国内ミステリー小説– category –
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『非日常の謎』- 六人の著者による「非日常」ミステリアンソロジー
小学5年生のころ親の都合でアメリカに渡ることとなった少女・エリカは、4年の月日を経て誕生日にビジネスクラスの飛行機で帰国することに。 家族と離れて1人帰国するものの、その飛行機内でおかしな出来事に遭遇する。 思春期をアメリカで過ごすこととなっ... -
『アリス・ザ・ワンダーキラー~少女探偵殺人事件~』アリスが仮想空間で謎解きに挑戦!
名探偵の父を持つ少女・アリス。 母はアリスに探偵の才はないと言い、固い仕事に就くようすすめていたが、アリスは自身のことを名探偵・アリスザワンダーキラーと名乗っていた。 そんなアリスは10歳の誕生日を迎えたその日、探偵である父親から『極上の謎... -
『忌名の如き贄るもの』- ホラーミステリーの最高峰!最後の一撃に戦慄する悲劇の物語
民俗学を援用した土着的な怪奇ホラーミステリー作品となっている、凝った作りの本作。 刀城言耶シリーズ8作目となっていますが、最初に登場人物の紹介があり、前作との繋がりもないので本作から読んでも全く問題なく楽しむことができます。 忌み名や昔の葬... -
知念実希人『硝子の塔の殺人』- ミステリを愛するすべての人へ。
雪の降る森の中に聳え立つ硝子の塔。 そこにはかつての功績で富を築いたある生物学者が住んでいます。 ミステリ好きでもある彼は「重大な発表がある」と言って、刑事、霊能者、名探偵や医者など、癖のある知人たちをその塔に招待。 この催しの中で次々と起... -
中山七里『ヒポクラテスの悔恨』- 天才法医学者が犯行予告に立ち向かう
ある日浦和医大法医学教室の光崎教授がテレビ番組に出演した。 そこで日本の司法解剖の問題点を厳しく指摘し、「世の中の問題の九割はカネで解決できる」と言い放つ。 しかしその発言に対し、テレビ局HPには自然死にしか見えないような殺人の犯行予告が書... -
中山七里『ヒポクラテスの試練』人気医療シリーズ初の長編作品!
変わり者だが解剖の腕は超一流の光崎教授が率いる浦和医大法医学教室に、城都大附属病院の内科医・南条が訪れる。 なんでも前日に急死した前都議会議員・権藤の死に疑問があると言うのだ。 権藤の死因は肝臓がんとみられたが、9ヶ月前に受けた健診では問題... -
中山七里『ヒポクラテスの憂鬱』さらに深みが増したシリーズ第二弾
“コレクター(修正者)”と名乗る人物から、埼玉県警のホームページに謎の書き込みがされていた。 それは「全ての死に解剖が行われないのは、わたしにとって好都合である」という犯行声明ともとれるような内容だった。 直後、アイドルの転落死が発生する―。 ... -
中山七里『ヒポクラテスの誓い』- 死者の声を聞く法医学ミステリー
浦和医大の研修医である栂野真琴は単位不足のため法医学教室に入ることに。 そこで真琴のことを出迎えたのは法医学の権威・光崎藤次郎教授と死体好きな外国人准教授のキャシーだった。 少々変わり者ではあるものの、光崎は国際的にも有名なほどの権威を持... -
吉川英梨『感染捜査』- 東京五輪目前に起きたパンデミックを描く傑作アクションノベル
お台場の飲食店で発見されたのは複数の惨殺遺体。 目撃者である生存者の話によると、客が次々とお互いを襲い、さらには食べたというのだ。 にわかに信じがたい話であるが、同じ頃別の場所でも同様の事件が発生する。 事件が起こったのは豪華客船クイーン・... -
今村昌弘『兇人邸の殺人』-『屍人荘の殺人』の衝撃を凌駕するシリーズ第3弾!
“生ける廃墟テーマパーク”の屋敷内に建つ奇怪な屋敷を舞台に、謎解きとホラー要素も入ったミステリー作品となっている、凝った作りの本作。 作者の大ヒット作『屍人荘の殺人』シリーズ第3弾という位置付けではあるものの、最初に登場人物の自己紹介が載っ... -
宮西真冬『誰かが見ている』第52回メフィスト賞受賞作!人は誰しも裏の顔を持っている……
物語の主人公は4人の女性。 千夏子はネットでの称賛を得るために、嘘の育児ブログを書き綴る毎日を送っていました。 一方で結子は新婚でありながら年下の夫との性生活に悩みを抱えていました。 春花は恋人と結婚することだけを夢見て、職場でのストレスを... -
西村京太郎『七人の証人』 – 無人島で再現される殺人事件の真実とは?
ある殺人事件で無実を訴えながらも有罪となった男が獄中で病死した。 当時ブラジルにいた父親は事件を知らず、帰国後事件の再検証を試みる。 なんとその方法は全財産をかけて無人島に町の一部をそっくり再現するというものだった。 その無人島に集められた... -
青崎有吾『アンデッドガール・マーダーファルス3』5年ぶりのシリーズ最新作!
ドイツの田舎村で起こった凄惨な事件。 それは闇夜に少女が連れ去られ次々と喰い殺されるという事件だった。 崖下には人狼の里が隠れているという伝説がある村で、一体何が起きているのだろうか・・・。 探偵・鳥籠使い一行は事件の舞台となった村を訪れる。 ... -
青崎有吾『アンデッドガール・マーダーファルス2』あの大怪盗から犯行予告が届く!
1899年、ロンドンはとある大ニュースに沸いていた。 なんでも怪盗アルセーヌ・ルパンが、フォッグ邸のダイヤを狙うという予告状を出したらしい。 そこで警備を依頼されたのは怪物専門の探偵『鳥篭使い』一行だった。 しかし相手はかの有名な怪盗アルセーヌ... -
青崎有吾『アンデッドガール・マーダーファルス』- ファンタジーを下敷きにした本格ミステリー
十九世紀末のヨーロッパでは吸血鬼に人造人間、怪盗、人狼、切り裂き魔など異形の者が存在していた。 そんな中で人の血を吸わないことを誓った“親和派”の吸血鬼・ゴダール卿も、妻と二人の息子、娘と暮らしていたが、ある冬銀の杭を持ったヴァンパイアハン... -
『本格王2021』- 本格ミステリ作家クラブが選んだ、短編ミステリの最高峰!
2020年に発表されたミステリ短編の中から、本格ミステリ作家クラブ選りすぐりの7編が収録された傑作集です。 まずは簡単に内容をご紹介しましょう。 1.笛吹太郎『コージーボーイズ、あるいは消えた居酒屋の謎』 昨夜のアリバイを証明しなければなら... -
相沢沙呼『invert 城塚翡翠倒叙集』5冠獲得ミステリ待望の続編!
本作は第20回本格ミステリ大賞、このミステリーがすごい!ランキング1位など、数々の賞やランキング1位を獲得した「medium 霊媒探偵城塚翡翠」の待望の続編となっています。 事前に計画された完璧な犯罪を実行した犯人たちの前に現れる、美女探偵・城塚翡... -
神津凛子『スイート・マイホーム』- 読んだことを悔やむ「オゾミス」の名作
スポーツインストラクターの賢二は、寒がりの妻のためにたった1台のエアコンで家中を同じ温度で暖めることができる「まほうの家」を購入した。 実家のことが気がかりで事前に母に相談したものの、これまた意外にもあっさりと納得してくれた。 そのとき兄が... -
『神様の罠』- 人気作家6名によるミステリーアンソロジーの決定版!
読み解き方も楽しみ方も6パターンあり、全て新作、または2020年以降の作品となっている、贅沢な内容の本作。 無敵の布陣がつむぎ出す濃厚な六編の罠にこれ1冊で入り込むことができるというのが一つの魅力となっています。 作品は以下の通り。 【収録作品】... -
北森鴻『香菜里屋を知っていますか 香菜里屋シリーズ4』シリーズ最終巻!
東京の三軒茶屋にはマスター・工藤によってあらゆる謎が解き明かされる不思議な店《香菜里屋》があった。 客により深く愛されていた店であったが、各々の事情により去って行く常連客もいた。 そしてそんな中マスターである工藤も突如として店をたたみ、姿...