雨の日があまり好きではない。
ジメジメした感じがどうしてもダメだし、外出もしたくない。
そんな日は一日中部屋にこもって読書にふけろうではないか!
たとえば、「雨関連の本は、雨の日しか読んではいけない」なんてルールを作れば雨の日が待ち遠しくなるに違いない。
そんな少し憂鬱な雨の日に読むのにピッタリな本を9作品に厳選したよ!
どうぞ参考にしていただければ幸いです(=゚ω゚)ノ
1.『蒼空時雨』
「5人の男女による切ないラブストーリー」と、これだけなら本来わたしもあまり読む気がしないのだが、
ミステリー要素を交えることによって非常に面白い作品に仕上がっている。
ライトノベルならではの読みやすさもいいね。
偶然の「雨宿り」から始まる、切ないラヴ・ストーリー。ある夜、舞原零央はアパートの前で倒れていた女、譲原紗矢を助ける。帰る場所がないと語る彼女は居候を始め、次第に猜疑心に満ちた零央の心を解いていった。
やがて零央が紗矢に惹かれ始めた頃、彼女は黙していた秘密を語り始める。
2.『雨の日のアイリス』
ハッキリ言ってライトノベルの中でもトップクラスに面白く、この作品がもし「ライトノベルだから」という理由で読まれないのならこんなに悔しいことはない。
心を持つロボットたちと、それを家族のように接する人間、完全な「物」として扱う人間が織りなすストーリー。
読みやすさ、文章力、ストーリー構成も申し分のない心温まる傑作。
ここにロボットの残骸がある。『彼女』の名は、アイリス。正式登録名称:アイリス・レイン・アンヴレラ。ロボット研究者・アンヴレラ博士のもとにいた家政婦ロボットであった。主人から家族同然に愛され、不自由なく暮らしていたはずの彼女が、何故このような姿になってしまったのか。
3.『あいにくの雨で』
雪に囲まれた廃墟での密室殺人に巻き込まれた、3人の高校生を描く青春ミステリー。
密室殺人のトリックを解明する13章から話が始まるというトリッキーな構成が非常に面白い。
雪に囲まれた廃墟の塔で密室殺人が発生した。現場には塔へ向かう足跡が一筋だけ。殺されたのは発見者の一人、祐今の父だった。かつて同じ密室状態のこの塔で祐今の母が殺され、容疑者として逃亡中だった。
4.『雨恋』
雨の降る日だけに姿を現す幽霊の千波。「殺された」という彼女は、主人公に真犯人の捜査をお願いする。
ミステリーと切なさが入り混じった、ほんのり甘い恋愛小説。
ある晩、マンションの居間で彼女は語りだした。「わたしは幽霊です。そういうことになるんだと思います」。OL・小田切千波は自殺したとされていた。だが、何者かに殺されたのだ、と訴えた。ぼくは彼女の代わりに、事件の真相を探ることにする。
5.『死神の精度』
主人公の死神は、これから死ぬ人を一週間調査して生死の判断を下すという設定の短編集。
設定も面白いんだが、やっぱり伊坂幸太郎さんならではのストーリー構成が面白すぎる。
CDショップに入りびたり、苗字が町や市の名前であり、受け答えが微妙にずれていて、素手で他人に触ろうとしない―そんな人物が身近に現れたら、死神かもしれません。
一週間の調査ののち、対象者の死に可否の判断をくだし、翌八日目に死は実行される。クールでどこか奇妙な死神・千葉が出会う六つの人生。
6.『雨のなまえ』
雨をテーマにした5つの短編集。
短編だけど一つ一つの話が濃厚でしっかりしているし、ちょっぴり切ない読後感がたまらない。
妻の妊娠中、逃げるように浮気をする男。パート先のアルバイト学生に焦がれる中年の主婦。不釣り合いな美しい女と結婚したサラリーマン。幼なじみの少女の死を引きずり続ける中学教師。
7.『いま、会いにゆきます』
映画が大ヒットしたことで有名なこの作品。
映画を見て内容を知っていても涙してしまう、「愛してる」が詰まった作品。
大切な人がいる方にはぜひとも読んでほしい一冊です。
大好きだった妻の澪が亡くなって1年、身体にさまざまな不具合を抱えた巧は、町の小さな司法書士事務所に勤めながら、6歳になる一人息子の佑司とひっそりと暮らしていた。
再び巡ってきた雨の季節の週末、いつもどおりの散歩に出かけた町はずれの森で、この父と子二人に奇跡が訪れる。
8.『龍神の雨』
複雑な家庭環境に向き合っていく二組の兄弟を描く。
ありがちなミステリー小説と思いきやまさかの展開に驚愕。
同じ著者の名作、向日葵の咲かない夏 (新潮文庫)に並ぶ面白さ。
添木田蓮と楓は事故で母を失い、継父と三人で暮らしている。溝田辰也と圭介の兄弟は、母に続いて父を亡くし、継母とささやかな生活を送る。蓮は継父の殺害計画を立てた。あの男は、妹を酷い目に遭わせたから。
―そして、死は訪れた。
9.『雨の日も晴れ男』
夢をかなえる像で有名な水野氏による、笑って感動できるファンタジーエンターテイメント作品。
自己啓発とか成功哲学とか、そんなの関係なしに普通の小説として面白い。
自分の悩みがちっぽけに思えてしまう、人としても成長できる一冊。
二人の幼い神のいたずらで不幸な出来事が次々起こるアレックス。だが、会社をクビになろうとも、家が焼けようとも、妻子が出ていこうとも、彼は常に他人を楽しませ、前向きに生きていた。
最後に
最後までご覧いただき本当にありがとうございました。
よろしければ気が向いたときにでも、参考にしていただければ幸いです。
それでは、良い読書ライフを!(=゚ω゚)ノ