ヨハン・テオリンさんの《エーランド島シリーズ》をご紹介です!
いやあ、海外ミステリーはシリーズ物が豊富で嬉しいですなあ(*ノ∀`*)
そんな面白い海外シリーズ作品がたくさんある中、
スウェーデンの作家さんであるヨハン・テオリンさんの「エーランド島四部作」というシリーズも非常に好きなので、簡単にご紹介させていただきたいと思います。
このエーランド島シリーズ、ミステリもそうなのですがそれ以外の要素もとても面白い!
エーランド島の世界観、静かな雰囲気、美しい文章、目に浮かぶ情景描写、儚い人間ドラマ。ミステリ小説としてだけでなく一つの読み物として胸に刻まれるのです。
ぜひ読んでいただきたいなあ!あ、でも必ず順番に読んでくださいね〜(=゚ω゚)ノ
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1.『黄昏に眠る秋』
エーランド島4部作の第1弾。静かでじんわり心にしみるような雰囲気が漂う北欧ミステリーの名作です。
幼い少年が行方不明になった事件から20年後、当時少年が履いていた靴が祖父の元に送られてきた。一体誰が?なぜ?
ミステリーであり人間ドラマであり。北欧ミステリーらしい陰鬱な雰囲気を漂わせながらゆったりとしたテンポで物語は進み、つい時間を忘れて作品に没頭してしまいます。
そして最後にはビシッと驚きを与えてくれるのです。
霧に包まれたエーランド島で、幼い少年が行方不明になった。それから二十数年後の秋、少年が事件当時に履いていた靴が、祖父の元船長イェルロフのもとに突然送られてくる。
2.『冬の灯台が語るとき』
第2弾。エーランド島に移住したヨアキムとその家族に襲いかかる悲劇を描きます。
強烈なブリザード、幽霊話に古い屋敷、という、暗てく寒い幻想的な雰囲気が魅力的。この世界観大好きです!
前作と同じくゆったりと物語は進むので焦らずのんびり読みましょう。ゾクゾクする展開の中、徐々に積み上がっていく謎の真相が気になりすぎてラストまで一気読みできます。読後の余韻も良いです(´I `*)
前作の『黄昏に眠る秋』も面白いのですが、それを超えてきますからね。覚悟してください。
エーランド島に移住し、双子の灯台を望む屋敷に住みはじめたヨアキムとその家族。しかし間もなく、一家に不幸が訪れる。
3.『赤く微笑む春』
春が来た。シリーズ第3弾。
さて、今回はそれぞれ問題を抱えた家族たちが、過去と現在を経て複雑に絡み合い事件へとなっていく様を描く。そこにエルフやトロールなどの伝説が加わり、不気味かつ幻想的な雰囲気を醸し出しています。
やはりこのシリーズは読後感が格別で、単純に面白いミステリ小説っていうだけではない。
深く濃厚な物語が心に突き刺さる、ミステリの枠を超えた人間ドラマなのです。
エーランド島の石切場のそばのコテージに暮らしはじめたペール・メルネル。ある日彼のもとに、疎遠にしていた派手で傲慢な父ジェリーから、迎えに来るよう求める電話が入る。
4.『夏に凍える舟』
エーランド島4部作、ついに完結。
静かでありながら、力強く残る物語。最終作というだけあって、これまでのシリーズを読んできた読者にとってとても楽しめる作品となっています。
シリーズが終わってしまうのは非常に悲しいのですが、「読んでよかった」と素直に思えるシリーズ作品に出会えたことが幸せです。
エーランド島に美しい夏がやってきた。島でリゾートを経営する富裕なクロス一族の末っ子ヨーナスは、海辺で過ごす二年ぶりの夏に心躍らせていた。しかしある夜、ボートでひとり海にこぎだした彼の目の前に、幽霊船が現われる。
最後に
最後までご覧いただき本当にありがとうございました。
ほんと素晴らしいシリーズ作品なので読んでみてね!ただ、スウェーデン旅行に行きたくなってしまうので注意です。
他の北欧ミステリでは、『エーレンデュル警部シリーズ』や『ショーベリ警視シリーズ』などが非常にオススメですので、下の参考にしてくださいな。
それでは、良い読書ライフを!(=゚ω゚)ノ