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『探偵さえいなければ』-烏賊川市シリーズ待望の新刊はユーモア溢れる短編集!
東川篤哉さんを代表する「烏賊川市シリーズ」の新刊『探偵さえいなければ』が発売しました! 烏賊川市(いかがわし)シリーズとは、ユーモアがたっぷり詰めこまれた世界観で楽しく読めるのに、ミステリとしてもちゃんと面白いっていうお見事なシリーズなん... -
『僕と先生』-二葉と隼人の事件簿シリーズの「日常の謎」はやっぱり楽しい!
坂木司さんによる「二葉と隼人の事件簿シリーズ」の第二弾『僕と先生』がやっと文庫化しましたー! 今作の語り手となるのは、十八歳の大学生・伊藤二葉。 彼は推理小説研究会に属していながら、「超」がつくほどの怖がりで、殺人が起こる小説や怪奇小説な... -
『エジプト十字架の謎』-国名シリーズ最高傑作と呼ばれる名作の「新訳版」が読みやすくてすごい
エラリー・クイーンは1932年に『ギリシャ棺の謎』『エジプト十字架の謎』『Xの悲劇』『Yの悲劇』の四作品を発表しました。 有栖川有栖さんの《学生アリスシリーズ》の短編集『江神二郎の洞察』でも、 二十七歳という正解を聞いた彼女は、「クイーンが傑作... -
月輪シリーズ『黒龍荘の惨劇』-館、見立て、首なし。そして、悪魔的な真相。
『黒龍荘の惨劇』は、月輪龍太郎(がちりんりゅうたろう)を探偵役としたミステリシリーズの二作目。 明治時代が舞台であり、「館もの」&「見立て殺人」&「首なし死体」という三拍子揃った本格ミステリです(クローズドサークルではない)。この要素だけ... -
『江神二郎の洞察』は学生アリスシリーズファン必読の名作短編集です!
学生アリスシリーズファンには最高の短編集、というと「逆にファンじゃないと楽しめない」と思われてしまうかもしれませんね。 なので、先に断言しておきましょう。 『江神二郎の洞察』はシリーズファンのみならず、一つのミステリ短編集として名作である... -
「ショーベリ警視シリーズ」は北欧ミステリの中でも屈指の面白さです-『お菓子の家』
カーリン・イェルハルドセンさんの《ショーベリ警視シリーズ》をおすすめしたい!というわけで簡単にご紹介させてください。 カーリン・イェルハルドセンさんはスウェーデンの推理作家さん。 代表作として、ハンマルビー署の「コニー・ショーベリ警視」を... -
【京極夏彦】百鬼夜行シリーズの順番とあらすじ【姑獲鳥の夏】
今回ご紹介させていただきたいのは、京極夏彦さんによる「百鬼夜行シリーズ」。またの名を「京極堂シリーズ」。 どんなシリーズなのかと簡単に言いますと、ミステリー小説と妖怪小説が合体したら突然変異してとんでもない世界になった、っていう感じ。 ど... -
『ヴァイオリン職人の探求と推理』-ポール・アダムさんのミステリー小説のススメ
ポールアダムさんのおすすめしたいミステリー小説は現在『ヴァイオリン職人の探求と推理』『ヴァイオリン職人と天才演奏家の秘密』の2作品。 ヴァイオリン職人を主人公としたシリーズ作品なんですが、音楽の世界を舞台とした物語性の高さが素晴らしくて、... -
【シェトランド四重奏】アン・クリーヴスさんのミステリをおすすめするよ!
アン・クリーヴスさんの《シェトランド島シリーズ》をおすすめさせてくださいな。 アン・クリーヴスさんはイギリスの小説家さんで多くの作品を書かれているのですが、その中で翻訳されている〈シェトランド四重奏〉と呼ばれるシリーズがとっても面白いんで... -
笠井潔『オイディプス症候群』-孤島に館にクローズドサークルって最高だよね!
『オイディプス症候群』とは笠井潔(かさいきよし)さんによる〈矢吹駆シリーズ〉の五作目。 シリーズの中でもわたしが特に好きな作品です(シリーズはどれも面白いです)。 なぜなら、孤島を舞台にしたクローズドサークルものだから。ただそれだけです!... -
『首無の如き祟るもの』は刀城言耶シリーズ最高傑作なので必読ですよ
『首無の如き祟るもの』は、三津田信三(みつだしんぞう)さんのミステリー小説。 ホラーとミステリが見事な融合を魅せる〈刀城言耶シリーズ〉の三作目です。 そして最高傑作です。 断言しましょう。 ミステリー小説がお好きなら、『首無しの如き祟るもの... -
『過ぎ行く風はみどり色』は猫丸先輩シリーズの最高傑作です-感想あらすじ
『過ぎ行く風はみどり色』とは、倉知淳さんによる長編推理小説。 神出鬼没で猫のようなまん丸の目が特徴の「猫丸先輩」を探偵役とした〈猫丸先輩シリーズ〉の二作目です。 何を隠そう、この作品は同著者の『星降り山荘の殺人 (講談社文庫)』と並ぶ傑作なの... -
どんでん返しの魔術師。ジェフリー・ディーヴァーのおすすめ小説5選
ジェフリー・ディーヴァーはアメリカ出身の作家さん。 著者の代表作でもある「リンカーン・ライムシリーズ」の『ボーン・コレクター』は映画も大ヒットしたので、名前は聞いたことがあるという方も多いのでは。 ところでジェフリー・ディーヴァーさ... -
海外古典の名作「ブラウン神父」シリーズのおすすめは?
さて今回は、G.K.チェスタトンによる「ブラウン神父シリーズ」のおすすめ作品をご紹介させていただきます。 エルキュール・ポアロ、ミス・マープル、シャーロック・ホームズ、エラリー・クイーン・・・などなど。 海外で活躍する名探偵は多いですが、その... -
堂シリーズ3弾『五覚堂の殺人』発売。「回転」する館で密室殺人は起こる
先日、堂シリーズ第3弾、周木律さんの『五覚堂の殺人』が講談社文庫さんより発売となりました! この堂シリーズは「奇妙な建物」を舞台に起こる殺人事件を描いたシリーズでして、いわゆる「館モノ」が好きな方にピッタリのミステリなんです。 このシリーズ... -
「ねこみち横丁」へようこそ!伊吹有喜『BAR追分』シリーズで心ほかほか。
先日シリーズ三作目の『情熱のナポリタン』が発売になりました。 で、さっそく読んだんですけどやっぱり良い!「BAR追分」熱が再発した私はシリーズを一気に再読してしまいました(追分は「おいわけ」って読みます)。 てなわけで、今回は一作目の『BAR追分... -
古典名作。高木彬光『刺青殺人事件』の心理密室トリックを刮目せよ
さて、高木彬光(たかぎ あきみつ)さんの代表作『刺青殺人事件』です。 今作は日本三大名探偵の一人・神津恭介(かみづ きょうすけ)が初めて登場する作品としても有名。 一言でいうならば「超王道本格ミステリ」です。ミステリの基礎と言いますか推理小説の... -
『覆面作家は二人いる』は、お嬢様のキャラ良すぎの名作「日常の謎」シリーズ
『覆面作家は二人いる』は北村薫(きたむらかおる)さんによる日常の謎シリーズ。 北村薫さんの日常の謎といえば『円紫さん』シリーズが有名ですが、こちらの「覆面作家シリーズ」も忘れてはなりません。 『円紫さん』シリーズと同じ「日常の謎」をメインと... -
そうくるか!『交換殺人には向かない夜』が「烏賊川市シリーズ」の中で1番好き
「烏賊川市シリーズ」とは、非常にユーモラスでありながらしっかり本格ミステリが楽しめる、東川篤哉(ひがしがわとくや)さんの人気シリーズ。 コミカルなキャラクターやユーモアのある描写で気をそらせつつ、実はがっつりなミステリをしていてビックリさせ... -
牧場智久、初登場。竹本健治さんの『囲碁殺人事件』が新装文庫化しました
竹本健治さんといえば『匣の中の失楽 (講談社文庫)』という作品で強烈なデビュー果たした作家さん。 で、今回の『囲碁殺人事件』は牧場智久という天才囲碁棋士が活躍する「ゲーム三部作」の一作目です。それがめでたく講談社文庫さんより新しく文庫化いた...