国内ミステリー小説

Kindle Unlimitedおすすめ小説まとめ!無料で読み放題【随時更新】

さて、今回はKindle Unlimitedで読み放題のおすすめ小説をご紹介させていただきます。

Kindle Unlimited(キンドルアンリミテッド)は、Amazonが提供する、月額課金制の本読み放題サービスです。

月額980円で、対象の本がいつでもどこでも読み放題になります。

Kindle端末だけでなく、iPhoneやAndroid端末などから読むことができます。

読書好きにはたまらないサービスですよね。

本の一冊の値段を考えても、月980円なら月に1〜2冊でも本を読んだら、お得になっちゃいます(*’▽’*)

目次

初めてご利用の方は30日間の無料体験が可能

しかも、初めてご利用の方は30日間の無料体験が可能なんです!期間終了後は月額980円ですが、いつでもキャンセルできます

つまり、初めて無料登録すれば、今回オススメする小説が30日間無料で読み放題ってことなんです!素晴らしすぎませんか!こんな素晴らしいサービスいいんですか!Amazonさんありがとう!

もちろん30日無料期間中に解約すればお金もかかりません。

 

Kindleのアプリをまだダウンロードしていない方はこちらからどうぞ!

Kindle
Kindle
無料
posted withアプリーチ

 

というわけで今回は、Kindle Unlimitedで読めるおすすめの小説をどどーんと紹介しちゃいます!

ぜひぜひ、この機会にKindle Unlimitedを体験しちゃってくださいな(*´꒳`*)

Kindle Unlimitedは、定期的に対象作品のラインナップを変更しています。 「ここで紹介していた本が、昨日まで読み放題だったのに今日から有料になってる!」という事もよくありますので、ダウンロード前に必ずチェックしてくださいね。

また、30日無料体験が可能なのは、初めてご利用する方のみ対象です。ご注意とご理解の方をよろしくお願いいたします。

という事なので、もし読みたい小説があれば、有料になってしまう前に早めに読むことをオススメします!

Kindle Unlimitedは、定期的に対象作品のラインナップを変更しています。そのためこの記事も定期的に更新し、読み放題が終わってしまった作品は削除し、新しく読み放題になった作品を追加していきますのでご了承くださいませ。
Kindle Unlimitedをおすすめする7つのメリットさて、今回はKindle Unlimitedの7つのメリットをご紹介いたします。 Kindle Unlimited(キンドルアンリ...

横溝 正史『獄門島』

金田一耕助シリーズの最高傑作とも言われる作品。

獄門島とは、江戸の流刑の地とされていた島です。

死んだ戦友、鬼頭千万太に「三人の妹たちが殺される……おれの代わりに獄門島へ行ってくれ」と遺言を託された金田一耕助は獄門島へ向かい──。

外界から隔てた集落である獄門島の気質、トリックを象徴する芭蕉の俳句などが魅力のひとつです!

英米文学の黄金時代の影響を表したような作品になっていますが、封建の極みともいうべき獄門島という舞台、そして日本の松尾芭蕉の俳句などで構築された見立て殺人、まさに作者の唯一無二の世界がここに表れます。

ミステリーの金字塔とも評され、後世の推理作家に多大な影響を与えたこの物語。読んで損はナシです!

横溝 正史『犬神家の一族』

信州財界で一番の権力を持つ犬神財閥。

その創始者は、相続者たちの戦いを予想したような遺言状を残して亡くなりました。

遺言に翻弄される争いは主人公の金田一耕助を巻き込んで大きくなっていきます。

知名度に負けず劣らずの傑作推理小説

この物語が執筆されたのは今から何十年も前です。

しかし現代社会にも通ずるものがあり、今読んでもとにかく面白いです。

昭和の慣習やその土地の雰囲気、そして莫大な遺産を前にしての人間の葛藤や心情描写。

金田一探偵の活躍も十分で、あらゆるジャンルにおいて名作です。

展開が複雑なのも魅力であり、読了後はなんとも言えぬ達成感に浸れるでしょう。

推理ものとしては世界に誇れる傑作と言えます。

横溝 正史『悪魔が来りて笛を吹く』

地方の封建的な地域を舞台にした作品が多い探偵・金田一耕助シリーズですが、今回は東京を舞台に戦後没落した旧華族内での陰湿な軋轢や抗争を取り上げた作品です。

斜陽の一族をめぐるやや重苦しい話で、貧しい食糧事情や戦時中に流通した青酸カリの悪用なども重めの印象を強めています。

毒殺事件の嫌疑や、自身を取り巻く環境の変化に耐えきれず、自殺した元子爵の椿氏。

それから数ヶ月後、彼の娘が金田一のもとを訪れ、亡くなったはずの父を見かけたと言うが・・・。

ラストの場面で作中の笛(フルート)の曲の意味が解かれ、タイトルとつながる部分はお見事です!

人物の関係性が複雑なので、頭の中で相関図を作りながら読むと良いかもしれません。

横溝 正史『八つ墓村』

金田一耕助シリーズ人気1,2を争う作品がこちら!

「八つ墓村」と呼ばれる村が舞台となっており、この村は昔、三千両の黄金を携えた八人の武者が村に落ちのび、欲に目の眩んだ村人たちがこの八人を惨殺したことから、この名前が付きました。

村の名前から不穏な雰囲気ですが、この話はさらにホラー要素が深まっていきます。

とはいえ陰湿なだけではなく、クライマックスでは一気に読み進めてしまうくらいに没頭できるお話です。

また、伝奇冒険のような雰囲気が濃く、金田一の功績をメインにするというよりは、世界観と作者の力量で面白さが構築されているような作品です。

シリーズを追っている方も、そうでない方にもオススメできる1冊ですね。

横溝 正史『本陣殺人事件』

金田一耕助がアメリカから帰ってきてからのデビュー作です。

舞台は江戸時代からの宿場本陣の旧家、一柳家。婚礼の夜、離れ座敷で新郎新婦が惨殺されます。枕元には、家宝の名琴と三本指の血痕のついた金屏風が残され……。

密室殺人事件ですが、密室のされ方が降り積もった雪によるものという、王道の和風ミステリー。

トリックにも琴や日本刀、屏風を使い、日本家屋の特有の隙間や陰翳も利用して、作者の和風ミステリー作りへの意気込みを感じられます!

この物語は短編ですが、アッと驚かせるトリックは変わらず一流のものです。

ミステリーを読んでみたいけど、長文を読むのは苦手……という方に是非オススメの1冊です!

横溝 正史『夜歩く』

いかにも横溝作品的な旧家の一族と、首なし死体というおどろおどろしい雰囲気、そして意外な結末が魅力の作品です。

小金井にある古神家屋敷で首斬り死体が見つかります。凶器の日本刀は死亡推定時刻に金庫に封じられ、しかも首と胴体は別の人間でした。

中盤、金田一耕助が登場してから再び事件が起こるも、一気に展開が加速。大どんでん返しが起こり、真相に驚愕するも、すべての辻褄が合い動機には納得。

タイトルの深い意味を最後に理解した時は心が震えるかもしれません。

後から振り返ると何度も何度も同じワードが登場しており、実はそれが伏線だったと気付いたときには合点がいくでしょう。

すべての箇所に必然性があり、無駄のない作品に仕上がっています。

岩井 志麻子『ぼっけえ、きょうてえ』

「ぼっけえ、きょうてえ」とは、岡山地方の方言で「とても、怖い」という意味です。

ストーリーは、明治時代、岡山の遊郭で醜い女郎が客に語り始めた身の上話。残酷で孤独な彼女の人生には、ある秘密が隠されていたのです……。

表題作のほか3篇が収録されている、怪奇文学の詰め合わせ。幽霊などのホラーというよりは、人間的な執念の怖さが描かれています。

血と汚辱にまみれた生き地獄。読むのを憚られるような雰囲気ですが、切なさや優しい愛情も感じ取れる描写もあります。

恐ろしいというよりは、おぞましい。恐怖というより、慄然。怖さの種類が他とは一線を画しています。

そんな一風変わった物語を読んでみるのもまた一興かもしれません。

鈴木 光司『リング』

映画化されたこともあり、近年のホラー小説としては、最も有名といっても過言ではない作品です。

同日、同時刻に恐怖の表情を残して4人の少年少女が死にました。

雑誌記者で主人公の浅川は、その事件に不信を抱き、その原因は「呪いのビデオテープ」にあることを知り、そのビデオの作成者として、超能力者の「山村貞子」の名前を探り出します。

貞子は呪いを込めてビデオを念写していました。浅川は、「人に観させる」ことがポイントであると気づきます。呪いは伝染していくのです。

誰の家にもあるビデオテープ。「観たら呪いが伝染する」というわかり易く、かつ、身近な方法だったことが怖さを助長します。

また、れっきとしたホラー小説でありながら、緻密なルールと細部の構成が優れていて、ミステリーやサスペンスの要素も巧みに盛り込まれています。

特に、「ビデオを観てから7日間で死ぬ」という時限爆弾のような設定が効果的です。

ぜひ、文章で読む『リング』をお楽しみください。

柳 広司『ジョーカー・ゲーム』

大日本帝国のスパイ養成学校“D機関“によるスパイ小説の短編集です。

いわゆるスパイ養成所に集められたのは陸軍出身ではなく一般大学出身で、ずばぬけた洞察力や記憶力など特殊な能力をもつ天才的な若者たち。

横浜・上海・英国といった地で起こる事件や謎が描かれます。

規律を徹底して守り、任務をひたすら淡々とこなしていくスパイたちですが、唯一名前の出てくる結城中佐の先を読んだ策謀がとても深遠で秀逸です。

とにかくクールに描かれる人物である一方、最後に少しだけ人間味を出しているところが味わい深いですね。

単純な事件解決だけではなく、探偵業務や敵からの脱出など、話によっては推理以上の面白さがあり、その世界にグイグイと引き込まれていく一冊です。

アニメ化もしましたが、アニメでは描ききれなかった部分が細かく表現されていたり、意識していなかった描写にも気付かされたりと、ネタバレは分かっていても非常に楽しめるものとなっています。

赤川 次郎『三毛猫ホームズの推理』

1人と1匹による推理小説。1匹というのが、タイトルの三毛猫のことです。

この三毛猫は時々“物思い”にふける癖があり、事件がおこるとユニークな推理と鋭い冴えで推理をします。この三毛猫の名前が『ホームズ』といいます。

一見、喋るのかと考えてしまいますが、そこまでファンタジーではありません。三毛猫の行動により、推理がされていくのです。

そしてその三毛猫の相棒が、血を見るのは大きらい、アルコールはダメ、女性恐怖症と三拍子そろった“一応刑事”の独身男性、片山義太郎。

登場人物から突飛なものですが、ストーリーも快活に進んでいくのでユーモアミステリーとして気軽に楽しめると思います。

ちょっと普通のミステリーに飽きてしまった時にオススメです。

貴志祐介『青の炎』

主人公・秀一の家には曾根という厄介者が住み着いており、曾根は母友子から金品をせびるという、いわゆるクズでした。

曾根に対する憎悪を募らせた秀一は曾根を殺すことを決断し、警察に捕まらないための殺人計画を練り上げて実行しようとするストーリーです。

秀一は完璧と思われた計画で殺害を犯しますが、予想だにしない出来事が起こり、また新たな殺人計画に取り掛かることに…。

事件が起きてから話が進むのではなく、計画から実行まで主人公の心理状態も併せて書かれるという変わった手法で、いわゆる「倒叙推理小説」となっています。

秀一はとても家族想いの少年であるがゆえ、そんな彼が道を踏み外す悲壮感が伝わってくる話です。

また、彼を庇う同級生等の気持ちも痛いほど伝わってきます。

秀一に感情移入していまい、正直読んでいて辛いシーンもあるのですが、傑作であることには間違いございません。

貴志 祐介『天使の囀り』

終末期医療に携わる精神科医が主人公のこの作品。

恋人の高梨は、新聞社主催のアマゾン調査隊に参加してから人が変わったようになってしまう。

そしてあれほど怖れていた「死」に、魅せられたように自殺してしまった……!

何故、と思うでしょう。その感覚は読み進めるごとに深まると思います。

アマゾン調査隊に参加した他のメンバーも、次々と異常な方法で自殺を始めてしまうのです。

なぜ、自殺をしていくのか。そして恋人の高梨が死の直前に残した「天使の囀りが聞こえる」という言葉は、何を意味するのか──。

ひたりひたりと歩み寄る怖気が全身にまとわりつく……。そんな不気味なホラーを味わいたい方にオススメの1冊です。

貴志祐介『クリムゾンの迷宮』

主人公がある日目覚めると、紅色の岩に覆われた世界にいました。

いつの間にか持っていたゲーム機には「火星の迷宮へようこそ、ゲームは開始された」というメッセージが映されています。

リアリティのあるデスゲームの最高傑作

この物語を一言で表すのなら「ミステリー系デスゲーム」です。

主人公を含め9人の男女が生存と賞金をかけて戦う、王道の設定ながらも、人間同士のリアルで生々しい争いに夢中になること間違いなしです。

生きるか死ぬかの過酷な生活を生き抜く主人公に感情移入をしていまします。

最後まで緊張感を持って読むことができ、のめり込むとはまさにこのことでしょう。

息つく間も無く物語の世界に浸りこめる一冊です。

貴志 祐介『黒い家』

生命保険会社を舞台に、恐怖の連続を描いたサスペンス・ホラーの傑作。

保険金詐欺などの事件の描写も事細かに書かれているのですが、なによりも読んでいる自分自身も追いつめられるような、作中の恐怖を身近に感じるくらいの心理描写が読む手を止めさせなくさせます。

止めたくても止められない。怖いもの見たさのアノ感覚。

物語の中盤からどんどん空気が不穏になっていき、最後、黒幕が分かった時には戦慄するでしょう。

これは勿論フィクションですが、自分の身にも起こるかも……と考えてしまうくらいリアルなお話です。

命と金を天秤にかけた、人間の裏の顔を垣間見れるこの1冊。

ただのホラー小説やサスペンス小説に飽きてしまった人におススメです。

貴志 祐介『十三番目の人格』

主人公の賀茂由香里は、人の強い感情を読みとることができるエンパス(共感力の高い人)です。

それを活かして心のケアをボランティアでしていた彼女は、ある病院で森谷千尋という多重人格の少女に会います。

賀茂由香里は幾つかの人格と言葉を交わすのですが、やがて、十三番目の人格〈ISOLA〉が出現して……?

この本は心理学をベースにした物語となっています。難しいのでは、と構えなくて大丈夫です。

むしろこの1冊でそれら心理学について学べてしまうといっても過言ではありません。

しかしこれは学べるだけの本ではありません。ゾッとする恐怖も同時に味わえてしまいます。そしてラストでは予想を裏切る恐怖も。

心理学を交えた凄然のホラーを是非、味わってみてください!

小池 真理子『墓地を見おろす家』

墓地に囲まれているが格安のマンションを購入した家族を襲う様々な正体不明の怪異と、奇妙な出来事の数々。

ホラーの定番要素が詰まった物語です。

目に見えない何かから、じわじわと攻められる感覚が恐ろしく、かつ、何かしらの手がかりを掴み対処したり、謎を解明したりといったことのどちらも、当事者ははっきりと知ることが叶いませんでした。

登場人物たちがその現象の原因について調べても分からない恐怖、結局のところ抗う術がない、という絶望に満ちた小説ではあります。

読者としては、なぜそのような現象が起きたのか興味として知りたいものの、しかしその不透明さ自体が本作の真髄のようにも感じられます。

最初と最後にある入居者募集の違いが未来の悲劇を想像させます。

若竹 七海『遺品』

若竹さんの3作目は遺品整理にまつわるお話です。

地方のホテルで、かつてその地で自殺した女優兼作家の曽根繭子展覧会が企画されました。

繭子に纏わる遺品の数々。それをコレクターしていた愛人・大林一郎の繭子への異様なまでの執着。

彼によって偏執的に蒐集された関連品の調査が進むに連れて、ホテルでは怪現象が多発して

ホラー作品なのですが、めちゃくちゃ怖いとか、おどろおどろしい、という感覚はそれほどありません。

むしろ、はじめはミステリー、中盤はホラー、ラストはファンタジーとテイストが展開してうまくまとまった感じもあります。

主人公とその周囲に迫りつつある奇怪な出来事に、早く次が読みたい。真相が知りたいという気持ちにさせてくれるストーリーです。

道尾 秀介『鬼の跫音』

6作からなる短編集です。

登場人物も、性別も、時系列も違うのに、共通する「S」という名前を与えられた人物の役割や、烏や虫などの視線、そして「過去」を突きつけられた時の人間が人間でなくなる時の描写は、ホラーやミステリーなどという単純な括りでカテゴライズできない程の不気味さを醸し出しています。

どれも人間の内に潜む怖さが描かれています。

「鈴虫」は落ち着いた入りの作品で、「ケモノ」の最後で少し怪しい物語となっていきます。

「よいぎつね」で独特の世界観が強まり、「箱詰めの文字」では猟奇的な要素が。

「冬の鬼」ではまさかの結末に驚き、 そして「悪意の顔」ではいい意味で嫌な終わり方をします。

さまざまな要素が詰まった、道尾さんらしい短編集です。

滝川さり『お孵り』

生まれ変わりを題材にした土着ホラーです。

主人公の恋人の田舎は生まれ変わりを信じ肯定する村落で、主人公自身もその輪廻の渦中に巻き込まれていく

かなりの確率で生まれ変わりが起こり、十歳くらいで解消されるとはいえ、自分の子供が死去した村人として振る舞うというのは恐怖というかおぞましさを感じさせます。

更に転生を存続させる為のからくりはある種、狂気の沙汰。

村の秘密、恋人の秘密、救い手である山羊原さんの秘密。サックリ読める文体の巧さが恐怖をいささか薄めてくれてはいますが、それでも怖いです。

公的な組織にオカルト対策課があったり、の作中に出てくる人物は人並みならぬ身体能力を持っていたりとなかなか面白い要素が詰め込まれています。

恒川 光太郎『夜市』

「夜市」とは、妖怪たちが様々な品物を売る不思議な市場のことです。

ここでは望むものが何でも手に入るという夢のような市場。

そこに迷い込んだ主人公は、自分の弟と引き換えに「野球の才能」を買ってしまいます。

その後、野球部のヒーローとして活躍し甲子園も出場できましたが、罪悪感は抱いたままでした。

成長した主人公は弟を買い戻すべく再び夢のような夜市へ……。

ファンタジー要素もあり、変わった世界への没入感が楽しめる作品です。

ラストの美しさを孕んだ感動のエンディングに、きっと心が震えるでしょう。

日本ホラー小説大賞も受賞している作品ですが、妖怪がでるとはいえ恐怖タイプのホラーではないですので、怖いものが苦手な方でも読めるのでご安心を。

森見 登美彦『夜は短し歩けよ乙女』

黒髪の乙女に好意を寄せる先輩は、あらゆる場所で彼女の姿を探します。

しかし彼女は、よく会う先輩に「奇遇ですね」と言いその気持ちには気づきません。

そんな二人は個性ある人々や珍事件に巻き込まれていきます。

ファンタジーのような不思議な学生恋愛物語

彼女と先輩の視点が交互に描かれ、非常に不思議な世界観です。

現実にあり得そうでありえない、夢のような出来事ばかり起こります。

そんな空間で二人の関係が進んでいき親のような友達のような温かい気持ちで読むことができます。

独特な文体とクセのあるテンポが気持ちよく、登場人物のはちゃめちゃさには笑わされます。読了後は出会いの素晴らしさに憧れ、夜の街に歩きに行きたくなります。

サム・ロイド『チェス盤の少女』

主人公は、チェスの少年少女全英大会に出場するはずだったイリサ。

突然会場で、何者かに拉致されてしまいます。イリサが目を覚ますと、そこは真っ暗な地下室のよう…。

イリサは、部屋の床をチェス盤に見立てながら、現状の把握に努めようとします。

その部屋に時々訪れる謎の少年イライジャの言葉に翻弄されながらも、彼女は事件の真相を理解することができるのでしょうか?

イリサが自身の置かれた状況を必死で把握しようとする一方で、警察の捜査主任メイリードの視点でも操作は進んでいきます。

イリサ・イライジャ・メイリードの3つの視点で進んでいくので、ミスリードが誘発されやすくなっていて、第二部では意外な展開に驚くことになるでしょう。

話自体は気持ちの良いものではありませんが、ずっしりと重さを感じる物語となっています。

はやみね かおる『そして五人がいなくなる』

夢水清志郎は自称名探偵?のはずなのに、もの忘れがすごくて自分が食べたご飯すら覚えていない始末。

そんな頼りない名探偵が、つぎつぎに子どもを消してしまう怪人「伯爵」事件の謎解きに挑戦!名探偵っぷりにこうご期待!?

子ども向けではありますが、大人でも息抜きに楽しめる作品の一つです。

読み終わった後には「面白かった!」という感想しか出てこないような、よくできたコミカルミステリー小説です!

コナン・ドイル『バスカヴィル家の犬 新訳版 シャーロック・ホームズ』

イギリスの旧家バスカヴィル家の当主が遺体で発見されました。

その現場にはなぜか巨大な猟犬の足跡があり、この謎に名探偵シャーロックホームズが挑むことになります。

【怪しい登場人物を相手に王道推理を楽しむ】

言わずと知れた不朽の名作シリーズ。

舞台となる地では魔犬伝説があり、当主や領主は不審死をしてしまうそうです。

登場人物たちは全員が訳ありげであり、読み進めるにつれて不気味な緊張感に覆われていきます。

そして終盤にはホームズがこの不気味な謎を解き明かしていく、まさに王道かつ爽快な展開です。

推理小説の金字塔とも呼べる当作品は大人も子供も楽しんで読む事ができます。

『死んだら飛べる』

飛行機の恐怖をテーマに編まれたアンソロジー。全16編にわたって、恐怖のフライトに連れて行ってくれます。

SFやミステリー系のもの、幻想、奇想に詩もあり、リアルな恐怖を扱ったものもありと、様々な趣向の話がこの1冊に。

核戦争から超能力にゾンビまで、あらゆる「機上の恐怖」がここに詰まっています。

この作品は飛行機に乗る前、乗っている最中に読むには気を付けた方がいいかもしれません。

統計上は安全だと言われてる飛行機ですが、統計では測れない恐怖が待っていることを知ってしまうでしょう……。

ホラー作家で有名なスティーヴン・キングが編集をし、書き下ろしも掲載しています。

10編が初訳、新訳も数編あるので、海外小説のファンの方も必見の1冊でしょう!

青崎有吾『体育館の殺人』

平成のエラリー・クイーンとも呼ばれる青崎有吾さんのデビュー作にして名作。

読み味はラノベで内容はガッツリ本格、という如何にも「新時代の本格」感が素晴らしいです。

殺されたのは、風ヶ丘高校に通う放送部部長。

刺殺された彼の遺体が発見されたのは、旧体育館で密室だった…。

疑われたのは、女子卓球部部長!

嫌疑を晴らすため、学内随一の天才浦染天馬が真相解明に乗り出します。さて、彼はこの事件を解決することができるのでしょうか?

学園モノのようなあらすじですが、中身は本格ミステリー。

主人公は高校生ですが、謎解きは読んでいて引き込まれるほど圧巻です。論理展開が素晴らしいのですよねえ。

軽い気持ちで読み始めると、その本格さに圧倒されてしまうでしょう。

謎解きが大好きな人たちにおススメの作品です。

高木彬光『人形はなぜ殺される』

高木彬光氏の傑作。

ガラスの箱に入っていたはずの「人形の首」が消えた。

箱には鍵がかかっていたし、たくさんの人に晒されていたはずなのに、どうして?

そんな不思議なことが起きた矢先、とある殺人事件が起きます。なんとその現場には、首なし死体と消えたはずの「人形の首」が…!謎の事件に立ち向かうのは名探偵、神津恭介!

神津恭介シリーズの一つである本作品は、1955年に発表されました。

古い作品なので、現代のミステリーに慣れている人たちにとっては物足りなさを感じるかもしれませんが、物語の根幹に関わるトリックには驚かされること間違いなしです。

また、時代観のちがいから今では絶対にできないような表現や内容も色濃く、そういった部分でも楽しめる作品です。

高木彬光『刺青殺人事件~新装版~ 名探偵・神津恭介』

江戸川乱歩が絶賛したデビュー作であると同時に、神津恭介の初登場作。

背中に大きな蛇の刺青をまとう妖艶な女性、野村絹枝に魅了された松下研三は、ある日彼女の家に行きます。

そこで彼が目にしたのは、女性の片腕。鍵の閉まっている浴室には、胴体がない死体がありました。

不可解な密室事件を解決するために立ち上がるのは、我らが神津恭介!

当時の推理小説の代名詞と言えば江戸川乱歩ですが、この作品は彼に認められたことによって出版されました。

江戸川乱歩の作品が好きで推理小説にのめり込んだ!という方は多いと思いますが、まさにそういった方たちには大変魅力的な作品でしょう。

今と比べると古い作品ですが読みやすい文章で、謎解きこそ難易度は高くありませんが、しっかりと構成された傑作ミステリーです。

高木彬光『神津恭介、犯罪の蔭に女あり 神津恭介傑作セレクション』

名探偵神津恭介に舞い込んだ、女性に関わる事件を6編収録した短編集です。

タイトルは、「死美人劇場」「嘘つき娘」「青髯の妻」「女の手」「ヴィナスの棺」「血ぬられた薔薇」です。

当時は戦後間もないので、今から考えると少々古臭く感じたり見慣れない表現があったりしますが、どの作品もしっかりと構成が練られていて非常に面白く読むことができます。

それほど凝ったものではありませんが、全体的に読みやすいため、ミステリー初心者におススメです。

また、容姿端麗な神津恭介のカッコよさに惹かれてシリーズを愛している人が多いのも事実。

各作品に登場する美女たちと、ファン多き神津恭介は一体どんな物語を魅せてくれるのでしょうか。

高木彬光『呪縛の家 新装版 名探偵・神津恭介』

名探偵神津恭介シリーズの2作目です。

1作目の『刺青殺人事件』では、天才的な謎解きと推理を披露した神津ですが、今回の作品では打って変わって犯人に振り回されることとなります。

今回の事件は、とある宗教の教祖の孫娘が殺されたことに始まります。実はこの殺人、予言されていたのです。

この事件をきっかけとして、様々な事件が起きていきます。この事件の解決のため、松下研三は神津に頼るのでした。

さて、神津は無事事件の謎を突き止めることができるのでしょうか。

前作とのギャップから、神津恭介シリーズの中ではやや評価が低い作品ではありますが、各章の統一された構成に読みやすさを感じます。

殺人予告にはじまり、殺人未遂が起き、殺人が起き、そして関係ない殺人が起きる。

この流れを断ち切るために、神津は奔走します。また、神津と松下の友情も必見です。

高木彬光『白昼の死角』

作者自身が最高傑作と言った、大長編推理小説です。

今作は、天才詐欺師と呼ばれる鶴岡七郎が起こす数々の犯罪を記しています。

推理小説と言えば、いつも探偵や刑事といった「解決する側」からの視点で書かれることが多いですが、この作品はまったく逆の視点から書かれていることが大きなポイントです。

推理小説と言うよりも、犯罪小説と言った方が正しいかもしれません。

主人公の天才詐欺師は、その驚くべくほど明晰な頭脳を大いに活用して、法の穴をくぐり数々の罪を犯していきます。

戦後間もない混乱している世の中の様子を肌で感じることができ、当時を生きた人間にした書くことのできない作品となっています。

大長編ながら、読み終えた時にしっかりと心に残るものがあるでしょう。

森谷明子『千年の黙 異本源氏物語 平安推理絵巻』

私が森谷明子さんを好きになったきっかけの作品。

舞台は平安の都、『源氏物語』を執筆中の「紫式部」が探偵役となり、日常の謎を解決していくミステリー作品です。

森谷明子さんの源氏物語への愛と主張が溢れていて、それだけでも一気に読ませるに十分。

なにより紫式部の魅力が一層増します。これほど紫式部が身近に感じられる小説のあまりないかと。

時代背景も美しく、ミステリ小説としてだけでなく一つの小説として素晴らしく面白いのです。

乾くるみ『カラット探偵事務所の事件簿 1』

『イニシエーション・ラブ』で大反響を巻き起こした、乾くるみさんの連作短篇ミステリ。

ふーん、軽めのミステリね、なんて思っていると最後に……!!!

相変わらず最後のやられた感が凄い作家さんです。

相沢 沙呼『午前零時のサンドリヨン』

高校に入学して一目ぼれした女の子は、他人を寄せ付けないオーラをまとっているが、実は凄腕のマジシャンであることを知った主人公の須川くん。

放課後、サンドリヨンというレストランでマジックの腕を磨く愛しの酉乃さんは、そのテクニックを使って学校で起きる不思議な事件を解決していきます。

そんな酉乃さんはどこか臆病で、人との距離をうまく詰められない様子。

登場人物それぞれが自分の不器用さに悩みながらも、物語を通して少しずつ成長していく青春ミステリーです。

謎解きメインというよりは、甘酸っぱい青春漫画を読んでいるような気持ちになる本作品は、酉乃さん人気が抜群に高いです。

かつて若かった大人たちは、こういう時代もあったなと思いを馳せながら、そして学生のみなさんはきっと強く共感する部分もあるのではないでしょうか?

甘酸っぱいライトな推理物をお求めの人におススメです。

大崎 梢『配達あかずきん 成風堂書店事件メモ』

駅ビルの6階にある書店「成風堂」で働く杏子と多絵。

成風堂に訪れる客が運ぶ謎に次々と取り組むことになる二人。

しっかり者の杏子と勘が鋭い多絵が繰り広げるのは、穏やかで心地の良い世界となっています。

ミステリー好きにはどこか物足りなさを感じるような、あっさりとした事件が多いので、本格ミステリーとは言えませんが、非常に読み口が軽くすぐに読み終わってしまいますし、後味も悪くないのが大きなポイントです。

心がスッキリとするミステリー小説ってなかなかありませんよね。

著者が元書店員ということもあり、書店員の仕事にも詳しく触れていてそういった角度からも楽しめます。

ライトなミステリー小説をお求めの人におススメの作品です!

江戸川 乱歩『孤島の鬼』

蓑浦金之助は、職場の動力である木崎初代と恋に落ちます。

彼女が捨てられた子であるという過去を受け入れて結婚を予定していた最中、密室の中で初代は殺されてしまいます。

この事件の真相を暴くために行動する簑浦ですが、その後も関係した人たちが続々と殺されていきます。

頼みの綱である諸戸と共に、謎の解明に奔走する物語です。

登場人物一人一人がそれぞれに抱えているものがあり、これを現代で明確に言葉にしたり表現したりすることはなかなか難しいのではないでしょうか。

時代と乱歩の言葉が成す残酷な現実や心情に、心が囚われてやり切れない気持ちになります。

乱歩作品の長編小説の中で最高傑作の一つ謳われる本作から、江戸川乱歩の世界に踏み入れるのも悪くないかもしれません。

江戸川乱歩『D坂の殺人事件』

明智小五郎初登場作品である『D坂の殺人事件』を含む短編集です。

表題作では、D坂で起きた密室殺人試験を主人公である「私」と明智小五郎が追求していく推理小説となっています。

ジメジメと薄気味悪い作品が多いけど、それがなんだかクセになってしまう。

当時は大正時代でまだまだ日本家屋が主流だったので、「密室」という洋風トリックがなかなか使えなかったと言います。

そんな中で乱歩が生み出したトリックは一体どういうものなのか?時代背景を考えながら読むとより楽しむことができます!

江戸川 乱歩『三角館の恐怖』

双子の兄弟に対して、「生き長らえた方に全財産を与える」という遺言を残した先代。

余命いくばくもない兄は弟に、どんな結果になっても子どもたちに平等に財産を分け与えるために、先代の遺言状の破棄と新しい契約の締結を提案します。

そんな最中、異様な姿をした人物に弟は殺されてしまいます。この事件を解明するため、弁護士の森川五郎と篠警部が立ち上がります。

この作品は、ロジャー・スカーレットの『エンジェル家殺人事件』を乱歩風に翻訳したものです。

彼が愛した作品を、彼の言葉で楽しむことができるのが最大の魅力でしょう!

大倉 崇裕『福家警部補の挨拶』

犯人の視点から犯行の経緯を語り、その後捜査担当の福家警部補がいかにして事件の真相を手繰り寄せていくかを描く倒叙形式の本格ミステリ。

犯人が冒頭で、犯行の経緯について語るところから物語は始まっていきます。

「最後の一冊」「オッカムのカミソリ」「愛情のシナリオ」「月の雫」の4つの作品が収録される短編集ですが、全て福家警部補によって事件の真相が追究されていきます。

無表情かつ無口な女性である福家警部補は、どこへ行っても刑事であるとは思われない外見。

福家警部補のキャラクターに惹かれてファンになった読者が大勢いるほど、魅力的です。

作者は、刑事コロンボの大ファンだそうで、本作でもその愛がはっきりと伝わってくるような物語の構成と進み方です。

魅力あふれる福家警部補と一緒に謎解きを進めていくのも楽しいです!

加納 朋子『ななつのこ』

スタンダードなミステリーは、主人公が事件に巻き込まれて、解決へ導くために奔走する…というものでしょうか。

本作は、一風変わったミステリー小説です。主人公の19歳の少女が、「ななつのこ」という短編集を買うところから物語は始まります。

彼女は、この本の作者へファンレターを送ります。そこには、日常の「謎」を添えて。

作者から返事が返ってくると、そこには「謎解き」が書かれていたのです。このやりとりを最後まで読むと…。

一つ一つのお話がよく構成されており、その精度に感動すると共に、最後はほっこりした気持ちになるような、そんな温かいミステリー作品です。

似鳥 鶏『理由(わけ)あって冬に出る 市立高校シリーズ』

ホラー?ミステリー?とある高校の芸術棟にはフルートを吹く幽霊が出る!

そんな噂のおかげで、吹奏楽部員は怯えて練習に行けなくなってしまいます。

大事な本番を控えている吹奏楽部、部長と副区長は幽霊がいないことを証明するために夜の芸術棟を見張ることに!

さらに、協力者として選ばれたのが葉山君。幽霊は本当にいるの?いないの?高校生たちが真相を暴いていく、コミカルミステリーです。

似鳥氏のデビュー作である今作は、まだまだ粗削りな部分がありますが、これが逆に登場人物である高校生たちの青臭さを引き立てているかのように思えてくるのが不思議。

二転三転と物語が動いていくのも圧巻です。暴かれた真相に、高校生なら一体どんな気持ちを抱くのでしょうか。

笹沢 左保『招かれざる客』

笹沢佐保のデビュー作とされている長編小説です。同タイトルのアガサ・クリスティの戯曲とは違う、完全オリジナル作品です。

事件は2人の人間が殺されたことに始まります。

殺されたのは裏切り者組合員と、その者の内縁の妻と間違われた女性。

事件の発端は、商産省の組合の秘密闘争計画が省側へ筒抜けになったことから、スパイが見つかったことに起因します。

問題は容疑者と思しき人物も事故で死んでしまったこと。この事件に疑問を持った警部補が、詳しく調査に乗り出します。

重厚な本格派ミステリーとして名高いように、前半はトリックやアリバイなど物語の大前提についてやや説明的なため、若干退屈さを感じるかもしれません。

しかし、想像を超える伏線に、後半の謎解きはわくわくしながら読み進めることができるでしょう。

エラリー・クイーン『Xの悲劇』

言わずと知れた、エラリークイーンの傑作。1932年に発表された、アメリカの長編推理小説です。

ドルリー・レーンが活躍する四部作の内の第一部にあたります。

事件は、ニューヨークの満員電車の中で起きます。そんな環境の中で、なんと殺人事件が起きるのです。

ニコチン液に浸された針を使った巧妙な殺人、この事件の真相を解明するために協力を仰がれたのが名探偵ドルリー・レーン、元舞台俳優の男です。

事件を追う内に、関係者が何人か殺されていきます。電車の中で射殺されたドウィットの指は、捻じ曲げられ「X」の形を模していました…。

推理に必要な材料は全て提示されていたので、腰を据えて推理を楽しめる本格派ミステリーです。

レーンよりも早く正しい推理ができたなら探偵として活躍できるでしょう。

元舞台俳優ということで華やかなイメージを持ちますが、ちょっと嫌な奴なのも面白いポイントです。

エラリー・クイーン『Yの悲劇』

『Xの悲劇』に続く四部作の第二部となっています。

ニューヨークの富豪であるヨーク・ハッタ―が青酸を服毒して自殺しました。

この自殺から、ハッタ―家で殺人劇が始まります。

連続して起こる、殺人未遂・殺人事件。実はこれは、生前ヨークが書き残していた探偵小説になぞらえていることがわかります。

その小説は、ヨーク自身が犯人であるというものでした。一体誰が、ヨークに代わって殺人を犯しているのでしょうか?

今作の衝撃的な展開は、すべての読者の心にずっしりと重たいものを残していくほどのインパクトを持っています。

しっかりとした構成、精緻なロジック、見事な謎解き、間違いなくミステリー好きが唸る名作の一つでしょう。

アガサ・クリスティ『アクロイド殺人事件』

数あるクリスティ作品の中でも特に傑作と言われる『アクロイド殺人事件』。

1926年に発表された、アガサ・クリスティ6作目の長編小説で、ポアロシリーズの一つです。

事件の発端は、キングズ・アボットムラのフェラーズ夫人が無くなったこと。

この夫人は既に未亡人でしたが、ロジャーアクロイドという富豪との再婚が噂されていました。このロジャーから相談を受けたのが、「語り手」。

そして、ロジャーも殺されてしまいます。ロジャーの姪であるフローラがポアロに依頼したことから、真相究明へと進んでいくのです。

最後まで読めば、その衝撃に震えることでしょう。

相変わらず謎解きは完璧で、まさに本格派ミステリー小説の傑作です!

G・K・チェスタトン『ブラウン神父の童心』

ブラウン神父が主人公として推理していく作品は、1911年に発表されました。

今作は、12個のタイトルで構成されています。

巨匠アガサ・クリスティと同じ時代の作家であるため、クリスティの影響を受けていると感じる部分が多々あります。

一つ一つの物語がしっかりと構成されており、伏線の仕込み方も回収も丁寧で好感が持てます。

主人公が神父であることから、神学や哲学などが折々挟み込まれているので、探偵物とは違った雰囲気で楽しめる作品です。

発表された時代が古いので、当然時代観を捉えるのが少し難しいですが、かつての人々が愛した小説として読むとまた違った感慨深さを味わうことができるでしょう。

エドガー・アラン ポー『黒猫/モルグ街の殺人』

エドガー・アランポーの代表作『モルグ街の殺人』を含めた8つのタイトルを集めた短編集です。

『モルグ街の殺人』と言えば、まだ推理小説というジャンルが確立していなかった時代に発表された、史上初の推理小説として広く知られています。

物語は語り手によって進んでいきますが、天才的な探偵が登場し、結末の事件解決までの過程で謎解きを行っていくという、推理小説の原型を作ったと言われています。

モルグ街で起きた猟奇殺人事件。この記事を見かけた、名もなき語り手とC・オーギュスト・デュパンは、事件に興味を持ち自ら調査に乗り出すこととなります。

主人公の探偵は、後にホームズのモデルになったと言われるように、好奇心が旺盛で自ら謎に迫っていく気質がうかがえます。

特に、新訳版はこれまでの訳よりも一層読みやすくなっていますので、一度挫折した人でも再度チャレンジすることができるでしょう。

推理小説好きの心をくすぐる、王道推理古典です!

コナン・ドイル『シャーロック・ホームズの冒険  新訳版』

ホームズシリーズは、長編が4つ・短編が56と、実は短編が圧倒的に多いことをご存じでしょうか?

本作は、その中から選りすぐりの12タイトルを収録した、短編集となっています。

特に、これからホームズシリーズを読んでみたい!と思っている人に、導入としておすすめしたい作品です。

当時のイギリスを鮮明に蘇らせる描写が現代の人にとっては非常に面白いと感じる点の一つでしょうし、さらに強烈で揺るがないキャラクターであるホームズとワトソンへの信頼感、物語の緻密な構成、どの作品もこれぞ推理小説の王道!と思わせる完成度となっています。

古い作品とは言え、トリックも巧妙で、今読んでも違和感なく楽しむことができます。

王道本格推理小説をお求めの人には、原点に返ってホームズシリーズを読んでみてはいかがでしょうか?

コナン・ドイル『緋色の研究  新訳版』

ホームズシリーズ四つの長編作品の内の一つです。二部構成となっていて、第一部はワトソンの回想から始まります。

実はこの作品の中で、ホームズとワトソンの出会いが語られることとなります。

そして、彼らが共同で生活をし始めて間もなく起きた殺人事件について、話は進んでいきます。

ホームズ長編の二部構成は少し読解に難しさを感じることがありますが、全てを読み終えると合点がいくという仕様になっているため、最後まで諦めずに読むことで「面白かった!」というゴールにたどり着くことができます。

当時のイギリスならではの雰囲気や価値観を感じる部分が多々あり、それに違和感を覚える人もいるかもしれません。

当時の時代背景を勉強しながら読み進めると、作品以上に楽しむことができるのでおすすめです!

松尾 由美『安楽椅子探偵アーチー』

アーチーは、とあるアンティークショップにいた不思議な椅子。

11歳の誕生日を迎えた及川衛は、この椅子を購入して座ってみることにした。

すると、脳内には不思議な光景が浮かんでくる。さらに、イスが喋りだす!なんとそのイスは名探偵で!?

日常の謎を小学生の衛と名探偵アーチ―が解き明かしていく、ほのぼのファンタジー推理小説です!

小学生が主人公なので、お子さんでも読みやすい作品となっています。

北山 猛邦『踊るジョーカー』

世界一気弱で無職の音野順は、卓越した推理力を持っているにも関わらず、放っておくと暗い場所へ逃げてしまう!

そんな音野に日の光を当てるため、友人である白瀬白夜が探偵事務所を開設し、彼を引っ張っていくことに。

五つの事件の真相解明に引っ張り出される音野は、事件を解決することができるのでしょうか!?

空き時間にサクサク読めてしまうライト感で、推理小説に抵抗がある人にもおすすめです。

鯨 統一郎『邪馬台国はどこですか?』

歴史好き必見!歴史検証推理小説です!

カウンター席しかないバーに訪れた三人の客は、三谷敦彦教授とその助手の早乙女静香、そして在野の研究家、宮田六郎。

ひょんなことから、三人は歴史検証バトルを繰り広げることになります。

邪馬台国はどこにある?聖徳太子の正体は?明治維新の黒幕って?

事実かそうじゃないかは置いといて、歴史好きなら一度は考えたことがあるだろう検証バトルに、あなたも参加してみてはいかがでしょうか?

おわりに

以上、Kindle Unlimitedで読み放題のおすすめ小説のご紹介でした!

最初にも述べましたが、Kindle Unlimitedは、定期的に対象作品のラインナップを変更しています。

「ここで紹介していた本が、昨日まで読み放題だったのに今日から有料になってる!」という事もよくありますので、ダウンロード前に必ずチェックしてくださいね。

それでは、最後までありがとうございました!

良い読書ライフを!

Kindle Unlimitedをおすすめする7つのメリットさて、今回はKindle Unlimitedの7つのメリットをご紹介いたします。 Kindle Unlimited(キンドルアンリ...
ABOUT ME
anpo39
年間300冊くらい読書する人です。主に小説全般、特にミステリー小説が大大大好きです。 ipadでイラストも書いています。ツイッター、Instagramフォローしてくれたら嬉しいです(*≧д≦)
あわせて読みたい

POSTED COMMENT

  1. 無生産者 より:

    また読みたい本が増えました。試験後が楽しみになります。ありがとうございます。

    • anpo39 より:

      無生産者さんこんにちは!
      こちらこそ参考にしていただいてありがとうございます(*’ω’*)

  2. orsaymn より:

    今回もいろいろ面白そうな小説がたくさんあって、とても参考になります。300booksさんの「おすすめ小説まとめ」の記事は高確率で「当たり!」が多いので重宝しています。読んでない本もいくつかあってので、早速チェックしてみます。(赤川次郎と北山 猛邦の本が気になりました。)

    また素敵な記事、楽しみにしています。

    • anpo39 より:

      orsaymnさんこんにちは〜(*’▽’*)
      そう言っていただけてとても嬉しいです!ありがとうございます!
      ぜひぜひ読んでみてくださいな〜!

  3. 一色やし より:

    戻ってきてくださって、ホントに嬉しいです。このブログのおかげでミステリにハマったので。
    この記事もすごく参考になりました。

  4. anpo39 より:

    一色やしさんこんばんは!
    嬉しいお言葉、本当にありがとうございます。とても嬉しく思います。
    これからもぜひよろしくお願いいたします!(*’▽’*)

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です