【螢】麻耶雄嵩さんのおすすめミステリ小説7選【鴉】

さて、麻耶雄嵩さんのおすすめミステリを紹介しましょう。

まず言えるのは、数あるミステリ小説のなかでも麻耶雄嵩さんの作品はクセが強いことで有名です。

このクセが非常に面白く、普通じゃないミステリ小説に仕上げてくれているのです。とはいえ、このクセがどういうものかは読んだ人でないとわかりません。

 

それで今回は、ぜひ読んでほしい麻耶雄嵩さんのおすすめ作品を厳選しました!

この世界感を気に入っていただけたら非常に嬉しいです。

どうぞ参考にしていただければ幸いです(=゚ω゚)ノ

目次

1.『翼ある闇 メルカトル鮎最後の事件』

メルカトル鮎シリーズ」一作目。麻耶さんの作品で何を最初に読むか迷ったら、まずはこの作品からどうぞ。

古びた雰囲気のある館で起きる連続殺人。そこに登場する名探偵・メルカトル鮎!と王道な感じですが、そこはやぱり麻耶さん。一癖も二癖もある作品に仕上がっています。

本格ミステリでありながら意外性をぶち込んだなかなか衝撃的な作品。とにかく「マジか!」って叫びたくなっちゃいます。

これが麻耶雄嵩作品の魅力なんですね〜。

京都近郊に建つヨーロッパの古城のような館・蒼鴉城を「私」が訪れた時、既に惨劇は始まっていた。首なし死体、不可解な密室、奇妙な見立て殺人、そして蘇える死者…。

2.『鴉』

これぞ麻耶作品!という感じ。

閉鎖的で不気味な地図にない村で起こる殺人事件です。この設定だけで大好物なのですが、ミステリとしても一級品。

麻耶作品らしいクセが強く出ている小説なので、存分にこの独特な世界感を楽しむことが出来ます。

そしてやっぱりトリックはさすがの素晴らしさ!やってくれます。

弟・襾鈴の失踪と死の謎を追って地図にない異郷の村に潜入した兄・珂允。襲いかかる鴉の大群。四つの祭りと薪能。蔵の奥の人形。錬金術。嫉妬と憎悪と偽善。五行思想。足跡なき連続殺害現場。盲点衝く大トリック。

3.『螢』

かつて惨劇の舞台となった「ファイアフライ館」に6名の大学生が訪れ、そこで起きる殺人事件を描きます。

嵐の中に閉ざされた館というミステリ好きにはたまらない王道設定!

この設定だけでもワクワクしちゃうのですがさらにしっかり騙してくれます。一風変わったトリックを仕掛けてくれるのが麻耶さんの魅力ですね。

大学のオカルトスポット探検サークルの六人は、京都府の山間部に佇む黒いレンガ屋敷「ファイアフライ館」へ、今年も肝試しに向かっていた。そこは十年前、作曲家でヴァイオリニストの加賀蛍司が演奏家六人を惨殺した現場だった。

4.『神様ゲーム』

子供向けミステリー小説という事なのだけど、どう考えて読んでも子供向けじゃない。大人が読んだって面白すぎます。

転校生の鈴木太郎は自分は「神様」であり、世の中のことはなんでもお見通しだという。なので、いま話題の連続猫殺害事件の犯人も知っているという。

そんなバカな!(笑)と思いきや、なんと彼の予言通りに殺人事件が起きてしまう。

設定もストーリー展開もよく練られていて全体的にしっかりまとまっているので読みやすい!しかも終盤の展開が本当にお見事。

神降市に勃発した連続猫殺し事件。芳雄憧れの同級生ミチルの愛猫も殺された。町が騒然とするなか、謎の転校生・鈴木太郎が犯人を瞬時に言い当てる。

5.『さよなら神様』

名作「神様ゲーム」の鈴木太郎が復活した続編的な作品。この作品は「神様ゲーム」を読んでから。

神様と呼ばれる鈴木太郎が犯人をズバリ当ててから始まる6編からなる短編集。そうなんです。最初に犯人を当ててるんです。なのになんでこんなに面白いのか。

それはストーリー構成、仕掛けられたトリックが見事過ぎてヤバイからです。そしてラストもヤバイ。

隣の小学校の先生が殺された。容疑者のひとりが担任の美旗先生と知った俺、桑町淳は、クラスメイトの鈴木太郎に真犯人は誰かと尋ねてみた。殺人犯の名前を小学生に聞くなんてと思うかもしれないが、鈴木の情報は絶対に正しい。

6.『メルカトルかく語りき』

メルカトルシリーズの短編集。

これぞメルカトルだ!と言わんばかりの主張の激しい短編ばかり。

ただし麻耶さんとメルカトルだからこそ許されるのであって、これが普通だと思っちゃいけません。

特に面白いのが「答えのない絵本」と「収束」。この2編はミステリがお好きであれば1度は目にしておきましょう。

傲岸不遜で超人的推理力の探偵・メルカトル鮎。教師殺人の容疑者はメフィスト学園の一年生、二十人。全員にアリバイあり、でも犯人はいる―のか?

7.『メルカトルと美袋のための殺人』

続いてもメルカトルの短編集。

とにかく『遠くで瑠璃鳥の啼く声が聞こえる』の破壊力がすごい。

ミステリにある程度慣れている人が読むと余計に驚くはず。

だってアレをやっちゃってるんですもの。

脱出不能な密室殺人から、関係者全員にアリバイが成立する不可能犯罪まで―奇才が放つ、衝撃本格推理集。

おわりに

麻耶さんの作品は普通のミステリと違ったクセのある作品が多く、このクセが非常に面白いんです。ぜひ味わっていただきたい!

特に「メルカトル鮎シリーズ」は必見の面白さなので、一作目からどんどん読んじゃってくださいな。

どうぞ参考にしていただければ幸いです。

それでは、良い読書ライフを!(=゚ω゚)ノ

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この記事を書いた人

年間300冊くらい読書する人です。主に小説全般、特にミステリー小説が大大大好きです。 ipadでイラストも書いています。ツイッター、Instagramフォローしてくれたら嬉しいです(*≧д≦)

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