Kindle Unlimitedおすすめ小説まとめ!無料で読み放題【随時更新】

さて、今回はKindle Unlimitedで読み放題のおすすめ小説をご紹介させていただきます。

Kindle Unlimited(キンドルアンリミテッド)は、Amazonが提供する、月額課金制の本読み放題サービスです。

月額980円で、対象の本がいつでもどこでも読み放題になります。

Kindle端末だけでなく、iPhoneやAndroid端末などから読むことができます。

読書好きにはたまらないサービスですよね。

本の一冊の値段を考えても、月980円なら月に1〜2冊でも本を読んだら、お得になっちゃいます(*’▽’*)

目次

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つまり、初めて無料登録すれば、今回オススメする小説が30日間無料で読み放題ってことなんです!素晴らしすぎませんか!こんな素晴らしいサービスいいんですか!Amazonさんありがとう!

もちろん30日無料期間中に解約すればお金もかかりません。

 

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というわけで今回は、Kindle Unlimitedで読めるおすすめの小説をどどーんと紹介しちゃいます!

ぜひぜひ、この機会にKindle Unlimitedを体験しちゃってくださいな(*´꒳`*)

 

注意
Kindle Unlimitedは、定期的に対象作品のラインナップを変更しています。 「ここで紹介していた本が、昨日まで読み放題だったのに今日から有料になってる!」という事もよくありますので、ダウンロード前に必ずチェックしてくださいね。

また、30日無料体験が可能なのは、初めてご利用する方のみ対象です。ご注意とご理解の方をよろしくお願いいたします。

という事なので、もし読みたい小説があれば、有料になってしまう前に早めに読むことをオススメします!

MEMO
Kindle Unlimitedは、定期的に対象作品のラインナップを変更しています。そのためこの記事も定期的に更新し、読み放題が終わってしまった作品は削除し、新しく読み放題になった作品を追加していきますのでご了承くださいませ。

 

伊坂 幸太郎『グラスホッパー』

伊坂幸太郎といえば、巧妙な伏線埋設と回収で群を抜いた才能を持つ作家ですが、「殺し屋」小説として発表したのが本作です。

元教師である鈴木は、自身の妻を殺した男が車でひかれる現場を偶然にも目撃してしまいます。

実はこれ、殺し屋の仕事の一つなんだとか。鈴木はこの男の正体を突き止めるために、彼の動向を追います。

自殺専門の殺し屋「鯨」、ナイフ使いの若者「蝉」、三人が追い求める殺し屋の正体は?3つの物語が入り乱れる時、加速していく展開が魅力です。

現代の人にとって読みやすいことこの上ない綺麗な文章で描かれる独自の世界、一度入り込むと読み終わるまでその世界から抜け出せなくなります。

そこまで人を虜にする伊坂ワールドを堪能できる作品の一つです。

有栖川 有栖『怪しい店』

火村英生シリーズ、5作集めた短編集です。

推理作家である有栖川有栖と臨床犯罪学者である火村英生教授のコンビが、骨とう品店や理髪店などの様々なお店で起こる事件の謎解きに挑んでいきます。

どの話も読みやすいですが、しっかりと構成が練られている上、それぞれに別々の色がつけられています。

例えば、「ショーウィンドウを砕く」はなんと犯人目線で物語が進んでいくのです。

この話は、特にラストでドキッとする展開が待っていますので、わくわくしながら読み進めて欲しいです。

推理作家と大学教授が、警察に混じって謎解きを進めていくという現実ではあまり考えられないシチュエーションですが、違和感なく心地よく読み進めていける作品です。

相沢 沙呼『マツリカ・マジョルカ』

主人公は高校1年生の少年、柴山祐希。どこでもいるようなその少年は、クラスに馴染めず退屈な学校生活を行っていました。

そんな日常を覆す出会いが訪れます。少女はマツリカ。

彼女は学校近くの廃墟に住んでいて、少年をパシリ扱いしていきます。マツリカは、学園に潜む「謎」を解明するために、少年を引きずり込んでいきます。

さて、学園の「謎」とは一体!?

ライトノベルに分類されそうですが、れっきとした青春ミステリーです。

短編なので、ページ数が少なく非常に読みやすいです。

主人公がマツリカと関わっていく中で人として成長していくところも魅力的で、またしっかりとした謎解きにもわくわくすることでしょう。

特に、読書好きな学生さんにおススメの作品です。

曽根 圭介『鼻』

表題作を含む三つの作品を収録した短編集です。

日本ホラー小説大賞短編賞を受賞した表題作『鼻』では、独特の世界観と視点で不気味さと怖さを煽っていきます。

テングとブタに二分される人間たちの世界では、テングがブタに迫害され殺され続けています。

外科医である語り手は、ブタを救うために違法に転換手術を行うことにする…という奇妙なお話。

同時に自己臭症に悩む刑事が2人の少女行栄不明事件を捜査していました。

さて、この二人の物語はどのように絡み合っていくのでしょうか?

短編ですがしっかり読み込まなければおいていかれてしまう難しさを感じる人もいるかもしれません。

貫井徳郎『崩れる 結婚にまつわる八つの風景』

結婚をテーマにした8つのミステリー短編集です。

結婚とは幸せの象徴であるかのように思われますが、人によってはそれが不幸のどん底へ誘う切符となってしまうこともあるようです。

収録作『崩れる』では、夫の心ない言動を受け続けた妻が、ついには自ら夫を手にかけてしまいます。

まさに、日常が「崩れていく」様子を鮮烈に描写しており、女性ファンからは「わかる!」という共感の声が漏れるほどです。

世の夫たちは心して読んで欲しいですし、妻たちには手にかける前に踏みとどまってくれと願う作品となっています。

事件の真相を解明するために謎解きを楽しむという風合いではなく、ゾクっと背筋が凍るような感覚を覚える「怖さ」主体のミステリー作品です。

結婚が怖くなってしまうかもしれませんね…。

恒川 光太郎『スタープレイヤー』

主人公の斎藤夕月は34歳無職。

ある時、路上で引いたくじ引きが一等だったことから、異世界に飛ばされてしまいます。

そこでは、10個の願を叶えることができるのだとか。さて、どんな願いを叶えようかと考えている内に、自分の欲望や人々の業の深さを目の当たりにしていくこととなります。

さらに、願いを叶えることができるのは自分だけではなかったことを知り、大きな争いの渦に飲み込まれていくこととなります。

もし自分が10の願いを叶えることができる「スタープレイヤー」になったら、当然自分のために願いを叶えたいと思うと思いますが、今作を読めばきっと手放しでそう思えなくなるのではないでしょうか。

冒険ファンタジーでありながら、人の弱さと強さ、善と悪、様々なことを考えさせられることになります。

サム・ロイド『チェス盤の少女』

主人公は、チェスの少年少女全英大会に出場するはずだったイリサ。

突然会場で、何者かに拉致されてしまいます。イリサが目を覚ますと、そこは真っ暗な地下室のよう…。

イリサは、部屋の床をチェス盤に見立てながら、現状の把握に努めようとします。

その部屋に時々訪れる謎の少年イライジャの言葉に翻弄されながらも、彼女は事件の真相を理解することができるのでしょうか?

イリサが自身の置かれた状況を必死で把握しようとする一方で、警察の捜査主任メイリードの視点でも操作は進んでいきます。

イリサ・イライジャ・メイリードの3つの視点で進んでいくので、ミスリードが誘発されやすくなっていて、第二部では意外な展開に驚くことになるでしょう。

話自体は気持ちの良いものではありませんが、ずっしりと重さを感じる物語となっています。

はやみね かおる『そして五人がいなくなる』

夢水清志郎は自称名探偵?のはずなのに、もの忘れがすごくて自分が食べたご飯すら覚えていない始末。

そんな頼りない名探偵が、つぎつぎに子どもを消してしまう怪人「伯爵」事件の謎解きに挑戦!名探偵っぷりにこうご期待!?

子ども向けではありますが、大人でも息抜きに楽しめる作品の一つです。

読み終わった後には「面白かった!」という感想しか出てこないような、よくできたコミカルミステリー小説です!

 

郷内 心瞳『拝み屋郷内 怪談始末』

作者は東北の山中で拝み屋を営んであり、普段から怪異に触れて過ごしています。

そんな作者が聞いた話や体験した話を盛り込んだ、怪談短編集です。収録されている話は全て実際にあった話です。

読まなきゃよかったと思うほどのリアルな恐怖

ちょっとした怪談から、しっかりとした長さの怪談まで様々な話が収録されています。

作者の文章がとても巧く、無駄のない文章から感じられる恐怖は他では味わえないほど。

どの話も実話ばかりで、フィクションにはない迫り来るような恐ろしさを体験できます。

落ちも起承転結もない分ゾッとする何かがここにはあります。

怪談好きの人も楽しめる新鮮さ、是非手に取って欲しい一冊です。

 

 

コナン・ドイル『バスカヴィル家の犬 新訳版 シャーロック・ホームズ』

イギリスの旧家バスカヴィル家の当主が遺体で発見されました。

その現場にはなぜか巨大な猟犬の足跡があり、この謎に名探偵シャーロックホームズが挑むことになります。

【怪しい登場人物を相手に王道推理を楽しむ】

言わずと知れた不朽の名作シリーズ。

舞台となる地では魔犬伝説があり、当主や領主は不審死をしてしまうそうです。

登場人物たちは全員が訳ありげであり、読み進めるにつれて不気味な緊張感に覆われていきます。

そして終盤にはホームズがこの不気味な謎を解き明かしていく、まさに王道かつ爽快な展開です。

推理小説の金字塔とも呼べる当作品は大人も子供も楽しんで読む事ができます。

 

『死んだら飛べる』

飛行機の恐怖をテーマに編まれたアンソロジー。全16編にわたって、恐怖のフライトに連れて行ってくれます。

SFやミステリー系のもの、幻想、奇想に詩もあり、リアルな恐怖を扱ったものもありと、様々な趣向の話がこの1冊に。

核戦争から超能力にゾンビまで、あらゆる「機上の恐怖」がここに詰まっています。

この作品は飛行機に乗る前、乗っている最中に読むには気を付けた方がいいかもしれません。

統計上は安全だと言われてる飛行機ですが、統計では測れない恐怖が待っていることを知ってしまうでしょう……。

ホラー作家で有名なスティーヴン・キングが編集をし、書き下ろしも掲載しています。

10編が初訳、新訳も数編あるので、海外小説のファンの方も必見の1冊でしょう!

青崎有吾『体育館の殺人』

平成のエラリー・クイーンとも呼ばれる青崎有吾さんのデビュー作にして名作。

読み味はラノベで内容はガッツリ本格、という如何にも「新時代の本格」感が素晴らしいです。

殺されたのは、風ヶ丘高校に通う放送部部長。

刺殺された彼の遺体が発見されたのは、旧体育館で密室だった…。

疑われたのは、女子卓球部部長!

嫌疑を晴らすため、学内随一の天才浦染天馬が真相解明に乗り出します。さて、彼はこの事件を解決することができるのでしょうか?

学園モノのようなあらすじですが、中身は本格ミステリー。

主人公は高校生ですが、謎解きは読んでいて引き込まれるほど圧巻です。論理展開が素晴らしいのですよねえ。

軽い気持ちで読み始めると、その本格さに圧倒されてしまうでしょう。

謎解きが大好きな人たちにおススメの作品です。

高木彬光『人形はなぜ殺される』

高木彬光氏の傑作。

ガラスの箱に入っていたはずの「人形の首」が消えた。

箱には鍵がかかっていたし、たくさんの人に晒されていたはずなのに、どうして?

そんな不思議なことが起きた矢先、とある殺人事件が起きます。なんとその現場には、首なし死体と消えたはずの「人形の首」が…!謎の事件に立ち向かうのは名探偵、神津恭介!

神津恭介シリーズの一つである本作品は、1955年に発表されました。

古い作品なので、現代のミステリーに慣れている人たちにとっては物足りなさを感じるかもしれませんが、物語の根幹に関わるトリックには驚かされること間違いなしです。

また、時代観のちがいから今では絶対にできないような表現や内容も色濃く、そういった部分でも楽しめる作品です。

高木彬光『刺青殺人事件~新装版~ 名探偵・神津恭介』

江戸川乱歩が絶賛したデビュー作であると同時に、神津恭介の初登場作。

背中に大きな蛇の刺青をまとう妖艶な女性、野村絹枝に魅了された松下研三は、ある日彼女の家に行きます。

そこで彼が目にしたのは、女性の片腕。鍵の閉まっている浴室には、胴体がない死体がありました。

不可解な密室事件を解決するために立ち上がるのは、我らが神津恭介!

当時の推理小説の代名詞と言えば江戸川乱歩ですが、この作品は彼に認められたことによって出版されました。

江戸川乱歩の作品が好きで推理小説にのめり込んだ!という方は多いと思いますが、まさにそういった方たちには大変魅力的な作品でしょう。

今と比べると古い作品ですが読みやすい文章で、謎解きこそ難易度は高くありませんが、しっかりと構成された傑作ミステリーです。

高木彬光『神津恭介、犯罪の蔭に女あり 神津恭介傑作セレクション』

名探偵神津恭介に舞い込んだ、女性に関わる事件を6編収録した短編集です。

タイトルは、「死美人劇場」「嘘つき娘」「青髯の妻」「女の手」「ヴィナスの棺」「血ぬられた薔薇」です。

当時は戦後間もないので、今から考えると少々古臭く感じたり見慣れない表現があったりしますが、どの作品もしっかりと構成が練られていて非常に面白く読むことができます。

それほど凝ったものではありませんが、全体的に読みやすいため、ミステリー初心者におススメです。

また、容姿端麗な神津恭介のカッコよさに惹かれてシリーズを愛している人が多いのも事実。

各作品に登場する美女たちと、ファン多き神津恭介は一体どんな物語を魅せてくれるのでしょうか。

高木彬光『呪縛の家 新装版 名探偵・神津恭介』

名探偵神津恭介シリーズの2作目です。

1作目の『刺青殺人事件』では、天才的な謎解きと推理を披露した神津ですが、今回の作品では打って変わって犯人に振り回されることとなります。

今回の事件は、とある宗教の教祖の孫娘が殺されたことに始まります。実はこの殺人、予言されていたのです。

この事件をきっかけとして、様々な事件が起きていきます。この事件の解決のため、松下研三は神津に頼るのでした。

さて、神津は無事事件の謎を突き止めることができるのでしょうか。

前作とのギャップから、神津恭介シリーズの中ではやや評価が低い作品ではありますが、各章の統一された構成に読みやすさを感じます。

殺人予告にはじまり、殺人未遂が起き、殺人が起き、そして関係ない殺人が起きる。

この流れを断ち切るために、神津は奔走します。また、神津と松下の友情も必見です。

高木彬光『白昼の死角』

作者自身が最高傑作と言った、大長編推理小説です。

今作は、天才詐欺師と呼ばれる鶴岡七郎が起こす数々の犯罪を記しています。

推理小説と言えば、いつも探偵や刑事といった「解決する側」からの視点で書かれることが多いですが、この作品はまったく逆の視点から書かれていることが大きなポイントです。

推理小説と言うよりも、犯罪小説と言った方が正しいかもしれません。

主人公の天才詐欺師は、その驚くべくほど明晰な頭脳を大いに活用して、法の穴をくぐり数々の罪を犯していきます。

戦後間もない混乱している世の中の様子を肌で感じることができ、当時を生きた人間にした書くことのできない作品となっています。

大長編ながら、読み終えた時にしっかりと心に残るものがあるでしょう。

森谷明子『千年の黙 異本源氏物語 平安推理絵巻』

私が森谷明子さんを好きになったきっかけの作品。

舞台は平安の都、『源氏物語』を執筆中の「紫式部」が探偵役となり、日常の謎を解決していくミステリー作品です。

森谷明子さんの源氏物語への愛と主張が溢れていて、それだけでも一気に読ませるに十分。

なにより紫式部の魅力が一層増します。これほど紫式部が身近に感じられる小説のあまりないかと。

時代背景も美しく、ミステリ小説としてだけでなく一つの小説として素晴らしく面白いのです。

乾くるみ『カラット探偵事務所の事件簿 1』

『イニシエーション・ラブ』で大反響を巻き起こした、乾くるみさんの連作短篇ミステリ。

ふーん、軽めのミステリね、なんて思っていると最後に……!!!

相変わらず最後のやられた感が凄い作家さんです。

相沢 沙呼『午前零時のサンドリヨン』

高校に入学して一目ぼれした女の子は、他人を寄せ付けないオーラをまとっているが、実は凄腕のマジシャンであることを知った主人公の須川くん。

放課後、サンドリヨンというレストランでマジックの腕を磨く愛しの酉乃さんは、そのテクニックを使って学校で起きる不思議な事件を解決していきます。

そんな酉乃さんはどこか臆病で、人との距離をうまく詰められない様子。

登場人物それぞれが自分の不器用さに悩みながらも、物語を通して少しずつ成長していく青春ミステリーです。

謎解きメインというよりは、甘酸っぱい青春漫画を読んでいるような気持ちになる本作品は、酉乃さん人気が抜群に高いです。

かつて若かった大人たちは、こういう時代もあったなと思いを馳せながら、そして学生のみなさんはきっと強く共感する部分もあるのではないでしょうか?

甘酸っぱいライトな推理物をお求めの人におススメです。

大崎 梢『配達あかずきん 成風堂書店事件メモ』

駅ビルの6階にある書店「成風堂」で働く杏子と多絵。

成風堂に訪れる客が運ぶ謎に次々と取り組むことになる二人。

しっかり者の杏子と勘が鋭い多絵が繰り広げるのは、穏やかで心地の良い世界となっています。

ミステリー好きにはどこか物足りなさを感じるような、あっさりとした事件が多いので、本格ミステリーとは言えませんが、非常に読み口が軽くすぐに読み終わってしまいますし、後味も悪くないのが大きなポイントです。

心がスッキリとするミステリー小説ってなかなかありませんよね。

著者が元書店員ということもあり、書店員の仕事にも詳しく触れていてそういった角度からも楽しめます。

ライトなミステリー小説をお求めの人におススメの作品です!

江戸川 乱歩『孤島の鬼』

蓑浦金之助は、職場の動力である木崎初代と恋に落ちます。

彼女が捨てられた子であるという過去を受け入れて結婚を予定していた最中、密室の中で初代は殺されてしまいます。

この事件の真相を暴くために行動する簑浦ですが、その後も関係した人たちが続々と殺されていきます。

頼みの綱である諸戸と共に、謎の解明に奔走する物語です。

登場人物一人一人がそれぞれに抱えているものがあり、これを現代で明確に言葉にしたり表現したりすることはなかなか難しいのではないでしょうか。

時代と乱歩の言葉が成す残酷な現実や心情に、心が囚われてやり切れない気持ちになります。

乱歩作品の長編小説の中で最高傑作の一つ謳われる本作から、江戸川乱歩の世界に踏み入れるのも悪くないかもしれません。

江戸川乱歩『D坂の殺人事件』

明智小五郎初登場作品である『D坂の殺人事件』を含む短編集です。

表題作では、D坂で起きた密室殺人試験を主人公である「私」と明智小五郎が追求していく推理小説となっています。

ジメジメと薄気味悪い作品が多いけど、それがなんだかクセになってしまう。

当時は大正時代でまだまだ日本家屋が主流だったので、「密室」という洋風トリックがなかなか使えなかったと言います。

そんな中で乱歩が生み出したトリックは一体どういうものなのか?時代背景を考えながら読むとより楽しむことができます!

江戸川 乱歩『三角館の恐怖』

双子の兄弟に対して、「生き長らえた方に全財産を与える」という遺言を残した先代。

余命いくばくもない兄は弟に、どんな結果になっても子どもたちに平等に財産を分け与えるために、先代の遺言状の破棄と新しい契約の締結を提案します。

そんな最中、異様な姿をした人物に弟は殺されてしまいます。この事件を解明するため、弁護士の森川五郎と篠警部が立ち上がります。

この作品は、ロジャー・スカーレットの『エンジェル家殺人事件』を乱歩風に翻訳したものです。

彼が愛した作品を、彼の言葉で楽しむことができるのが最大の魅力でしょう!

大倉 崇裕『福家警部補の挨拶』

犯人の視点から犯行の経緯を語り、その後捜査担当の福家警部補がいかにして事件の真相を手繰り寄せていくかを描く倒叙形式の本格ミステリ。

犯人が冒頭で、犯行の経緯について語るところから物語は始まっていきます。

「最後の一冊」「オッカムのカミソリ」「愛情のシナリオ」「月の雫」の4つの作品が収録される短編集ですが、全て福家警部補によって事件の真相が追究されていきます。

無表情かつ無口な女性である福家警部補は、どこへ行っても刑事であるとは思われない外見。

福家警部補のキャラクターに惹かれてファンになった読者が大勢いるほど、魅力的です。

作者は、刑事コロンボの大ファンだそうで、本作でもその愛がはっきりと伝わってくるような物語の構成と進み方です。

魅力あふれる福家警部補と一緒に謎解きを進めていくのも楽しいです!

加納 朋子『ななつのこ』

スタンダードなミステリーは、主人公が事件に巻き込まれて、解決へ導くために奔走する…というものでしょうか。

本作は、一風変わったミステリー小説です。主人公の19歳の少女が、「ななつのこ」という短編集を買うところから物語は始まります。

彼女は、この本の作者へファンレターを送ります。そこには、日常の「謎」を添えて。

作者から返事が返ってくると、そこには「謎解き」が書かれていたのです。このやりとりを最後まで読むと…。

一つ一つのお話がよく構成されており、その精度に感動すると共に、最後はほっこりした気持ちになるような、そんな温かいミステリー作品です。

似鳥 鶏『理由(わけ)あって冬に出る 市立高校シリーズ』

ホラー?ミステリー?とある高校の芸術棟にはフルートを吹く幽霊が出る!

そんな噂のおかげで、吹奏楽部員は怯えて練習に行けなくなってしまいます。

大事な本番を控えている吹奏楽部、部長と副区長は幽霊がいないことを証明するために夜の芸術棟を見張ることに!

さらに、協力者として選ばれたのが葉山君。幽霊は本当にいるの?いないの?高校生たちが真相を暴いていく、コミカルミステリーです。

似鳥氏のデビュー作である今作は、まだまだ粗削りな部分がありますが、これが逆に登場人物である高校生たちの青臭さを引き立てているかのように思えてくるのが不思議。

二転三転と物語が動いていくのも圧巻です。暴かれた真相に、高校生なら一体どんな気持ちを抱くのでしょうか。

笹沢 左保『招かれざる客』

笹沢佐保のデビュー作とされている長編小説です。同タイトルのアガサ・クリスティの戯曲とは違う、完全オリジナル作品です。

事件は2人の人間が殺されたことに始まります。

殺されたのは裏切り者組合員と、その者の内縁の妻と間違われた女性。

事件の発端は、商産省の組合の秘密闘争計画が省側へ筒抜けになったことから、スパイが見つかったことに起因します。

問題は容疑者と思しき人物も事故で死んでしまったこと。この事件に疑問を持った警部補が、詳しく調査に乗り出します。

重厚な本格派ミステリーとして名高いように、前半はトリックやアリバイなど物語の大前提についてやや説明的なため、若干退屈さを感じるかもしれません。

しかし、想像を超える伏線に、後半の謎解きはわくわくしながら読み進めることができるでしょう。

エラリー・クイーン『Xの悲劇』

言わずと知れた、エラリークイーンの傑作。1932年に発表された、アメリカの長編推理小説です。

ドルリー・レーンが活躍する四部作の内の第一部にあたります。

事件は、ニューヨークの満員電車の中で起きます。そんな環境の中で、なんと殺人事件が起きるのです。

ニコチン液に浸された針を使った巧妙な殺人、この事件の真相を解明するために協力を仰がれたのが名探偵ドルリー・レーン、元舞台俳優の男です。

事件を追う内に、関係者が何人か殺されていきます。電車の中で射殺されたドウィットの指は、捻じ曲げられ「X」の形を模していました…。

推理に必要な材料は全て提示されていたので、腰を据えて推理を楽しめる本格派ミステリーです。

レーンよりも早く正しい推理ができたなら探偵として活躍できるでしょう。

元舞台俳優ということで華やかなイメージを持ちますが、ちょっと嫌な奴なのも面白いポイントです。

エラリー・クイーン『Yの悲劇』

『Xの悲劇』に続く四部作の第二部となっています。

ニューヨークの富豪であるヨーク・ハッタ―が青酸を服毒して自殺しました。

この自殺から、ハッタ―家で殺人劇が始まります。

連続して起こる、殺人未遂・殺人事件。実はこれは、生前ヨークが書き残していた探偵小説になぞらえていることがわかります。

その小説は、ヨーク自身が犯人であるというものでした。一体誰が、ヨークに代わって殺人を犯しているのでしょうか?

今作の衝撃的な展開は、すべての読者の心にずっしりと重たいものを残していくほどのインパクトを持っています。

しっかりとした構成、精緻なロジック、見事な謎解き、間違いなくミステリー好きが唸る名作の一つでしょう。

アガサ・クリスティ『アクロイド殺人事件』

数あるクリスティ作品の中でも特に傑作と言われる『アクロイド殺人事件』。

1926年に発表された、アガサ・クリスティ6作目の長編小説で、ポアロシリーズの一つです。

事件の発端は、キングズ・アボットムラのフェラーズ夫人が無くなったこと。

この夫人は既に未亡人でしたが、ロジャーアクロイドという富豪との再婚が噂されていました。このロジャーから相談を受けたのが、「語り手」。

そして、ロジャーも殺されてしまいます。ロジャーの姪であるフローラがポアロに依頼したことから、真相究明へと進んでいくのです。

最後まで読めば、その衝撃に震えることでしょう。

相変わらず謎解きは完璧で、まさに本格派ミステリー小説の傑作です!

G・K・チェスタトン『ブラウン神父の童心』

ブラウン神父が主人公として推理していく作品は、1911年に発表されました。

今作は、12個のタイトルで構成されています。

巨匠アガサ・クリスティと同じ時代の作家であるため、クリスティの影響を受けていると感じる部分が多々あります。

一つ一つの物語がしっかりと構成されており、伏線の仕込み方も回収も丁寧で好感が持てます。

主人公が神父であることから、神学や哲学などが折々挟み込まれているので、探偵物とは違った雰囲気で楽しめる作品です。

発表された時代が古いので、当然時代観を捉えるのが少し難しいですが、かつての人々が愛した小説として読むとまた違った感慨深さを味わうことができるでしょう。

エドガー・アラン ポー『黒猫/モルグ街の殺人』

エドガー・アランポーの代表作『モルグ街の殺人』を含めた8つのタイトルを集めた短編集です。

『モルグ街の殺人』と言えば、まだ推理小説というジャンルが確立していなかった時代に発表された、史上初の推理小説として広く知られています。

物語は語り手によって進んでいきますが、天才的な探偵が登場し、結末の事件解決までの過程で謎解きを行っていくという、推理小説の原型を作ったと言われています。

モルグ街で起きた猟奇殺人事件。この記事を見かけた、名もなき語り手とC・オーギュスト・デュパンは、事件に興味を持ち自ら調査に乗り出すこととなります。

主人公の探偵は、後にホームズのモデルになったと言われるように、好奇心が旺盛で自ら謎に迫っていく気質がうかがえます。

特に、新訳版はこれまでの訳よりも一層読みやすくなっていますので、一度挫折した人でも再度チャレンジすることができるでしょう。

推理小説好きの心をくすぐる、王道推理古典です!

コナン・ドイル『シャーロック・ホームズの冒険  新訳版』

ホームズシリーズは、長編が4つ・短編が56と、実は短編が圧倒的に多いことをご存じでしょうか?

本作は、その中から選りすぐりの12タイトルを収録した、短編集となっています。

特に、これからホームズシリーズを読んでみたい!と思っている人に、導入としておすすめしたい作品です。

当時のイギリスを鮮明に蘇らせる描写が現代の人にとっては非常に面白いと感じる点の一つでしょうし、さらに強烈で揺るがないキャラクターであるホームズとワトソンへの信頼感、物語の緻密な構成、どの作品もこれぞ推理小説の王道!と思わせる完成度となっています。

古い作品とは言え、トリックも巧妙で、今読んでも違和感なく楽しむことができます。

王道本格推理小説をお求めの人には、原点に返ってホームズシリーズを読んでみてはいかがでしょうか?

コナン・ドイル『緋色の研究  新訳版』

ホームズシリーズ四つの長編作品の内の一つです。二部構成となっていて、第一部はワトソンの回想から始まります。

実はこの作品の中で、ホームズとワトソンの出会いが語られることとなります。

そして、彼らが共同で生活をし始めて間もなく起きた殺人事件について、話は進んでいきます。

ホームズ長編の二部構成は少し読解に難しさを感じることがありますが、全てを読み終えると合点がいくという仕様になっているため、最後まで諦めずに読むことで「面白かった!」というゴールにたどり着くことができます。

当時のイギリスならではの雰囲気や価値観を感じる部分が多々あり、それに違和感を覚える人もいるかもしれません。

当時の時代背景を勉強しながら読み進めると、作品以上に楽しむことができるのでおすすめです!

松尾 由美『安楽椅子探偵アーチー』

アーチーは、とあるアンティークショップにいた不思議な椅子。

11歳の誕生日を迎えた及川衛は、この椅子を購入して座ってみることにした。

すると、脳内には不思議な光景が浮かんでくる。さらに、イスが喋りだす!なんとそのイスは名探偵で!?

日常の謎を小学生の衛と名探偵アーチ―が解き明かしていく、ほのぼのファンタジー推理小説です!

小学生が主人公なので、お子さんでも読みやすい作品となっています。

北山 猛邦『踊るジョーカー』

世界一気弱で無職の音野順は、卓越した推理力を持っているにも関わらず、放っておくと暗い場所へ逃げてしまう!

そんな音野に日の光を当てるため、友人である白瀬白夜が探偵事務所を開設し、彼を引っ張っていくことに。

五つの事件の真相解明に引っ張り出される音野は、事件を解決することができるのでしょうか!?

空き時間にサクサク読めてしまうライト感で、推理小説に抵抗がある人にもおすすめです。

鯨 統一郎『邪馬台国はどこですか?』

歴史好き必見!歴史検証推理小説です!

カウンター席しかないバーに訪れた三人の客は、三谷敦彦教授とその助手の早乙女静香、そして在野の研究家、宮田六郎。

ひょんなことから、三人は歴史検証バトルを繰り広げることになります。

邪馬台国はどこにある?聖徳太子の正体は?明治維新の黒幕って?

事実かそうじゃないかは置いといて、歴史好きなら一度は考えたことがあるだろう検証バトルに、あなたも参加してみてはいかがでしょうか?

おわりに

以上、Kindle Unlimitedで読み放題のおすすめ小説のご紹介でした!

最初にも述べましたが、Kindle Unlimitedは、定期的に対象作品のラインナップを変更しています。

「ここで紹介していた本が、昨日まで読み放題だったのに今日から有料になってる!」という事もよくありますので、ダウンロード前に必ずチェックしてくださいね。

それでは、最後までありがとうございました!

良い読書ライフを!

6 COMMENTS

無生産者

また読みたい本が増えました。試験後が楽しみになります。ありがとうございます。

返信する
anpo39

無生産者さんこんにちは!
こちらこそ参考にしていただいてありがとうございます(*’ω’*)

返信する
orsaymn

今回もいろいろ面白そうな小説がたくさんあって、とても参考になります。300booksさんの「おすすめ小説まとめ」の記事は高確率で「当たり!」が多いので重宝しています。読んでない本もいくつかあってので、早速チェックしてみます。(赤川次郎と北山 猛邦の本が気になりました。)

また素敵な記事、楽しみにしています。

返信する
anpo39

orsaymnさんこんにちは〜(*’▽’*)
そう言っていただけてとても嬉しいです!ありがとうございます!
ぜひぜひ読んでみてくださいな〜!

返信する
一色やし

戻ってきてくださって、ホントに嬉しいです。このブログのおかげでミステリにハマったので。
この記事もすごく参考になりました。

返信する
anpo39

一色やしさんこんばんは!
嬉しいお言葉、本当にありがとうございます。とても嬉しく思います。
これからもぜひよろしくお願いいたします!(*’▽’*)

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