日本人作家【あ〜お】– category –
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『屍人荘の殺人』-第27回鮎川哲也賞受賞作の新感覚クローズドサークルが凄いので読んでほしい
第27回鮎川哲也賞受賞作、今村昌弘さんの『屍人荘の殺人』が発売されましたね。 前々からとても楽しみにしておりました。 第26回の『ジェリーフィッシュは凍らない』が非常に好みでしたので、自然とハードルが上がっていた今回。 結論から言えば、... -
市川憂人『ブルーローズは眠らない』は期待通りの本格ミステリしまくり名作でした-感想あらすじ
待ちに待った日がようやく来ました。 市川憂人さんの『ブルーローズは眠らない』が先日発売されましたー! 新時代の『そして誰もいなくなった』とも言われた『ジェリーフィッシュは凍らない』に続くシリーズ第二弾なわけですが、まず一言。 うん。... -
『十角館の殺人 限定愛蔵版』が超豪華。買って良かったと思える最高の一冊でした
まあ、買ってしまいますよね。金欠なのに。 このたび綾辻行人さんの『十角館の殺人 限定愛蔵版』が発売となったわけですが、 ・欲しいけど、4000円近くするしなあ。 ・もうすでに、十角館は読んでいるしなあ。 などと購入を迷われて... -
芦沢央『バック・ステージ』-晴れやかな舞台の裏には、それぞれの知られざる物語があった
芦沢央さんの最新刊が登場です。 芦沢さんといえば『許されようとは思いません』『罪の余白 (角川文庫)』『悪いものが、来ませんように (角川文庫)』など、いわゆる後味悪い系の、重い雰囲気の作品が特徴、とわたしの中では思っていました。 それが今回、... -
【青柳碧人】浜村渚の計算ノートシリーズで数学の面白さを堪能せよ!
『浜村渚(はまむらなぎさ)の計算ノート』とは、小説家・青柳碧人(あおやぎあいと)さんによる数学ミステリシリーズ。 数学に関して天才的な頭脳を持つ中学生の女の子が、警察と共に「数学の力」でテロ事件を解決していくお話です。 「数学の力」でテロ... -
夏だし、岩井志麻子さんのおすすめホラー小説5選をご紹介するよ
岩井志麻子さんの作品といえば『ぼっけえ、きょうてえ』、という方も多いでしょう。 第6回日本ホラー小説大賞を受賞した、国内ホラー小説の中でも特に人気の高い作品です。 だがしかし!! 岩井志麻子さんの作品は『ぼっけえ、きょうてえ』だけじゃ... -
『アイネクライネナハトムジーク』は伊坂さん好きなら絶対読むべき連作短編集でした
好きな作家さんなのになぜか読んでいない作品があった、っていう時ありません? 全部読んでいたと思っていたのに不思議と抜けていた、みたいな作品。 それが今回あったんですよ。 伊坂さんの作品はどれも好きで、新刊が発売されたらすぐに読んでいたつもり... -
『名探偵傑作短篇集 火村英生篇』-『スイス時計の謎』も収録された火村英夫シリーズ名作集!
さて、先日の『御手洗潔編』に続き『名探偵傑作短篇集 火村英生篇』です。 有栖川有栖さんの代表作《火村英生シリーズ(作家アリスシリーズ)》の短編から、厳選された6編が収録。 収録作品は 1.『赤い稲妻』 2.『ブラジル蝶の謎』 3.『ジャバウォッキー』... -
有栖川有栖『濱地健三郎の霊なる事件簿』-心霊探偵が怪異を解決していく新シリーズ登場!
有栖川有栖さんの新刊『濱地健三郎の霊なる事件簿』が発売しました! 怪談専門誌『幽』に連載したシリーズ短編をまとめたもので、霊を視る力と高い推理力を持った心霊探偵・濱地健三郎(はまじけんざぶろう)を主人公とした「ホラー短編集」となっておりま... -
『時鐘館の殺人』-ミステリ短篇の名作が揃った今邑彩さんの最高傑作候補です
先日、今邑彩さんの最高傑作候補として『よもつひらさか』をについて述べましたが、今回はもう一つの最高傑作候補『時鐘館の殺人』をご紹介させてください。 『時鐘館の殺人』は6篇からなる短篇集であり、ミステリあり、サスペンスあり、ホラーありの、様... -
伊坂幸太郎『AX アックス』-殺し屋シリーズ最新作が安定の面白さなので読む順番とか。
伊坂幸太郎さんの「殺し屋シリーズ」最新作『AX アックス』が発売しましたね! まあ一言でいえば伊坂さん最高だなってわけでありまして、今も余韻に浸っているわけですが、この機会に「殺し屋シリーズ」の読む順番とかあらすじなどを簡単にご紹介させてく... -
傑作ホラー短編『よもつひらさか』-今邑彩さんの「最高傑作候補」をご紹介しましょうか
迷った。 かなり迷いました。 今邑彩さんの「最高傑作」はどれかと。別に無理に決める必要はないんですけど。 館ものミステリーの『金雀枝荘の殺人』にしようか、短編ミステリ『時鐘館の殺人』にしようか、「そして誰もいなくなった」を題材にした『そして... -
『探偵さえいなければ』-烏賊川市シリーズ待望の新刊はユーモア溢れる短編集!
東川篤哉さんを代表する「烏賊川市シリーズ」の新刊『探偵さえいなければ』が発売しました! 烏賊川市(いかがわし)シリーズとは、ユーモアがたっぷり詰めこまれた世界観で楽しく読めるのに、ミステリとしてもちゃんと面白いっていうお見事なシリーズなん... -
【乱歩の10選②】江戸川乱歩が選んだ海外ミステリ小説ベスト10.part2
さて、今回は前回の「乱歩の10選」の続きを。 実は江戸川乱歩は1947年に10選を発表後、1952年にも追加で海外ミステリのおすすめ10選を述べています。 前回ご紹介したpart1「乱歩の10選」はメジャーな作品が多めでしたが、それと比べて今回はややマイナーな... -
月輪シリーズ『黒龍荘の惨劇』-館、見立て、首なし。そして、悪魔的な真相。
『黒龍荘の惨劇』は、月輪龍太郎(がちりんりゅうたろう)を探偵役としたミステリシリーズの二作目。 明治時代が舞台であり、「館もの」&「見立て殺人」&「首なし死体」という三拍子揃った本格ミステリです(クローズドサークルではない)。この要素だけ... -
【乱歩の10選】江戸川乱歩が選んだ海外ミステリ小説ベスト10
「乱歩の10選」とは、江戸川乱歩が選んだ「ミステリ黄金時代の最高に面白い海外推理小説ベスト10」というもの。 私も全て読みましたが、当然ながら「乱歩の10選」は間違いなく古典ミステリの名作ばかりです。 乱歩も「これらの作品を読まずして本格推理小... -
『江神二郎の洞察』は学生アリスシリーズファン必読の名作短編集です!
学生アリスシリーズファンには最高の短編集、というと「逆にファンじゃないと楽しめない」と思われてしまうかもしれませんね。 なので、先に断言しておきましょう。 『江神二郎の洞察』はシリーズファンのみならず、一つのミステリ短編集として名作である... -
小野不由美さんのおすすめ小説ランキングTOP7が完成したよ!
さて、小野不由美(おのふゆみ)さんです。 綾辻行人さんの奥さんです。 綾辻行人さんも小野不由美さんも、どちらも大好きな私にとっては最強の夫婦です。 今回は小野不由美さんのおすすめ小説ランキングを作りました! そもそも作風がかなり好みな... -
浦賀和宏『ifの悲劇』発売。絶対に騙されるパラレルワールドミステリで驚愕を
待ちに待った浦賀和宏さんの新作『ifの悲劇』が先日25日に発売となりました。 帯にも書いてある通り、今作は「パラレルワールドミステリ」となっております。 つまり、もしあの時「〈A〉の選択をしていた場合のストーリー」と、「〈B〉の選択をしていた場... -
「ねこみち横丁」へようこそ!伊吹有喜『BAR追分』シリーズで心ほかほか。
先日シリーズ三作目の『情熱のナポリタン』が発売になりました。 で、さっそく読んだんですけどやっぱり良い!「BAR追分」熱が再発した私はシリーズを一気に再読してしまいました(追分は「おいわけ」って読みます)。 てなわけで、今回は一作目の『BAR追分...