけ読んで他の作品は読まないなんて非常にもったいないです!!

てなわけで、どうぞ参考にしていただければ幸いです(=゚ω゚)ノ

 

1.『崩れる 結婚にまつわる八つの風景』

’’結婚’’をテーマとした8編からなる短編集。が、これがめちゃくちゃ怖い。

いずれの作品も狂気に満ちており、自分が結婚してようがしてまいがゾクゾクしてしまう物語ばかりです。人間に秘められた恐ろしい心理描写の表現がとてもうまく、さらに恐怖を煽ります。

中でも表題作でもある、追い詰められた主婦の狂気を描いた『崩れる』は逸材。

家族崩壊、ストーカー、DV、公園デビューなど、現代の社会問題を「結婚」というテーマで描き出す、狂気と企みに満ちた8つの傑作ミステリ短編集。

2.『乱反射』

とある子供の死。その原因は、多くの人のが行ったささいな罪が連鎖したことだった。明確な犯人がいるわけではない。一体どうすればいいのか。

ほんの小さな出来事が、繋がっていきやがて一人の人間を死に至らせるという恐怖。

もしかしたら、自分のあの日の行動も大きな事件への連鎖の一部だったかもしれない、そんな恐ろしさを覚えます(*´>д<)

地方都市に住む幼児が、ある事故に巻き込まれる。原因の真相を追う新聞記者の父親が突き止めたのは、誰にでも心当たりのある、小さな罪の連鎖だった。

3.『プリズム』

とある女性教師が自宅で死んでいた。その状況からみてどうやら殺人らしい。この事件を、彼女の周りの関係者たちそれぞれの視点で推理していく。

同じ一つの事件でも推理する人間によって様々な捉え方があり、真相が違ってくる。解決かと思いきや、その推理が覆されるの繰り返し。一体どの真相が正しいのか?

ちなみにこの作品は、アントニイ・バークリー氏の名作『毒入りチョコレート事件 (創元推理文庫)』を元に書かれています。

こちらもめっちゃ面白い名作なので、ぜひ読んでみてください( ´ ▽ ` )ノ

小学校の女性教師が自宅で死体となって発見された。傍らには彼女の命を奪ったアンティーク時計が。事故の線も考えられたが、状況は殺人を物語っていた。ガラス切りを使って外された窓の鍵、睡眠薬が混入された箱詰めのチョコレート。

4.『灰色の虹』

記憶にない殺人によって冤罪を着せられた江木雅史は復讐を決意。出所後、彼を冤罪へと導いた刑事や弁護士などが殺害されていき、、

という、冤罪をテーマとした重い雰囲気の作品ですが、そのリアルな描写で主人公への感情移入がしやすく、グイグイ読み進めてしまいます。

単純にストーリーだけ見ても面白いですが、ミステリーとしてもやってくれます。まさかどんでん返しされるとは(゚Д゚)

身に覚えのない上司殺しの罪で刑に服した江木雅史。事件は彼から家族や恋人、日常生活の全てを奪った。出所後、江木は7年前に自分を冤罪に陥れた者たちへの復讐を決意する。

5.『さよならの代わりに

貫井徳郎さんの作品の中でもかなりライト、しかも珍しいSF要素を取り入れた青春ミステリー。

とある劇団の看板女優が公演中の控え室で殺された。という本格ミステリっぽい設定ながら、そこに登場するタイムスリップ少女。彼女は、祖父の冤罪を晴らすために未来からやってきたのだった。

うーん爽やか!でも切ない。ミステリーとしてはかなり軽く、ミステリー小説と言うより’’爽やか青春SF小説’’としてめっちゃお面白いです!

ラストの展開は、、ああ、、(つД`)ノ

劇団“うさぎの眼”の看板女優が、上演中に控え室で殺害された。事件と前後して現れた、真犯人の存在をほのめかす謎の美少女。駆け出しの僕は、彼女と共に事件の真相を追い始める。

最後に

最後までご覧いただき本当にありがとうございました。

貫井徳郎さんの『慟哭』を読んでいない方はまず『慟哭』を。すでに読んでいる方はぜひ他の作品も手に取ってみてください!面白いですよ〜( ´▽`)

よろしければ気が向いたときにでも、参考にしていただければ幸いです。

それでは、良い読書ライフを!(=゚ω゚)ノ

ABOUT ME
anpo39
年間300冊くらい読書する人です。主に小説全般、特にミステリー小説が大大大好きです。 ipadでイラストも書いています。ツイッター、Instagramフォローしてくれたら嬉しいです(*≧д≦)
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POSTED COMMENT

  1. りか より:

    こんにちは。いつも楽しく拝見させて頂いてます。貫井さんはすごい作家さんですよね。『崩れる』は未読です。面白そうですね。読んでみたいです。個人的には作品によって好き嫌いに分かれちゃいます。『灰色の虹』『後悔と真実の色』は後味が悪すぎて暫く立ち直れませんでした。『慟哭』『乱反射』は読んだ時呆気に取られました。紹介を参考にもっと読んでみようと思います。

    • anpo39 より:

      りかさん!こんにちは!コメントありがとうございます!( ´ ▽ ` )ノ

      『崩れる』はめっちゃ面白いですよ〜!結構ゾクッとしますけど、、(´Д` )
      確かに、後味悪い作品ありますよね、、しばらく頭から離れませんよね。。まあそれも読書の醍醐味ってことで、、笑
      本当に貫井さんは衝撃をあたえてくれる作品が多いですよね。私もこれからも貫井さんの作品を読んでいきたいです♪( ´▽`)

  2. アルカ より:

    いつも利用させてもらっています。本当にありがとうございます。
    私は、この作家さんだと、『被害者は誰?』『悪党たちは千里を走る』が好きですね。ユーモアが入ってる方が好みです。

  3. anpo39 より:

    あらー!ありがとうございます、そう言っていただけて嬉しいです((´∀`*))
    アルカさんはユーモアミステリがお好きなんですね!
    だとしたら確かに『被害者は誰?』『悪党たちは千里を走る』は絶対ツボですよね♪
    私もその2作品も好きなのですが、貫井さんの最初に手に取った作品が『慟哭』で、それで好きになってしまったから、貫井さんにはどうしてもあの後味を求めてしまうんですよねえ。笑

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