綾辻行人さんの名作『Another』の外伝作品『Another エピソードS』が文庫化したよ!
好きな作品は単行本で一回読んでいるのに、文庫化するとまた買ってしまう私のくクセ。
もう単純に「本」というものが物語を楽しむだけでなく「物質」として好きなんですよね。
しかもこの『Another エピソードS』は特別。
まず何が言いたいって、表紙絵の見崎鳴ちゃんが魅力的すぎるんですよね。ため息が出るほどに美しい。
もうこれだけで買いです。部屋に飾っておきます。
まずは本編『Another』を読もう!
『Another』は、日本を代表するミステリ作家・綾辻行人さんによる作品。
夜見山北中学校を舞台に、呪われた3年3組に降りかかる悲劇を描いたホラーミステリー小説です。
漫画化、アニメ化、実写映画化もされた超人気作ですね。
そして今回文庫化された『Another エピソードS』は本編『Another』の外伝的作品です。
というわけで「エピソードS」を読む前に『Another』を読んでおく必要があります。
そうしておかないとほぼ楽しめません。逆に『Another』を好きな方ならとっても楽しめる作品です!(* ´艸`)
もう一人の「サカキ」の物語。『Another エピソードS』
舞台となるのは『Another』でのあの「現象」が終わった秋頃。
見崎鳴(みさきめい)が1週間ほど夜見山を離れていた時の出来事を、『Another』の主人公である榊原恒一に話していくという設定です。
1996年の夏、見崎鳴は賢木昇也(さかきてるや)と出会います。
この賢木は夜見北3年3組の元生徒で、「87年の惨事」の被害者でした。
月日は流れ1998年の夏。その件について賢木に話を聞きたかった見崎鳴ですが、すでに賢木は亡くなっていました。
しかしその夏、見崎鳴は賢木の幽霊と出会い物語は大きく動き始めます。
僕の死体はどこに?
さて今作は、主に賢木の幽霊視点で構成されています。
しかしこの賢木の幽霊は記憶が曖昧であるため、
どのような理由であんな死に方をしたのか?
自分の死体は一体どこにあるのか?
なぜ世間には自分が死んだことになっていないのか?
という様々な謎が彼に降りかかってきます。
そんな謎を、幽霊である自分を唯一「見れる」見崎鳴と共に解決していくのです。
結論。Another好きなら必読の一冊
さすが綾辻さん!といったところで、
物語のいたるところに重要なキーワードが隠されているんですよね。
終盤でどんどん回収されていくのですが、ああ!そういえばなんで気がつかなかったんだ!と思うことが多々あります。
ミステリとして見ても十分に面白く、綾辻さんらしい仕掛けに騙された方も多いのではないでしょうか。
また、賢木の幽霊目線で見る「見崎鳴」が非常に魅力的に描かれています。もともと見崎鳴というキャラクターが好きな方は今作でより好きになるでしょう。
ともかく、本編『Another』との繋がりも楽しめるのでAnotherファンにとっては至れり尽くせり。
そしてラストも「うおおお!」と唸りたくなる展開で締められています。
綾辻さんの作品が好きな方、そして『Another』という作品を好きな方にはぜひ読んでいただきたい一冊です。
Another初心者です
アニメから見たんですけど小説も大変面白いです!!
いい情報ありがとうございました。。
深雪さん!
Another、良いですよね。私も、小説もアニメもどちらも好きです
私は小説からだったのですが、アニメにはアニメの良さがあってどハマりしたのを覚えています。
そして、小説には小説にしかない良さがやっぱりあるんですよね。小説も楽しんでいただけたようで大変嬉しいです。
こちらこそ、参考にしていただきありがとうございました!(*´∀`*)