今回はボリューム満点の、長編の中でも特に長編のおすすめミステリー小説をご紹介です。
でも長編小説ってなかなか手を出しにくかったりしますよね。
「時間をかけて読んだのにつまらなかったらどうしよう」って思っちゃったり。
当然、短編集などの方がサクッと読めて気軽なのはわかるのですが、、(●´З`●)
そこで今回おすすめさせていただきたいのが、
『長いのが全く気にならないほど面白いミステリー小説』です。
長いということはそれだけ物語の世界に入っている時間が長いということ!なんと素晴らしいことでしょう!
今回紹介する作品にあたって共通するのは、長いのが気にならないほど面白いということです。
むしろ「もう終わっちゃうの?」という感じです。
こんなに面白いのに、「長いから」という理由で手を出さないのは非常にもったいないですよ!
どうぞ参考にしていただければ幸いです(=゚ω゚)ノ
1.『人狼城の恐怖』
「世界最長のミステリー小説」であるとともに、二階堂黎人(にかいどうれいと)さんの最高傑作とも言われる作品。とある古城を舞台とした連続殺人を描きます。
一冊でも分厚いのにそれが4冊。果てしない旅です。
ところが、長いけどかなり読みやすいほうで、流れに乗るまでが大変かもしれないけど一旦流れに乗ると続きが気になって気になってスルスル読めてしまう不思議。
長さに臆せず、一度挑戦してみてはいかがでしょうか(*≧艸≦)

独仏国境の険しい渓谷の上に屹立する双子の古城・人狼城。ドイツ側“銀の狼城”に招かれた十人の客に用意されていたのは、凄惨な殺しの宴であった。二重に閉ざされた密室での首切り、中世の石弓による射殺…。
2.『暗黒館の殺人』
『十角館の館』で有名な絢辻行人さんによる「館シリーズ」の中で圧倒的長さを誇る作品。
全4巻で2000ページ越えなので、まず手を出す前にためらってしまいがちです。
しかしご安心を。絢辻行人さんの館シリーズは非常に読みやすい!しかもストーリーも面白いしテンポもいいし、本当に長いのが気にならないんです。むしろもっと読みたいくらい。
館シリーズを読んだことがない方は、今までの館シリーズをすべて読んでから「暗黒館の殺人」を読むことをおすすめします。
蒼白い霧に峠を越えると、湖上の小島に建つ漆黒の館に辿り着く。忌まわしき影に包まれた浦登家の人々が住まう「暗黒館」。当主の息子・玄児に招かれた大学生・中也は、数々の謎めいた出来事に遭遇する。
3.『姑獲鳥の夏(うぶめのなつ)』
分厚いミステリー小説といえば有名なのが京極夏彦(きょうごくなつひこ)さんの作品。
この『姑獲鳥の夏』は、主人公・京極堂・が活躍する《百鬼夜行シリーズ》の第一弾です。
『姑獲鳥の夏』も文庫にして630ページというなかなかの厚さですが、これはまだまだ薄いほう。シリーズ第二弾の『魍魎の匣』に至っては1000ページ越えと圧巻のボリューム。もはやレンガです。
ですが、長いだけでなくホントに面白い作品なのでご安心ください( ´ ▽ ` )ノ

この世には不思議なことなど何もないのだよ―古本屋にして陰陽師が憑物を落とし事件を解きほぐす人気シリーズ第一弾。東京・雑司ケ谷の医院に奇怪な噂が流れる。娘は二十箇月も身籠ったままで、その夫は密室から失踪したという。
4.『屍鬼(しき)』
閉鎖的な小さな村を舞台とし、屍鬼という恐ろしい存在を描いたホラーミステリー作品。
文庫本で全5巻にして2500ページほど。まあ長いです。しかも1巻がやや退屈に思えてしまう為、挫折してしまう人が多い。
しかし!!2巻からはノンストップジェットコースター並みのテンポと面白さでグイグイ引き込まれてやばいです。なにこれ超面白い!ってなります。
とにかく1巻で諦めてはいけない、ということを覚えておいていただければと思います。

人口わずか千三百、三方を尾根に囲まれ、未だ古い因習と同衾する外場村。猛暑に襲われた夏、悲劇は唐突に幕を開けた。山深い集落で発見された三体の腐乱死体。周りには無数の肉片が、まるで獣が蹂躪したかのように散乱していた―。
5.『新世界より』
このブログでもう既に何回紹介したでしょうか。
貴志祐介(きしゆうすけ)さんの数ある傑作の一つ。
人類が超能力を使えるようになった集落で、その能力を訓練する子供たちはこの世界の恐ろしいシステムに気が付いてしまう。
アニメの評価も高く、ストーリー展開、世界観の構築が素晴らしすぎる壮大なSFミステリーの傑作です。
上巻中巻下巻あわせて1500ページほど。合わせると長いですが1巻約500ページほどなのでそれほど長く感じません。というかストーリーが面白すぎて長さなんて気にもとめず、むしろもう終わってしまうのかという感覚になります(´Д` )


1000年後の日本。豊かな自然に抱かれた集落、神栖(かみす)66町には純粋無垢な子どもたちの歓声が響く。周囲を注連縄(しめなわ)で囲まれたこの町には、外から穢れが侵入することはない。「神の力(念動力)」を得るに至った人類が手にした平和。
6.『白夜行』
分厚い。文庫本で864ページ。ですがやっぱり厚さの分だけ面白い。
しかも東野圭吾さんというだけあって読みやすさはピカイチ。数ある東野作品の中でもトップクラスで人気の作品です。
長いのでつい雑に読んでしまいがちだけど、この作品はじっくり時間をかけて丁寧に読んでほしいです(・ω・)

1973年、大阪の廃墟ビルで一人の質屋が殺された。容疑者は次々に浮かぶが、結局、事件は迷宮入りする。被害者の息子・桐原亮司と、「容疑者」の娘・西本雪穂―暗い眼をした少年と、並外れて美しい少女は、その後、全く別々の道を歩んで行く。
7.『模倣犯』
文庫本で全5巻、合計2500ページくらい。宮部みゆきさんの作品で1,2位を争う人気作です。 (もう一作は「火車」)
1巻では女性失踪事件と殺人事件という二つの事件をメインに物語は進みます。
人気作だけあって当然面白い。というか読み終わった後の「凄い作品を読んでしまった」感が半端ないです。
墨田区・大川公園で若い女性の右腕とハンドバッグが発見された。やがてバッグの持主は、三ヵ月前に失踪した古川鞠子と判明するが、「犯人」は「右腕は鞠子のものじゃない」という電話をテレビ局にかけたうえ、鞠子の祖父・有馬義男にも接触をはかった。
最後に
今回は、ボリューム満点おすすめ長編ミステリー小説をご紹介させていただきました。
どの作品も長い分、それだけ長い時間作品の世界に入り込めるってのが良いですね。
もしよろしければ気が向いたときにでも、参考にしていただければ幸いです。
それでは、良い読書ライフを!(=゚ω゚)ノ