乾ルカさんのまず読んでほしいおすすめ小説を選びました。
乾ルカさんは北海道出身の作家さん。
その作風はファンタジーというかホラーというか、よくわからないんです。バラエティ豊富でジャンルが不明。
なので作品ごとに全く違った感情が楽しめちゃうんですね!!
今回はそんな乾ルカさんのまず読んでほしいおすすめ小説をご紹介できればと思います。
参考にしていただければ幸いです。
1.『夏光』
デビュー作を含む短編集。
一応「ホラー」ジャンルということなのですが、正直ホラージャンルとはまた別の、乾ルカさんならではのなんとも言い難い特別なジャンルの物語です。
乾ルカさんの原点にして傑作ですね。
少年たちのひと夏を鮮やかに切り取ったオール讀物新人賞受賞作「夏光」、下宿先の少女との淡い恋を描く「夜鷹の朝」など六篇を収録。
2.『てふてふ荘へようこそ』
家賃1万3千円という安さの『てふてふ荘』。そのワケは、なんと各部屋にそれぞれ地縛霊が付いているからだった!
そんな「てふてふ荘」を舞台に、切なくて心温まる物語が収められた連作短編集。というわけで、ホラー小説ではないです。
純粋に良い話だし、キャラも舞台設定もすごくいい。読後感も格別です。
ある街の高台に佇む木造アパート「てふてふ荘」。敷金・礼金なし、2Kの間取りで家賃はわずか13,000円、しかも最初の1ヶ月は支払う必要なし…
3.『プロメテウスの涙』
原因不明の発作を起こす少女を担当する女医の涼子。一方、涼子の親友である女医の祐美はアメリカで’’死なない死刑囚’’を受け持っていた。
一見、全く関係のない二人の患者。しかし、この少女と死刑囚には思いもよらない繋がりが、、!
その’’繋がり’’が気になりすぎて一気読み。程よいミステリ感が良いアクセントとなり、なるほどー!そういう展開かー!という感じで楽しみながら読めました。
神様、私を助けてください―原因不明の異常なトランス状態に襲われる少女・あや香。精神科医の涼子は、アメリカで医師として活躍する親友・祐美を頼りに、あや香の治療に挑み始める。
4.『蜜姫村』
ゾクッとするホラーファンタジー!!に恋愛小説を加えた感じで素敵。
山奥の閉ざされた村に昆虫研究者とその妻が入り込んでしまって、、、。という、閉鎖的な集落、村に秘められた秘密、などなど、横溝正史さん的なおどろおどろしい雰囲気が漂う非常に大好物の舞台設定。
一気読みできるほど面白かったし、あのラストは(゚Д゚)
珍種のアリを求めて瀧埜上村仮巣地区を訪れた昆虫学者の山上一郎と妻・和子。医師免許を持つ和子は、医者のいない仮巣地区の人々を健康診断したいと申し出るのだが、必要ないと冷たくあしらわれてしまい、その異様な雰囲気に戸惑っていた。
5.『メグル』
個人的にツボな設定。大学職員の女性から奇妙なバイトを紹介された学生たちを描いた短編集です。
犬の餌やり1日1万円、遺体の手を握って添い寝、などなど、彼女が紹介するのは普通ではお目にかかれないアルバイトばかり。そんなバイトを紹介された学生たちの運命は……。
ホラーかと思いきやそうでもない。バラエティ豊かでジャンルが不明。まさに「乾ルカワールド」です。面白い!
「あなたは行くべきよ。断らないでね」無表情ながら美しく、奇妙な迫力を持つH大学学生部の女性職員から、突然に声をかけられた学生たち。
最後に
最後までご覧いただき本当にありがとうございました。
ここで紹介した作品以外にも面白い作品はあるので、もし気になっていただけたら他の作品も読んでみてください!(*>∀<)
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