今回は、読書の秋に読みたい超面白いオススメ小説をご紹介させてください!
きましたね!この季節が!
普段読書をしない人でもこの季節になると本を読みたくなるという素晴らしい季節。
読書したいけどなかなかタイミングがない、なんて人も読書の秋という絶好の機会にぜひ読みまくっちゃいましょう!(*>∇<)ノ
’’秋の夜長’’って何?

’’秋の夜長’’とは、その文字通りの意味です。
秋は日が落ちる時間が非常に早く、つまり’’夜の時間’’が四季の中で一番長い!ということなのです。
なのでこの長い夜に読書を楽しんじゃいましょう!ってわけです( ´ ▽ ` )ノ素晴らしいですね!
では今回はそんな、『秋の夜長に読んでほしい超オススメ小説』を紹介できればと思います。
一応オールジャンルですが、ミステリー小説やファンタジー小説が多めかもしれません。
なぜかわからないですけど、秋になると長編ミステリーだったり壮大なスケールのファンタジーを読みたくなっちゃうんですよね。。
この機会なので、普段手を出しにくい長編小説やシリーズ作品を一気に読破!なんてしてみてはいかがでしょうか(*´ェ`*)
1.『少年と老婆』
元々は携帯小説だった作品の書籍化。
まさかこんなに素晴らしい作品が携帯小説だったなんて、読み終わった後に知って衝撃を受けました。正直携帯小説をなめていました。本当にすいません。
あらすじの通り、「この世でもっとも美しい女性」「5つの国」「神秘の力を持つ6人の王様」の物語なのですが、これ以上はい言えません。とにかく読んでみてほしいのです。
壮大なファンタジーかつ独特の世界観、絶妙なストーリー構成も相まって巻き起こる感動。感動。まさか泣くとは。なんという美しい作品でしょうか。ああ、また思い出し涙が。。
学校に通うのをやめた「少年」は、近くに住む「老婆」に勉強を教わる。「老婆」は、不思議な話をして聞かせた。それは、「この世でもっとも美しい女性」が旅した5つの国と、神秘の力を持つ6人の王様の話。
2.『毒見師イレーナ』
今すぐ殺されるか、国の最高司令官の毒見役になるかの選択を迫られた少女イレーナを主人公とした異世界ファンタジー。
読む前から面白いという評判は耳にしていたのですが、一言で言えば’’想像を超える面白さ’’でした。
次の日早く起きなくてはいけなかったのに、まさかまさかの展開の連続でハラハラしながら一気読み。おかげで完全な寝不足でした。いい思い出です。
どん底に落とされながらも、希望を捨てずに必死に生きる少女イレーナのハードサスペンスとも言える物語。ぜひご覧ください。

ある殺人を犯した罪で死刑囚となった少女イレーナ。ついに絞首台へと送られる日を迎えるも、そこで思わぬ選択肢を与えられる―今すぐ絞首刑か、それとも、国の最高司令官の毒見役になるか。
3.『花の下にて春死なむ』
読書の秋。食欲の秋。そのどちらもが楽しめちゃう素晴らしい小説がこちら。
北森鴻さんによる「香菜里屋」シリーズの一作目。とある路地裏にあるバー「香菜里屋」のマスターが、お客さんが持ちかけてきた謎を鮮やかに推理していく連作短編集。
このシリーズ、ミステリー小説としてももちろん面白いのですが、とにかく作品に登場する’’料理’’がめっちゃ美味しそうなのです!
著者自身が調理師免許を取得しているということもあり、その料理の絶妙な描写といったら。。お腹が減って眠れなくなりますので注意が必要です(⌒-⌒; )
年老いた俳人・片岡草魚が、自分の部屋でひっそりと死んだ。その窓辺に咲いた季節はずれの桜が、さらなる事件の真相を語る表題作をはじめ、気の利いたビアバー「香菜里屋」のマスター・工藤が、謎と人生の悲哀を解き明かす全六編の連作ミステリー。
4.『RDG レッドデータガール』
非常に地味な外見の巫女少女「泉水子」を主人公とした、神聖な雰囲気漂う日本ファンタジー。
彼女は中学3年生まで家と学校の往復しかせず、友達付き合いもありませんでした。しかしある日、ひょんな理由で前髪を切ったことで、自分が不思議な力を持っていることに気がつく。
それを期に、彼女は思いもよらない不思議な出来事に巻き込まれていくのです。
一体どうなっちゃうの?!の連続で物語への引き込み力がすごい。そして海外ファンタジーと違った日本特有の神聖な雰囲気が新鮮で飽きさせません。
全6巻というボリュームもあって読みごたえ、満足感ともにバッチリです♪( ´▽`)
世界遺産に認定された熊野古道、玉倉山にある玉倉神社。そこに住む泉水子は中学三年まで、麓の中学と家の往復だけの生活を送ってきた。しかし、高校進学は、幼なじみの深行とともに東京の鳳城学園へ入学するよう周囲に決められてしまう。
5.綾辻行人『館シリーズ』
ミステリ好きならばほぼ全員が読んでいるといってもいい名作中の名作『十角館の殺人』を一作目とした、綾辻行人さんによる館シリーズ。
それぞれ奇怪な館を舞台とした、殺人事件を描きます。
本格ミステリーの中でもクオリティの高さ、そして’’読みやすさ’’はピカイチです。普段ミステリー小説を読まない方でも安心してオススメできるシリーズです。
順番としては『十角館の殺人』『水車館の殺人』『迷路館の殺人』『人形館の殺人』『時計館の殺人』『黒猫館の殺人』『暗黒館の殺人』『びっくり館の殺人』『奇面館の殺人』。
最大限に楽しむために、順番に読むことをオススメします。シリーズものですので長い時間楽しむことができるのもいいですね。
このシリーズを読んだことがないという方はまず『十角館の殺人を』、シリーズを途中までしか読んでないという方は非常にもったいないです。読書の秋という絶好の機会に、ぜひ。

十角形の奇妙な館を訪れた大学ミステリ研の七人。彼らを襲う連続殺人の謎。
6.横溝正史『金田一耕助シリーズ』
普段読書をしない人でも「金田一耕助」の名前くらいは聞いたことはあるのでないでしょうか。「金田一耕助」は横溝正史さんのミステリ小説に登場する名探偵です。
金田一耕助シリーズの魅力はなんといっても、おどろおどろしい不気味な世界観とミステリーとしての完成度の高さです。この世界観は一度読めば病みつきになってしまいます。
そしてシリーズも豊富なので、次から次へと読みたくなってしまうという中毒性。特に絶対的な読む順番はありませんが、まずは『本陣殺人事件』から(=゚ω゚)

江戸時代からの宿場本陣の旧家、一柳家。その婚礼の夜に響き渡った、ただならぬ人の悲鳴と琴の音。離れ座敷では新郎新婦が血まみれになって、惨殺されていた。
7.森博嗣『S&Mシリーズ』
シリーズ一作目『すべてがFになる』は、孤島に佇むハイテク研究所を舞台とし、そこに訪れた大学助教授の’’犀川創平’’と学生の’’西之園萌絵’’が殺人事件に巻き込まれます。
Sは’’犀川創平’’、Mは’’西之園萌絵’’のファーストネームを表しており、このシリーズの主人公&探偵役です。
さて、この『すべてがFになる』もミステリ好きにとっては超有名な一冊ですが、S&Mシリーズ全部を読んでいる方は意外と少ないのではないでしょうか。
このシリーズはミステリーとしても当然面白いのですが、それ以外にも主役となる二人の関係性や作品の世界観、登場人物たちの人間ドラマなど様々な楽しめる要素があるのです。
もうミステリ要素がなくたって面白いんじゃないかっていうね。
ともかく、シリーズ一作目の『すべてがFになる』はミステリ好きでなくとも必読です。『すべてがFになる』しか読んでないという方は、ぜひシリーズを通して読んでみてください!( ´ ▽ ` )

14歳のとき両親殺害の罪に問われ、外界との交流を拒んで孤島の研究施設に閉じこもった天才工学博士、真賀田四季。
教え子の西之園萌絵とともに、島を訪ねたN大学工学部助教授、犀川創平は一週間、外部との交信を断っていた博士の部屋に入ろうとした。その瞬間、進み出てきたのはウェディングドレスを着た女の死体。
8.三津田信三『刀城言耶シリーズ』
この「刀城言耶シリーズ」は本格ミステリーであるとともに、ホラー要素満載かつ怪奇現象や不気味な雰囲気を取り入れた非常にホラーテイストなシリーズなのです。
まさに秋の夜長にぴったりではないでしょうか!(((o(*゚▽゚*)o)))
一作目『厭魅の如き憑くもの』は、古き因習が残る不気味な’’神々櫛村’’を舞台とし、村に訪れた刀城がこれまた奇怪な殺人事件に巻き込まれます。
’’不気味な村で起こる奇怪な殺人事件’’という雰囲気だけでもたまらないのに、そのトリックや結末にはしっかりと衝撃を受けさせてくれます!( ^ω^ )
まずは一作目『厭魅の如き憑くもの』からどうぞ。

神々櫛村。谺呀治家と神櫛家、二つの旧家が微妙な関係で並び立ち、神隠しを始めとする無数の怪異に彩られた場所である。戦争からそう遠くない昭和の年、ある怪奇幻想作家がこの地を訪れてまもなく、最初の怪死事件が起こる。
9.京極夏彦『百鬼夜行シリーズ』
もう読んだ方も多いと思いますが、ちゃんと全シリーズ読みましたか??
著者’’京極夏彦’’さんによる、主人公「京極堂」が活躍する大人気シリーズです。
何と言っても特徴は、ミステリーとして最高峰に面白く、かつどこか不気味な雰囲気の漂うこの世界観。癖になります。
そのボリューム感たっぷりの分厚さゆえなかなか手を出しにくいですが、一度読み始めてしまうと一気に読まされてしまいますのでご安心を。
長いからこそ、濃厚でガッツリな読み応えが楽しめるのです。まさに秋の夜長にぴったりな作品でございます( ^ω^ )
一作目、『姑獲鳥の夏』からぜひ読み始めてください。

この世には不思議なことなど何もないのだよ―古本屋にして陰陽師が憑物を落とし事件を解きほぐす人気シリーズ第一弾。東京・雑司ケ谷の医院に奇怪な噂が流れる。娘は二十箇月も身籠ったままで、その夫は密室から失踪したという。
10.『新世界より』
SFミステリーの定番。
人類が超能力を使えるようになった1000年後の日本のとある集落でその能力を訓練する子供たち。彼らはこの世界の恐ろしい真実に気が付いてしまう。
アニメも放送され一躍話題に。壮大な世界観の構築が素晴らしいSFミステリーの長傑作です。
上巻中巻下巻あわせて1500ページほどありますが、余裕で一気読みしてしまう面白さ、そして’’怖さ’’。
長編であるがゆえなかなか手が出しにくいかもしれませんが、それは非常にもったいないないです!読書の秋という絶好の機会にぜひ読んでいただきたいです(=゚ω゚)ノ

1000年後の日本。豊かな自然に抱かれた集落、神栖(かみす)66町には純粋無垢な子どもたちの歓声が響く。周囲を注連縄(しめなわ)で囲まれたこの町には、外から穢れが侵入することはない。「神の力(念動力)」を得るに至った人類が手にした平和。
11.『煌夜祭』
煌夜祭で出会った二人の語り部が、廃墟となった館でお互い知っている物語を交互に語り合うという設定。
交互に一話ずつ語っていく短編形式なのですが、読んでいるうちにジワジワと’’違和感’’を感じていきます。
一つ一つの話に散りばめられた伏線が、最終章でガバッと回収されていく様は素晴らしいの一言。
読ませる文章力、幻想的な世界観、そしてこの見事なストーリー構成によって一気に引き込まれちゃいます( ´ ▽ ` )ノ

魔物が歩き回り、人を食うという冬至の夜――漂泊の語り部たちが、十八の諸島を巡って集めた物語を、夜を徹して披露する煌夜祭が開かれる。そして今年も冬至の夜が訪れ、廃墟となった島主屋敷跡で、二人だけの煌夜祭が幕を開けた。
12.『ダレンシャン』シリーズ
親友の命を救うため半ヴァンパイアとなり、闇の世界で生きていくことになった少年のファンタジーミステリー。
まさに大人もハマる児童書。めちゃくちゃ面白いです。
この作品はよく「ハリーポッター」と比較されますが、「ダレンシャン」は「ハリーポッター」よりダークでホラー要素が強く、個人的にも「ダレンシャン」の方が好み。
この幻想的かつダークで残酷な世界観の構築は素晴らしい。さらには登場人物たちの魅力。普通の世界では’’化け物’’と呼ばれてしまうような’’奇怪’’なキャラクターたちがとても魅力的なのです。
とにかく続きが気になりすぎて読む手が止まりません。まさかの展開の連続でグイグイと恐ろしい世界へ引き込まれます。

ふとしたことから手に入れた『奇怪なサーカス』のチケット。主人公のダレン少年を待ち受ける不思議な運命とは……。
13.『九年目の魔法』
何気ないある日、自分の記憶がどこかおかしいことに気がついたポーリィ。なぜか記憶が二重になっているような感覚。一体なぜ?あれは9年前、奇妙な葬式でであった一人の青年が関係しているような、、
一体少女に何が起きて記憶がおかしくなったのか?その訳は?が気になってドキドキしながら一気読みでした。
ストーリー各所に散りばめられた伏線、謎。それが次々に回収されいくストーリー展開は本当に気持ちがいいです。
そして幻想的で美しい世界観。一人の少女の成長をも描いた、とにかく素敵すぎるファンタジー作品です。
なにか、おかしい。壁にかかった懐かしいこの写真も、愛読していたベッドの上のこの本も、覚えてるのとは違ってる。まるで、記憶が二重になってるみたい。
14.『ザ・スタンド』
スティーブンキングと言えば。
感染率・致死率99%以上の細菌兵器が米軍基地から漏れ出した!やがてウイルスは世界中に広がり人類は滅亡寸前。ああなんと王道の面白い設定でしょうか!
序盤のジワジワとウイルス感染が広がっていくゾクゾク感。なぜか咳や鼻水が止まらなくなる人々。それが致死率99%以上だと知らずに、、、ああ、、
もちろんただのパンデミック小説では終わりません。怒涛の展開に続くまさかの展開。これぞスティーブンキング!といった壮大かつスリル満点で描かれたパンデミック小説の傑作です。
全5巻という長編ですので、たっぷり時間のあるときに一気読みしてしまいましょう♪( ´▽`)

猛然たる致死率と感染力を持つインフルエンザ・ウイルスが漏洩した。それと知らず、それぞれの人生を真摯に生きる人々。未婚で妊娠した学生、突然の成功に惑うロックシンガー、人の暖かさを知った放浪の青年…彼らの流す絶望と悲嘆の涙のなか、静かに世界は死滅してゆく。
15.『夏への扉』
海外SF定番の傑作。
このブログでも夏に読みたい小説として挙げましたが、夏以外に読むからこその面白さもあります。ぜひ夏を思い出しながら読みましょう。
「ぼく」と「猫」。「冬眠装置」「タイムトラベル」。言えるのはこれだけです。
主人公のキャラの良さ、見事なストーリー展開は読んでいてハラハラしながらも気持ちが良いです。そしてすべてが繋がったときの爽快感!!完璧です。
どんな困難にも立ち向かっていく主人公に勇気を貰える永遠の名作。
夏が終わってしまった季節だからこそ、「夏への扉」を探すのです。

ぼくの飼っている猫のピートは、冬になるときまって夏への扉を探しはじめる。家にあるいくつものドアのどれかひとつが、夏に通じていると固く信じているのだ。1970年12月3日、かくいうぼくも、夏への扉を探していた。
16.『秋の牢獄』
なんとも不思議な世界に導かれてしまった人たちを描いた3編からなる作品集。
表題作『秋の牢獄』は’’11月7日水曜日’’を何度も繰り返してしまう女子大生の物語。
その他の作品も、不思議で奇妙な世界観をもっており表題作と並ぶ面白さです。
ファンタジーであったりゾクッとしたり。「世にも奇妙な物語」のような作品が好きなら気に入っていただけると思います(=゚ω゚)ノ

十一月七日水曜日。女子大生の藍は秋のその一日を何度も繰り返している。何をしても、どこに行っても、朝になれば全てがリセットされ、再び十一月七日が始まる。悪夢のような日々の中、藍は自分と同じ「リプレイヤー」の隆一に出会うが…。
17.『ポプラの秋』
この作品は優しさに満ち溢れています。
夫を亡くしたばかりの母と、もうすぐ7歳になる「私」はとあるアパートに引っ越した。
そこには、’’あの世に手紙を届けてくれる’’という大家のおばあちゃんが。「私」は亡くなった父親への手紙を書きはじめる。。
ああ、もう溢れ出る感動が半端ないです。
人間は生きていく上で’’痛み’’を避けることはできない。しかしこの作品は、その痛みを遥かに凌ぐ人の暖かさによってカバーしています。
改めて、人とのふれあいの素晴らしさに気がつき感動できる作品。ぜひこの季節に。
父が急死した夏、母は幼い私を連れて知らない町をあてもなく歩いた。やがて大きなポプラの木のあるアパートを見つけ、引っ越すことにした。こわそうな大家のおばあさんと少しずつ親しくなると、おばあさんは私に不思議な秘密を話してくれた―。
18.『さよなら妖精』
切ない青春小説。
街で偶然出会い不思議な日常を共にした外国の少女’’マーヤ’’。彼女が帰国した後、主人公たちは日記を頼りにマーヤに関する推理を始めます。
現在ユーゴスラビアは内紛状態であるという。マーヤは大丈夫なのか?一体マーヤはどこにいるのか?それがわかっとして僕たちに何ができるのか?
マーヤという少女の魅力、主人公たちの人間描写が胸に突き刺さります。なんともいえぬ読後感を味わえる哀しい物語の結末をぜひご覧ください。
一九九一年四月。雨宿りをするひとりの少女との偶然の出会いが、謎に満ちた日々への扉を開けた。遠い国からはるばるおれたちの街にやって来た少女、マーヤ。彼女と過ごす、謎に満ちた日常。そして彼女が帰国した後、おれたちの最大の謎解きが始まる。
19.『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』
生きるために実弾を欲しがる少女と、自らを人魚だと言う砂糖菓子の弾丸を撃つ少女。この二人の少女が織りなすダークな青春物語。
とにかく、心が痛む苦しいストーリーです。でも、読むのがやめられない。
なんというか、読み終わった後も長い間心に残っていろいろ考えてしまうような、後を引く作品なのです。
巧みな文章力、思春期の少女の心理描写、過酷な現実。文庫にして約200ページという薄さなのに、濃厚すぎる内容で読み応えがすごいです。
切なくて儚くて残酷な少女たちの物語。ぜひ味わってみてください。

子供はみんな兵士で、この世は生き残りゲームで。砂糖菓子の弾丸で世界と戦おうとした少女たち…。
20.『夜のピクニック』
青春小説の定番にして最高峰。
一夜を通して80㎞の道のりをただ歩く「歩行祭」という高校の伝統を描いた学園青春ミステリの名作。
多くの生徒たちが面倒くさがったりお喋りしたりしながらただ歩いている中、一人強い想いを抱く主人公の貴子。彼女の伝えたいことは一体なんなのか。
青春感満点のストーリーに淡いミステリー要素を取り入れることによってグイグイ引き込まれてしまいます。
高校生ならではの友情や恋愛、人間模様。それぞれの登場人物も非常に良い味を出してます。
ああ!この素晴らしい雰囲気は言葉にできません!読むしかないのです!!(T ^ T)

夜を徹して八十キロを歩き通すという、高校生活最後の一大イベント「歩行祭」。生徒たちは、親しい友人とよもやま話をしたり、想い人への気持ちを打ち明け合ったりして一夜を過ごす。そんななか、貴子は一つの賭けを胸に秘めていた。
21.『深夜特急』
この作品は実話に基づいた小説になっており、貧乏旅の魅力を最大限に引き出した魅惑の作品。
ただあてもなく異国の地を彷徨う。見るものすべてが新鮮であり、日本の常識など当然通用しない。危険と隣り合わせの行き当たりばったりのこの旅がなぜこんなにも魅力的に映るのか。
この本を読んでしまうといてもたってもいられなくなり、会社を辞めて旅に出ていってしまう人が続出するというある意味やばい本です。
実際も私も「深夜特急」を読んですぐ、長期の休みを取って海外旅行に行ってしまったのだ。それくらい、’’旅’’への欲求が抑えきれなくなってしまうのです。
さああなたも’’旅’’へと駆られるこの衝動、ぜひ味わってくださいo(`ω´ )o
インドのデリーからイギリスのロンドンまで、乗合いバスで行く―。ある日そう思い立った26歳の〈私〉は、仕事をすべて投げ出して旅に出た。途中立ち寄った香港では、街の熱気に酔い痴れて、思わぬ長居をしてしまう。マカオでは、「大小」というサイコロ博奕に魅せられ、あわや…。
22.『盗賊会社』
長編小説があまり得意でない方は、ぜひ星新一さんのショートショートを。
この「盗賊会社」は星新一さんのショートショート作品の中でも一話一話がかなり短いほうで、文庫本にして203ページの中に36編ものショートストーリーが入ってる。
この薄さに36編もの奇想天外な面白すぎる物語が。なんという贅沢!
ショートショートでありながら、一話一話が暇つぶしにするにはもったいないクオリティを誇る星新一さんの世界。
星新一作品を読んだことがない方もぜひ読んでみてください( ´ ▽ ` )ノ

私は盗賊株式会社の社員。泥棒ごっこのオモチャの製造販売の会社ではない。れっきとした、泥棒を営業とする会社だ。そんな仕事があったのかと内心うらやましがる人も多いかもしれない。平凡な日常のくり返しにあきあきしている人ならば……。
23.『拝み屋郷内 花嫁の家』
秋の夜長には本当に怖いホラー作品もぜひ。。
この作品に収録されているのは、’’拝み屋’’を営む著者が体験した「花嫁の家」と「母様の家」の2篇。
とにかく物語が非常に濃厚でリアル。あの日本特有のネチネチ体にまとわりつくような気持ちの悪い怖さなのです。
だけど怖すぎるのにページをめくる手が止められないほどこの世界に引き込まれてしまう。。
この拝み屋シリーズは他にも何作か出ていますので、この作品が気に入っていただけたらぜひ他作品も読んでみてください( ´▽`)

拝み屋を営む著者が、これまで一度も最後まで語ることも記録に残すことも許されなかった。忌まわしき怪異譚をここに開陳する。“花嫁が必ず死ぬ”といわれる東北の旧家では、これまで代々の花嫁が数年の内に亡くなっていた。
24.『コップクラフト』
超空間ゲートによって異世界とつながった都市サンテレサを舞台としたファンタジー。
渋いおっさん刑事と異世界から来たの美少女騎士がなぜかコンビを組むことになって事件を解決していく物語です。
ファンタジーなのですが、実はかなりのハードボイルド刑事もの。まるで海外刑事ドラマを見てるような、スリル満点の展開を楽しめます。
さらにこの凸凹コンビのやり取りを見ているだけで面白い!ストーリー自体の面白さ、読ませる文章力、ドキドキの気になる展開、と申し分ない作品。
渋いおっさんと美少女の組み合わせはハズレなしです( ´ ▽ ` )ノ

ティラナ・エクセディリカ。異世界から来た見習い騎士。常識不足、白皙の美少女。ケイ・マトバ。サンテレサ市警の敏腕刑事。猫アレルギーの不器用な男。超空間ゲートで異世界とつながった都市サンテレサで、二人に命じられた合同捜査。
25.『魚舟・獣舟』
全6編からなるSF’’短編集’’ですが、この濃さ。一話一話の読み応えがすごいです。
表題作「魚舟・獣舟」は、陸地がほとんどなくなってしまった水没した世界が舞台。’’魚舟’’と呼ばれる巨大な魚の上で生活をする’’海上民’’という種族をメインに物語は進みます。
彼らは双子で生まれ、一方はヒト、一方は魚として生きる、、という凄まじい世界観。これぞSF。
短編にしてしまうのが勿体ないくらいの世界設定。それを短編できれいに収めてしまう凄さと贅沢さ。
しかも当然表題作以外の作品も同じレベルで面白いのだから贅沢極まりないです(゚Д゚)
現代社会崩壊後、陸地の大半が水没した未来世界。そこに存在する魚舟、獣舟と呼ばれる異形の生物と人類との関わりを衝撃的に描き、各界で絶賛を浴びた表題作。
最後に
最後までご覧いただき本当にありがとうございました。
なかなか手を出せなかった長編小説やシリーズ作品、あまり読んだことのない壮大なファンタジーなど、読書の秋を機会にどどーんと読んでみてはいかがでしょうか( ´ ▽ ` )
参考にしていただければ幸いです。それでは、良い読書ライフを!(=゚ω゚)ノ