今回ご紹介させていただくのは三津田信三(みつだしんぞう)さんのおすすめホラー小説です。
三津田さんといえば、名作『厭魅の如き憑くもの』で始まる「刀城言耶(とうじょうげんや)」シリーズ」が有名。
ホラーとミステリの絶妙なマッチングが楽しめる大人気シリーズです。未読な方はぜひ一度お手にとってみてください!(*´ω`*)

で、今回おすすめさせていただくのは「刀城言耶シリーズ」以外のホラー小説です。
三津田さんらしいホラーとミステリが入り混じる作品もあれば、ホラーに特化した最恐な作品もあります。
ぜひ、三津田さんでしか味わえない独特の恐怖を味わってみてください(●>ω<)っ
1.『のぞきめ』
三津田信三さんお得意の、ホラーとミステリの絶妙なマッチングが魅せる一作。
割合でいうとホラー:7、ミステリ:3といった感じでしょうか。
夏休み、山奥の別荘地でアルバイトを始めた大学生4人。しかし、あの廃村に入ってしまったことで彼らに悲劇が。
特に序盤の「え?これって実話なの?」と思わせる構成はとても好み。ゾクゾクします。
怖いとわかっていながらも、ぐいぐい作品の世界観に引き込まれてしまうストーリーは素晴らしいですヽ(д`ヽ)
辺鄙な貸別荘地を訪れた成留たち。謎の巡礼母娘に導かれるように彼らは禁じられた廃村に紛れ込み、恐るべき怪異に見舞われる。
2.『ついてくるもの』
7編からなるホラー短編集。
短編ながら一つ一つのお話が濃厚で、当たり前ですがとても怖い。でも読んじゃう。
あくまで「実話風」の小説なのですが、そうだとわかっていても「やっぱり本当の出来事なのではないか?」と思わせるリアルさがあります。
ただ、読み終わってもしばらくは後ろが気になって仕方がないのが嫌なところ(ノω<;)
実話怪談の姿をした七つの怪異譚が、あなたを戦慄の世界へ連れていく。薄気味の悪い男が語る夜毎の恐怖(「夢の家」)、廃屋から人形を持ち帰ってしまった私の身の上に次々と…(「ついてくるもの」)、同居人の部屋から聞こえる無気味な物音の正体は…(「ルームシェアの怪」)。
3.『怪談のテープ起こし』
人が死ぬ間際のメッセージが録音されたテープを原稿に起こす表題作、「怪談のテープ起こし」を収めた全6編からなる短編集。
長編も良いけれど、短くまとまってキレが増す短編集もやめられません。
本当のことなのか作り話なのか、全くわからなくなってしまう感じが余計に不気味。毎度ながらリアル感が凄まじいです(;゚Д゚)
恐怖は全て、日常にひそむ。自殺する者は何を語るのか。怪女「黄雨女」とは一体―。怪談六篇と、ある編集者の顛末。
4.『ホラー作家の棲む家』
三津田さんお馴染みの、ホラーとミステリの見事な融合が楽しめる「作家三部作」の一作目。
怖いのもそうなんですが、単純にストーリーが面白いのでどんどん読み進めてしまう。
本当に鳥肌が立ってしまうシーンもちらほら。間を空けず一気読みするとより理解しやすいので、徹夜で一気に読んでしまいましょう!
ちなみにこの次は②『作者不詳 ミステリ作家の読む本 (上) (講談社文庫)』、③前編『蛇棺葬 (講談社文庫)』後編『百蛇堂<怪談作家の語る話> (講談社文庫)』と続きます(∀`●)
奇妙な原稿が、ある新人賞に投稿された。“私”は友人から応募者の名が「三津田信三」だと知らされるが、身に覚えがない。そのころ偶然に探しあてた洋館を舞台に、“私”は怪奇小説を書きはじめるのだが…。
5.『禍家』
「家三部作」の一作目。
祖母と共に、東京郊外の家に引っ越してきた12歳の少年。しかし、初めて来た場所のはずなのになぜか見覚えが。そして少年を襲う奇妙な出来事の数々。
他の作品と比べるとミステリーが強めで、ホラーと同じくらいのバランス。伏線の忍ばせ方もまさにミステリ的で、だからこその面白さがあります。
次は②『凶宅 (光文社文庫)』③『災園 (光文社文庫)』と続けて読みましょう(ノ∀`●)
12歳の少年・棟像貢太郎は、両親を事故で失い、東京郊外の家に越してきた。しかし、初めて見るはずの町並みと家になぜか既視感を覚えると、怪異が次々と貢太郎を襲い始める。
6.『どこの家にも怖いものはいる』
上でご紹介した「家三部作」ではないですが、「家」を舞台としたホラー作品。
ドキュメンタリーっぽい作風が実に好み!一見、何の関係もなさそうに見える5つのお話ですが・・・?
日本のホラーらしいねっとりした気持ちの悪い怖さが存分に味わえます。
怖さを存分に楽しむ為、あえて夜中に読むことをおすすめします。。ふふふ。
作家の元に集まった五つの幽霊屋敷話。人物、時代、内容…バラバラなはずなのにある共通点を見つけた時ソレは突然、あなたのところへ現れる。
7.『赫眼』
三津田さんらしい安定の怖さと面白さが楽しめるホラー短編集。
ショートショートも合わせて全部で12編という贅沢さ!
一つ一つのお話が短いのでサクッと読めるけど、しっかり怖いので読み応えは抜群。
三津田信三さんのホラーを漁る上でまず読んでおいて間違いない作品です( ´艸`)
目を奪う美貌と、小学生とは思えぬ色香。転校生の目童たかりは、謎めいた美少女だった。学校を休んだ彼女に届け物をしに、少年が訪れた家の奥―そこには、あまりにも禍々しい何かが横たわっていた…(表題作)。
おわりに。
というわけで、今回は三津田信三さんのおすすめホラー小説をご紹介させていただきました。
三津田さんのホラー作品をより楽しむポイントは、あえて夜中に読むことです。
それはもちろん怖さが倍増するからです。
でも、何が起きても責任はとれないですけどね・・・。
自己責任でお願いします。。ふふふ。。
コメント
コメント一覧 (6件)
「のぞきめ」読みました! 初めての三津田さんでしたが、怖ミステリー良かったです。他の作品も読みたいところですが、ホラー連続は精神衛生上よろしくないので、ちょっと間空けます。
ホラーって結構後引きずるんですよね。数年前に読んだ中島らもさんのホラーで「よろしいですかあ」ってセリフが頭から離れません。
のぞきめ面白いですよね!確かに連続ホラーは厳しいですよね笑
読んで気持ちの良い小説を挟みたいところです(´ω`●)
私もホラーを読んだ後はしばらく引きずるタイプです。。夜トイレ行く時とか思い出しちゃって大変です・・
「おわりに」で、作品を楽しむポイントはあえて夜 読むこと ってありますが、だれもいない家の中でひとりで読むのも結構、怖いです。
真昼間に家の中で1人きりってかなり怖いシチュエーションなんです。
真昼間に家の中で1人きり!!!
なるほど、それはぜひ進んでやってみたいです(夜一人で読むより怖かったらどうしよう)。
貴重なご意見ありがとうございます(´∀`*)早速やってみます!
こんばんわ。「怪談のテープ起こし」を読んでいます。ですが、私も怖い体験をしちゃったらどうしよう(´;Д;`)と思うと、怖すぎて読み進められません(^_^;)
怖がりのビビリなのにホラーが好きって、やっかいですねσ(^_^;)
怪談のテープ起こし、良いですよね〜!
同じく、私もビビリなくせにホラー小説好きなんで困ってます。
やめたいのに、やめられない……!