さて今回は、先日2016/10/6に発売された知念実希人(ちねんみきと)さんの『時限病棟』の感想やあらすじなどをご紹介させていただきます。
知念実希人さんといえば「天久鷹央の推理カルテシリーズ」や『優しい死神の飼い方』など、医療の世界を舞台とした作品を多く書かれています。
というのも、なんと知念さん自身がお医者さんなのです!だからこその絶妙なリアルさというか、説得力があるんですよね〜。
「お医者さんの書く小説」ってなんか難しそうなイメージがあるかもしれませんが、知念さんの作品はどれもめちゃくちゃ読みやすいのも嬉しいポイントです。
ぜひぜひ、参考にしていただければ幸いです((●>ω<)っ
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知念実希人『時限病棟』
倉田梓(くらたあずさ)が目を覚ますと、そこは見知らぬ病院のベッドの上だった。
一体なぜこんなところにいるのか?まさか拉致監禁されたのか?
思い出そうとしてもなかなか思い出せない。
とりあえず病室から出てトイレに向かう梓。
そこで梓は、新たに4人の男女と出会う。しかし彼らもなぜ自分がここにいるのかわからないらしい。
携帯電話はない。病院の窓は溶接されてふさがっている。簡単に脱出は出来ないようだ。
そして壁には、ピエロの絵と「襟をただし、真実を見つけるための鍵を探せ」という文字が。
さらにその文字の上には残り6時間を示す液晶タイマーが設置されていた。
6時間後に一体何が起きるおきるのか?
それまでに病院から脱出できないとどうなるのか?
一体なぜ自分たちはこんな場所に監禁されたのか?
様々な疑問が飛び交う中、梓は壁に書かれた文字の意味を考える・・・。
目覚めると、彼女は病院のベッドで点滴を受けていた。なぜこんな場所にいるのか? 監禁された男女5人が、拉致された理由を探る……。
ミッション:6時間以内に病院から脱出せよ!
というように今作は、簡単に言うと「病院に拉致監禁された男女5人が、ピエロが下すミッションをクリアしていき脱出を目指す」というストーリーです。
いわば命がけの「リアル脱出ゲーム」ですね。
ピエロの指令を登場人物たちと一緒になって考えて、なんだか私もこのゲームに参加しているような感じを味わえました。ドキドキです((´=д=`))
私こういう「リアル脱出ゲーム」って参加したことないんですけど、かなり面白そうですよねえ。
ミステリー小説好きなのが何か役に立つんじゃないか?と思ったりしてます 笑。参加してみようかなあ(ノ∀≦。)
で、脱出するまでの間に
なんで自分たちはここに集められたか。
一体誰がこのゲームの犯人(ピエロ)なのか。
とかをみんなで考えていくんですけど、段々とんでもないことが明らかになっていくんですよ。
なんとこのゲームの裏には、過去に起きたあの大事件とのつながりが・・!!
スピード感満点で最後までノンストップ!
はい、何よりテンポが恐ろしく良いです。
文章が読みやすいのはもちろんなのですが、次から次へと気になる展開が続いていくんですよ。
あの事件の真実が明らかになってくるし。刻々とタイムリミットが近づいてくるし。なんかみんな怪しくなってくるし。
本当に休む暇なくて、夜中2時間半くらいで一気読みしてしまいました(´∀`●)
完全に個人的ですが、読んでいて映画の『SAW-ソウ』シリーズを思い出しましたね。
いやー大好きなんですよ『SAW-ソウ』シリーズ。
もちろん『SAW-ソウ』ほどグロくはないですけど、スリルとかスピード感とか、閉鎖された場所でのピエロからのミッションとか。なんかワクワクしましたねえ(*´∀`*)
実はシリーズもの!
実は今作『時限病棟』は「病棟シリーズ」と呼ばれる二作目で、そのシリーズ一作目が『仮面病棟』という作品になります。
ある病院にピエロの仮面をかぶった強盗犯が立てこもって・・・という、閉鎖空間を舞台にしたこちらもスリル溢れる医療サスペンスとなっております。
ですが今回ご紹介させていただいた『時限病棟』は、知念実希人さんもおっしゃっている通り前作『仮面病棟』を読んでいなくても楽しめる作品となっていますのでご安心くださいませ(=゚ω゚)ノ
というわけで、今回は知念実希人さんの『時限病棟』を簡単にですがご紹介させていただきました。
知念さんはこの「病棟シリーズ」の他にも面白い作品がたくさんありますので、ぜひ他の作品も読んでいただければと思います。
それでは、最後までありがとうございました(●>ω<)っ
コメント
コメント一覧 (1件)
anpo39さん こんにちは^^
私のことを覚えていてくださってて、とても光栄です^^
さっそくですが『時限病棟』&『仮面病棟』、2冊一気に読ませていただきました。
『時限〇〇』『仮面〇〇』っていうタイトルと、カバーの装丁に読書欲をかきたてられましたね^-^;
文章のテンポも良くて、状況もイメージしやすいストーリーでしたので、アニメ化/ドラマ化/映画化したら、原作を読んでからその作品を鑑賞したい派の私にとっては
この2作品もぜひ、メディア化してほしいものです。
『SAW-ソウ』シリーズ!
私も、閉じ込められた人たちの状況が『SAW-ソウ』シリーズに似てるなーって思ってました。
そして、レビューを読んでいたら『SAW-ソウ』シリーズのことが書かれてたんで、「まさに!」って思っちゃいました 笑
クローズド・サークル系は、最終的に脱出できるの? 脱出できるとしたらどういう方法を使うの?とか
読んでいて色々気になるので楽しむ要素が多くていいですよね。
「病棟シリーズ」まだまだ続いてくれたら嬉しいですねー ^^