日本人作家【な〜の】– category –
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『頼子のために』-法月綸太郎シリーズの最高傑作が「新装版」で登場!
一九八九年八月二十二日 頼子が死んだ。 頼子は私たちのひとり娘だった。優しくて賢い娘だった。健康で明るい少女だった。 P.9より 最愛の娘を殺された父親、西村悠史の手記で始まるこの作品。 法月綸太郎シリーズの中でもトップクラスの面白さを誇る傑作... -
『アルバトロスは羽ばたかない』-前作を上回る衝撃と鮮やかさを放つ名作がついに文庫化。
いま、もしも「ミステリの素晴らしさってなんですか?」と問われたなら、なにもいわずにそっと本書を差し出したい。 宇田川拓也 帯より引用 全作品をすぐにでも読む値打ちがある ミステリ作家として、七河迦南の名を強く推したい。 千街晶之 帯より引用 帯... -
『七つの海を照らす星』-七海学園シリーズの伏線回収と「仕掛け」は何度読んでも素晴らしい
シリーズ2作目の『アルバトロスは羽ばたかない』が文庫化するので、七河迦南(ななかわ かなん)さんの「七海学園シリーズ」について、1作目『七つの海を照らす星』から振り返ってみたいと思います。 ちなみに、この『七つの海を照らす星』は、以前... -
【二階堂黎人】二階堂蘭子シリーズのオススメと読む順番について
二階堂黎人作家生活25周年記念(おめでとうございます!)、ということで「二階堂蘭子シリーズ」を振り返ってみましょうか。 映画女優のような豊かな巻き毛が特徴の美人探偵・二階堂蘭子(にかいどうらんこ)が活躍するシリーズで、中でも「世界最... -
二階堂黎人『巨大幽霊マンモス事件』-蘭子シリーズらしい奇跡の密室殺人がここに誕生
二階堂黎人さんの「二階堂蘭子シリーズ」、そして巨大幽霊マンモスとくれば読まないわけにはいかないでしょう。 なんですかこの魅力的なキーワードは。 『巨大幽霊マンモス事件』という変わった題名だが、これは、巨大な、幽霊マンモスが出て来る、事件、... -
『ラン迷宮 二階堂蘭子探偵集』-五重密室、雪の足跡、毒殺、怪人。蘭子シリーズの魅力が詰まった名作集が文庫化
二階堂黎人さんの代表作である「二階堂蘭子シリーズ」の名作集の登場です。 今作は2014年に講談社ノベルスより発売されたものの文庫版で、『泥具根博士の悪夢』と『蘭の家の殺人』の中編二つと、短編『青い魔物』の計3編が収められております。 蘭子シリー... -
『名探偵傑作短篇集 法月綸太郎篇』-シリーズ入門にぴったりなバランスの良い名作集でした
さて、『御手洗潔編』と『火村英生篇』に続き、当然のごとく『名探偵傑作短篇集 法月綸太郎篇』です。 作者と同姓同名の法月綸太郎(のりづきりんたろう)を筆頭に、その父親・法月警視や、図書館司書・沢田穂波らとともに事件を解決していく本格ミステリ... -
『鬼の蔵』-内藤了さんの新シリーズ「よろず建物因縁帳」が怖面白いのでオススメしたい
内藤了さんといえばドラマ化もした〈猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子シリーズ〉が有名ですね。 女優の波瑠さんが主演でした。可愛かったです。 そんな内藤さんの作品ですが、実はもう一つ面白いシリーズがあるのです。 それが〈よろず建物因縁帳シリーズ〉です... -
建物に住む怪異『怪談狩り 禍々しい家』-「山の牧場」の後日譚も収録された粒揃いの実話怪談集
最近5回目くらいの「実話怪談集」ブームがやってきました。 夏のせいですかね。 実話怪談集といえば「新耳袋」というシリーズが有名ですが、今回は同著者の新シリーズ『怪談狩り』の第三弾『禍々しい家』をご紹介させてください。 新シリーズの中で... -
『東京すみっこごはん』は食べ物小説の名作。元気をもらえて、心癒される連作短編集です
「美味しいごはんをテーマとした心温まる小説」って結構あるじゃないですか。そのお店に訪れる人々の悩みを解決していく・・・みたいな。 私自身そのタイプの小説って好きで、結構な数読んでいるんです。 で、「そんな作品の中でベスト3を決めて」って言... -
長沢樹『消失グラデーション』のどんでん返しはぜひ味わうべきです!って話
長沢樹(ながさわいつき)さんの作品に「樋口真由“消失”シリーズ」っていうのがあるんですけど、これとっても好きなんですよ。 その中でもシリーズ第一弾の『消失グラデーション』は青春ミステリの傑作だと思うのです。いや、傑作に違いないのです。 だって... -
夏川草介『本を守ろうとする猫の話』は「本」ついて考えさせられる大切なお話でした
先日発売されました、夏川草介さんの『本を守ろうとする猫の話』。このタイトル。そして表紙のイラスト。 完全にやられてしまいました。この手の本に弱いんです。「猫」と「本」という組み合わせは最強です。 読む前からすでに「良い話」感がすごくします... -
西加奈子さんの『舞台』が文庫化。 人はみんな「舞台」で誰かを演じているんだ
先日、西加奈子(にしかなこ)さんの『舞台』が文庫化されました。今回はそのあらすじや感想などを。 この作品は、初めてのニューヨークに一人で旅行に来た主人公・葉太の物語です。 ミステリでもホラーでもありません。かといって、ただの「旅行小説」で... -
西村京太郎『殺しの双曲線』は「そして誰もいなくなった」に挑んだ傑作ミステリの一つ。
西村京太郎さんといえば、十津川警部を主人公としたトラベルミステリーのイメージがすごく強い。 二時間ドラマでの知名度も高いので「西村京太郎さんってあの電車ミステリの人かあ」と思う方も多いでしょう。 が、そんな方にこそ読んでいただきたいのが『... -
祝・映画化!沼田まほかる『ユリゴコロ』はイヤミスの枠を超えた衝撃ミステリー。
沼田まほかるさんの『ユリゴコロ』の映画化が決定したようですね!公開は2017年9月を予定しているとのことです。 というわけで、今回は沼田まほかるさんの『ユリゴコロ』のあらすじや感想についてご紹介させていただきます。 沼田まほかるさんは「イヤミス... -
匠千暁シリーズ(タック&タカチシリーズ)の順番とあらすじをまとめたよ!
今回は、西澤保彦さんの匠千暁シリーズ(タック&タカチシリーズ)の順番をご紹介させていただきます。 結論から言いますと、西澤保彦さんの匠千暁シリーズは時系列順に読むことを強くオススメします。 というのも刊行順と時系列順では少しだけ順序が異な... -
「世界最長」のミステリー小説、二階堂黎人『人狼城の恐怖』を読破せよ!
今回ご紹介させていただく、二階堂黎人(にかいどうれいと)さんの『人狼城の恐怖』という作品。 ミステリ小説として面白いのはもちろんのこと、実は世界で最も長いミステリー小説なんです。 もうこれだけで読んでみたくなりません?世界最長ですよ? ちな... -
新感覚ホラーミステリ『猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子』シリーズがドラマ化!読む順番は?
またしても私の好きなシリーズがドラマ化します!( ´艸`) それはズバリ、内藤了さんによる『猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子』シリーズです! 猟奇的な殺人事件を扱った警察小説、と言えばそうなのですが普通の警察小説とはちょっと違う... -
【中山七里】どんでん返し!御子柴礼司シリーズの順番とおすすめは?
さて今回は『連続殺人鬼 カエル男』や『さよならドビュッシー』などの作品で有名な、中山七里さんの「御子柴礼司シリーズ」をご紹介です。 このシリーズは、悪辣弁護士・御子柴礼司を主人公とした法廷ミステリー。 法廷モノと聞くと難しいイメージ... -
【中町信】おすすめしたい’’殺意’’ミステリー小説5選
ぜひ読んでほしい!中町信さんの’’殺意’’のついたミステリー小説をご紹介! ってな訳で、今回おすすめさせていただきたいのは《中町信》さんの作品。 それぞれのタイトルに「殺意」とついたミステリー小説です。もともとのタイトルはそれぞれ違い、...
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