深緑野分さんのデビュー作『オーブランの少女』もおすすめしたいワケですよ。
深緑野分さんといえば、『戦場のコックたち』が2016年本屋大賞7位に入るなどして一気に話題になりました。
もうお読みになられた方も多いのではないでしょうか。
しかーし!
『戦場のコックたち』はもちろん、デビュー作もとっても面白いのです!『戦場のコックたち』だけしか読んでないのはもったいないですぞ(●゚∀゚)ノ
『戦場のコックたち』ってどんな作品?
第二次世界大戦を舞台にコック兵のティムが探偵役となり、戦地で起きる不可解な謎を解決していく連作ミステリー小説です。
しかしただのミステリー小説ではなく「戦争小説」といったほうがいいかもしれません。ミステリーも面白いのですが、それを忘れてしまうほど他の部分が濃厚なのです。
決してほのぼのミステリーではありません。でもこの点が作品の面白いところですね。
コック兵の目線で見ると、戦争の悲惨さや恐ろしさがまた違った印象で伝わってきます。読んでいて結構辛い場面もあり、苦しくなるのですがそれでも読まされてしまう魅力がこの作品にはあります。
まだ読んでいない方は、是非とも読んでみてほしいです(●>ω<)ノ゙
一晩で忽然と消えた600箱の粉末卵の謎、不要となったパラシュートをかき集める兵士の目的、聖夜の雪原をさまよう幽霊兵士の正体…誇り高き料理人だった祖母の影響で、コック兵となった19歳のティム。
デビュー作だって超面白い!
『戦場のコックたち』は当然面白いのですが、深緑野分さんはデビュー作の時点でとっても面白い。
それが『オーブランの少女』という作品です。
今作は「少女」をテーマに、彼女たちにまつわる謎を描いた5編からなるミステリ短編集。いえ、ホラーと言っても良いかもしれないです。
一編一編のクオリティがとても高く、短編とは思えない読み応え。そして美しく、かつ残酷な面を見せる少女たちにゾクゾクしながらもいつのまにか魅了されてしまうのです。
「少女」と「狂気」という組み合わせはやはり面白い。また作品に漂うゴシックホラーのような世界感が好きだなあ。この雰囲気はクセになってしまうよ(∩∀`*)
美しい庭園オーブランで起きた管理人惨殺事件。管理人の妹の日記に書かれたオーブランの恐ろしい過去とは、、やっぱり表題作は良いですね〜。
ぜひ読んでみて〜(* ´艸`)
色鮮やかな花々の咲く、比類なく美しい庭園オーブラン。ある日、異様な風体の老婆に庭の女管理人が惨殺され、その妹も一ヶ月後に自ら命を絶つという痛ましい事件が起きる。
最後に
最後までご覧いただき本当にありがとうございました。
ほんと、『戦場のコックたち』だけでなく『オーブランの少女』も読んでいただければ嬉しいです!深緑野分さんならではの面白さがそこにはあります。
どちらから読んでも大丈夫なので、気になった方からぜひ!
それでは良い読書ライフを!(=゚ω゚)ノ