刀城言耶シリーズ新作『碆霊の如き祀るもの』で背筋ひんやり!因習の村で絶対不可能殺人事件!

夏ですね!

つまり、ひやりとするものが恋しい季節です。

読書するなら、根強い人気のホラーやミステリーのジャンルに挑戦してみたくなりませんか?

なりますよね?

なってください。

次々起こる殺人事件にゾクゾクしながら、結末に向けて主人公といっしょに謎を解いていくのもいいですね。

 

はい、そんなワケで今回は、三津田信三さんの「刀城言耶シリーズ」の新作『碆霊の如き祀るもの』を読んでみましょう。絶対読みましょう。読んでください。

 

碆霊は「はえだま」と読みます。

何でしょう「はえだま」って。(読んだら分かります)

 

さて本作は、奇妙な伝説を持つ神秘的な土地を舞台に、民俗学も織り交ぜて続く人気シリーズの続編です。

さっそく、あらすじを見ていきましょう。

 

『碆霊の如き祀るもの』あらすじ

 

舞台は、海と断崖に囲まれた僻地の村。

訪れた刀城言耶は、因習や伝説を調べるうちに事件に巻き込まれることになります。

江戸・明治・戦前・戦後とそれぞれの時代のおどろおどろしい怪談をなぞるように、人が殺されていきます。

漁に出てもタコしかとれないような貧しい村に隠された重大な秘密、密室トリックや畏れあがめられている「碆霊」様の伝説……背筋が凍るような展開の連続です。

 

村は山と海に囲まれていますが、重苦しい雰囲気に閉ざされています(刀城言耶シリーズではお馴染みの事ですが、やっぱり不気味な村の雰囲気はい良いですねー)。

はるか昔から不気味な「何か」がいるとされ、その正体を追っていくのがこの作品の醍醐味です。

極力ネタバレしたくないので殺人事件の様子は実際に読んで確かめてほしいですが、「どうやって殺したの?」と首をひねってしまう殺し方ばかりです。

舞台は架空の村ですが、広い日本には今も不思議な因習の残る村が実際にあるのかも、と思っちゃったり。

刀城言耶が謎を解くための仮説を立て、解決していくのですが、それだけでは説明しきれないことが残されるのもこのシリーズの魅力の一つ。

読後感は晴れやかでありながら、拭えない恐怖感がひと握り残る一冊です。

『碆霊の如き祀るもの』の見どころって何?!

やはりホラー作品でもあるので、不気味な現象や碆霊様の描写が大きな見どころ。人間わざではないような恐ろしい出来事が、迫力たっぷりに描かれています。

映像や写真での恐怖も大きいですが、文章での恐怖もじわじわきます〜。

このシリーズは「本格ミステリベスト10」ランキングに入り続けていることもあり、誰しも認める怖い話だということです!

寝る前に読むと恐怖が尾を引いてしまうかもしれないので要注意ですよ。

そして、このシリーズの最大の魅力である怒涛の論理展開も健在。

終盤でなんと70もの謎が提示されるのは圧巻(凄すぎてニヤニヤしっぱなしでした)、読者を翻弄する仕掛けが最後まで続きます。

刀城言耶の頭の回転の速さが冴え渡り、謎に翻弄されていた読者もすっきりするラストに導いてくれるでしょう。

 

そしてもう一つ!

深い知識に裏打ちされた村の伝説も魅力的です。

作者の三津田信三氏は民俗学をベースにした怪談を紡ぐのを得意としており、ミステリーとホラーを見事に融け合わせた作品でファンを獲得しています。

陰鬱な雰囲気の村に伝わる伝説に惹かれる方はぜひ、読んでみてほしいですね。

相川らず恐怖とミステリのバランスが絶妙

『碆霊の如き祀るもの』の感想ですが、「読み終わらないと怖さが消えてくれない」一冊ですね。

最後の最後まで謎は解明されないので、ゾクゾクが持続します。表紙の女性の絵が恐ろしいですが、読み終わってから見るとまた違う気持ちになるでしょう。

刀城言耶の冷静さが救いですね。

竹林宮の辺りが怖すぎて、しばらく無口になってしまいましたが、怖さこそがミステリーの最大の魅力であり、作者の腕を感じる部分でもあります。

よくあるサスペンスのように冒頭で事件が起こるわけではなく、「このまま何もないのかな」と思い始めたころに事件発生するのが、不意をつかれて恐ろしいです。

死体が流れつくとか不気味な存在がすぐ近くにいるとか、こんな恐ろしい伝説ばかりの村で暮らすのはぜったいイヤですが、殺人事件をきっかけに村にも変化が訪れます。

この夏、山にも海にも行く予定がなく家に引きこもるという私のような方も、本の中であちこち行った気分を味わえるでしょう。

刀城言耶といっしょに、気味の悪い事件の数々を目撃してください。

おわりに

ハードカバーの本をしばらく購入していない方にも、買って読んでみてほしい衝撃の一冊です。

シリーズものですがここから読んでも楽しめます。シリーズを追う中で、刀城言耶の人生も動いていくので、その部分も夢中になれる要素ですね。

・暗く閉ざされた貧困の村に伝わる、江戸・明治・戦前・戦後の四つの階段が怖すぎる
・密室での殺人事件など、どう考えても不可能な事件を推理する奥深さ
・祀られている碆霊様の謎、正体が明かされない不気味な存在の怖さ

などに注目して読んで見てください。

ホラーも好き、ミステリーも好き、怪談の神秘と推理の論理的さの両方を求める方に向いた本です。

まだシリーズ未読であれば、この機会に一作目からシリーズ読破してみてはどうでしょう!

涼しい夏が過ごせますよー( ´∀`)

 

【ホラー&ミステリ小説】刀城言耶シリーズの順番とあらすじ【三津田信三】 『首無の如き祟るもの』は刀城言耶シリーズ最高傑作なので必読ですよ

4 Comments

こはる

このシリーズ、一作目かな?昔読んだことがあり、またこの記事で おお!と思い出したところですw

70もの謎?? それを聞いてしまったらどうして読まずにいられましょう

最近特に気になる新作ばかりで…..(芦沢さん、下村さんを始め)ハードカバーしか買ってないんじゃないかというぐらいで、満たされる心と財布の厚みが反比例してるとこですw

もう一度シリーズ読み直してからチャレンジしようかな彡(^)(^)

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anpo39 anpo39

思い出してくれてよかったです!笑
そうなんですよね、ハードカバーはお財布にキツい……。ですけどこのシリーズは大好きなので、どうしても文庫まで待てなかったのです( ´∀`)

もうぜひこの機会に一作目からシリーズ読破しちゃってください!
特に3作目の『首無の如き祟るもの』はヤバイので!ふっふっふ。

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えーと

はじめまして。いつも楽しく読ませていただいてます。
『どこの家にも怖いものはいる』を読んで三津田信三さんのホラーにはまり、こちらのブログで刀城言耶シリーズを知って読み始めました。
ホラーミステリーは大好物なので、完全にこのシリーズにはまりました!
まだまだ最新刊まで追いつかないですが、ここまで来るのが今から楽しみです(*^^*)

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anpo39 anpo39

えーとさんはじめまして!
嬉しいお言葉をありがとうございます(´∀`*)
刀城言耶シリーズ本当に面白いですよね!しかもこのブログで知っていただけたとのことで嬉しいです。
ぜひぜひ順番に最新刊まで目一杯楽しんでくださいね!

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