本当に面白いおすすめの’’安楽椅子探偵’’ミステリー小説を厳選しました!
「安楽椅子探偵」とは、事件現場に行くことなく、話を聞いたりしただけの数少ない情報を頼りに事件を推理してしまう探偵のこと。
これがめっちゃカッコイイんですよ!(((o(*゚▽゚*)o)))
どんな難しそうな謎も話を聞いただけで解決っていう見事な天才っぷり!いやー惚れ惚れします。
しかも安楽椅子探偵ものは短編集が多く読みやすいのも魅力です。少し空いた時間などにもサクッと読めちゃいますよ〜。
今回はそんな「安楽椅子探偵」ミステリー小説のぜひ読んでほしい超おすすめ作品を厳選しました!
それでは、どうぞ参考にしていただければ幸いです(=゚ω゚)ノ
1.『奇談蒐集家』
恐ろしい奇談が大好きな「恵美酒一」。新聞に載せられた「奇談求む!高額報酬、審査あり」の文字につられてやってきた人々が、それぞれ体験した不思議な物語を語っていく7編からなる連作短編集。
しかし「恵美酒一」は本物の奇談を求めているのに、助手の「氷坂」が話を聞いただけであっさり推理して奇談でないことを証明してしまうのです。
ミステリー小説でありながらどこか恐ろしい、幻想的な雰囲気の漂う作品です。
そして、必ず順番に読んでください。最初の6編を読んでから最後の話を読むと、、、∑(゚Д゚)
自ら体験した不可思議な話、求む。高額報酬進呈。ただし審査あり。―新聞の募集広告を目にして酒場を訪れた客は、奇談蒐集家を名乗る男と美貌の助手に、怪奇と謎に満ちた体験談を披露する。
2.『花の下にて春死なむ』
北森鴻さんによる「香菜里屋シリーズ」。ビアバー「香菜里屋」のマスター’’工藤’’が、お客さんが持ち込む謎を推理していく連短編集です。
この作品、ミステリとしても当然おもしろいのですが、なんといっても登場する’’料理’’が本気で美味しそうなんです!
著者の北森鴻さん自身が調理師免許を持っているというだけあって、料理の描写が絶妙すぎて空腹を刺激してきます。
お腹減ってるときに読んじゃダメですよ。。
年老いた俳人・片岡草魚が、自分の部屋でひっそりと死んだ。その窓辺に咲いた季節はずれの桜が、さらなる事件の真相を語る表題作をはじめ、気の利いたビアバー「香菜里屋」のマスター・工藤が、謎と人生の悲哀を解き明かす全六編の連作ミステリー。
3.『ママは何でも知っている』
ママがヤバい。
殺人課の刑事である息子がママと一緒に食事をしながら事件の話をします。するとママが’’簡単な質問’’をしたのち、たちまち謎が解明してしまうという短編集。
このママの洞察力が半端ないんです。
当然ですが、ママは初めて息子から事件の内容を聞くので、同じく初めて息子から事件の内容を聞く読者の私たちと全く同じ情報量なのです。
なので読者である私たちも真相が見抜けるはずなのに、、、できない。ママの鋭さに唸るばかりです。ママの’’簡単な質問’’の凄さ、とくと御覧下さいo(`ω´ )o
毎週金曜の夜、刑事のデイビッドは妻を連れ、ブロンクスの実家へママを訪れる。ディナーの席でいつもママが聞きたがるのは捜査中の殺人事件の話。ママは“簡単な質問”をいくつかするだけで、何週間も警察を悩ませている事件をいともたやすく解決してしまう。
4.『遠きに目ありて』
障害をもった車椅子の少年が探偵役を務める連作短編集。
真名部警部が抱える難事件の内容を少年に話すと、たちまち真相を解き明かしてしまう!
70年代の作品というだけあって、時代背景やその世界観、伏線の敷き方や解決までのプロセスは古き良きミステリの基本という感じで安定感抜群です( ^ω^ )
成城署の真名部警部は、偶然知り合った脳性マヒの少年の並外れた知性に瞠目するようになる。教えたばかりのオセロ・ゲームはたちまち連戦連敗の有様だ。
5.『ななつのこ』
女子大生の駒子が、自分の大好きな『ななつのこ』という小説の作者に、日常で起きた不思議な出来事を書いたファンレターを送ります。
すると、まさかの作家本人から返事が。それにはファンレターに書いた不思議な出来事を推理した解答が書かれているというストーリー。
主人公の駒子を含め、作品に漂う優しい世界観がすごく魅力的。ミステリー小説でありながら、優しい気持ちになれるような心温まる短編集となっています( ´ ▽ ` )ノ

表紙に惹かれて手にした『ななつのこ』にぞっこん惚れ込んだ駒子は、ファンレターを書こうと思い立つ。わが町のトピック「スイカジュース事件」をそこはかとなく綴ったところ、意外にも作家本人から返事が。
6.『太鼓叩きはなぜ笑う』
鮎川哲也さんによる三番館シリーズの一作目。
事件に悩む私立探偵が「三番街」というバーに訪れる。そして「三番街」のバーテンに話を聞かせると、さらりと重要なヒントを提供してくれて事件を解決に導いてくれるのです。
この作品が好きならば、安楽椅子探偵の定番であるアシモフの『黒後家蜘蛛の会 1 (創元推理文庫 167-1)』もきっと気に入っていただけると思いますのでぜひ( ´ ▽ ` )ノ
数寄屋橋近くの三番館ビル六階にバー「三番館」がある。落ち着いた雰囲気の、いい店だ。少し早い時間に行くと、達磨大師然としたバーテンがひとりグラスを磨いている。
7.『空飛ぶ馬』
大学生の女の子である「私」が持ちかける日常の謎を、円紫師匠が落語を絡めながらずば抜けた洞察力で解決していく短編集。
ミステリですが人が死ぬこともなく、登場人物の魅力も相まって全体的に暖かい雰囲気です。
また探偵役が落語家という珍しい設定も素晴らしく、落語を取り入れた見事な推理は鮮やか。読んでいて非常に楽しいです(=゚ω゚)ノ

女子大生と円紫師匠の名コンビここに始まる。爽快な論理展開の妙と心暖まる物語。
8.『安楽椅子探偵アーチー』
そもそも「安楽椅子探偵」とは、現場に行かず話を聞いただけで事件を推理する探偵のこと。
しかしこの作品は、「安楽椅子」そのものが探偵なのです!
主人公である少年の周りに起こった謎を、アンティークショップで買ってきた「安楽椅子」のアーチーがズバッと解決してしまうのです。
喋る安楽椅子。なんとも素敵じゃないですか。少年と安楽椅子アーチーのほのぼのするやり取りも読んでいて心が温まります( ´▽`)
小学校5年生の及川衛は、自分の誕生祝いを買いに行く途中で、アンティークショップの店先にあった安楽椅子に心惹かれる。思い切って購入し、自宅へ運んでみると、なんとその椅子は口をきき、不思議な能力をもっていた。
9.『9マイルは遠すぎる』
安楽椅子探偵の金字塔。表題作を含めた全8編からなる短編集。
特に表題作『9マイルは遠すぎる』は傑作中の傑作。
「九マイルもの道を歩くのは容易じゃない、まして雨の中となるとなおさらだ」
という何気ない言葉から推論を重ね、事件の真相を推理してしまうのです。他の作品ももちろん面白いですが、せめて表題作だけでも読む価値ありですo(`ω´ )o
ニッキィ・ウェルト教授は『九マイルは遠すぎる、まして雨の中ともあれば』と言う言葉を耳にし、この言葉を頼りに前日起きた殺人事件の真相を暴き出す!!
10.『火曜クラブ』
甥のレイモンドと様々な職業の人々、そして’’ミス・マープル’’が家に集まり、それぞれが過去にあった事件を語りその事件の推理を競う「火曜クラブ」。
とにかく、探偵役のおばあちゃん’’ミス・マープル’’の魅力がすごい。文字通り安楽椅子に座ったまま、優しく、そして鮮やかに難事件を紐解いていく様には惚れ惚れします。
ミス・マープルはアガサクリスティの他作品にも多く登場する代表的名探偵ですが、まずはこの『火曜クラブ』でその魅力を堪能して下さい(=゚ω゚)ノ

甥のレイモンドを筆頭に、前警視総監や画家などさまざまな職業の人々がミス・マープルの家に集っていた。一人の提案で各自が真相を知っている昔の事件を語り、その解決を推理しあうという“火曜クラブ”ができたが…
最後に
最後までご覧いただき本当にありがとうございました。
現場に行かずに話を聞いただけで事件を推理してしまう安楽椅子探偵。すごくカッコよくないですか?是非とも安楽椅子探偵の魅力にハマっちゃってください!( ´ ▽ ` )ノ
よろしければ気が向いたときにでも、参考にしていただければ幸いです。
それでは、良い読書ライフを!(=゚ω゚)ノ
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