国内ミステリー小説– category –
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『新しい世界で~座間味くんの推理』- お酒を飲み干す度に推理が冴えわたる短編ミステリー!
女子大生の聖子、警視庁の幹部である大迫、そして中年の会社員である「座間味くん」が、毎回違う店で不可解な話を肴にお酒を酌み交わし、素人である筈の座間味くんの口から事件の思いがけない真実が次々と推理される様子を描いた作品集。 独特な作風が光る... -
辻村深月『闇祓』- うちのクラスの転校生は、何かがおかしい。
とある私立高校に、白石要という転校生がやってきた。 クラスの委員長である原野澪は彼に学校を案内するものの、彼のおかしな距離の詰め方に驚愕してしまう。 『今日、家に行ってもいい?』といきなり言われたのだ。 その場は何とかやり過ごすものの、その... -
クローズドサークルミステリー小説おすすめ50選
クローズド・サークル(closed circle)とは、ミステリ用語としては、何らかの事情で外界との往来が断たれた状況、あるいはそうした状況下でおこる事件を扱った作品を指す。 過去の代表例から、「嵐の孤島もの」「吹雪の山荘もの」「陸の孤島もの」「客船... -
『ヴィンテージガール』川瀬七緒さんによる、仕立屋目線の一味違うミステリー
高円寺の南商店街で仕立屋を営んでおり、腕利きの職人と企業を引き合わせるブローカーの2つの顔をもつ主人公・桐ヶ谷京介。 そんな桐谷はある日、テレビで放送されていた公開捜査番組にて、10年前に身元不明の少女が殺害された未解決事件を目にします。 そ... -
篠たまき『人喰観音』- カニバリズムを題材にした幻想ホラー小説の名作
分限者の薬種問屋に拾われた女、スイ。 並外れて美しく豊饒な肉体を持つ彼女は、人の形をして人にあらざる「観音様」だった。 歳を取らず、当時は珍しい肉食を行う彼女は、かつて暮らしていた村で村人たちに疎まれ、人柱として生き埋めにされた過去があっ... -
浅倉秋成『ノワール・レヴナント』- すべての偶然が必然に変わる!伏線が秀逸な群像青春ミステリ
ある奇妙な能力を持ってしまった4人の高校生たち。 「他人の背中にその人の『幸福度』が見えてしまう」 「本の背をなぞっただけで中身を記憶してしまう」 「毎朝5つだけ、今日聞くことになるセリフを予言してしまう」 「念じることで触れたものを破壊して... -
【2022年版】このミステリーがすごい!ベスト10紹介【国内編】
さて、この季節がやってまいりました。 このミステリーがすごい!ベスト10、2022年版国内編のお時間です。 はたして今年はどんな作品が選ばれたのでしょうか! 早速見ていきましょう(*'▽'*) 海外編はこちら! https://300books.net/konomisu2022-ka... -
『天の川の舟乗り 名探偵音野順の事件簿』-人気短編推理小説、待望の第3弾!
第24回メフィスト賞を受賞された北山猛邦氏が手掛ける、名探偵音野順の事件簿シリーズ第3弾。 前作から10年の時を経ての刊行となります。 この物語の主人公は、非常に気が弱い名探偵の音野順。 そして、その主人公を支える助手兼ミステリー作家の白瀬白夜... -
2021年はこのミステリーが面白かった!私のベスト30
2021年もたくさんの小説を読ませていただきました。 今回はその中で、特に面白いと感じたミステリー小説をベスト30にまで絞ったのでご紹介させてください。 「このミステリーがすごい!」の自分版のようなものです。 ランキングではないのでご了承下さい。... -
『アルファベット荘事件』- トリックメーカー北山猛邦さんが贈る幻想本格ミステリ!
巨大なアルファベットのオブジェがいたるところに置かれた『アルファベット荘』。 岩手県の美術商が所有するその屋敷には、オブジェの他に『創生の箱』と呼ばれるものが置いてあった。 『創生の箱』を所有したものはみな死ぬという不気味な伝説を持つ箱。 ... -
白井智之『死体の汁を啜れ』- 前代未聞の死体から始まる、新時代の本格ミステリ
豚の顔をした人間が死んでいる──。 なぜか人がよく殺されるこの町では、異常すぎる死体が発見される。 豚の頭を被った死体、頭と手足を切断された死体、胃袋が破裂した死体、死体の腹の中の死体……。 これらの事件の謎を解くのは、推理作家や悪徳刑事、女子... -
似鳥鶏『推理大戦』- 世界最強の名探偵は誰だ?
「推理ゲームの勝者に聖遺物を受け渡す」──。 変わり者の富豪の発案に、世界中のカトリック教会・正教会が威信と誇りをかけて“名探偵”を送り込んだ。 アメリカ、ウクライナ、日本、ブラジル、各地で選ばれたのは、推理能力だけでなくそれぞれ「特殊能力」... -
麻耶雄嵩『夏と冬の奏鳴曲』- 発表当時から話題騒然の超問題作が新装改訂版で登場!
真宮和音という美少女の魅力に取りつかれた6人が共同生活を営んだ「和音島」の生活は、当の和音の死で解散となっていた。 20年という歳月が過ぎたこの夏、故人をしのび和音島に集まった数人と、取材を頼まれた雑誌記者・如月烏有。 真宮の死後自殺した武藤... -
月原渉『炎舞館の殺人』- 炎の完全犯罪は何を必要とし、何を消したのか。
時は明治、欠損を抱える若者たちが集まり、陶芸で身を立てる山奥の館。 あるとき突然師匠が姿を消してしまい、残された弟子たちの間で後継者をめぐる確執が生じてしまう。 諍いが決定的となったそのとき、陶芸の窯の中でばらばら死体が発見される。 奇怪な... -
月原渉『鏡館の殺人』- 少女たちの棲む左右対称の館で起きる事件の真相とは
妾腹の少女たちが住む館、「鏡館」。 その名の通り、左右対称の新旧の館には48枚の姿見が飾られており、少女らはその館でまるで籠の中の鳥のように育てられていた。 父親である富豪は一年に一度その鏡館を訪れ、政略結婚のために娘を一人選んで連れ出す。 ... -
月原渉『犬神館の殺人』- 戦慄の犬神館。ギロチン仕掛け、三重の封印、消えた犯人。
その館の密室を開けるためには、人を一人殺さなければならない……。 三重の密室の最奥に凍り付いた状態で立っていた、異様な死体。 そのとき犬神館では、奇怪な宗教儀式・『犬の儀式』が行われていた。 密室の全ての扉にはギロチンが仕込まれていて、密室を... -
浅倉秋成『フラッガーの方程式』- 伏線がたぐり寄せる奇跡の青春ストーリー
「物語の主人公になって、劇的な人生を送りませんか?」 いたって平凡な生活を送る高校生・東條涼一は、日常をドラマに変える「フラッガーシステム」のモニター・デバッガー役を務めることに。 フラッガーシステムとは、特殊な電波を発信して人々の思考や... -
日本昔ばなしと本格ミステリーがまさかの調和!ベストセラー小説の続編が登場
かぐや姫やおむすびころころなど、おなじみの日本昔ばなしかと思いきや全てミステリー展開になるという、王道とミステリーを掛け合わせた、凝った作りの『むかしむかしあるところに、やっぱり死体がありました。』。 2019年に刊行されるやいなや瞬く間にベ... -
『むかしむかしあるところに、死体がありました。』昔話をミステリのテーマで読み解く全く新しい作品
誰もが知っている日本昔ばなしとミステリーが融合した短編集です。 「一寸法師の不在証明」は、鬼に飲まれた一寸法師が持っていた針で対抗し、鬼から打出の小槌を差し出されるというよく知られているストーリーが進んでいきます。 しかしその後平和に過ご... -
『赤ずきん、旅の途中で死体と出会う』-西洋童話をベースにした連作短編ミステリー
物語の主人公は童話でおなじみの赤ずきん! 4つの章で構成されており、それぞれに童話の主人公たちが登場して赤ずきんは事件に巻き込まれていきます。 「ガラスの靴の共犯者」…赤ずきんはクッキーとワインを持ち旅に出ますが、その道中でシンデレラに出会...