【叙述トリック】を使った海外の名作ミステリ小説10選

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ミステリー好きたる者、海外ミステリー小説の名作を読んでおかなくてはいけません。

今回はそんな海外ミステリーの中で、’’叙述トリック’’を使った名作を厳選しました!

 

ちなみに’’叙述トリック’’とは、巧みな文章による仕掛けによって’’読者自身’’を騙すトリックの事。

最後まで騙されている事に気がつかず、真相が明かされた時の「やられたああ!!」という衝撃が半端ないのです( ^ω^ )

 

日本の叙述ミステリーと比べて、海外の叙述ミステリーは古典的で王道な作品が多く、サスペンス感も強めな感じ。

叙述トリックだけを見れば、日本の方が面白いと思える作品が多かった印象です。

しかしそんな海外叙述ミステリー小説でも’’本当に面白い’’と思えた超名作をおすすめします。

参考にしていただければ幸いです(=゚ω゚)ノ

 

目次

1.『アクロイド殺し』

アガサクリスティーの名作の一つ。この作品を読まずしてミステリは語れない、と言いたい程に。

しかし有名すぎるあまり、いろいろ情報が耳に入ってきてしまって100%楽しめないかもしれないのがたまにキズ。

読んだことのない方は下調べなどせずに真っさらな気持ちで読みましょう( ´ ▽ ` )ノ

深夜の電話に駆けつけたシェパード医師が見たのは、村の名士アクロイド氏の変わり果てた姿。容疑者である氏の甥が行方をくらませ、事件は早くも迷宮入りの様相を呈し始めた。

2.『シンデレラの罠』

とある女性が病院で目を覚ますも、火事によって顔は火傷だらけでさらには記憶も失ってしまっていた。火事の真相は?そもそも私は誰なのか?

詳しくは書けないのですが、面白いを通り過ぎて’’凄い’’。

わたし、ミは、火事で大火傷を負い、顔を焼かれ皮膚移植をし一命をとりとめたが、一緒にいたドは焼死。火事の真相を知るのはわたしだけだというのに記憶を失ってしまった。

3.『殺人交叉点』

フランスミステリの傑作。

非常にわかりやすい文章の訳し方と、練りに練られたストーリー構成によって「ふーん面白いやん( ^ω^ )」からの「うそだろおおおお!∑(゚Д゚)」を味わえる。気分は最高。

同時収録されている「連鎖反応」もかなり面白いので非常に贅沢な一冊です。

十年前に起きた二重殺人事件は、きわめて単純な事件だったと誰もが信じていました。殺人犯となったボブをあれほど愛していたユール夫人でさえ疑うことがなかったのです。しかし、真犯人は私なのです。

4.『幻の女』

妻と喧嘩をして一人で街にいたヘンダースンは、とある女と出会い一緒に遊んだ。その後。彼が家に帰ってみると妻が殺されていた。

犯行時刻は女と遊んでいたことを証明できれば良いのだが、一緒に遊んだ女の見た目も名前も思い出せない。

しかも不思議なことに、街にいた目撃者たちはみんな’’ヘンダースンは一人だった’’と証言するのだ!

もうあらすじだけでもワクワクするようなストーリー展開。しかも死刑執行までの制限時間付きでハラハラドキドキ。

海外の古典ミステリ名作の一つ。

夜は若く、彼も若かったが、夜の空気は甘いのに、彼の気分は苦かった……ただ一人町をさまよっていた男は、奇妙な帽子をかぶった女に出会った。彼は気晴らしにその女を誘ってレストランで食事をし、カジノ座へ行き、酒を飲んで別れた。

5.『死の接吻』

簡単に言えば、大富豪の娘に財産目当て近づいてなんやかんやする青年の物語。

この青年の恐ろしさ、えげつなさが凄まじい。だからこそ引き込まれる。ストーリーの面白さ、人間描写の上手さも文句無し。

しかも著者が二十三歳という若さでこの傑作を書き上げたというのだから驚きです。

二人は学生同士の恋人だった。女は妊娠しており、男は結婚を迫られていた。彼女をなんとかしなければならない。おれには野心があるのだ――冷酷非情のアプレゲール青年の練りあげた戦慄すべき完全犯罪。

6.『心ひき裂かれて』

精神病院を退院した妻が暴行され、夫であるハリーはショー警部補に協力しながら共に犯人逮捕に熱をあげる。しかし、相次ぐ暴行事件。

「騙しの名手」とも言われる著者の最高傑作。ストーリーもさることながら、衝撃的などんでん返しを食らった時の爽快感は異常です。

二転三転する展開と濃密な心理描写。サイコ・スリラーの元祖、ニーリィの最高傑作。

7.『殺人症候群』

上に同じく、リチャード・ニーリィ氏のサイコサスペンスミステリ。二人の男の奇妙な友情がエスカレートしていき殺人にまで発展してしまう。

ミステリを読み慣れている人ならトリックやオチがわかってしまうんではないか?と思えるほど王道。発表されたのが40年以上前だというのだからそれも当然。むしろ40年以上たっても色あせない作品のクオリティはさすがです( ^ω^ )

生来内気で、仕事にも女にも引っ込み思案のランバート。すべてにおいて積極的で自信に満ち溢れたチャールズ。対照的な二人の男を結びつけたのは凄まじいまでの女性への憎悪だった。

8.『赤毛の男の妻』

脱獄囚である’’ヒュウ’’は、生き別れになった妻の’’マーセデス’’が再婚していることを知り、現在の夫である’’アルバート’’を殺してしまう。

’’ヒュウ’’は戦死してしまっていたと思っていたマーセデスはまだ’’ヒュウ’’を愛しており、二人で逃亡を図る。

要はこの逃亡する二人とそれを追う刑事の攻防戦を描いているのですが、このスリリングさが非常に面白い。

逃げる犯人たちを応援したくなる気持ちと、追う刑事を応援したくなる気持ちの両方が味わえる見事な構成。これだけで十分面白いです。

そしてこのスリリングさに’’騙し’’が加わってくるのだから面白いことこの上ない。

殺人を犯して妻とともにアメリカじゅうを逃げ回る脱獄囚、赤毛の男。そして二人の逮捕を命じられたNY第十九管区の刑事。この追う者と追われる者の息づまる攻防は、そのまま複雑なアメリカ社会に苦悶する人間の縮図である。

9.『歯と爪』

言わず知れた’’叙述ミステリの教科書’’。ミステリ好きなら一度は読んでおかなくてはならない名作です。

現場に’’焼け焦げた義歯や右中指の先のなどだけ’’を残して殺されたお抱え運転手を巡る事件。

二つの関係のないような物語が交互に展開されていき、やがて繋がっていく、、という構成は古き良きかな。伏線回収やグイグイ引き込まれる物語、ラストの展開はさすが。

ニューヨーク地方刑事裁判所で、奇妙な裁判が進行していた。お抱え運転手が殺された事件を審理していたのだが、肝心の遺体は見つからず、殺害現場と見られる地下室に焼け焦げた義歯と脛骨、右中指の先のほか血痕など若干の痕跡を残すのみ。

10.『死のようにロマンティック』

国内ミステリの中でも特に有名な、我孫子武丸の『殺戮にいたる病 (講談社文庫)』に影響を与えたといわれる名作。

使われている叙述トリックは今となってはかなり基本的なものですが、物語の面白さや時代背景、ドキドキのサスペンス要素も多く含まれていて飽きることなく面白い。

俊英の異色サスペンス―冴えるエンディング! 独身の美人教師をめぐる危険な三角関係。絶妙のテクニックと語り口で描く問題作!

最後に

最後までご覧いただき本当にありがとうございました。

ここで紹介させていただいたも作品は、本当に読んでいただきたい海外叙述ミステリの傑作ばかりです!海外ミステリ独特のあの世界観と雰囲気、ぜひご堪能下さいませ( ´ ▽ ` )

参考にしていただければ幸いです。

それでは、良い読書ライフを!(=゚ω゚)ノ

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この記事を書いた人

年間300冊くらい読書する人です。主に小説全般、特にミステリー小説が大大大好きです。 ipadでイラストも書いています。ツイッター、Instagramフォローしてくれたら嬉しいです(*≧д≦)

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