真梨幸子『祝言島』-「消された島」と未解決連続殺人事件に隠された奇妙な繋がりとは?

『スプラトゥーン2』と『ドラクエ11』やりたい!!!

 

でも読みたい本も山積み!!!

時間が足りない!!!

どうすりゃいいねん!!( ゚∀゚)

 

 

おっと、心の叫びが漏れてしまいました。

 

真梨幸子(まりゆきこ)さんといえば『殺人鬼フジコの衝動』や『孤虫症』、『女ともだち』など、読んでいる最中や読後にイヤーな感じが付きまとう「イヤミス」で有名な作家さん。

そんな〈イヤミスの女王〉とも呼ばれるお方の最新作『祝言島(しゅうげんじま)』の登場です。

初めてタイトルを見た時、「おお!イヤミス女王の本格孤島ミステリがついに来たか?!クローズドサークルか?!」なんて興奮していたんですが、実際読んでみると内容は全く違いました。

ですが、これはこれで良い!

 

真梨幸子『祝言島』

 

まずあらすじなんですけど、帯に書いてあるのをそのまま引用させていただきますね。

2006年12月1日、東京で3人の人物が殺され、未解決となっている「12月1日連続殺人事件」。大学生のメイは、この事件を追うテレビ番組の制作会社でアルバイトをすることになる。

無関係にみえる3人の被害者の共通点が“祝言島”だった。

東京オリンピック前夜の1964年、小笠原諸島にある「祝言島」の火山が噴火し、生き残った島民は青山のアパートに避難した。しかし後年、祝言島は“なかったこと”にされ、ネット上でも都市伝説に。

一方で、祝言島を撮ったドキュメンタリー映画が存在し、ノーカット版には恐ろしい映像が含まれていた。

『祝言島』帯より引用

 

未解決となっている「12月1日連続殺人事件」。

被害者の3人に共通する「祝言島」という島。

しかしその島は「なかったこと」にされている。

はたして祝言島で何があったのか。

 

もうめちゃくちゃ面白そうじゃないですか?

私この帯読んで一発KOだったんですけど(´∀`)

 

「祝言島」は本当に存在するのか?

まず特徴的なのは、祝言島の島内の描写がほぼないって事ですね。島そのものが「都市伝説」と化しているんです。

祝言島が本当に存在していたのかどうかさえわからない。

物語の中では〈ウェブペディア〉というサイトで島の情報が詳しく書かれているんですけど、所詮それはネットの情報じゃないですか。

あくまで島の外側から見た人の情報であって、島の中の雰囲気とか状態とか、そういうものが全くわからない。

じゃあどうなるのか?というと、想像が膨らんで仕方がない。

不思議な事に、島の実態がよくわからない事によって逆に真実味が増すんですよね。

本当にやばい事が起きて、それを隠すためにあらゆる情報が抹消されたんじゃないか?って余計に想像して怖くさせるんです。この辺りがお上手ですよね。

 

そこで私が思い出したのが、一時期ネットでかなり有名になった『鮫島事件』というやつです。ご存知の方、いらっしゃいますかね?

あれは結局「都市伝説を装ったジョーク」と解釈されているんですが、「ジョークに決まっているけれど、もしかたら本当に起きた出来事で、でもそれだとヤバ過ぎるからに逆にジョークという事に落ち着かせたんじゃないか」なんて当時の私は思っていました。

今回の『祝言島』にもかなり似たものがあったと思います。

中途半端に島の描写があるより、島が謎に包まれすぎているからこそ「本当に消されたんじゃないか」という真実味が出てくる。面白いですね。

 

B級ホラー?いえ、イヤミスでした。

 

読んでいる最中はとにかく「祝言島」ってなんなの?の一心でしたね。

 

真梨幸子さんらしい「イヤな女性」ばかりの登場してくるし、どうしても読んでいて不快になるんですけど、とにかく祝言島の事が気になって読み進めてしまう。

良い意味でのB級ドキュメンタリーホラー映画を見ている感じで。

なので途中までは「超弩級イヤミス!とは言うけれど、内容は完全に都市伝説系ホラー作品じゃん」と思っていました。

でもね、ちゃんとミステリしてました。真梨幸子さんでした。

終盤でスルスルと伏線が回収されていき、ある真実がわかって「ああ、そうだったのか!」ってなるやつです。でたー!って思いました。

相変わらずドロドロしていますねえ。

 

というか、ですよ。

真梨幸子さんはインタビューで、

《自分なりに本格ミステリに挑んだ作品》

《昔から大好きな横溝正史や、アガサ・クリスティの世界観を意識している》

などと述べているんです。

あらすじが面白そうだとか、イヤミスが好みとかの前に、イヤミスの女王様にそんなこと言われちゃあ読むしかないでしょうよ!

 

 

……ニンテンドースイッチ欲しいなあ(ノω`*)

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4 件のコメント

  • hitomiです!!
    真梨さんは何冊か読んでて、最近も「人生相談」を読みましたよ。
    このblog読みながら、ミステリ?え?イやミスなの?とか思ってたら、まさかの「鮫島事件」がでてきたので(笑)
    読むことにしました(笑)
    うんうん、だって面白そうじゃないですか。
    読む本、読みたいのにたまってる本、読みたいけどまだ買ってない本。追い付かないですo(T□T)o

    • anpo39です!!
      いつもありがとうございます!!
      最近文庫化したんですよね〜人生相談。ご紹介しようかな〜と思っていたのですが、なかなか順番が回ってこず。
      「鮫島事件」ご存知でしたか、笑。知っていると、やっぱり惹かれちゃいますよね。笑
      間違いなく気持ちのいい話ではないですけど、イヤーな感じがお好きならぜひ。
      ええ。わかります。私も全く追いつきません。仲間ですd(゚∀+゚)

  • 今更コメント失礼します!
    今、読み終わりました!
    もう、朝になってますね(笑)
    なんか、イヤミスだけど女の気持ち悪いやつじゃなく、どんでん返し系ですね。
    細かい伏線にまったく気がつかなかったです(笑)
    どう着地するのかな~なんて思いながら読んでました。。
    あとになって気づくのが多かったですね(笑)
    私は都市伝説大好きなので、そういう方にはいいんじゃないですかね!
    そして「カッコーの巣の上で」久々に観たくなりました(^-^)
    次は、何を読もうか、、(笑)
    金欠が怖い。。

    • 朝までお疲れ様です!笑
      でも、良いですね!朝まで読書は最高だと思います(*´ω`)
      でしたねー、どんでん系でしたねー。もちろん私も伏線になんて気がつかなかったです!笑
      着地も完全に予想外。同じく都市伝説好きなので、こういう系は完全にツボなのです。。こういう真梨幸子さんも好き。。
      カッコーの巣の上で!名作!そう言われたら、なんか私も観たくなってきました……。というか観ます。笑
      金欠は……仕方ないですね、私もいつもなんで、道連れです( ゚∀゚)

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    anpo39

    年間300冊くらい読書する人です。主に小説全般、特にミステリー小説が大大大好きです。休日は引きこもって本ばっかり読んでいるので、人との交流があまりありません。仲良くしていただけたら嬉しいです(*≧д≦)