わたくし普段ミステリー作品を中心に読むんですが、それでもホラーやSF、ファンタジー系も普通に好きで読むんですよ。
それで、ある日本屋をブラブラしていたら、久々に徹夜して一気読みしてしまったファンタジー作品に出会いまして。
その作品というのが『毒見師イレーナ』『イレーナの帰還』『最果てのイレーナ』の三部作からなるファンタジー小説。
こういう出会いがあるのがリアル書店の良いところで、本と実際に対面して表紙絵を実際に見ることで「ビビッ!!」と伝わってくる何かがあるわけですよ。
今回も何気なくブラブラしていた本屋で表紙絵の女の子と目が合っちゃったわけで。
それで直感で「これは面白そう!」って思って読んだら大正解。これだから本屋通いはやめられません(*´∀`*)
『毒見師イレーナ』あらすじ
領主の息子を殺した容疑で死刑囚となった少女・イレーナ。
いよいよ死刑か思ったその時、「死刑になるか」「最高司令官の毒見役となるか」の選択を迫られます。
まさか死刑以外の選択肢があると思わなかったイレーナは、死刑になるよりはマシ、と判断し「毒見師」となることを決意。
思わぬ展開で生き永らえたイレーナですが、毒見師としての現実は想像以上に過酷でした。
イレーナは初めに猛毒を飲まされ、継続的に解毒剤を飲まないと生きられない状態にされてしまったのです。よって逃亡することもできません。
このまま一生「毒見役」として生きていくのか、、、と思いきや!!
という感じで物語は動き始めます。
ここまでしか言えません!しかも超ザックリですが、あまり言うとネタバレになってしまうので、、(=∀=)
壮大で、濃厚で、ワクワクする物語

ファンタジー作品の世界ってなんでこんなにワクワクするんでしょうね。
しかもこの作品は普段ファンタジー作品を読まない方でもすんなり入り込めるな、ってくらいに溶け込みやすい世界観。
しかもサスペンス色は強いし、ハードな展開の連続だし、命は狙われるし、ハラハラしっぱなしのサバイバルファンタジーなんです。
さらになかなかドラマチックな展開も楽しめますし、テンポも良くってサクサク読めちゃう。
このバランスが絶妙なんですよねえ。
ほんと、ファンタジー作品ってなんか苦手だなあ、という方も図書館でも良いので試しに読んでみてくださいよ、、(*´>д<)
尋常ではない読みやすさ!

まず読み始めて思ったのが、「これって本当に翻訳モノ?」という疑問です。
海外小説を読む方なら分かると思うのですが、日本語に翻訳された海外小説って独特のクセがあるんですよね。
純粋な日本の小説とは明らかに違う文章のクセというか、いかにも「翻訳した」って感じのあの文体。
なので日本の小説は読めるけど、海外小説はなんか苦手って方も多いと思うのです。
しかしなんと、
この『毒見師イレーナ』はそのクセが全くと言っていいほどありません。
まるで純粋な日本の小説のような読みやすさなのです。
「とてつもない読みやすさ&超続きを気にさせる展開の連続」というスーパーコンボのおかげでページをめくる手が全く止まりません。
ちょっと試しに本屋さんで最初の数ページを読んでみてください。
その海外小説とは思えない読みやすさにビックリした後は、そのままレジへどうぞ(´▽`)ノ
続編『イレーナの帰還』も当然面白い。
私が始めてこの三部作を読んだときは、まだ第一弾の『毒見師イレーナ』しか発売されていませんでした。
なので続編の『イレーナの帰還』が発売された時はとても嬉しかったですね。
そしてやっぱり第二弾もめちゃ面白くてテンション上がっちゃったわけですよ。これはもっと多くの人に読んでほしい!って思ったわけです。
続編なので内容はあまり言えないのですが、一作目の『毒見師イレーナ』が楽しめた方なら間違い無いです。面白くないわけ無いです。
そしてこのシリーズは3部作。ということで、あともう1作楽しめる!でもあと1作で終わってしまう!嬉しいやら、悲しいやら。もっと続きが読みたいです。
というわけで、久々に私の中で大ヒットしたファンタジー作品『毒見師イレーナ』。
ファンタジーが好きな方はもちろん、ファンタジーって最近読んでないなあって方にこそ読んでみていただきたい作品です。