女性作家– category –
-
『死刑にいたる病』-櫛木理宇さんの名作『チェインドッグ』が文庫化したので感想などを
櫛木理宇(くしきりう)さんの名作『チェインドッグ』が改題され、『死刑にいたる病』となって文庫化しました(どこかで見たようなタイトルですが)。 ズバリ言いまして、櫛木さんの作品の中でも1,2位を争う面白さなので、ぜひお手に取ってみてほしい。 櫛... -
深木章子『消人屋敷の殺人』-覆面作家の住む屋敷に集まった招待客、消失する人々、嵐の山荘。
『消人屋敷の殺人』って。 もうタイトルからして、完全に買わせにきてますよね。 悔しいですが、このタイトルを出されては、読まないわけにはいきません(嬉)。 深木章子(みき あきこ)さんといえば『鬼畜の家 (講談社文庫)』や『衣更月家の一族 (講談社... -
芦沢央『バック・ステージ』-晴れやかな舞台の裏には、それぞれの知られざる物語があった
芦沢央さんの最新刊が登場です。 芦沢さんといえば『許されようとは思いません』『罪の余白 (角川文庫)』『悪いものが、来ませんように (角川文庫)』など、いわゆる後味悪い系の、重い雰囲気の作品が特徴、とわたしの中では思っていました。 それが今回、... -
夏だし、岩井志麻子さんのおすすめホラー小説5選をご紹介するよ
岩井志麻子さんの作品といえば『ぼっけえ、きょうてえ』、という方も多いでしょう。 第6回日本ホラー小説大賞を受賞した、国内ホラー小説の中でも特に人気の高い作品です。 だがしかし!! 岩井志麻子さんの作品は『ぼっけえ、きょうてえ』だけじゃ... -
真梨幸子『祝言島』-「消された島」と未解決連続殺人事件に隠された奇妙な繋がりとは?
『スプラトゥーン2』と『ドラクエ11』やりたい!!! でも読みたい本も山積み!!! 時間が足りない!!! どうすりゃいいねん!!( ゚∀゚) おっと、心の叫びが漏れてしまいました。 真梨幸子(まりゆきこ)さんといえば『殺人... -
『時鐘館の殺人』-ミステリ短篇の名作が揃った今邑彩さんの最高傑作候補です
先日、今邑彩さんの最高傑作候補として『よもつひらさか』をについて述べましたが、今回はもう一つの最高傑作候補『時鐘館の殺人』をご紹介させてください。 『時鐘館の殺人』は6篇からなる短篇集であり、ミステリあり、サスペンスあり、ホラーありの、様... -
傑作ホラー短編『よもつひらさか』-今邑彩さんの「最高傑作候補」をご紹介しましょうか
迷った。 かなり迷いました。 今邑彩さんの「最高傑作」はどれかと。別に無理に決める必要はないんですけど。 館ものミステリーの『金雀枝荘の殺人』にしようか、短編ミステリ『時鐘館の殺人』にしようか、「そして誰もいなくなった」を題材にした『そして... -
【もう一人の英国女王】E・C・R・ロラックのおすすめミステリは?
今回ご紹介させていただきたいのは、英国女流作家のE・C・R・ロラックさんの作品です。 なんといったって英国推理小説の黄金期を築きあげた女王の一人ですからね。 作品の帯には「クリスティに比肩する、もう一人の女王」なんて書いてあります。これは期待... -
小野不由美さんのおすすめ小説ランキングTOP7が完成したよ!
さて、小野不由美(おのふゆみ)さんです。 綾辻行人さんの奥さんです。 綾辻行人さんも小野不由美さんも、どちらも大好きな私にとっては最強の夫婦です。 今回は小野不由美さんのおすすめ小説ランキングを作りました! そもそも作風がかなり好みな... -
【腐葉土】望月諒子さんのおすすめ小説4選【大絵画展】
さて今回は望月諒子(もちづきりょうこ)さんのおすすめ小説をご紹介させていただきます。 「望月諒子さんの作品をまだ読んだことがない方は、まずこれらの作品をおすすめするよ!」という感じです。 重厚なミステリ『腐葉土』を始め、美術ミステリ『大絵... -
「ねこみち横丁」へようこそ!伊吹有喜『BAR追分』シリーズで心ほかほか。
先日シリーズ三作目の『情熱のナポリタン』が発売になりました。 で、さっそく読んだんですけどやっぱり良い!「BAR追分」熱が再発した私はシリーズを一気に再読してしまいました(追分は「おいわけ」って読みます)。 てなわけで、今回は一作目の『BAR追分... -
『東京すみっこごはん』は食べ物小説の名作。元気をもらえて、心癒される連作短編集です
「美味しいごはんをテーマとした心温まる小説」って結構あるじゃないですか。そのお店に訪れる人々の悩みを解決していく・・・みたいな。 私自身そのタイプの小説って好きで、結構な数読んでいるんです。 で、「そんな作品の中でベスト3を決めて」って言... -
まず読みたい加納朋子さんのおすすめ小説7選【ななつのこ】
学生の頃『ななつのこ』というミステリ作品を読んでからすっかり加納朋子さんにハマった私。 この前発売された『自薦 THE どんでん返し2』に加納さんの作品が載っていて、それを読んだら再熱して久々に加納さんの作品を読みあさっていました。 というわけ... -
西加奈子さんの『舞台』が文庫化。 人はみんな「舞台」で誰かを演じているんだ
先日、西加奈子(にしかなこ)さんの『舞台』が文庫化されました。今回はそのあらすじや感想などを。 この作品は、初めてのニューヨークに一人で旅行に来た主人公・葉太の物語です。 ミステリでもホラーでもありません。かといって、ただの「旅行小説」で... -
第14回このミス大賞『神の値段』はアートの世界を覗ける希少なミステリ作品です
先日、一色さゆりさんの『神の値段』が文庫化されました! 今作は2016年/第14回『このミステリーがすごい!大賞』大賞受賞作。アートの世界を舞台にした美術ミステリーです。 数多くあるミステリー小説の中で、美術の世界を鮮明に描いた作品となるとその数... -
ホームズ女性化!高殿円『シャーリー・ホームズと緋色の憂鬱』は試みも内容も面白かった
今回ご紹介させて頂く『シャーリー・ホームズと緋色の憂鬱』は、作家・高殿円(たかどのまどか)さんによるシャーロック・ホームズのパスティーシュ(模倣)作品。 簡単に言うと、女性版ホームズです。 タイトルは本家『緋色の研究 (新潮文... -
祝・映画化!沼田まほかる『ユリゴコロ』はイヤミスの枠を超えた衝撃ミステリー。
沼田まほかるさんの『ユリゴコロ』の映画化が決定したようですね!公開は2017年9月を予定しているとのことです。 というわけで、今回は沼田まほかるさんの『ユリゴコロ』のあらすじや感想についてご紹介させていただきます。 沼田まほかるさんは「イヤミス... -
桜庭一樹『GOSICK-ゴシック-』の順番とあらすじと思い出
今回は桜庭一樹さんの『GOSICK-ゴシック-』シリーズの読む順番とあらすじ、私の思い出を少々。 読んでいない小説が圧倒的に多いこの世界で、わざわざもう一度読みたいと思える小説ってなかなか出会えません。 大抵1回読めば満足だし、まだ読んでいない小... -
【辻村深月】エッセイ『図書室で暮らしたい』を読むともっと辻村さんが好きになる
今回は辻村深月(つじむらみづき)さんのエッセイ『図書室で暮らしたい』のご紹介、というか感想を。 この本に出会ったのはもう一年近くも前なのだけど、本屋さんにとても目を惹かれるタイトルの本があったんですよね。 その名も 『図書室で暮らしたい』。... -
【特殊な館モノ】佐々木丸美「館シリーズ三部作」をご紹介するよ!
さて、今回は佐々木丸美さんの「館シリーズ三部作」をご紹介させていただきましょう。 その名の通り「館」を舞台にした『崖の館』『水に描かれた館』『夢館』の三作からなるこのシリーズ。 館を舞台にしたミステリといえば、『十角館の殺人』から始まる綾...
12