先日、レオ・ブルースの「キャロラス・ディーンシリーズ」の一つである『ハイキャッスル屋敷の死』が発売されました!
このシリーズは歴史教師のキャロラス・ディーンを探偵役とした、「まさに英国本格ミステリ!」という感じの人気シリーズ。
現在までにこのシリーズは5作品翻訳されていますが、今回はその中で
・『死の扉』
・『ミンコット荘に死す』
・『ハイキャッスル屋敷の死』
の3作品をご紹介させていただきます。
どれから読んでいただいても楽しめますが、できればシリーズ一作目の『死の扉』から読むのが良いですかね〜(*´艸`)
どうぞ、参考にしていただければ幸いです。
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1.『死の扉』
記念すべきシリーズ一作目。
老女と巡査が犠牲となった二重殺人に、歴史教師キャロラスと生徒プリグリーのコンビが挑みます。
もうまさに古典で本格な王道のミステリです!
名探偵と助手のキャラも良いし、フェアな謎解きにも安心するし、伏線回収も綺麗。
しかも最後には、容疑者たちを集めて推理を披露、という王道中の王道展開!たまりません!(*´艸`)
また程よいユーモア要素によって作品を重たい雰囲気にさせず、楽しみながら読めちゃうのもこの作品の良いところ。
ほんと読者にフェアすぎるので、ミステリを読み慣れている方なら注意深く読めば犯人がわかるかもしれないですね。
ぜひ挑戦してみてくださいな(⊃´∀`)⊃
英国のとある小間物屋で深夜、二重殺人が発生。店主のエミリーと、巡回中のスラッパー巡査が犠牲となった。町にあるパブリック・スクールで歴史教師をするキャロラスは、生意気な教え子プリグリーに焚きつけられて、事件を調べることに。
2.『ミンコット荘に死す』
娘婿が銃で自殺したから家に来てくれ!と連絡を受け、現場へ向かったキャロラス。
警察は自殺と判断するが、自殺にしては不審な点がいくつもあり、、、さらに第二の悲劇が。
今作もまた、古き良き本格ミステリといった感じですね。本格ミステリが好きなら読んでおいて間違いないでしょう。
伏線も丁寧に、しっかりと張られているのも好印象。しかし騙されましたけどね!
読んでいて安心できる、シンプルだけど面白い英国クラシックミステリーです(●´∀`)ノ
十一月の深夜、歴史教師のキャロラスはミンコット荘のレディー・マーガレット・ピップフォードから電話を受ける。娘婿のダリルが銃で自殺したらしい、至急来てくれないかというのだ。
早速かけつけたキャロラスは、ベッドの上に血まみれで横たわるダリルの遺体と対面する。
3.『ハイキャッスル屋敷の死』
友人のロード・ペンジが何者かから脅迫を受けているから捜査してくれ、と校長先生に頼まれたキャロラス。
そしてその数日後ハイキャッスル屋敷の敷地内で、ロードペンジの秘書が間違えて射殺されてしまうという事件が起きる。
上に紹介した2作に比べるとユーモアもトリックも控えめで、なんか「普通」な印象を受けます。
でも普通なのに面白いというか、「休日にのんびり読む英国ミステリ」って感じがしてとても良いんですよね。
物語の意外な展開の見せ方とかほんとお上手で、強烈のどんでん返し!とかではないですが安定感があって安心して読むことができます(´∀`●)
キャロラス・ディーンはゴリンジャー校長から直々に事件捜査の依頼を受ける。校長の友人である貴族のロード・ペンジが謎の脅迫者に命を狙われているというのだ。
おわりに
実は今回ご紹介させていただいた以外でも、キャロラス・ディーンシリーズは『ジャックは絞首台に!』と『骨と髪』が翻訳されていて、どちらも面白いです。
でも今回は「読みやすさ」や「お求めやすさ」を考慮した上で、上に紹介した3作品に絞らせていただきました。
『死の扉』『ミンコット荘に死す』『ハイキャッスル屋敷の死』を読んで気に入ってただけたなら、ぜひ他の作品も読んでみて下さいませ。
このシリーズはこれからもどんどん翻訳して行って欲しいですね〜(●´ω`●)