【ホラー&ミステリ小説】刀城言耶シリーズの順番とあらすじ【三津田信三】

今回は、三津田信三さんのミステリー小説「刀城言耶シリーズ」の順番やあらすじ、感想などをご紹介させていただきます。

ホラー小説が好き!

ミステリー小説も好き!

ならば三津田信三さんの「刀城言耶シリーズ」を読みましょう!

 

このシリーズはミステリー小説でありながらも、怪奇な現象や不思議な出来事、作品全体を通して不気味な雰囲気を取り入れた非常に怖くもあるシリーズなのです。

表紙絵や作品タイトルからもなんとなくイメージできちゃいますね。

なので普通のミステリー小説じゃ物足りない!って人にはぴったりな作品なのです!まあ私は普通のミステリー小説も大好きですがこのシリーズも大好きです!

基本安定して面白いので出来れば全て読んで欲しいのです〜

どうぞ参考にしてください(=゚ω゚)ノ

 

目次

1.『厭魅の如き憑くもの』

 

記念すべき刀城言耶シリーズの第一弾。

古き因習がいまだに残る不気味な雰囲気の「神々櫛(かがくし)村」に訪れた刀城は、奇怪な殺人事件に巻き込まれます。

衝撃の真相とどんでん返しには圧巻。不気味な雰囲気の村で起こる殺人事件というだけでゾクゾクします( ´ ▽ ` )

本当に名作ですのでぜひ一度。

神々櫛村。谺呀治家と神櫛家、二つの旧家が微妙な関係で並び立ち、神隠しを始めとする無数の怪異に彩られた場所である。戦争からそう遠くない昭和の年、ある怪奇幻想作家がこの地を訪れてまもなく、最初の怪死事件が起こる。

2.『凶鳥の如き忌むもの』

 

刀城言耶シリーズ第二弾。

シリーズの中でもホラー要素少なめで、ミステリーが強めです。

奇怪な「鳥人の儀」という儀式で起きた密室での人間消失を推理していくストーリー。

そもそも生きているか死んでいるかもわからないので、様々な憶測が飛び交いドキドキします(=゚ω゚)ノ

瀬戸内海の兜離の浦沖に浮かぶ鳥坏島。鵺敷神社の祭壇“大鳥様の間”で巫女、朱音は神事“鳥人の儀”を執り行う。怪異譚蒐集の為、この地を訪ねた刀城言耶の目前で、謎の人間消失は起きた。

3.『首無の如き祟るもの』

 

シリーズ最高傑作です。何も言わずに読んでください。

山奥にある媛首村にまつわる伝説を背景として起こった首なし殺人事件を描きます。

ミステリー小説ではよくある首なし死体を、今作ではどのようなトリックに使われるか見ものです。

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奥多摩の山村、媛首村。淡首様や首無の化物など、古くから怪異の伝承が色濃き地である。三つに分かれた旧家、秘守一族、その一守家の双児の十三夜参りの日から惨劇は始まった。

4.『山魔の如き嗤うもの』

 

山で迷ってしまった女性が、ようやく一軒の家を見つける。

しかし次の朝起きると、家の住人がご飯を食べかけの状態で消失してしまっていた。そこで刀城言耶はその地を訪れるのですが、待っていたのは殺人事件で、、

ご飯食べかけの状態で人間が消えるのとか、童唄になぞらえた見立て殺人とか最高すぎますよねえ!

謎に続く謎ばかりで全く飽きず、読む手が止まりません。

忌み山で続発する無気味な謎の現象、正体不明の山魔、奇っ怪な一軒家からの人間消失。刀城言耶に送られてきた原稿には、山村の風習初戸の“成人参り”で、恐るべき禁忌の地に迷い込んだ人物の怪異と恐怖の体験が綴られていた。

5.『密室の如き籠るもの』

 

表題作『密室の如き籠るもの』を含めた中短編集。

刀城言耶シリーズは基本長く濃厚なので、短くサクっと読めるのが新鮮。

しかもしっかり面白いのでかなり贅沢な気分になります〜。

旧家の猪丸家に現れた記憶のない謎の女・葦子は、開かずの間だった蔵座敷で“狐狗狸さん”を始める。だが、そこは当主・岩男の前妻たちが死んだ場所だった。刀城言耶が訪れた日も“狐狗狸さん”が行われるが、密室と化した蔵座敷の中で血の惨劇が起こる。

6.『水魑の如き沈むもの』

 

多くの人が見守る密室状態にある湖で、雨乞いの儀式を行っていた男が殺された。

一体なぜ、わざわざ儀式中に殺す必要があったのか?一見意味のない行動に見えて、実は重要なことだったりするんですよね。

安定のどんでん返し連発は爽快。楽しいです( ^ω^ )

奈良の山奥、波美地方の“水魑様”を祀る四つの村で、数年ぶりに風変わりな雨乞いの儀式が行われる。儀式の日、この地を訪れていた刀城言耶の眼前で起こる不可能犯罪。今、神男連続殺人の幕が切って落とされた。

7.『生霊の如き重るもの』

 

表題作を含めた5編からなる短編集。

やはり表題作だけあって「生霊の如き重るもの」は素晴らしく面白いです。これだけでも読む価値ありかと。

もちろん他の作品も面白いです。とくに「顔無の如き攫うもの」はメチャ怖。

奇っ怪な分身、“生霊”の目撃談が語り継がれる奥多摩の旧家、谷生家。それが現れるとき、当人に死の影が指すと恐れられる謎の現象である。同家を訪れた刀城言耶は、そこで不可解な復員兵の死に遭遇するのだが…。

8.『幽女の如き怨むもの』

 

これまでの刀城言耶シリーズの中でもかなりの異色作と思ったのは私だけでないはず。

面白くないとかじゃなく、このシリーズを読んできた人ならわかるあるべき展開や雰囲気が違うのです。

それでも私はこれはこれでかなり面白いです。賛否あるみたいですが。

十三歳で遊女となるべく売られた少女。“緋桜”と名付けられ、身を置いた世界は苦痛悲哀余りある生き地獄だった。戦前、戦中、戦後、三つの時代の謎の身投げの真相は“幽女”の仕業か、何者かの為せる業か。

9.『碆霊の如き祀るもの』

 

江戸・明治・戦前・戦後とそれぞれの時代のおどろおどろしい怪談をなぞるように、人が殺されていきます。

怒涛の論理展開も健在で、終盤で70もの謎が提示されるのは圧巻です。

やっぱり刀城言耶シリーズは長編の方が読み応えがあっていいなーと思わされた一冊。

断崖に閉ざされた海辺の村に古くから伝わる、海の怪と山の怪の話。その伝説をたどるように起こる連続殺人事件。どこかつじつまが合わないもどかしさのなかで、刀城言耶がたどり着いた「解釈」とは……。

おわりに

この刀城言耶シリーズは、ホラーもミステリーも好きな人ならたまらないシリーズです!

どれか一冊でも読んでみて、好きな雰囲気であれば、それはもう全作品好きということです

特に3作目は最高傑作すぎるのでぜひ読んで見てください。

 

よろしければ気が向いたときにでも、参考にしていただければ幸いです。

それでは、良い読書ライフを!(=゚ω゚)ノ

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この記事を書いた人

年間300冊くらい読書する人です。主に小説全般、特にミステリー小説が大大大好きです。 ipadでイラストも書いています。ツイッター、Instagramフォローしてくれたら嬉しいです(*≧д≦)

コメント

コメント一覧 (6件)

  • ちょっと間が空いてしまいました...
    予告通りこの欄にコメントを。
    なぜか「水族館の殺人」に少々手こずってました笑
    その間、「生霊の如き重るもの」「珈琲店タレーランの事件簿」「D町怪奇物語」等、読んでおりました。
    刀城言耶シリーズでは、あと「水魑の如き沈むもの」が未読です。
    やっぱりこのシリーズは、いいですね。
    ミステリーとホラーの融合、まさに私の大好きなジャンルです。(←ちょっとあぶないやつ?)
    このシリーズ、長編には長編の、短編には短編の味わいがあるんですよ。
    長編は構成の巧みさと何度も何度もしつこいくらいひっくり返す推理。
    短編はシンプルながらもややコミカルな味付け。
    どちらを食してもおいしくいただけますね笑
    「タレーランの事件簿」も人に借りて読んだのですが、日常のミステリー系よりは
    やはりこういった味わいの方が◎
    最初に「厭魅の如き憑くもの」を読んだときには「いいの、見つけたー!」って思いましたからね。
    また表紙が...怖いんですよ笑
    ところでホラーミステリーには人間消失と足跡関係って、やっぱり相性がいいんでしょうかね?
    今はブックオフで購入しました未読だった「○○○○○(上・中・下)」を読み始めました。
    私の好みを考慮してもらって、たぶんanpoさんならこのヒントでわかるでしょう!
    「えっ!今頃?まだ読んでなかったの?」とは思わないで下さい。
    ちょっと手をつけにくかったんですよね。他の作品は結構読んでるんですが...
    またまた長文になってしまいました笑
    では、また。

    • bigcanonさんこんばんはー!
      やっぱり刀城言耶シリーズは良いですよねー♪ホラーとミステリどっちも好きな私にはたまらないシリーズなんです。
      そうそう!長編と短編にそれぞれの良さがちゃんとあるんですよね!よく「この作家さんは長編の方が面白いな」、とかありがちなんですけど、刀城言耶シリーズはそういうのがない。全く別の楽しみ方ができるんですよね。本当にありがたいです。
      私もタレーランは読みましたけど、日常の謎としては面白いですよね。ただ、やはり好みの問題というか、私もホラーとかミステリ色が強いのが好きです笑。どっちが好きか、と言われれば完全に刀城言耶シリーズです。
      あー確かに。人間消失や足跡って大体ありますもんね。相性いいと思います。まあ私が好きなだけですが笑。
      「○○○○○(上・中・下)」?!
      えーヒント少なくないですかー笑
      ミステリーで怪しい雰囲気で、上・中・下巻で、タイトルが5文字っていうと、貴志祐介さんの『新世界より』ですかね?!
      いやー外してたら恥ずかしいです笑。

  • さすがanpoさん、大正解です!
    これだけのヒントでもわかると信じてました(根拠はありませんが笑)
    貴志祐介氏のめぼしいのはだいたい読んでるんですが、これだけはなぜか未読でした。
    上・中・下っていうのが、なんだか...
    ま、京極堂シリーズとか「人狼城の恐怖」まで読んでいて、何を言っているのだ!
    って、自分で突っ込みたくなりますが笑
    というわけで、次回は貴志祐介のところでお会いしましょう笑

    • おおー!当たったー!素直に嬉しいです笑。
      いや確かに上・中・下は手に取りにくいですよね。威圧感が。。でも読み始めたらあっというまだった記憶があります。
      というか、京極堂シリーズとか「人狼城の恐怖」をお読みになっているなら余裕じゃないですか!笑
      人狼城よりはるかに読みやすいですし、bigcanonさんならあっというまだと思います(*´∀`*)

  • こんにちは!怖い怖いと思いつつ、あまりの面白そうな記事に、ついに刀城言耶シリーズに…
    山魔、首無と読んだのですが…最高です!!横溝正史様の世界観+ホラー。最高です。
    因習の残る村、DNA鑑定とか無い時代設定も素敵笑 怒濤のどんでんどんでんもニヤニヤする〜!謎が解明されきらず、怪異が残るのも好きです。絶対全作読みます。anpo39さんまたまたありがとう!

  • 林檎さんこんにちは!
    おお、読まれましたか!ほんとこの世界観最高ですよね。
    一度ハマってしまうともう抜け出せません。
    どんでん返ししつつもホラー的謎を残したまま、というのも良いですよね。
    特に3作目の『首無の如き祟るもの』が大好きです。

    気に入っていただけて良かったです!
    ぜひシリーズ読破しちゃってください!(´▽`*)

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