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【名作選】最強に面白いおすすめ国内ミステリー小説50選
ミステリー小説が好きすぎる私が本当に面白いと思った「国内ミステリー小説おすすめ」をご紹介させていただきます。 ここでおすすめさせていただく作品は、推理小説およびミステリー小説が好きな人ならすでに読んでいる作品が大半だと思います。 それだけ... -
【全10作品】東野圭吾「加賀恭一郎シリーズ」の順番とオススメは?
東野圭吾さんのミステリといえば、天才物理学者・湯川学を主人公とした「ガリレオシリーズ」が有名ですね。 しかし、今回ご紹介させていただく「加賀恭一郎(かがきょういちろう)シリーズ」も抜群に面白いということを忘れてはなりません。 その名... -
【綾辻行人】館シリーズの順番とあらすじ【十角館】
綾辻行人さんの館シリーズの順番やあらすじなどをまとめました! 国内ミステリー小説の中でもトップクラスで有名な『十角館の殺人』。 新本格ムーブメントの先駆けとなった作品であり、日本のミステリー史に残る大傑作でもあります。 そんな『十角... -
【傑作選】海外ミステリー小説おすすめ100選!一度は読むべき名作たち
今回は『ぜひ一度は読んでおきたい名作海外ミステリー小説のおすすめ』をご紹介です! どれも人気の名作や有名な作家さんが多めなので知っている作品も多いとは思いますが、もし未読な作品があったらぜひ読んでみてほしいです。 特に、「海外ミステリー小... -
最高に面白い文庫本小説おすすめ100選
さて、今回ご紹介させていただくのは、最高に面白くてオススメの文庫本(小説)です。 ミステリー、ホラー、ファンタジー、青春モノなど、ジャンルは問わず、とにかく「これは面白い!」「読んで良かった!」と思った名作小説をどどーんとご紹介していきま... -
叙述トリックが凄いおすすめミステリ小説50選【名作選】
どんでん返し炸裂!国内の面白すぎるおすすめ傑作叙述ミステリー小説をご紹介です! 叙述トリックとは、巧みな文章によって物語の中の人物ではなく読者自身を騙すトリックの事。ある意味「読者への挑戦」かもしれません。 読者が勝手に勘違いを起こすよう... -
『みんな蛍を殺したかった』- 少女の心を繊細に描くミステリ
時は2007年、京都の底辺女子高のさらにスクールカースト底辺の生物部に所属する三人のオタク女子高生たち。 親に隠れて小説を書く「栞」、母親の愛を期待する「雪」、オンラインゲーム上の彼氏がいるという「桜」。 そんな通称「オタク部」の元に、東京か... -
【傑作選】ミステリ短編集・短編小説おすすめベスト50
ミステリ短編小説のおすすめを50作品に厳選してみました。 国内作品が30、海外作品が20となりました。 どれも王道の名作・傑作ばかりで、短編ならではのキレと味わいがあります。 読んだことがない短編集があれば、ぜひお手にとってみてくださいな(´∀`*) &... -
【傑作選】どんでん返しが凄いミステリー小説おすすめ100選
どんでん返しが凄いおすすめ国内名作ミステリー小説を100作品に厳選しました! さあ、思う存分に騙されましょう。みんな大好き《どんでん返し》のお時間です。 どんでん返しが凄いと言っておいてなんなのですが、「どんでん返しに気をつけて読もう!」なん... -
【厳選】マジで気持ち悪いおすすめのグロい小説【ホラー】
超グロテスク&面白いおすすめ小説を厳選しました! 私は基本、ゾンビ映画やグロい漫画が大好きでかなりの作品を見ています。なので多少のグロい描写は余裕というかむしろ大好物なのですが、 今回紹介する作品は多少のグロ耐性があっても、目を... -
【京極夏彦】百鬼夜行シリーズの順番とあらすじ【姑獲鳥の夏】
今回ご紹介させていただきたいのは、京極夏彦さんによる「百鬼夜行シリーズ」。またの名を「京極堂シリーズ」。 どんなシリーズなのかと簡単に言いますと、ミステリー小説と妖怪小説が合体したら突然変異してとんでもない世界になった、っていう感じ。 ど... -
【傑作選】短編集のおすすめまとめ【小説】
今回は、本当に面白い短編集のおすすめ作品をご紹介させていただきます。 短編集の魅力は何といってもその読みやすさ。通勤の電車や休憩時間など、ちょっと空いた時間にサクッと読めるのも短編集の良いところですね。 長編小説は中断するのが嫌で、時間の... -
まず読みたい「アガサクリスティ」のおすすめ名作15選
今回は、絶対読んでおきたいアガサ・クリスティのおすすめ名作ミステリー小説をご紹介です! おすすめさせていただきたいアガサ・クリスティの作品ですが、選ぶのが非常に難しかったです。 なにが難しいって、名作が多すぎるんですよ。もう全作品が名作と... -
【SF小説おすすめ100選】国内SF海外SFの傑作・名作選
今回は、ぜひ読んでおきたいSF小説の超おすすめ作品をご紹介いたします! SFというのはやはり小説の中でも外せない人気のジャンルですね。 私も当然SFは大好きでして、これまでにかなりの作品を読んできました。そして数々の面白い作品と出会い、これはも... -
【第2弾】最高に面白いおすすめ国内ミステリー小説50選②
2017年1発目は、今まで読んできたミステリー小説の中で特に面白かったおすすめ作品を50作品に厳選してご紹介させていただきます。 前回の記事『【名作選】最強に面白いおすすめ国内ミステリー小説50選】』の第2弾的なものです。 前回もそうでしたが、今... -
シャーロック・ホームズシリーズのおすすめの順番まとめ
原作小説シャーロック・ホームズシリーズのおすすめの読む順番をご紹介させていただきます。 シャーロック・ホームズとは、イギリスの小説家アーサー・コナン・ドイルによって生み出された名探偵。 ミステリー好きであれば知らない人はいないほど有名なの... -
クローズドサークルミステリー小説おすすめ50選
クローズド・サークル(closed circle)とは、ミステリ用語としては、何らかの事情で外界との往来が断たれた状況、あるいはそうした状況下でおこる事件を扱った作品を指す。 過去の代表例から、「嵐の孤島もの」「吹雪の山荘もの」「陸の孤島もの」「客船... -
『御手洗潔シリーズ』のおすすめ作品と読む順番について【島田荘司】
島田荘司さんの『御手洗潔シリーズ』は基本どれも面白いです。 傑作、名作、多数存在します。 ですが結論を先に言いますと、 御手洗潔シリーズで特にオススメなのは、 1作目『占星術殺人事件』から『御手洗潔のメロディ』までです。 ここまでは、何があっ... -
夏に読みたい本・小説おすすめ30選
夏といえばホラー!(((( ;゚Д゚))) https://300books.net/horrornovel/ 夏がキターーー!!♪( ´▽`) 夏はどこか遠くへ旅行したり、外で遊びたくなりがち。 でも、扇風機の風を浴び、麦茶を飲みながら『夏』を全身に感じて読書するって... -
【森博嗣】S&Mシリーズの順番とあらすじ【すべてがFになる】
今回は森博嗣(もりひろし)さんの『S&Mシリーズ』の読む順番やあらすじをまとめました! 森博嗣さんの代表的作品であるS&Mシリーズ。 Sは犀川創平、Mは西之園萌絵のファーストネームを表しており、このシリーズの探偵役であり主人公たちの名前で...
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【自作ショートショートNo.73】『人間貯金箱』
ジイ氏は相当な資産家なのだが、周りの者たちが呆れるほどにケチな男だった。 また人嫌いとしても知られており、彼は自分以外の人間をまったく信用していなかった。 そんなわけだから、いつ財産を盗まれるかも知れないと常日頃から警戒していた。 自宅のセ... -
【自作ショートショートNo.72】『平和な薬』
「できたぞ!完成だ!」 とある街のはずれにある、モノで溢れた研究所の一室で、白衣を着た男が大きな声をあげた。 「この薬で、たくさんの人が幸せになるぞ。どこにも争いのない、平和な世界の完成だ!」 白衣の男は、長いあいだ人間の心理を研究していた... -
【自作ショートショートNo.71】『幸せの青い鳥』
人魚姫はバカだ、あんなにも美しい声を自ら捨ててしまうだなんて。 まんまと魔女の口車に乗せられ、脚と引き換えに声を失ってしまった哀れな人魚。 おまけにそこまでしても恋い焦がれた王子様は手に入れられず、海の泡となって消えてしまうのだ。こんなバ... -
【自作ショートショートNo.70】『悪魔より』
ソイツは紛れもなく僕の目の前にいる。 体は病人のように瘦せ細り、肌は青白いを通り越して黒と紫色の中間のような毒々しく不健康な色。 その様だけを見ると、まさしく病人のような有様だ。 だが、血走った赤い瞳に、どんなものでも八つ裂きにしてしまいそ... -
【自作ショートショートNo.69】『歪んだ愛』
大通りに面したオフィスビルの自動ドアが開き、女が現れた。 女はガードレールの切れ間で手を挙げた。タクシーが止まり、女を乗せて走り出す。 間違いない。今日で確実に女を仕留められる。俺は物陰から離れて目的地へ急ぐ。 今回の依頼主は冴えない中年の... -
【自作ショートショートNo.68】『犯罪のない国』
幼い頃に事故で両親を亡くしたエル氏は、ずっと孤独に生きてきた。 誰もがエル氏を見ると眉をひそめる。 それは醜い容姿ゆえのことだったが、誰からも相手にされず人を遠ざけているうちに、性格までひねくれてしまっていた。 容姿にも性格にも難があるとな... -
【自作ショートショートNo.67】『のっとる呪文』
冒険家のアドは古びた地図を頼りに森の中を進んでいた。 昼間だというのに、茂った木々に日光を遮られて辺りは薄暗い。 膝辺りまで伸びた草を踏み荒らしながら、ぐんぐん森の奥深くへと進んでいく。 時折、木の根に足を取られながらも、その足取りは力強い... -
【自作ショートショートNo.66】『平等な国』
この小さな国ではすべての国民が、そっくり同じ形の家に暮らしている。 違っているのは扉にでかでかと刻まれた番地だけ。 外観だけでは区別がつかないので、この番地で自分の帰る家を見分けているのだ。 幼い子供たちの間では、番地の数字を頼りに友達の家... -
【自作ショートショート No.65】『傲慢な女』
「鏡よ鏡、この世で一番美しいのはだぁれ?それはもちろん私だわ。うふ」 そうよ、私はこの世の誰よりも美しいの。 でもこの美貌を維持するには、もっともっとお金が必要。 ううん、お金だけじゃないわ。私に釣り合うステキな王子様も必要よね。 マリアは... -
【自作ショートショート No.64】『死ねない男』
「う、うわあああ」 ふぅ、た、助かった。どうにか雪崩には巻き込まれずに済んだようだ。 「だ、誰か助けてくれー。おーい」 何時間経ったんだろうか。雪崩を避けたはいいものの、俺は崖から転がり落ちてしまっていた。 「おーい、誰かいないかー。俺はこ... -
【自作ショートショート No.63】『悪魔のちから』
街灯ひとつない、夜の路地。 仕事帰りの青年は、とぼとぼと帰路についていた。 彼は一流企業の社員だが、まだ新卒二年めで、毎日、上司にこっぴどく叱られていた。 こんなことなら、車にでも轢かれたい。 そう思って横断歩道をわたっていると、急に角から... -
【自作ショートショート No.62】『家賃の安い部屋』
「たしか、この辺りのはずなんだけどな」 街の中心部から少し離れた、降りたシャッターの目立つ商店街を、ひとりの若い男が歩いていた。 男は、手元のスマートフォンに表示された地図を何度も見ながら、あたりをキョロキョロと見まわしている。どうやら、... -
【自作ショートショート No.61】『毒殺夫婦』
ある夫婦がいた。 大きな屋敷に、多くのメイド。広い庭園に、ズラッと並ぶ高級車。 まさに裕福そのもの。誰もがうらやむ暮らしぶりだった。 しかしこの夫婦は、お互いに恨み合っていた。 度重なる浮気、軽蔑、無関心。 そんなものが積み重なり、もはや憎し... -
【自作ショートショート No.60】『未来ミラー』
サトミは鏡からそっと視線を外すと、顔を上げた。 視線の先にはボリュームのある髪を後ろに撫でつけて、引き締まった体躯の彼がいる。 サトミはもう一度、鏡に視線を戻して彼に気づかれないよう小さくため息をついた。 彼女が今その手にしているのは、ただ... -
【自作ショートショート No.59】『音痴』
オリエント大学で教授を務めるエフ氏、彼はその筋では名の知られた言語学の権威である。 しかし学生時代の彼の成績はビリから数えたほうが早く、決して優秀とは言えなかった。 いや、包み隠さず言ってしまえば落ちこぼれだった。 そのため学者として成功し... -
【自作ショートショート No.58】『魔法のスパイス』
魔法のスパイスなる発明品が発売された。 魔法を名乗るだけあり、その効能はすごい。 例えどんなに不味い料理であっても、魔法のスパイスをかけるとあら不思議。 なんと三ツ星シェフも驚きの絶品料理に変わってしまうのだ。 当初は広告も特になく、ひっそ... -
【自作ショートショート No.57】『肉』
アキラは仕事で出張へ出た帰り、田舎のとあるレストランへと立ち寄った。 外観は見窄らしく、とても小洒落たレストランとはほど遠いものだった。 昼食を食べる場所を探していたアキラであったが、このレストランには立ち寄るまいと通り過ぎるところであっ... -
【自作ショートショート No.56】『ダイエットサプリ』
「あーあ、また太っちゃったわ」 ポチャ美は昔から食べることが大好きだった。 特に甘い物には目がなく、食後のデザートは欠かせなかったし、それ以外にもおやつに夜食にと隙あらば口が動いていた。その結果がこれ。 いよいよ体重は百キロの大台に乗りそう... -
【自作ショートショート No.55】『宝箱』
悪魔の海域と呼ばれ、漁師から恐れられている場所がある。 この海域では船の事故が頻繁に起こっており、いつしかそう呼ばれるようになっていたのだ。 さて、そんな悪魔の海域ではある伝説がまことしやかに囁かれている。 それは金銀財宝の湧き出る宝箱が眠... -
【自作ショートショート No.54】『感情の缶詰』
年が明けて間もない頃、世間がまだ正月気分に浸っている時にある画期的な商品が売り出された。 その名も『感情の缶詰』。 何でもこの缶詰には喜怒哀楽の感情が詰まっていて、中の空気を吸い込むだけでその気持ちになれるという。 喜の缶詰ならば明るい気持...
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今村昌弘『でぃすぺる』- 殺人事件を追いながら七不思議の謎を解く、オカルト×ミステリー
ユースケは、オカルト好きの小学六年生。 学級新聞でオカルト特集を組みたくて掲示係に立候補したところ、意外なメンバーと一緒に活動することになった。 一人目は、優等生のサツキ。 去年、従姉妹のマリ姉を何者かに殺され、残されたヒント「奥郷町の七不... -
伊坂幸太郎 『777 トリプルセブン』- 物騒な連中が集まるホテルで不運な殺し屋が大奮闘
ツキがなく、やることなすこと全て裏目に出てしまう殺し屋・七尾。 今回の依頼は、「ウィントンパレスホテル2010号室にいる父に、プレゼントの似顔絵を届けてほしい」という簡単な仕事だった。 さっそくホテルに向かう七尾だが、やはりツキのなさが祟り、... -
『卵の中の刺殺体 世界最小の密室』- 不完全が引き起こす本格派ミステリー
龍神の卵の中には、白骨死体。 そして、無惨にも解体され人間テーブルにされた若者。 宮村は、店舗設定を任せられているコルバカフェのオーナー神谷から龍神池近くの別荘に他のコルバカフェの社員たちと共に招待された。 しかし、帰り道である道路に繋がる... -
門前典之『友が消えた夏 終わらない探偵物語』- 交差する過去の二つの事件を蜘蛛手が探る
建築家兼探偵の蜘蛛手のもとに、助手の宮村が「鶴扇閣事件」の記録を持ってきた。 連続窃盗犯のオクトパスマンが入手したボイスレコーダーの内容を文書化したものだという。 それによると「鶴扇閣事件」は、過去に南紀の洋館「鶴扇閣」で起こった猟奇的な... -
石持浅海『あなたには、殺せません』- 迷える犯罪者予備軍の相談に乗る、駆け込み寺的NPO法人
犯罪者には、実行前に迷いがあるものだ。 この段階でもしも思い留まらせることができれば、犯罪の発生を防ぎ、世の中を良くしていくことができるのではないか。 この考えから、とあるNPO法人では、犯罪を迷う人々のための相談窓口が開かれていた。 相方の... -
三日市零『復讐は合法的に』- あなたの恨み、弁護士エリスが違法スレスレの手段で晴らします
弁護士エリスの事務所には、「合法的に恨みを晴らす」という裏メニューがあった。 一般的に素人が感情に任せて復讐しても、非合法的な手段だと警察沙汰になりかねず、合法的だと効果が薄くなるきらいがある。 しかし法律の抜け穴を熟知しているエリスなら... -
貴志祐介『梅雨物語』- 終わりの見えない報いを受け続ける人々を描いたホラーミステリー
元中学教師で俳句部の顧問を務めていた作田のもとに、かつての教え子・萩原菜央が訪ねてくる。 話を聞くと、どうやら双子の兄の龍太郎が、自費出版した俳句集を残して自殺したらしい。 菜央は兄が詠んだ俳句の意味を知りたくて、作田に解釈を頼みに来たの... -
夕木春央『絞首商會』- 泥棒が探偵役!血と謎にまみれた大正ミステリー
血液学の権威・村山鼓堂博士が何者かに殺害された。 警察が捜査するが、この事件には不可解な点があまりにも多かった。 まず現場の状況から、博士がどこか他所で殺された上で、自宅の庭まで運ばれてきたという点。 なぜ殺した相手をわざわざ自宅に届ける必... -
井上 真偽『アリアドネの声』三重苦の女性を危険エリアからドローンで誘導する超高難度の救出劇
ハルオは少年時代、兄を助けることができなかった。 兄の向かった岩場がなんだか怖くて離れている間に、兄は海に落ちて死んでしまったのだ。 兄はきっと助けを求め、ハルオを何度も呼んだはずだった。 もう少し勇気を出して近くにいれば、声に気付き、状況... -
倉知淳『恋する殺人者』- 想うゆえに人殺す!ラブコメに潜む驚愕の本格ミステリー
大学生の高文が幼い頃から慕っていた従姉・真帆子が、石階段で落ちて亡くなった。 警察は事故死としたが、高文は数日前に真帆子から誰かに尾けられていると相談されており、事故ではなく他殺ではないかと疑う。 真相を突き止めるため、高文は高校時代の友... -
夕木春央『十戒』- 犯人探しが許されない、10のルールで縛られた閉鎖空間での殺人事件
浪人生の里英は 伯父の所有していた孤島・枝内島がリゾート開発されることになったため、下見と気分転換とを兼ねて一泊二日の旅行にやって来た。 父や伯父の友人、開発会社や不動産会社のスタッフに同行する形であり、メンバーは総勢9名。 ところが枝内島... -
米澤穂信『可燃物』- 疎まれながらも捜査能力は抜群!葛警部の鮮やかな活躍を描いた短編集
群馬県警捜査第一課の葛(かつら)警部は、ぶっきらぼうで口数が少なく、上司からも部下からも慕われてはいないが、捜査能力の高さで一目置かれている。 今回も葛警部は、数々の難事件に挑む。 スキー中に遭難した男が、なぜか崖下で刺殺体となって発見さ... -
【名作選】最強に面白いおすすめ国内ミステリー小説50選
ミステリー小説が好きすぎる私が本当に面白いと思った「国内ミステリー小説おすすめ」をご紹介させていただきます。 ここでおすすめさせていただく作品は、推理小説およびミステリー小説が好きな人ならすでに読んでいる作品が大半だと思います。 それだけ... -
亀野仁『暗黒自治区』- 隣国に支配された日本で繰り広げられる、ド迫力の逃亡劇
舞台は、隣国に併合され、隣国および国連の統治下に入った日本列島。 「日本」という国家は消滅し、旧日本人は「和族」と呼ばれ、下等民族としての扱いを受けていた。 そのような中で、「拉致チーム」の一員である佐野由佳は、旧東京の政府高官を拉致作戦... -
五十嵐律人『魔女の原罪』- 法律で縛る学校、血を抜かれた遺体、この街に潜む秘密とは?
宏哉の通う鏡沢高校には校則がなく、髪を染めるのも、ピアスをつけるのも、派手な服装で登校するのも、個々の自由だった。 その代わり「法律」だけは絶対に守らなければならず、生徒は入学時に分厚い六法全書を渡されており、校内には監視カメラがあちこち... -
五条紀夫『クローズドサスペンスヘブン』- 生前の記憶を探る、天国からの謎解きミステリー
気が付いたら、太陽がギラギラ照り付けるリゾートビーチにいた。 ここは、どこだろう。そして、俺は誰だろう? 記憶がなかった。名前も思い出せない。 ただひとつ覚えているのは、誰かに首を斬られて死んだ時の生々しい感触。 そう、俺は確かに殺されたの... -
寺嶌曜『キツネ狩り』- 三年前を映す右目で未解決事件に挑む、特殊設定ミステリー
警察官の尾崎冴子は、バイクの事故で婚約者と右目の視力を失った。 現場検証から自損事故ということになったが、冴子にはどうしてもそうとは思えなかった。 あの日、バイクの目の前を黒い影が横切り、そのせいで事故が起こった気がするのだ。 あの影は一体... -
大滝瓶太『その謎を解いてはいけない』- その探偵が暴き出すのは事件の真相か、人の黒歴史か
アフィリエイターをしながら探偵事務所を営む暗黒院真実(あんこくいんまこと)。 その助手で、翠色に輝く左目を持つ女子高生・小鳥遊唯(たかなしゆい)。 ある日二人は、フィールドワークのためにN県の山奥に訪れたが、途中で日が暮れてしまう。 困って... -
三津田信三『歩く亡者 怪民研に於ける記録と推理』刀城言耶の助手が、怪異を推理で一刀両断
瞳星愛(とうしょうあい)は、10歳の夏休みに、祖母が住む瀬戸内海の波鳥町で不可思議な体験をする。 近道を進もうとして、「日暮れ時になると亡者が歩く」と言われる亡者道に入った時に、不気味な人影とすれ違ったのだ。 その人影は、「死んでいるけど生... -
くわがきあゆ『レモンと殺人鬼』- 父を殺した犯人が出所し、今度は妹や母親が殺されて……。
大学で事務職員として働いている美桜は、ある日警察から、妹の妃奈の遺体が山中で発見されたことを知らされる。 10年以上前に父親を殺され、母親が行方不明になっている美桜にとって、妃奈は唯一の肉親だった。 悲しみに暮れる美桜。 しかし追い打ちをかけ...