ミステリー小説を好きな方で、江戸川乱歩(えどがわらんぽ)という名前を聞いたことがないという方はいないでしょう。
ミステリー小説をあまり読まない方でも名前くらいは聞いたことがあると思います。
江戸川乱歩の名作、傑作を挙げたらキリがありません。
まさに日本の推理小説の原点と言いますか、日本のミステリ小説の基礎を築いたと言っても過言ではないのです。
しかし意外にも、名前は知っているけど作品を読んだことがない、という方が多いようです。
理由は多々ありますが、その中でも
「たくさんあって結局何を読めば良いかわからない」
という意見が多いようです。
その気持ち、わかります。
確かに江戸川乱歩の面白い作品はたくさんありますし、その作品を集めた「作品集」も数多く存在します。
なので「結局どれを読めばいいの?」となりがちです。
というわけで今回は
『まず読んでおいて間違いない「江戸川乱歩」のおすすめ作品集』
をご紹介させていただければと思います(●´∀`●)ノ
どうぞ参考にしていただければ嬉しいです。
『江戸川乱歩傑作選(新潮文庫)』
はい。
これです。
まずはこの『江戸川乱歩傑作選 (新潮文庫)』を読みましょう。
収録作品は
『二銭銅貨』
『芋虫』
『二癈人』
『D坂の殺人事件』
『心理試験』
『赤い部屋』
『屋根裏の散歩者』
『人間椅子』
『鏡地獄』
の9編。
江戸川乱歩の名作は非常に多いのですが、その中でも『江戸川乱歩傑作選 (新潮文庫)』は本当に名作揃いの作品集です。
どれも江戸川乱歩の作品を読む上で欠かせないものばかりとなっていますので、まず読んでおいて間違いありません。
しかし、短編名作の一つ「押絵と旅する男」が収録されていません。
これは惜しい!
というわけで次に読むのが、
『江戸川乱歩名作選(新潮文庫)』
これです。
この作品集には
『石榴』
『押絵と旅する男』
『目羅博士』
『人でなしの恋』
『白日夢』
『踊る一寸法師』
『陰獣』
の7編が収録されています。
調べてみていただけるとわかるのですが、江戸川乱歩の作品集は数多く存在し、適当に選ぶと「収録されている作品がほとんど一緒」なんて事態に陥ることが良くあります。
しかしこの作品集は同じ新潮文庫さんから発刊されているからなのか、最初におすすめした『江戸川乱歩傑作選 (新潮文庫)』と一つも同じ作品がありません。
しかも「押絵と旅する男」や、中編の名作「陰獣」もしっかり収録されているという素晴らしすぎるセレクションです。
そして最後に、駄目押しの『パノラマ島奇談(江戸川乱歩文庫)』です。
収録作品は
「パノラマ島奇談」
「白昼夢」
「鬼」
「火縄銃」
「接吻」
の5編。完璧です。
もちろん他にも面白い作品は多くあるのですが、
「江戸川乱歩をまだ読んだことがない」「とりあえず江戸川乱歩を読んでみたい」という方は、上に紹介した3冊の作品集を読めばひとまずOKです(´∀`●)
そして長編へ・・・
一応、記事タイトルの『まず最初に読むべき「江戸川乱歩」のおすすめ作品集3選』は上で紹介したもので終わりです。
しかし、おすすめさせていただいた3冊の作品集を読んで「乱歩面白い!!」となった方は、長編『孤島の鬼』を読んでみましょう。
『孤島の鬼』は江戸川乱歩の数ある作品の中でも「最高傑作」と名高い長編小説です。
ただいきなり長編を読んでしまうと、乱歩の凄まじい世界観についていけない可能性があるので、まずは短編で慣らしましょう。
短編で乱歩の世界観を気に入った方なら最高に楽しめる作品となっています(*´艸`)
自宅の密室で恋人を刺殺された蓑浦金之助は、彼女が残した謎の系図を手に、死の真相に迫る。何かに導かれるように向かった孤島で金之助を待ち受けていたのは、想像を絶する恐怖だった―。
少年探偵団シリーズも忘れずに!
最後にこのシリーズを。
小林少年を団長とした「少年探偵団」が活躍する少年探偵団シリーズです。
子供向けミステリですがその分読みやすいし、なりより大人が読んでもとっても楽しめるんです。
『怪人二十面相』はそのシリーズ一作目。
私も小学生の頃よく読んだんですけどね、今読み返すと改めて「凄い面白い作品だな」って思います(●´ω`●)
最初に紹介した作品集とは雰囲気も違っていて息抜きにもなるし、また違った面白さを味わうことができますよ。
十年以上を経て突然帰郷した羽柴家の長男、壮一。折しも羽柴家には、ちまたで噂の盗賊「怪人二十面相」からロマノフ王家に伝わる宝石を狙った予告状が届いていた。
おわりに
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
今回の事をまとめると、江戸川乱歩作品をまだ読んだことがない方は、
を読んでおけば良いという事です。
そしてお気に召していただければ、長編『孤島の鬼 (創元推理文庫―現代日本推理小説叢書)』を。
これらをはじめとして江戸川乱歩の作品を気に入っていただけたなら、ぜひ他の作品も読んでみていただけたらと思います。
それでは、良い読書ライフを!(●>ω<)っ
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