【言葉ファンタジー】高田大介『図書館の魔女』の世界観に圧倒されて、泣く。

『図書館の魔女』は、日本の小説家・高田大介さんによる異世界ファンタジー小説。

異世界ファンタジーといえば、剣と魔法でモンスターをズバッと、、みたいなイメージのある方もいるのではないでしょうか。

しかしこの作品は違います。

『図書館の魔女』では剣でも魔法でもなく「言葉」です。言葉ファンタジーです。

言葉ファンタジー?なんだそりゃ?となると思いますが本当にそうなのです。

で、読書好きならこの圧倒的な言葉の世界観をぜひ味わってほしくてですね・・・ふふふ(* >ω<)=3

ついに文庫版が登場したんです!

 

この『図書館の魔女』は本当に面白いんですけど、実はなかなか手に取りにくい作品だったんです。

刊行当初はもちろん単行本として発売されたんですが、一冊2500円以上という価格に加え、上下巻合わせて1500ページほどある大作なんですよ。

見た目は辞書と変わらない大きさなんです。なので読み始めるのにためらいがちだったんですよね。

 

しかし!

2016年に4,5月に『図書館の魔女』が文庫化したんですよ!

全4巻になって見た目も小さく薄くなり、価格もお求めやすくなりました。ありがたいったらありゃしない(*ノ∪`*)

ならばこの機会に読むしかないですよね??

あらすじを見てみよう

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鍛治の里で暮らしていた少年キリヒト。

彼はとある理由から、大陸最古の図書館に暮らす「高い塔の魔女」こと、マツリカの元に仕えることになる。

しかし、数多くの言葉を操り「魔女」と恐れられているマツリカは、自分の声を発することができない幼き少女だった。

文字を書けないキリヒトと、口をきけないマツリカは、「言葉」を通じその距離を縮めていくが・・。


という感じです。これ以上はネタバレになってしまうのでここまでしかお伝えできません!

構成として、まず序盤はこの二人の出会いの物語です。この部分だけでも結構長いので、もしかしたら退屈に思ってしまうかもしれません。

でも絶対に必要な部分なのです。まずはこの世界観を、二人の人物像を大いに想像し堪能してください。本当にワクワクします。

そして文庫版の第2巻になると物語は大きく動き始めます。

こうなってしまったら最後、途中でやめるなんてことはできません。覚悟をしてください(*>艸<)

鍛冶の里に生まれ育った少年キリヒトは、王宮の命により、史上最古の図書館に暮らす「高い塔の魔女」マツリカに仕えることになる。

古今の書物を繙き、数多の言語を操って策を巡らせるがゆえ、「魔女」と恐れられる彼女は、自分の声をもたないうら若き少女だった―。

圧倒的、言葉。

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今作はとにかく世界観の構築が素晴らしいです。どれだけの時間をかけて、この念密な世界を作り上げたのでしょうか。

作品に登場する圧倒的な言葉。「言葉に溺れそうになる」ということはこういう感覚なのか、と衝撃を受けたのを覚えています。

味わったことがありますか?「言葉に溺れそうになる」という感覚を。読書好きにはたまりませんよ(´ω`*)

またメインの登場人物であるキリヒトとマツリカの魅力の凄さ。

物語が進むにつれてどんどん好きになって、終盤では感情移入しすぎて泣きそうに。彼らの魅力を知るだけでもこの作品を読む価値があるでしょう。

読後しばらくの期間はこの二人のことを考えていましたからね・・。というか今でも思い出しますからね・・・(ノω`*)

じっくりと、時間をかけて読みましょう。

正直言うと、かなりの濃厚で時間のかかる物語ですので、気軽にサクッと読みたいという方にはオススメできません。

逆に「時間をかけてどっぷりファンタジーの世界に入り込みたい」という方には最適です。

明日仕事が休みで何の予定もない!という日とかに思う存分徹夜して読むと最高ですね。長い物語ですが、一度読み始めてしまえば一気に引き込まれてしまうでしょう。

そしてこの物語が終わる時、あんなに長かったのにもかかわらず「もう終わってしまうのか」「もっと続きを読みたい」と思わせてくれる素晴らしい作品です。

 

ぜひ一度、言葉の世界へ。

 

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4 件のコメント

  • “2016.8.20 2016.11.9 ファンタジー
    【傑作選】本当に面白いおすすめ名作海外ファンタジー小説30選”

    ・・に感激(笑)のコメントをメールしたものです。
    この『図書館の魔女』は、じつは2回過去に挫折した(最初の200ページあたりで)苦い過去がありまして、このたび
    この欄で紹介されなければ、一生、再トライしなかったことはまちがいなかったです。
    ですが(こんなにいつもミステリ-部門で良い出会いをさせてもらっているんで)おもいきって再々トライしてみました。
    そしたら、ちょうど200ページを過ぎたあたりから、その独特な文章に慣れてきたのか、いっきに上下巻読了してしまいました。
    それどころか・・続編も注文してしまいました。今年の年末年始をこの“マツリカわーるど”にどっぷりつかって、過ごそうとしています!
    ミステリー、ホラー、SFもいいですが、こういう王道ファンタジーもまた面白いと思われたものを知らせてくださいね!!

    • 南天の実さん!
      その節は、嬉しいお言葉をありがとうどざいました。
      本当ですか!?そう言っていただけると私も大変嬉しいです。ブログを始めて良かったって思えるんです(泣)。
      そういう小説ってたまにありますよね。私も昔は全然読めなかった本が、年月を開けて読んでみたらグイグイ読めた、っていう経験が結構あります。
      それにしても、本当に『図書館の魔女』は面白いですよね。それに続編まで!それは素敵な年末年始になることでしょう。私も大好きな作品ですので、お気に召していただけたようで大変嬉しいです(ノω`*)
      はい!もう面白い小説があればジャンル問わずどんどんご紹介させていただきます。よろしくお願い致します!!

  • 初めまして。興味深く拝読しました。
    「図書館の魔女」 ファンタジーは苦手でしたが、言語学には興味がり、図書館で借りて読んだところ、想像を超える面白さに圧倒された作品です。その後、単行本も文庫も買い揃えてしまいました。これを読まずして何を読む。人生最良の読書体験でした。
    巻末ではただ涙。幼い主人公二人の覚悟が胸に迫って、嗚咽しました。 
    構成、文体、文章ともに文句の付けようがない。端正で美しくどこまでも目が行き届き、そして正しさと情愛に溢れています。

    蛇足ですが、日本のファンタジーでは「本にだって雄と雌があります」、「夜の写本師」も傑作だと思っています。

    • 北の本読みさんはじめまして!
      「図書館の魔女」、本当に凄まじい作品ですよね。「圧倒される」とはこのことをいうのかと。
      私も同じく買い揃えてしまいました。金欠だったのにもかかわらず。

      《構成、文体、文章ともに文句の付けようがない。端正で美しくどこまでも目が行き届き、そして正しさと情愛に溢れています。》

      おっしゃる通りだと思います。生きているうちにこの作品に出会えたことに感謝しました。
      蛇足なんてとんでもないです!「夜の写本師」は読んだことがありますが、「本にだって雄と雌があります」は未読です!簡単に調べてみましたが、非常に面白そうですね。早速読ませていただきます。教えていただきありがとうございました!

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    anpo39

    年間300冊くらい読書する人です。主に小説全般、特にミステリー小説が大大大好きです。休日は引きこもって本ばっかり読んでいるので、人との交流があまりありません。仲良くしていただけたら嬉しいです(*≧д≦)