島田荘司さんの『星籠の海』が映画化したので、原作のあらすじや感想などを。
以前このブログでも書きましたが、島田荘司さんの『星籠の海』が映画化されますね。
私は今からワクワクが止まりません!
「まだ読んでない!」「『星籠の海』ってどんな作品?面白いの?」という方に簡単にご紹介しちゃうよ!(=゚ω゚)ノ
『星籠の海』とは
『星籠の海』は、日本を代表するミステリ作家・島田荘司さんによる〈御手洗潔シリーズ〉の一つ。
かなりの変人である「御手洗潔」を探偵役とした大人気ミステリーシリーズです。
今作では御手洗潔の相方とも言える石岡君も登場。このコンビがとても愉快で、2人の掛け合いを見ているだけでも楽しい気分になれるのです(*≧∪≦)
『星籠の海』のあらすじを簡単に
では早速あらすじを見てみましょう。
瀬戸内の小島に、死体が次々と流れ着く。奇怪な相談を受けた御手洗潔は石岡和己とともに現地へ赴き、事件の鍵は古から栄えた港町・鞆(とも)にあることを見抜く。
その鞆では、運命の糸に操られるように、一見無関係の複数の事件が同時進行で発生していた――。
ある日、御手洗の元に女性が相談に訪れる。
その内容は、彼女の実家がある瀬戸内海の島に結構な頻度で死体が流れ着くようになったという事だった。
死体は島の人間ではなさそうだし、損傷も激しく身元がわからない。
そんな相談を受け、御手洗と石岡君は共にその島へ向う。そしてこれが想像を超えた壮大な事件の幕開けとなる。
というのが簡単なあらすじです。
詳しくは言えませんが、死体が流れ着くということ以外にも様々な謎が2人の元に降りかかります。
しかしどれもバラバラで、どう考えても何の繋がりもないような事件ばかり。
いったいこれらの事件になんの関係性があるのか?と気になって一気読みさせられてしまう仕組みです。こういうの大好き(∩∀`*)
いきなり『星籠の海』を読む前に!
実を言うと〈御手洗潔シリーズ〉を一度も読んだことがない方には、いきなり『星籠の海』を読むことはあまりおすすめできません。
シリーズものであるために、主人公・御手洗潔と石岡君の関係やキャラクターがわかっていないと十分に楽しみにくいからです。
まずは他の作品を読んで、二人のキャラクターをなんとなく理解しておきたいところ。
というわけで、これだけは読んでほしい!という作品をピックアップしたよ(*´゚∀゚`)ノ
1.『占星術殺人事件』
御手洗潔シリーズの一作目。ミステリー小説が好きなら読んでない人はいないだろう、ってくらいの名作。
『星籠の海』の予習とか以前に、ミステリ小説に興味があるなら必読の一冊です。
2.『御手洗潔の挨拶』
こちらは短編集。
御手洗潔と石岡君の個性がよく出ているので、キャラを知るにはぴったりな一冊。もちろんミステリ小説としても非常に楽しめます。
3.『斜め屋敷の犯罪』
とりあえず、『星籠の海』を読むだけなら上2作品を読んでいれば大体大丈夫。
でも、御手洗潔シリーズを読むなら『斜め屋敷の犯罪』も絶対に読んでおきたいです。
4.『異邦の騎士』
あとこれも。御手洗潔シリーズ屈指の名作です。
なんか多くなっちゃったけど、キャラを掴むだけなら『占星術殺人事件』と『御手洗潔の挨拶』を読めば大丈夫。
でもいずれ『斜め屋敷の犯罪』と『異邦の騎士』も絶対読んでね(・ω・。)
素晴らしきエンタメ歴史ミステリー!
ずばり『星籠の海』はエンターテインメント小説としても素晴らしく面白いです!
逆に言うと、ミステリー小説でいう「どんでん返し!」や「驚愕のトリック!」などを期待する作品ではありません。いわゆる「本格ミステリー」だと思って読むと拍子抜けしてしまうかも。
しかし魅力的な事件の数々に、それらの伏線が収束して繋がっていく様は驚きと爽快に満ち溢れています。
さらに歴史を絡めた想像以上に壮大なストーリー、そして御手洗潔と石岡君という魅力的なキャラクターが作品を非常に楽しいものにしてくれているんです。
ボリュームのある作品ですが、読みやすい文章と物語自体の面白さが相まってグイグイ読めるのも良いですね。
私は100%映画を観に行きますよ!楽しみで仕方がありません。
ぜひ映画を観に行きましょ〜(* ´艸`)